管理人NEROが映画について語ります。

Caramel Cinema


オススメ映画 オススメ本 オススメ曲 プロフ ブログ BBS リンク メール
野獣死すべし (1980/日) 118分


 ハードボイルド作家大藪春彦の同名小説を映画化。
遊戯シリーズのコンビ、村川透監督、松田優作主演。
共演に小林麻美、室田日出男、風間杜夫、鹿賀丈史、根岸季衣、
岩城滉一、泉谷しげる、安岡力也、阿藤海、角川春樹。

 伊達邦彦は、通信社のカメラマンとして世界各国の戦場を渡り歩き、
帰国して退社した今、翻訳の仕事をしながら静かな日々を送っていた。
しかし彼の胸には野獣が宿り、内に秘めた凶暴性は彼を凶行へ走らせた。
ヤクザを闇討ちし拳銃を奪い、ある銀行に強盗に押し入ろうと計画を立て、
偶然同窓会でウェイターをしていた真田を仲間に引き入れるのだった…

 うーん…私には『蘇える金狼』の方が好みかな。
どちらも、結構似てるんだけどね。金目当てで平気で危険に飛び込む優作。
ザッと見所は凄い顔ぶれの同窓会と、優作の弟子役になる若い鹿賀丈史。
あとは…二人のヒロインの扱いと優作のキレた演技ですかね。
ラストシーンは色々と物議を醸し出したようで…
死んだと思っていた刑事が現れて焦って外に出たら、銃で撃たれたようになって
そのうち倒れて息絶えて…画面はどんどん遠ざかっていく…エンド。
実際に刑事が助かってて警官隊に取り囲まれて撃たれたが、
雰囲気的に警官隊の姿と血を一切見せない終わり方にした…か、
死んだ刑事の霊を見た伊達が発狂して精神的に撃たれて死んだ…か。
後者の方が伊達が戦争のショックを呼び覚まし暴れたことからも
大いなる皮肉としてドラマチックになりますね。

この頃は流行ってたハードボイルド。最近では観なくなりましたね。
今こういうの作っても人が入らなそうだし、演じる役者もそういない。
凄みのある恐さを出せる若手実力派俳優よ、後に続け!


奴らに深き眠りを (1997/米) 142分


 
1930年代のハーレムで繰り広げられる、実在したギャングたちの
血で血を洗う抗争を描くバイオレンス・ドラマ。劇場未公開作品。
出所したやくざ者のバンビー(ローレンス・フィッシュバーン)は、
ハーレムを仕切っていた“ナンバーズ”のマダム・クイーンの元へ帰る。
その頃、かつては小物だったダッチ・シュルツ(ティム・ロス)が
勢力を拡大し、大物ギャングとしてクイーンと対立関係にあった。
ダッチの策略で、刑務所行きとなったクイーンの代わりを任されたバンビーは
仲間を仕切って復讐を始めるが、次第に抗争は激しさを増し…

 隠れた傑作ってやつを見つけた気分。
マフィア・ギャング系映画はあんまり観ないんだけど…夢中になってしまった。
出演者は、他にもアンディ・ガルシアやクイーン・ラティファもいた!
邦題がイカスよね。惹き付けられる。
黒人 対 白人 対 イタリア人 って三つ巴のような展開に。
ニューヨークにハーレムって地域があるのは知ってたけど、
実際に昔はこんな物騒な地区だったんですね…
話自体は簡潔で判り易いので役者の演技力を堪能できる。
派手さは無いけど、そこがまた味があって良い。

 ティム・ロス目当てで観たのだけど、大正解。
人を馬鹿にしたようなふざけた仕草、冷たい目つきが実に似合ってた。
りんご、うまそうにムシャムシャ食べてたシーンが好き。
アンディ・ガルシア演じるラッキー・ルチアーノの恐いくらいの落ち着きと
存在感もよかったけど、ダッチの方が見てて面白い。
バンビーは最初、モーフィアスの印象強かったんだけど、何とか観れた。

 自分たちの領域を守る為に戦い続け、知らない間に
敵が奪わないものすら、自分で自分から奪っていった…
彼が「眠れるか?」と言った言葉から、邦題がきてるのかな?
白人が黒人を雇って争わせ、黒人同士が殺しあう。
守るために戦って、愛するものが去っていく。
勝利したとしても、失ったものは帰ってこないのに…
彼には最後、何が残ったのだろう。すべてが終わったという、安堵だろうか。


ヤング・ブラッド (2001/米) 105分


 これまで何度となく映画化されてきた西洋の忠臣蔵ドラマ、
アレクサンドル・デュマの『三銃士』を、香港のワイヤー・ワークを取り入れ
最新のアクション技術で映像化したエンターテインメント・ムービー。
主役のダルタニアンには新人のジャスティン・チャンバースを起用。
監督は「エンド・オブ・デイズ」のピーター・ハイアムズ。

 1625年、フランス。ガスコーニューの村に住むダルタニアンは、
14年前両親を殺した男を探し出す決意を胸に、パリへと向かう。
仇を捜す為、パリで国王の護衛を務める近衛銃士隊に加わるつもりでいた。
しかし、彼が目にしたのは任を解かれ、目的を失った銃士隊員の姿だった。
というのも隊長トレヴィルが、政治的陰謀により無実の罪で投獄されていたため。
真犯人はルイ13世の側近であり、王座を狙うリシュリュー枢機卿の下、
軍隊を指揮する冷血な片目の男フェブルだった。
ダルタニアンは隊長を救出し、枢機卿の企みを阻止せんと動き出す…

 とりあえず、主演のジャスティンは元カルバン・クラインの人気モデル。
演技力は大根で、ルックスは良いけど残るものなし!
相手役のミーナ・スヴァーリは『アメリカン・ビューティー』で
ケヴィン・スペイシーを誘惑するうら若き乙女を演じたあの子。綺麗。
フェブル役はティム・ロス。何とまあ、判り易い悪役で好演してました。
フランス女王役を演じたカトリーヌ・ドヌーヴ。
有名らしいけど、私は初めて知った。他に枢機卿をスティーヴン・レイなど。

 ダルタニアンはとりあえず生い立ちと目的がハッキリしてるものの
取る行動と、言動からして好きになれんね。あれで兵士たちが付いてくわけが…
他の三銃士に至っては全然存在感無し。名前も顔も思いだせん。
ということで、この映画の評判がよろしくないのは素直に納得。
だけど、アクション重視で観れば、まぁまぁでした。
アクション指導を
熊欣欣(ワンス・アポン・ア〜シリーズ等)が務めており、
西洋の剣舞にワイヤーアクションが絡んで新鮮でした。
ラストのハシゴのアクションなんて、ジャッキー・チェンかと思ったよ。
フェブルの残虐性からして、最初に主人公殺されてる筈じゃない??
そして、よりによってあんな姿の時に敵に襲われるなんて、醜態だわ…
あれ?銃で肩撃たれたんじゃなかったっけ?無事だったん?
何か三銃士の割に映画のスケールも凄い小さく感じたな。
三銃士を格好よく撮ってる点では『仮面の男』の方がよかったと思う。




このページのトップへ戻る








  

 
  

数字
ジャンル別
SF
近未来SF
ファンタジー
アクション
パニック
バイオレンス
アメコミ
アドベンチャー
サスペンス
スリラー
ミステリー
ホラー
モンスター
ラブストーリー
ロマンス
ヒューマン
ロードムービー
青春
スポーツ
ドキュメント
サクセス・ストーリー
コメディ
おバカムービー
ラブコメ
プリティ・ピンクシリーズ
歴史
文芸
戦争映画
時代劇
オムニバス
ミュージカル
テレビ・ドラマ
アニメ
その他
トップページ
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送