管理人NEROが映画について語ります。

Caramel Cinema


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雨に唄えば (1952/米) 102分




 主演、監督をジーン・ケリーがこなす有名なミュージカル。
物語はサイレント映画が栄えたハリウッド黄金時代。
トップスターのドンとリーナは売れっ子コンビで数々の映画でヒットを連発。
結婚も囁かれたが実はリーナは声は酷いは性格は悪いわで
無声映画だからこそ俳優として成功していた女優だった。
そんなリーナにほとほと愛想が尽きていたドンはある日
コーラスガールのキャシーと恋に落ちる。
トーキー映画が流行りとなって映画を撮ってみるものの
無駄な音は拾うわ発声が悪いわで製作はお先真っ暗。
ドンと親友のドナルドとキャシーとでミュージカルのアイディアを出す。
声が悪いリーナの代わりにキャシーが吹き替えをすることになり…

 観ず嫌いは本当によくないね。つくづくそう思う。
これは間違いなく映画史上に残る永遠の名作と呼べる代物だ。
観た後にこれほど楽しい気分にさせてくれる映画は珍しい。
「映画は娯楽」という言葉をこれでもかと実感した。
観た後に何かしら気分が高揚し、感情が高まる。
そういった効果が得られる映画は間違いなく成功してる。

 ジーン・ケリーが雨の中、歌い踊る有名なシーンを見て
この古き良き時代は二度と来ない。
この映画に色あせぬまま保存されている…と思う。
テンポよし笑いありダンスも歌も抜群で映像も素晴らしい。
テンション高くてエネルギッシュ。元気を貰おう。
映画に声が吹き込まれた革命は衝撃的だっただろうなぁ…
それから更に映画には色が加えられ、CG合成も加わった今日。
確かに声を出さないで演じるなら簡単かも…と思った。
ドンもキャシーも素晴らしいが私はドナルドが気に入った。
ドンの栄光を裏方で支え、お笑い芸人のようにハジけた彼が面白かった。
そしてとんでもない声のお馬鹿なリーナも見物。
観終わった後、「Singing in the Rain」を口ずさみたくなる。
この映画は老若男女すべての人に自信を持ってお勧めできる作品だ。


エビータ (1996/米) 135分


 アルゼンチンの大統領夫人の話をミュージカル映画にしたもの。
田舎で育ったエバは村にやってきた歌手の男に無理矢理付いていき
ブエノスアイレスでパトロンをとっかえひっかえし女優になり
遂には陸軍大佐ペロンと知り合った。
クーデター等国が混乱する中、彼を助けて大統領に就任したペロンと結婚
アルゼンチンの聖母と呼ばれたエバ・ペロンの生涯を辿る。

 マドンナ主演でバンデラスも一緒に歌唄ったりナレーションしてます。
なかなか面白い感覚で観れる映画だったなぁ
ちょっと長すぎるのが欠点かも。
 ほとんどが歌でマドンナのプロモーションビデオのようでした。
でもアントニオ・バンデラスも負けてません!
いい声してるよな〜惚れ惚れするよ。
色んな所に色んな格好、色んな役柄で登場する彼も面白い。
 何も手に入れることが出来なかったと嘆く人は多いけど、
すべてを手に入れることができてもやはり満たされないものなんだろうな。

アルゼンチンの歴史なんてほとんど知らないので、
そこらへんの歴史を勉強してからの方が面白いんだろうな。
エバ・ペロンの生涯を描いた作品は他にも結構作られたそうです。


オペラ座の怪人 (2004/米・英) 140分





 1870年代のパリのオペラ座。
劇場で度々起こる事故に耐えかねてトップスター臍を曲げ、
変わりに修行中のクリスティーヌが舞台の主役を勤めることに。
 彼女の美しい歌声はたちまち人々を魅了した。
彼女はある名前も知らない先生が歌を指導してくれたと言う。
幼馴染の公爵ラウルとも再会を果たしたその夜、
オペラ座に住むファントムに地下へと誘われるクリスティーヌ…


 有名なミュージカルですが、未だにきちんと見たことはありませんでした。
映画館で観れて本当によかったと思う。映画館で観るべき映画でした。
まるでオペラも一緒に楽しんだかのよう。
音も影像も堪能。歴史に残る劇ならではの貫禄もあった。
 怪人が仮面の下に醜い素顔を持っていることくらいは知ってましたが、
何で隠れて生きていけるのかとか。
ファントムの過去と、匿うマダムが印象的でした。

 ファントムの顔つきが若干バンデラスに似ていたせいか、
彼の立ち振る舞い声に心奪われました。
あの「エビータ」と製作・音楽を勤めた人が同じらしいですね。
 そしてバンデラスもファントム役の候補に挙がっていたとか…
バンデラスのファントムも見てみたかったかも。
でも背が低いから舞台栄えしないんだろな…。
あとメジャーな人過ぎてファントムの哀愁が薄れるかな。
バトラー君は長身でキマッてました。歌はそこまで上手くなくとも。

 ファントムの行動は我侭で子供っぽく強引な気もしましたが、
それでも惹かれるものがありました。打って変わって相手になるラウルが
2枚目で誠実で金持ちで幼馴染で…相手が悪すぎる。
でもきっと魂ではファントムに惹かれていたのだと思う。
 クリスティーヌは劇中、よく目をパチクリさせるような表情が多くて
乏しいとも感じましたが美声には劇中の観客同様に
聞き入ってしまう素晴らしさがありました。

 悲しいお話だけれど映画を観終わって歌や三人の顔、ラストの薔薇…
パンフレットを買わなかったことを今更ながら後悔。
サントラがよく売れているのも納得。自分も欲しくなった。


サウンド・オブ・ミュージック (1964/米) 174分





 大ヒットしたブロードウェイ・ミュージカルの映画化。
原作は「菩提樹」(56)広大なアルプスの大自然と有名なナンバーで綴った名作
1938年のオーストリア、修道院の問題児マリアは院長の指示で
トラップ大佐の屋敷へ家庭教師に出されることに。
そこは厳格な父と子供たち7人の大所帯。
彼女の人柄と得意の歌で子供たちと次第に仲良くなっていくアリスだったが…

 ジュリー・アンドリュース主演。3時間がとても短く思える。
この映画は物心ついた頃からずっと家にLDがあって何十回も見た映画。
ミュージカル初心者でもこの映画ならすんなり入っていけるだろう。
「何で突然歌い出すの?」と思われることがない。
 何故なら、マリアは歌が大好きで気分で歌を口ずさんだり
子供達に歌ってきかせたりするから。


 ドレミの歌やエーデルワイスは誰もが学校で習っただろう懐かしい曲。
単純にその歌声に感動できること間違いないと思う。
私は他に「Sixteen Going On Seventeen」「私のお気に入り」も大好き。
 トラップ大佐がまた素敵なんだわ…マリアも可愛いけど。
最近改めて見て、ちょっと渡辺謙をハンサム度アップさせたような顔だと思った。
末っ子の子、なんでか凄い可愛く見えるんだよね。不思議

 これが実話だったと思うと、あの時の青年はその後が気になった。
音声解説でご本人のマリア・フォン・トラップが孫と一緒にエキストラ出演してた
ことを知って何だかとっても微笑ましい次第。
トラップ・ファミリー合唱団は実際にアメリカを周って歌っていたそうです。

 「プリティ・プリンセス」で歳をとったジュリー・アンドリュースを見たけれど
大佐役のクリストファー・プラマーはどうしたんだろ?と気になって調べてみたら、
何と「ナショナル・トレジャー」に出演してたではありませんか!!
ベン・ゲイツのお父さん役…やはり年月を感じてしまうわ。お元気そうだけど。
余談、娘のアマンダ・プラマーが「パルプフィクション」のハニーバニーだそうで。

 廉価版が出たので手を出してみたけれど、大正解。
手元にいつまでも置いておきたい作品。元気ももらえる。
まだ知らない人にもどんどん薦めたい。
でもやっぱりミュージカルだから好き嫌い分かれるんだろうな。


シカゴ (2002/米) 113分





2002年アカデミー賞6部門受賞
レニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、リチャード・ギア共演。
ミュージカルの神様と称される振付・演出家ボブ・フォッシーの名作。

 口論からカッとなり浮気相手を殺してしまったロキシー。
妹と夫の浮気現場を目撃し二人を殺したヴェルマ。
 負け知らずの敏腕弁護士ビリーによってヴェルマはマスコミ注目の的になり
犯罪者であるにも関わらずスター同然の扱いを受けていた。
それを見てロキシーもビリーを雇ってマスコミを操り世間を味方にし、
一躍スターになろうと画策する


 現実と舞台でのショーを混同する趣向は斬新で面白い。
三人それぞれ演技ではじけて歌って踊って、
流石はハリウッドスターと云うことか。
圧巻されました。ヴェルマの「シィセェロォ」って言う時の響きが好き。
 キャサリンは最初けばいなーと思って見てたけど後半慣れてきた。
レニーはブリジットの時と大違いで痩せていて、
凄かったなー何でもできるのね!
何だかマリリン・モンローみたいな魅力がありました。ほっぺふくれてるけど。
リチャード・ギアの最初の登場でこんなオープンな演技も出来るんだなぁ
と感心。ダンスやタップなども大きな見所。

 出演者の声量が半端なくてオペラでも観に来ているかのようなド迫力でした!
夜のバーでのステージとかライトアップ、派手な電飾、パフォーマンス☆☆☆
 シカゴという街は常に刺激的な話題を求めている…
犯罪も立派なショービジネスになっちゃうんだなぁ。
話題を集めることに執着しだして自分の命がかかった裁判での
打ち合わせ台詞を忘れちゃうロキシー。
闘争心むき出しだけど案外に割り切って考えるヴェルマの方が
器がでかいかしら。とにかく格好いいの!!

 ある意味社会問題を取り上げたパロディなのかもね。裁判制度なんかも。
でも楽しい作りです。ルーシー・リューもちょっと出ていましたね〜
 刑務所の殺害動機自己紹介なシーンが個人的に好き。
女って生き物をよく描写してる映画なのかも??



世界中がアイ・ラヴ・ユー (1996/米) 102分






 マンハッタンのリッチな弁護士ボブとその一家の面白おかしい物語。
前の夫ジョーはパリで暮らして失恋のたびに帰ってくる。
ボブとステフィとジョーは親友でもあり、お互い尊敬し合う奇妙なお付き合い。
長女スカイラーは婚約者ホールデンといい感じ。
ローラとレインの恋愛予備軍は同じ男の子をめぐって恋のバトル。
そんなある日、ジョーに運命の出会いが。
お相手は欲求不満に悩む人妻ヴォン。
恋の舞台はやがてヴェニスそしてパリへ、
みんなの想いがそれぞれ結ばれてハッピーになれる日はいつ?

 春のN.Y.から夏のヴェニス、そして秋の深まるN.Y.、クリスマスのパリへ…。
美しい都市を舞台に、超リッチな弁護士一家の恋愛模様を、
歌と踊りで綴った才人ウディ・アレン監督の初のミュージカル作品。
ジュリア・ロバーツ、ゴールディ・ホーン、ドリュー・バリモア、ナタリー・ポートマン、
ジャンルの違う様々な豪華スターの共演とその本物の歌声、
さらにチンピラに扮したティム・ロスの意外な美声や
エドワード・ノートンの天真爛漫なダンスは見逃せない!

 有名なウディ・アレン作品を見るのはこれが初めて。
顔だけは、なんか見たことあるようーな気が…
冒頭から、まさにミュージカルな演出で笑った。本質コメディらしいけど。
あのエドワード・ノートンって過去はあんなキャラも演じていたんだなぁ。
「ファイト・クラブ」と「レッド・ドラゴン」のイメージしかないけど…。
ドリューが綺麗で、エロチックだったわ。
ナタリーはちょこっとしか出ていないので、彼女目当てのファンはどうだろう。
ジュリア・ロバーツは好きじゃないんだけど、ここでの彼女は好印象。
ジョーが頑張って彼女を口説いているのを観てると応援したくなった。

 ナレーションを務めるアラン・アルダは主役じゃないね。
とにかく恋と踊りと歌がいっぱい。そして必ずしもロマンチックじゃない。
指輪演出が裏目に出てるシーンは判っちゃいるけど笑えてしまう。
病院で看護婦、妊婦、怪我人まで歌って踊り出す。
葬式では幽霊たちが踊り出す。ひと昔前のミュージカルみたいだった。
ミュージカルって柄じゃないだろ、って役者たちが歌っているのがツボ。
歌っていない人も数名いますけど。

 正直、家族の恋愛模様はありきたりではあった。
描き方を楽しむ作品なんだと思う。特にウディ・アレンファンなら。
私はパリの景色が出てきただけでテンション上がってしまったわ。
行ったことある場所がジャストで出てくるんだもん!たまんないわ。
冬はいつもパリで過ごすとか…そんなリッチなファミリー羨ましいわ。
EVERYONE SAYS I LOVE YOU」って歌も良かった。
まぁ個人的にティム・ロスの凄い歌が聴けたんで満足。
ラストの大円団ダンスで、ひたすらハッピーな映画だったんだと感じた。
クスリ笑いが多いんだけど、結構好きかも。


ダンサー・イン・ザ・ダーク (2000/デンマーク) 140分


 あの歌手のビョークが主演を務めたミュージカル・ドラマ。
しかし、これはミュージカルに似つかわしくない内容の話だけあって
世間でもかなり評判になったよね。

 1960年代のアメリカ、セルマは愛するわが子を一人で育て
せっせと機械工として働くセルマだったが日々衰える視力に悩む。
息子にも遺伝するその目の病を何とか治そうとせっせと貯金し、暮らしていたが
ある日、工場を解雇されてしまう。
そして不幸に拍車をかけるように貯金していた大事なお金まで盗まれ…

 運の無い人はどんなに頑張って生きても報われません
そんなことを云われているような映画だった。
勿論、セルマには希望が残された。
だけど、やっぱり酷いと思う。もっと救いが欲しい。
あまりにも理不尽だ。セルマも悪い所はあったかもしれないけど比じゃない。
何より許せんのは浪費妻とその夫。死にたいなら自分の手で死ね!

 兎に角、映像が不思議な作り方でショートフィルムのようなリアルさもあり
列車の映像の時のような幻想感も味わえる。
あの歌だけは、今でも大好きだ。
他の歌はどれも残酷で気味が悪い。いたたまれん。
まるで実際にあったかのようにラストの無音は壮絶だった。
事実、あんなことが起こったとしてもあんな事にはならない社会でなければ。

たまらなく欝になる映画だろうことは間違いないかと。

 あの列車のシーンだけはまた見てもいいけど
もう出来れば二度と見たくない映画かもしれない。
でもこの映画自体は凄いとは思ってる。映像は美しい。
これを観たらこれからの価値観に影響が出る人もいるかもしれない。


ドリームガールズ (2006/米) 130分




 「シカゴ」の脚本を手がけたビル・コンドン監督が映画化。
モータウンによってブラック・ミュージックが白人文化へと広く浸透していった
60年代から70年代のアメリカ音楽シーンを背景に、女性ボーカル・グループが辿る
波瀾万丈のサクセスストーリーを豪華なキャスト陣で華麗に綴る。
主演はビヨンセ・ノウルズと「Ray」のジェイミー・フォックス、
共演にエディ・マーフィと新人ジェニファー・ハドソン。

 1962年、アメリカの自動車産業の中心地、デトロイト。
エフィー、ローレル、ディーナの3人は音楽での成功を夢見て
“ドリーメッツ”というグループで、新人オーディションへの挑戦を繰り返していた。
中古車販売会社のカーティスはそんな彼女たちに大きな可能性を見出し、
地元で抜群の人気を誇るジェームズ・アーリーのバック・コーラスに推薦。
抜擢されると、彼らのパワフルなステージはデトロイトのみならず
全米中の注目を集め、一躍スター街道を歩み始めるのだったが…。

 本作はダイアナ・ロスの所属していたコーラス・グループ
“シュープリームス”の伝記を参考にして映画が作られた。
ダイアナ・ロスをイメージして作られたディーナには歌姫ビヨンセが抜擢され、
フローレンス・バラード的な位置のエフィー役にジェニファー・ハドソン。
他、ジェームス・ブラウンやマーヴィン・ゲイなどを参考にして
作られたジェームズ・アーリーをエディ・マーフィーが演じる。

 ビヨンセ出てるしなーって感覚で、内容に期待しないで公開初日に友人と鑑賞。
想像以上、いや、他にこれをどう越えるよ?って勢いで映画というより、
壮大なLIVEを鑑賞したように歌が始まる度に、鳥肌が立ったり、
胸が躍ったり、心が打ち震えたり、もう飽きさせる間もなく歌が展開され、
物語的にもシンプルで分かり易く、とにかくゴージャスで美しくて
格好よくて、可愛くて…ディーバ好きにはたまらない逸品でした!
衣装スタイルや時代を感じさせるファッションなど、目の保養です。
声量凄くて腹の底から声が出てる魅せる歌が好きな人にもお勧め。
映画というよりコンサートを観に行く感覚でどうぞ。
こういう映画は劇場で観ないとダメだな。DVDなら6割以上魅力半減します。

 難をいうなら、
主役扱いのビヨンセだけど物語的には
エフィーを主役としてもおかしくないような、主観をどちらに置くか曖昧な点。
そして、あの終わり方。キリは良いけど話的には納得いかない人もいるかと。
ジェニファー・ハドソンの貫禄たっぷりの歌声にはビヨンセも押され気味、
いやあえて押さえたのか?
エフィーが抜けて明らかに歌が物足りなくなって、
ディーナも“Listen”歌うまでは、嫌な女に見えたさ。(煙草吸ってるトコとか)
“Listen”は凄かったなぁ。ああいう気持ちがこもった歌は心に刺さるね。
我侭なエフィーが批難されるシーンではそりゃ無理ないと思っていても、
エフィーが可哀想になってくるし、エフィーが可哀想に思えなかった人は
この映画を素直に楽しむことは困難かもしれない。

映画の途中からもう、サントラもDVDも欲しい!って決めてしまいました。


ブルース・ブラザース (1980/米) 133分


 1977年に、アメリカのTV番組「サタデー・ナイト・ライブ」で大人気だった、
ジョン・ベルーシ&ダン・エイクロイドの同キャラクターの映画化。
黒い帽子に黒い服、黒ネクタイに黒いグラサンと黒ずくめの二人組み。
兄弟のちぎりを交わした兄のジェイクと弟のエルウッドのブルース兄弟は
自分達が育った孤児院が危機に陥ったことを知り、
かつての仲間たちを集め“ブルース・ブラザース・バンド”を再結成。
コンサートを開き金を稼いで孤児院に寄付しようとするが…

 これも小さい頃からビデオに録画されていて何度も見た映画。
何回観ても笑いが止まらなくてスリルとユーモアと爽快感溢れる
最高のエンターティメント映画のひとつだと評価しています。
 車のカーチェイスシーンもたまんなくぶっ飛んでていい!
しかし何より凄いのが歌われる歌の数々…

 バンドが歌う歌もいいけれど、ゲスト歌手の歌う歌に感動。
食堂の女主人が歌うアレサ・フランクリン「think」は鳥肌立ちました。
声量が凄いし、ソウルを感じた。
今は亡きレイ・チャールズも楽器専門店の主人として出てきて弾いて歌います。
何とも画面中が楽しげで観てるこっちも自然と笑顔になる。
ジェームス・ブラウンも勿論良かった。
ジェイクを付け狙う怪しい女役にキャリー・フィッシャーも。
当時私がスター・ウォーズシリーズ以外で彼女を見かけたのはこれだけだった。
税務署の局員としてスピルバーグ監督が出演してるのもミソ

 二人とも印象はワルのチンピラだけど(やることも近い)
孤児院の危機を知り、普通に救おうと動き出すのが偉い。
ビデオに録画されているのは吹き替え版だけど、
小さい頃からこれで見てるから、かなり愛着があります。
歌を歌うシーンはちゃんと原語のままだしね。
エルウッドの「俺達は神の使いだ」って言う決めセリフが面白い。

 大分カットされたテレビ版では飽き足らずDVDを買いました。
改めて見て、こっちもこっちで両方面白い!!
二人が楽しそうに歌って踊っている姿を見ると今更だけど最高のコンビだなぁ
特典映像でエイクロイドがベルーシのことを語るのはやはり寂しげだ。
こんなに人気者だったのに…


ブルース・ブラザース2000 (1998/米) 124分


 大ヒットした「ブルース・ブラザーズ」の続編。
その後、他の適役に恵まれず苦悩し麻薬に溺れこの世を去ったジョン・ベルーシ
冒頭でその死を悼み、始まった新たな物語…

 18年の刑期を終えエルウッドは出所し、ジェイクの死を知る。
その死を乗り越え、再びバンドを結成しようと行動を起こす。
孤児のバスターと、その後新たに2人を加えた4人組み黒ずくめで歌って踊る!
誘拐容疑で再び警察に追われ、他の組織や団体からも狙われながらも
ルイジアナへたどり着く…

 どうしても前作と比べてしまい、退屈でしょうがなく見えた。
肝心の歌も、本当は聞き応えあるのかもしれないけど
その世界観にうまく滑り込むことが出来なかった。
新しい相棒も、受け入れられなかったし非常に残念だ。
ダン・エイクロイドも撮影中、ジョンのこと思い出して辛かったろうと思う。
出来れば作らない方がよかったと思えて仕方ない。

 でもやっぱり小さい頃から見てきた思い入れの強い作品だったから
判断基準も高いのかもしれない。
前作でも、初観の人には必ずしも楽しい文句なしな映画じゃないのかも。
この映画は吹き替えの方がよかったのかも…

 出てくるマフィア、ロシア人は時計を大事にする習慣があるの?
女王様にあっさり一掃されてしまい、これまたj拍子抜け。
またしても教会の集会に居合わせてあんな事になっちゃったのは笑ったけど…
今作で一番印象に残ったのは縦列駐車のやり方。
あんな風にあざやかに決めてみたいもんだ。

 対バンしたルイジアナ・ゲーター・ボーイズには
エジェフ・バクスター、ゲイリー・U・S・ボンズ、リック・クラプトン、ルー・ロウルズ
スティーヴ・ウィンウッドクラレンス・クレモンズ、ジミー・ヴォーン、ボー・ディドリー、
アイザック・ヘイズ、ドクター・ジョン、ビリー・プレストン…
有名人らしいけどエリック・クラプトンしか知りませんでした。


プロデューサーズ (2005/米) 134分





 『オペラ座の怪人』『シカゴ』ですら獲ることができなかった、
トニー賞12部門、史上最多受賞のブロードウェイ・ミュージカルが完全映画化!!
ブロードウェイで丸5年、ロンドンでもロングラン・ヒットを続けている
本作オリジナルはメル・ブルックスが脚本賞を受賞した68年の傑作映画。
これをブルックス自身の脚本と作詞・作曲でミュージカル化した舞台は
ブロードウェイで2001年4月19日に開幕。
たちまち半年先までチケット完売という大評判を博し、再び映画化に至る。
ブロードウェイの舞台版で演出・振付を担当するスーザン・ストローマンが監督。
舞台版でも演じているブロードウェイが誇るスーパースター、ネイサン・レイン、
同じく舞台版も演じていたマシュー・ブロデリックが揃って主演を務める。
演出家ロジャーとアシスタントのカルメンコンビも、同じく舞台を務めた二人
ゲイリー・ビーチとロジャー・バートが出演している。
女優志望のスウェーデン娘ウーラを演じるはユマ・サーマン!

 一晩で大コケするほど史上最低なミュージカルをプロデュースし
その制作費200万ドルを持ち逃げしようと思いついた、
落ち目プロデューサーのマックスと小心者の会計士レオ。
二人は早速手を組み、「最低の脚本」、「最低の演出家」、そして
「最低の出演者」を集めて見事にショーをコケさせようと画策する。

 いやぁ〜超楽しかったです!文句なしにそう断言しちゃいます。
『オペラ座の怪人』のようなロマンスや『シカゴ』のようなテーマもないですが
こんなにぶっ飛んでる変人が登場してハチャメチャ繰り広げてくれるもの。
ユマ以外は普段、映画界ではあまり見かけない面子も多く新鮮でもあり、
下ネタとゲイネタと社会風刺(?)が凄まじく自分の感性に合ってたのかも。
本場だからとはいえ、どうしてアメリカのミュージカルってこんなにも
スケールがでかくてリズムカルですんばらしいんでしょうか!!
劇場で観終わってスタンディング・オべーションしたくなりました。
これを期に舞台版も見ようかしら。出演者もほぼ同じで
劇中劇「春の日のヒトラー」もちゃんと見れるらしいし。

 ユマ・サーマンの肉体美に惚れ惚れしてしまった。
何を食べて、どんな生活してればあんなにセクシーになれますか?!
他出演者たちも声量有り過ぎ。色んな歌に酔いしれる2時間半☆
話の流れは別に特出した意外性はないけど、描写!これが全てでしょうね。
鳩の動きやゲイの群、色んな小ネタに笑えて笑えて…よく出来てます。
こんなに楽しい気分で終われる映画久しぶりに見ました。
パンフレット、キラキラしてて綺麗だなぁ。絶対にDVDも買います。
まだ見てない人にもドンドン勧めて回りたいくらい。
家族でワイワイ観る映画ではないんだけど…でも面白かった!
エンディングもスタッフロールも最後まで楽しいことだらけ。
演出家の家に行った辺りからもう映画に釘付け。あっという間のひととき。
これが真のエンターティメントだ!もう最高の気分☆☆☆☆☆
おバカ映画やミュージカル好き、はたまたミュージカル嫌いでも観るとハマるかも。
楽しさに感動してしまった、って意味では私には革命的な映画です。


ヘアスプレー (2007/米) 116分














 歌とダンスとオシャレ満載のハッピーエンターテインメント!
本作のオリジナルは、奇才ジョン・ウォーターズ監督による
伝説のカルトムービー『ヘアスプレー』。
2002年、ブロードウェイでミュージカル化され“ヘアスプレー現象”と
呼ばれるほどの大ブームを巻き起こし、トニー賞8部門を受賞した。
この大ヒットミュージカルをアダム・シャンクマン監督が完全映画化。

 主役のおデブちゃんトレイシーを演じたニッキー・ブロンスキーは
1000人のオーディションから選ばれた新人。
トレイシーのママ、エドナに扮するのはジョン・トラボルタ。
ミュージカル映画は『グリース』以来29年ぶりである。
トレイシーのパパ、ウィルバーにはクリストファー・ウォーケン。
トレイシーの憧れる男の子リンクには
『ハイスクール・ミュージカル』で米ティーンの人気者になったザック・エフロン。
意地悪なテレビ局オーナー・ベルマ役にミッシェル・ファイファー、
ベルマの娘でトレイシーのライバルのアンバー役にブリタニー・スノウ。
コーニー・コリンズ・ショーの司会者をジェームズ・マーズデン、
ニグロ・デーの番組DJメイベルをクイーン・ラティファが演じる。
トレイシーの親友の女の子役にアマンダ・バインズ、
ダンスが上手い黒人の男の子シーウィード役にイライジャ・ケリー。
メイベルの娘でありシーウィードの妹でもあるアイネス役にテイラー・パークス。
Lサイズ洋服店の店長にジェリー・ステイラー(ベン・ステイラーの父)など。

 1962年、米メリーランド州ボルチモア。
ダンスとオシャレに夢中な16歳の女子高生トレーシーは、
ヘアスプレー企業提供の人気TV番組“コーニー・コリンズ・ショー”に出演し、
憧れのリンクと踊ることを夢見ていた。そしてある日、彼女は
母エドナの反対を押し切り、番組のオーディションに参加する。
しかし、その太めな体型から、番組の中心メンバーであるアンバーと
彼女の母で番組も仕切っているベルマに追い払われてしまう。
ところが一転、巡り巡って番組ホストの目に留まり、
レギュラー・メンバーに抜擢されたトレーシーは一躍注目の存在に。
だが、そんな彼女の成功が面白くないベルマとアンバー母娘は
様々なトラブルを仕掛け、ある時ついに大事件が発生する…。

 劇場鑑賞。始まった途端に楽しい。底抜けにワクワクした。
勝手に足がステップを踏みたくなる。一緒に踊りだしたくなる!
ストーリーは多少荒っぽいところもありますが、 あの空気にメロメロになりました。
ドリガーと似たような、黒人差別問題も扱っております。
というか物語の舞台が60年代だから、ダイアナ・ロスや
シュープリームスも活躍し出した頃ですからね。
人種、体格、人格、思想、そういったものをひっくるめて、
そういう差別や偏見なんてバカバカしい!クールに行こうぜ!
世の中、人生、楽しんだもの勝ち!そんなハジけたミュージカル映画です。

 主役の子は、日本で言う“ぽっちゃり系”を越えちゃう巨体ですが、
あの愛嬌ある笑顔とダンスでとっても魅力的です。
「ちょっとくらいデブでもいいや」と思ってしまうぽっちゃりさんが出そうです。
私も勘違いしそうになりました。危ない危ない。でも、違うんだよね…。
普通は周りの目を気にして、自己嫌悪に陥り、卑屈になっていって、
ムスッとした顔つきになってく人が多いのに、この子は朗らか。
こういう子は痩せても太ってても魅力的だから、女性として非常に羨ましいなぁ。
この子、痩せても美人になりそうだしさ。今後も仕事が来るのかな?

 主人公のママを演じるのはジョン・トラボルタ。
主人公をはるかに凌ぐ巨体の特殊メイクは凄いけど、手先は明らかに…ねぇ。
あんな血管通った逞しい手先は、本当のおデブさんにはありえませんて。
指も太るんだから!もう劇中、ママが何かするたびに
「あのトラボルタが…」と元の彼を思い出して噴出しそうでした。
主人公のパパを演じるのはクリストファー・ウォーケン。
シリアスな作品からギャグコメディまで何でも出てくる俳優さん。
彼とトラボルタのデュエット&ダンスは見物です!
太ってる姿を見られるのが嫌でひきこもりだったのねママ。
そんなママを勇気づけ、一緒にお出かけする娘。暖かい。
すっかり冷めきってると思っていたパパとの仲。不倫騒動で愛確認。
この夫婦再生物語も一見アッサリしているようで、
なかなか暖かいです。

 「ハイスクールミュージカル」で人気爆発中のザック・エフロン。
顔が何かひと昔前のスターっぽいと思うのは私だけ?
60年代の格好ということで、エルヴィスみたいな髪型で
伸びる歌声で魅せてくれます。主人公が恋焦がれる男の子リンク。
…でも若干、影が薄いような気も。他にも色々と面白いキャラが多いから。
彼が
映画当初はアンバーに指輪を贈るほど惚れていたのに、
トレイシーにメロメロになっちゃうくだりはちょっとご都合主義だよね。
写真を抱いて歌ってる彼は、何故だか滑稽で笑えるのでした

へアスプレー会社提供の人気番組のホストを演じるのジェームズ・マーズデン。
彼はね…「君に読む物語」では主人公の想い人の婚約者、
「スーパーマン・リターンズ」でも主人公の想い人の夫、
「X-MEN」に至っては原作では主人公なはずなのに、主役の座を
ウルヴァリンに取られて、さらにウルの想い人の恋人役という、
何か非常に残念賞?な役柄が多かったんですが…
ここでは眩しいばかりの笑顔で唄って踊って司会して、
最高に輝いてて惚れちゃったぜ。私的にはリンクより彼が好みだ。
「熱い熱い!」「いいねぇそのノリ!」みたいなジェスチャーが最高(笑)
そして「シカゴ」のビッグママ、ここでもビッグママなクイーン・ラティファ。
彼女も最高でした。黒人の人種差別に主人公と共に立ち向かうリーダー。
今すぐには変わらない。でもいつかは変わる。だから今始めよう
たしかこんなセリフだったかな…名言が飛び出します。
アイネスがミス・ヘアスプレーになっちゃったのはちょっと意外。
他、いじわるブロンド母娘の母役にミッシェル・ファイファー。
まだまだ若いね…ホント絵に書いたような意地悪おばさん。
アンバーはちょっと天然入ってて、根っから悪い子じゃないみたいだよね。

 また観に行きたいです。友達誘って2回目行こうかなぁ。
映画が終わって、「さぁてもう一回見るか!」って思っちゃいました。
冷静に物語を分析してみると、あそこは中だるみしちゃったなぁ…とか、
(主人公とあのムードが途中で何か影が薄くなっちゃうし)
「楽しい」だけが残る映画みたいな印象もあるし、
よくよく掘り下げれば何か隠れた問題定義があるかも…な作品でした。
観る人を幸せな気持ちにさせてくれるカラフルで楽しい映画☆91点。
…オリジナル版映画のDVDがプレミア価格でビックリだね。廉価版待とう。


ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ (2001/米) 92分


 ブロード・ウェイで上演されたちまちロングヒットとなったロック・ミュージカル
舞台と同じジョン・キャメロン・ミッチェルが監督・脚本・主演で映画化。
性転換手術を受け、ロック・シンガーとして活動する
ヘドウィグの波乱万丈の半生を描く。

 冷戦時代の東ドイツで生まれ母の手ひとつで育った主人公。
青年時代に男同士で恋に落ち、当時ベルリンの壁で閉鎖国家であった故郷から
出るため、性転換手術を受け、ミスでちょっとだけ股間の物体が残る。
渡米したものの、彼氏には結局捨てられバンド結成をした矢先
同じ夢を追い求めるトニーと出逢う。彼を深く愛するヘドウィグだったが…

 DVDジャケットが凄いのなんのって。ドラッグクイーンの映画かと思ってた。
主にライブで歌う映像が満載で、それぞれがオリジナルの曲なので新鮮。
映画の為だけに作られた曲とかは、有名歌手とかじゃない限りは
大抵はずれだと思っていたけど、これは快く聴ける代物だった。

筋肉もついてて、最初はオカマってまるわかりな気がしたんだけど、
いろんな髪型、いろんな服装、いろんな格好で出てくる彼を観てると、
本当に美しい。綺麗だと思った。
彼は自分の作った楽曲を恋人であるロッカーに使われ、
その恋人は今や人気のアーティスト。
ヘドウィグはツアーで彼のあとを追い…

 どんなどんでん返しが?とか どんな形で復讐するのかな?って
思ってたんだけど、これが意外でした。
ヘドウィグは彼に与えた。それとは少し異なるが、彼もヘドウィグに…

 なんか、切ない気分になる映像効果とかが凄いなと思った。
「愛の起源」っていう曲は名曲かもしれない。
ちなみにこの映画、ロングランで大ヒットしたとか…
「プリシラ」よりも勢いがあって、パパッと観れた映画でした。
映画ならではの魅力が出た作品だと思う。
これは、小説にしたら駄作だし、漫画で表しても伝わらないものですね。

 これとはあまり関係ないかもしれないけど、
やはり、愛情って欲しがるだけじゃダメだし与えるだけでもダメなんだよね。
相互に支え合わないと、ただの毒かもしれない。麻薬のようなものかも。
一度、愛されることを知ると、それなしで生きれた頃には戻れない…
人はつくづく弱くできている。だけど心は強くなれるはず…


ムーラン・ルージュ (2001/米) 128分


二コール・キッドマン、ユアン・マクレガー競演の有名なミュージカルを映画化
1899年、パリの夜を彩るナイトクラブ「ムーラン・ルージュ」
そこで人気bPのサティーンはクラブの赤字経営と
自分の女優としての夢の為にパトロンの公爵と会うことに。
しかしそこで間違えて貧乏な舞台作家の青年のクリスチャンと出会ってしまった
ことから二人は次第に恋に落ち、彼女主演の舞台製作の準備をする傍ら、
公爵には秘密で二人は愛し合う…

 派手な装飾や演出、色とりどりの衣装、華麗なショーに見ているこっちも
我を忘れて魅入ってしまいました。
二コール・キッドマンは改めて美人だなと実感。
なんだか観てるうちに、マドンナにも見えてきた。似てない??
出てくる歌なんかもビートルズやマドンナとポップな曲が数々使用されていて
ミュージカル特有の台詞全部歌にした曲になりきれていない違和感
といったものが比較的感じられずに見ることができました。

 二人とも歌が上手くて情熱的で感情移入出来てとってもよかったです!
今世代向きの音楽が多かったので昔のムーラン・ルージュの方が
思い入れがある人は受け付けないかもしれません。
 クリスティーナ・アギレラの曲がかかった時は高揚しましたとも!
エンターテイメントな映画ってこういうものを云うのかな
緑の妖精役でカイリー・ミノーグが出ていたとは露知らず



RENT/レント (2005/米) 135分




 ピュリッツァー賞を獲得したブロードウェイの大ヒットミュージカルを映画化。
80年代末のニューヨークを舞台に、家賃(RENT)さえも払えない貧しい生活の中、
ドラッグやエイズといった様々な問題に直面しながらも夢に向かって生きる
事情様々なアーティストの卵たちの姿を綴る。
監督は「ハリー・ポッターと秘密の部屋」のクリス・コロンバス。

 1989年のクリスマス・イブの夜。イースト・ヴィレッジにある古いアパート。
家賃を去年の分まで滞納し電気も暖房も止められた一室に暮らす
ルームメイトのロジャー(ミュージシャン志望)とマーク(映画監督志望)。
ベニーはかつて友達同士だったが家主の娘と結婚。地域開発の為、
家賃を払わないアパートの住人たちを追い出す算段を進めていた。
ロジャーは恋人がエイズを苦に自殺して以来すっかり引きこもり状態。
階下に住むヤク中のダンサー、ミミはロジャーに気がある様子。
マークの元彼女モーリーンは地域開発反対をデモLIVEで呼びかける。
彼女の現在の恋人は女性のジョアンヌ。喧嘩が絶えない。
ロジャーたちの親友トム・コリンズはドラッグ・クイーンのエンジェルと恋仲に。

 劇場公開当時、同じくブロードウェイミュージカル映画の
「プロデューサーズ」とよく比較された「レント」 評判がメチャメチャ良い。
で、見てみたら…つ、つまらん!!! 久しぶりだわ、こんなにつまんないの。
ミュージカルってほとんどハズレ引いたことなかったんだけど…引いちゃった。
歌うシーンがやたらに多すぎるのも物語の波を壊すし、
歌もオープニングの「Seasons of Love」以外はちっとも良く感じない。
次に始まったメガネのダサロックに閉口しちゃった。
登場人物に魅力的な人が一人もいなかったのも辛い。全体的に地味なんだよね。
働かないわ、夢追ってても何もしないわ、 家賃払わないで威張って着飾ってるわ、
登場人物の半分以上がエイズだわ、もう滅茶苦茶。
同性愛の人、エイズの人、貧乏な人、 深く描く要素はつまっているけれど
どれにも焦点を絞って描いていないのでどれも薄っぺら。

 
ノリも一本調子で、ひたすらバカな若者たちを見せられた気分。
エンジェルのサンタ扮装ダンス&歌はちっとも心に響かなかったし、
ハイ、ラブラブなゲイカップルになりました〜イチャイチャしてます。
超幸せ!…アレ?何か病気が進行してきました…死にました。
と、淡々と映像で見せられて、葬式で皆のスピーチ聞かされるけども響かない。
エイズに感染した経緯もわからないから同情してもいいものか。
他の出演者たちも「何て身勝手でつまらん奴等だ」て思った。
「実は…エイズなんだ」「あら奇遇、私もよ。」で意気投合して付き合っちゃう二人、
出世するカメラ小僧のメガネもキーキー五月蝿いレズカップルもどうでもいい。
葬式で喧嘩してからミミ見なくなったな〜行方不明じゃない?マジ〜?
皆で捜してみよう、路地で凍えてたわ!「ごめんなさい、愛してる!」
エンジェルが三途の川渡るなって言ってくれた、生き返った〜めでたし、めでたし。

こんなに早く終わらないかなと思った映画も久しぶりだわ。

 でも、世間では凄く評価が高い映画なんだよね。
それ考えると、どうしても合点がいかなくて
私だけ違う映画観てるんじゃないの?って思っちゃう。
ごく少数だけど否定派の人もいるみたいだけどさ。


ロッキー・ホラー・ショー (1975/英) 99分





 リチャード・オブライエン作の、世界中で大ヒットした異色ミュージカル。
50年代のロック色の強いド派手で異様な雰囲気と魅力に包まれた作品。
未だ熱狂的なファンも多く、今でも劇場公開される際に仮装で来て
ライスシャワーやトイレットペーパー、クラッカーなどで盛り上がる。
シーンに合わて踊り歌い、スクリーンに突っ込みを入れたり大騒ぎするらしい。
日本でも地域によってはハロウィンの日に特別上映されており、
日本版キャストでの舞台もあったりする。

 婚約者のブラッドとジャネットが嵐の夜の道端で車がパンクし、
助けを求めて訪れた、山に聳え立つ不気味な城…
二人を迎えたのは不気味な執事。今夜は怪しげなパーティーが催されていた。
城の主のフランクリン博士が怪しげな格好で現れ、二人を持成す。
博士が造った人造人間ロッキー・ホラー誕生の瞬間を目撃する二人。
今夜は泊まっていくように半ば強引に引きとめられる二人だった…

 フランクリン博士役にティム・カリー(他映画ではあまり見かけない…)
ブラッド役にバリー・ボストウィック(主にドラマ役者らしい)
ジャネット役にスーザン・サランドン(若い!テルマ…)
リチャード・オブライエン、ジョナサン・アダムス、ミート・ローフ、
チャールズ・グレイ、パトリシア・クイン…

 最初は真っ赤な口紅のでかい口が歌いだすという始まり。
友人の結婚式から始まって、次は私たちの番よと目を輝かせる恋人たち。
まさか、こんな事態に巻き込まれようとは夢にも思わない。
城の主の網タイツ、ガーターベルト、でかい顔パーツに奇抜な化粧。
彼が登場した時の衝撃といったら…映画の魅力は彼が大分担っている。
オカマなのか、ゲイなのか、バイなのか…はたまた…なのか(笑)
気持ち悪い執事も人造人間ロッキーも怪しさ大爆発だけどね…
あんたの為に造ったんじゃないわ」ってセリフが妙にツボった。
大勢でワイワイ見た方が絶対楽しいらしいけど、
こりゃ、受け入れる人と受け入れられない人と大きく分かれそう。
ぶっとんだ世界を堪能して、大いに笑って驚いて、突っ込める人ならいいかも。
ホラーとSFとコメディとミュージカルの融合みたいに言われているけど、
全然、怖くはない。歌と踊りは見物だとは思う。

 ラストは今までの展開からして少し尻つぼみな気はした。
あと、どうでもいい解説してるオッサンは何者さ?
DVDには観客の突っ込みや歓声入りのバージョンも楽しめる。
変テコな内容なんだけど、何十回も観てしまう人の気持ちも判る。
今でも世界中でこんなに愛される、こんな変わった映画は
どういう感想を持つにしろ、見てみたい衝動に駆られることでしょう。



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