管理人NEROが映画について語ります。

Caramel Cinema


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宇宙戦争 (2005/米) 114分










 巨匠スティーヴン・スピルバーグと俳優トム・クルーズが
「マイノリティ・リポート」に続いてコンビを組み、
有名なH・G・ウェルズの同名原作を映画化したSFスペクタクル超大作。
1953年にもバイロンハスキン・によって映画化されていた作品。
共演はダコタ・ファニング、ティム・ロビンス、
ジャスティン・チャットウィン、ミランダ・オットー

 アメリカ東部のニュージャージーに暮らすレイは労働者階級のごく平凡な男。
別れた妻との間には息子のロビーと娘レイチェルがいた。
そして子どもたちとの面会の日、その異変は何の前触れもなく唐突に訪れた。
晴天だった空が突如不気味な黒い雲に覆われると、吹き荒れる強風の中、
激しい稲光が地上に達し、地面に巨大な穴を空ける。
すると大地が震え、地中で何者かが激しくうごめき始めたのだった。
その光景を呆然と見つめていたレイ。町が次々と破壊され、
人々がパニックに陥る中、レイは子どもたちのもとへ駆けつけ、
彼らを守るため懸命に奔走するのだった。

 劇場鑑賞するには最適な映画ですね。
むしろ、こういうスケールの映画は家で観てもパッとしないだろう。
そしてスピルバーグ作品は大衆向けだから中盤飽きることがあまりない。
ちなみに53年に作られた『宇宙戦争』は未見でした。
もう、でかいトライポッドが登場してから息をもつかせぬ危機の連続。
やっと一息つけると思ってもつかの間、すぐに危険が迫る。
最初の方は、トムが有名過ぎてリアルさに欠けるんじゃないかと思ってたけど
トム演じるレイは特に秀でた特技もない同じく無力な一般市民。
正義感を持って他の人を助けたり、命がけで宇宙人と戦ったりはしない。
そういうアメリカっぽい映画にならなくて良かったと思う。
冒頭でレイが動かしてた機械、あれでトライポッドを倒すのか
はたまたトライポッドを奪って操縦しちゃうのかと想像してた。

 最初の落雷が続くシーンの音に不安感も募り
トライポッドのあの音を聞いて、ハラハラドキドキ。音による恐怖も際立つ。
地面がヒビ割れていくシーンも、凄い。コンクリートが波打ってく…
地球全体を巻き込んだ世界規模のパニック映画だと思っていたら
アメリカ以外の地域は見れなかった。真偽怪しい情報が流れてくるだけ。
これはレイとその家族だけにスポットを当てていたので
ドキュメンタリーのような現実感を狙っていたのかな。
宇宙人の襲撃は思ってたより残忍で結構怖かったです。

 普段から毛嫌いされていた父親が息子と娘との絆を深めていく。
トゲとアレルギーの話はラストへの複線だね。
レイチェル、ホラー映画並にあちこちで叫び過ぎ。
どの叫びも単調に聞こえてきた。終盤になってくると、またか、って思う。
叫んで偶然宇宙人倒しちゃうのかと思ったよ。それやったらコメディ映画だね。
ピーナッツクリームのパンのシーンとか子守唄のトムの声に笑ってしまった。
パンを粗末にした彼らが、どこかで「お腹が空いた」って云うの期待してた。
実際、映画の進行はほんの数日間だけだったからな…
安眠できる暇が無い程、大忙しに過ぎていった。

 ショッキングな映像がいっぱい出てきて、世界はもう…という絶望感。
人の醜さも出ていて、車のシーンはゾンビ映画状態だった。
子供に見せたらトラウマになりそう。
でもスピルバーグ。直接的にグロい映像は見せていない。押さえ気味。
他の監督に撮らせたら、もっと酷い映像を見せそう。
パニック映画としては中々の出来じゃないかと思う。
ラストはラストで、一見軽そうだが意味深なショットと締め方。
トムは出演料を取らないでこの映画の興行収入の10%を貰うらしい。
批難もあるだろうけど話題作だし大ヒット間違い無しだろうね。



エイリアンVS. プレデター (2004/米) 100分








 SFモンスター映画の人気者、エイリアンとプレでターの夢の対決が実現!
バイオハザード」のポール・W・S・アンダーソンが監督。
2004年、ある巨大企業に謎の熱源が南極大陸の地下深くで
発生しているという衛星データが送られてくる。
この企業の経営者で億万長者のチャールズは現地調査を決断、
さっそく環境問題専門家で女性冒険家のレックスら各分野の専門家を招集する。
やがて問題の場所に辿り着いた調査団は、そこで巨大ピラミッドを発見。
しかし調査を進める彼らは、その後恐るべき真実を知る。
なんとそこは、プレデターが100年周期でクイーン・エイリアンに卵を産ませ、
人間を生け贄にして育てたエイリアンたちと
若いプレデターたちを戦わせる“成人の儀式”を行なう場所だったのだ…

 とりあえず、私はエイリアンシリーズもプレデターも観たことある。
これは映画館でやってる時、観れる機会があったんだけど、結局やめた。
友達から借りて観たんだけど、やめて正解だったかもしれない。
テレビで見る分にはちょっとした娯楽作品として楽しめるかもしれないけど
これに千円払って劇場で見せられたら…消化不良かもね。
ジェイソンVS.フレディのような夢のコラボを狙ったんだろうけど。
あのラストは、人気が出れば続編作るって感じでもないような。
とりあえず、洋画の一種のお約束的なエンディングですね。

 エイリアンって不思議な生き物だよなぁ…
卵から孵った時点ではまだエイリアンじゃない。
そこから人間に寄生して、腹を食い破って出てくるんだから。
唾液や血液は強烈な酸性。彼らって成人しても人間食べるのだろうか??
凶暴に襲ってくるイメージはあるけど、実際に食料として食べてなかったような。
最初に見た時は衝撃的だったけど、慣れた自分がいる。
特に今回、こいつは死なせたくない!ってキャラがいなかった。
人間側のドラマが全然描けていなかったので
両者の戦いに巻き込まれた彼らのことなんて、ホントどうでもよかった。

 プレデターは初代はシュワちゃんのアクション映画の変わった敵だなと観てた。
2まで作られて、シリーズ化するのかと思ったら2止まりでしたね。
透けることが出来て熱探知システムで敵を察知。
鎧に覆われていて、使う武器も多種。素顔が醜い蟹。
エイリアンはひたすら繁殖と殺戮に明け暮れる本能の生物で
プレデターは地球にたまに人間狩りにやってくる変な種族。
プレデター2で彼らの宇宙船の中にエイリアンの骸骨が飾ってあるという伏線が。
まさか、成人儀式用の生物とはね!

 敵の敵は味方…そうですか、そうきましたか。
確かにプレデターは今回、ハントを楽しみに来たわけじゃなさそうだったし…
完璧なアクション映画でしたね。怖い要素は皆無かも。少しグロイくらい。
単純に、さあどっちが勝つ??ってワクワクして観るのが良い。
人間とプレデターが一緒になって走ってる図は何かおかしかった。
あれで素顔が蟹じゃなかったら、キスしそうな勢いよ(笑)
エイリアンの盾とか、装着感が気持ち悪そう…
勇気ある者には敬意を評する彼らの姿勢が面白いね。
何か全体的に観てエイリアン出てくるまでが長くて退屈。
ストーリーがもっと凝れなかったものか。ふたつの要素を活かしきれてない。
でも2シリーズとも大好きな人が見たら許せる範囲なのかも。
大ファンだからこそ、この出来は許せんって人もいるでしょうが。
人間が人間の強みでエイリアンもプレデターも出し抜いて勝利するっていう
シナリオを頭使ってハラハラドキドキに作って欲しいもんですね。


キング・コング (2005/ニュージーランド・米) 188分








 1933年に製作されたSF映画の金字塔「キング・コング」を、
最新のテクノロジーを駆使し、空前のスケールでリメイクしたアドベンチャー超大作。
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソン監督が長年夢みてきた
悲願のプロジェクトが「ロード〜」の大成功を受けついに実現。
ヒロインには「ザ・リング」の絶叫女優ナオミ・ワッツ。
共演に「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディとコメディ俳優ジャック・ブラック。
船長役はこれまた「戦場のピアニスト」で大尉を演じたトーマス・クレッチマン。
プレストン役のコリン・ハンクスはあの有名なトム・ハンクスの息子。
キングコング役は「ロード〜」でもゴラムの動きと声を担当したアンディ・サーキス。
彼は素顔で船の乗組員の一人としても登場している。

 物語の舞台は1930年代初頭のニューヨーク。
野心家の映画監督カール・デナムは、映画制作のストップがかけられるや否や
急いで重役たちからトンズラして、抜けた女優の代わりとして
街で見かけた不運な女優アン・ダロウをスカウトし、船に乗り込む。
脚本家ジャック・ドリスコルも巻き込んで、デナムは海図に載っていない
幻の島“髑髏島(スカル・アイランド)”へと危険な航海を決行する。
何も知らされていない彼らを乗せ、撮影しながら船は霧の中へ…
嵐に遭い、船が座礁し、何とかその島に到着する一行。
さっそく撮影を開始するが、やがてアンが原住民にさらわれてしまう。
救出に向かったクルー達はそこで想像を絶する世界を目の当たりにする…

 こういう映画は映画館で観なければ!と公開最終日のレイトで鑑賞。
まず私はオリジナルのキングコングは見たことありません。
イメージは「ビルに登って絶叫する美女を片手に大暴れしている図」という感じ。
「ロード・オブ・ザ・リング」にこれ程ハマッたことだし、これも見てみたい!と。
映像技術の目覚しい進歩もさることながら、監督の悪趣味さも出てて
原住民が本気で気持ち悪いし、それに増して島の蟲がもうヤバイ。
大作向けに作られてなければ相当グロイ場面になったことでしょう。
島に着くまでがダルいと言われていますが、私はそこも充分楽しめた。
一昔前のニューヨークの景色、人々の暮らし、レトロな音楽と服装。
今後に繋がる人間関係の深みを持たせる為の伏線なんでしょうね。
アンとジャックの出逢いと船員たちとの交流が船舞台の別の映画みたいだった。
島に着いたらピンチの連続で飽きるどころか疲れるくらいの危機、危機、危機。
いつも思うけど、主人公たちはどうしてあそこまで希望を捨てずに…と。
私だったら、このシーンで死んでるな…とか、ここで固まっちゃうな!とか。

 
監督と助手が女優を捜そうと会話してる時に出てくる
“女優フェイ・レイが出演している、クーパー監督がRKOで撮 影中の映画”が
オリジナルの33年製作のキングコング!とか面白いリンクもある。
コングが何故コウモリに襲われる?普段はそこで寝てないから?とか
あんな傷だらけの船でどうやってコングを運んだ?
オリジナルもそこは省略している、余計なリアリズムは捨てましょう。
ってな具合で、他のサイトで見れば疑問もだいたいは理解できるでしょう。
現地住民の白目ひん剥いて小刻みに飛び跳ねてるシーンは何か妙に笑えた。
アン一人の為にクルーたちがあんな危険を冒すなんて…
コングといい、やはり美女ってそれだけで凄い価値なのねって嫉妬する(笑)
恐竜ラッシュも怖かったけど、蟲の襲来でもう勘弁して〜ってなった。
毎度登場する船長、アンタ格好よすぎ!出番をわきまえてるの??
コング効果のせいかエイドリアンが凄く男前に見えた。
ジャックもコング並に美女の為に凄い行動を起こしまくるんだな…
クルーたちの人間関係も少し描かれてたのでN.Yに帰った後どうなったか知りたい。
ラストは予想はつくものの、ジーン…泣くまではいかないけれど。

しかし、見世物にする時にクロロホルム水鉄砲用意してなかったのかね。
いや、そりゃ人間の身勝手さと醜さはよく出てて、暴れ回って欲しかったけど。


 船での撮影シーンで夕日バックのアンが目茶目茶綺麗に見えた。
ザ・リングシリーズでは特に魅力感じなかったけど、ナオミ・ワッツ美しいわ。
こうやってさりげにアピールしとく
から、惚れるコングの感情移入も手伝うのかな。
オリジナルでは美女と野獣は心を通わせることなんて無いんだってさ。
それが良かったのに!って人と、今回の関係の方が好きだ、って人で分れる。
3時間が長いとはちっとも感じなかったけど、お尻だけ長さを痛感していた。
DVDになったら未公開シーン追加で4時間くらいになるかな?
詰め込みまくってて、少しもダレる所が無く、ひとつの映画なんだけど
「タイタニック」「ジュラシックパーク」人喰族?や蟲系パニック映画で、
SF・ファンタジー・ラブ・アクション・ホラー・アドベンチャーと要素たっぷり。
全編通して真面目ってわけでもなく、笑い所もいくつかあります。
えぇ〜?巨大ゴリラが暴れる映画なんて興味ないし〜と敬遠する気持ちも判るけど
これは一見の価値は充分有りますね。映画館で観れて良かった。


ゴジラ FINAL WARS (2004/日) 125分








 1954年の第1作以来、様々な展開を見せながら人々に愛され続けた
日本が世界に誇る怪獣映画「ゴジラ」シリーズの
通算28作目にして“最終作”と銘打たれた特撮巨編。
監督に「VERSUS」「あずみ」の北村龍平監督を迎え、
過去27作のエッセンスと伝統を踏まえつつ、
斬新でスピーディなアクションとバトルが繰り広げられる。

 キャストは松岡昌宏、菊川怜、宝田明、ケイン・コスギ、水野真紀、
北村一輝、泉谷しげる、伊武雅刀
村隼…ドン・フライ
VFX、CGを駆使して、新しい形のゴジラを創っている。

 20XX年。数年前から世界各地で特殊能力を持った超人類=ミュータント
が確認されるようになり、地球防衛軍では対怪獣用戦力として彼らを集め、
特殊部隊“M機関”を組織した。
 ある時、北海道沖で巨大怪獣のミイラが引き上げられた。
M機関のミュータント兵・尾崎真一と国連から派遣された
科学者・音無美雪は共同でミイラの調査にあたる。
そんな中、N.Y、パリ、上海、シドニーなど世界中で同時に怪獣たちが出現した。
地球防衛軍は全戦力を投入するが、怪獣の圧倒的な力と
その数の前に防戦一方となり、人々はパニックに陥ってしまう。

 家族と一緒に映画館で鑑賞。うちの家族はゴジラ大好きなんです。
この監督はあんまり好きじゃないけど、この映画にはいい方向に働いたと思う。
人間の戦闘シーンはあんまりいらなかった。戦隊もの観てるみたいだった。
あんなスピーディーな展開で、人間ドラマも乗っけようとするんもんじゃない。
パクリというかオマージュというか、そんなシーンもいっぱいあった。
おふざけなのか、受けると思ってやってるのか…
マトリックスとスターウォーズだった。
あと、情熱的な台詞のつもりが、すべった感が否めない。
そのダサさもご愛嬌と受け止めるのが正しいのかも。
しかし、何で日本が作るSFってこうも安っぽくなってしまうのか。

 お馴染みの怪獣がいっぱい出てくるからお腹はふくれそう
ラドン、アンギラス、ヘドラ、キングシーサー、キングギドラ
カマキリみたいなやつにエビみたいなやつ、蜘蛛みたいなやつ…
嬉しかったのはアメリカ版ゴジラが出てきたことかな
見事にコケにされてたけど…そこは笑ってしまった。
あんなのゴジラじゃないぜ!って制作側が意図したような展開だった(笑)
何より、北村一輝の怪演が印象に残ってるね。
主役の松岡や菊川、ケインは学芸会レベルの演技。

 私が一番好きなモスラは明らかに弱そうだったけど…
あと、どうせならビオランテを出してほしかった。
異星人は相変わらず王道なことばかりしてくれました。
展開は実にわかりやすく小学生くらいなら夢中になるんじゃなかろうか
ニューヨーク、パリ、シドニー等など壊されるからそれも見所。
ゴジラも過去シリーズに類を見ない斬新な戦いを見せる。
監督次第で、ゴジラはこんなに変わるんだなぁ〜。
今までのゴジラがかったるいと思ってた人の方が楽しめるのかも。
詰め込み過ぎて、作ってる本人たちが一番楽しんでいそう。
終わり方がなんだかなぁ〜ゴジラ、満足?なんて思ってしまった。

 玄田哲章の声を聴くと、戸愚呂弟かシュワちゃんを連想してしまう。
劇場鑑賞者にもらえるオマケがあって、それは単純に嬉しかった。
大人向けの普通の映画でも、ああいう特典があったら
特典好きな私は映画館にもっと足を運んでしまうかも(笑)


ゴッド・ディーバ (2004/仏) 104分




 世界的なグラフィック・アーティスト、エンキ・ビラルが
自らの原作を基に監督・脚本も兼任して手掛けた近未来SF。
青い髪、白い肌の不思議な能力を持つ謎の女を巡って
神と人間が繰り広げる複雑な愛の行方を独特の世界観で描く。
3人の俳優陣以外のキャラクターをすべてCGで創造するなど、
VFXを駆使した独創的なヴィジュアルイメージが展開する。

 2095年、人間、ミュータント、エイリアンが暮らす混沌としたニューヨーク。
セントラルパークには雪と氷で覆われた謎の空間“侵入口”が存在し、
ハドソン川上空にはいつしか巨大なピラミッドが出現、浮遊していた。
神々が宿るそのピラミッドの中。
鷹の頭とヒトの体を持つ古代エジプトの神ホルスは、
他の神々から反逆罪による死刑宣告を受けた。
だが、7日間の猶予を与えられたホルスは“ある目的”のため下界に降り、
政治犯ニコポルの体に乗り移って謎の美女ジルを探し始める…

 主演を務めたリンダ・アルティは新人女優。
相手役のニコポル役トーマス・クレッチマンはバイハザ2のケイン少佐。
何ともまぁ、陳腐な世界観でした…想像以上に酷かった。
実際の人間とCG人間が普通に会話してるんだけども
もうちょっとCG人間を丁寧に描けよ!と。あれ絶対人じゃないってば。
それとエジプトの神々をあんな変態にしちゃって(泣)
ホルスが求めたのは、結局愉しみたいだけだったの?
ジョーとか侵入粋とか、説明不足が多かったのでチンプンカンプン。
それでも圧倒される独自の世界観があればいいんだけど
これといった物語も展開されず、あれやこれやで終わっていった。

 ほとんどの映像がゲームにちょこっと流れるムービーシーンみたいで
まだまだ日本の方が技術が進んでいるな、って再認識させてくれました。
でもどんな映像技術だろうと、それに伴う素晴らしい筋書きはやはり必要だな。
この映画を気に入る人はそうそういないだろうな。
何回も観ないと楽しみ方が判らない類とか言われているけども。
それなりの金を払って観たんじゃ、大損した気分。


ジャンパー (2008/米) 88分




 ジェイソン・ボーンが活躍するボーン・シリーズのダグ・リーマン監督作品。
原作はスティーヴン・グールドの『ジャンパー 跳ぶ少年』より。
主演にへイデン・クリステンセン、サミュエル・L・ジャクソン、
ジェイミー・ベル、レイチェル・ビルソン、ダイアン・レイン。

 主人公は、ある事故がきっかけで思い描く場所に瞬間移動する能力に目覚めた。
彼はそれを機に母が幼い頃蒸発し、飲んだくれの父の居る家を飛び出し、大都会へ。
銀行の金庫から大金を強奪し、世界を旅行し、好きな国にジャンプし
世界遺産を好き勝手に利用、あちこち行って好みの女性をナンパ、
高級マンションには恐らくどこかから盗んだ高価なコレクションの山、
世界各国の紙幣、世界旅行の写真…何不自由ない充実した生活を送っていた。
しかし、そんな身勝手な自由、普通の人からしたら許せないわけで。
その能力を世の為、人の為に利用せず自分のことのみに使うのは
ちょっとリアルではあるが、映画の主役としてはどうだろう。

 突然変異で、自分の頭で思い描く場所へ行くことが出来る
瞬間移動の特殊能力を身につけた者たち…ジャンパー(ジャンプする者)
大昔からそのジャンパーを宗教的な理由から発見・抹殺してきた
自らをパラディン(聖騎士)と名乗る者たちとの戦い。
どうやらこの映画、三部作になる予定らしい。
どうりでなのか、ちょっとこの作品、単体で評価するにはどうも中身が薄いのだ。
主役のヘイデン・クリステンセン、本人はどんな人物か知らないが、
新SWシリーズのアナキンといい、少し人としての良識に欠ける役のイメージが強し。
利己主義過ぎ。目つきもちょっと悪いですしね。共感できん。
サミュエル・L・ジャクソンの役回りは悪役なんだろうけど、
あんな超能力者相手によう戦うわ、と感心してしまった。
二人はスターウォーズEP3でも戦ってましたね。
今回は出会いがしらにあの時の不意打ちの恨みとばかりに
サミュエルの猛攻が見れます。アナキン、ざまぁです。

 確かにジャンパーに能力を悪用されたら手に負えない。
もうひとりの先輩ジャンパーがその例だね。
彼の戦いぶりは見てて楽しい。でももっと頭使えば楽勝じゃないか?
彼は飄々としてて、パラディンに対する憎悪も含め結構好きなキャラだった。
原作小説に彼のスピンオフもあるらしいので、気になる人は読むと良いよ。
特に重要性はないけど日本にもジャンプしますよー
まぁちょっとしたサービスだね。そこが日本である必要性なし。
渋谷に詳しい人はウハウハできるんじゃなかろうか。間違いもあるけど。

映画だからとは思うけど、あいつら世界遺産ドンドン破壊しやがって…と。
あのヒロインの成長してからの劣化具合とビッチぶりにも閉口しました。
突っ込みながら、派手な映像を楽しむという意味では
ちょっと面白い部類には入るかな。でもテレビ鑑賞レベル。45点。
題材は掘り下げればドンドン世界観広がりそうだから、
今後は主役に注目しないでサブキャラや新ジャンパーに期待だな。


スター・ウォーズ エピソード1 / ファントム・メナス (1999/米) 133分


 遠い昔、遥か彼方の銀河系で…
SF大作スター・ウォーズの3部作の約30年前の過去のストーリー。
ルークの父、アナキン・スカイウォーカーの少年時代を描く。
製作総指揮、監督をジョージ・ルーカスが務め
ユアン・マクレガーを若きオビワン・ケノービ役に
ナタリー・ポートマンをルークの母パドメ役に。

 ジェダイ・マスターのクワイ・ガンジンとその弟子オビワンは
銀河通商連合の調査で影で暗躍する邪悪な存在を知る。
アミダラ女王が統治する惑星ナブーの民衆は人質に取られ、やむなく脱出した
クワイ・ガンジンとアミダラ女王一行は砂の惑星タトゥーインへ逃げる。
そこで奴隷として働く少年アナキン・スカイウォーカーと知り合うのだった…

 旧3部作を観た人だったら期待に胸を膨らませ劇場へ行ったに違いない。
スター・ウォーズを劇場で鑑賞したことの無かった私は
冒頭の音楽を聴いて、本当に嬉しかった。

 CG技術が発達し過ぎたせいか、どうしても過去の話に見えなかったのは残念
旧3部作よりも非現実的な変な衣装が多くなりファンタジー色が強くなった。
特にどうかと思ったのがグンガ族。
グンガ族とドロイド達の戦いはほぼすべてがCG映像でつまらない。
姫の影武者システムはなかなか面白い趣向だった。
R2-D2とC3-POも出てきて、これは素直に嬉しい複線。

 ポッドレーサーはあんまり興奮しなかったなぁ…
アナキン役の子供は演技はあれだが可愛いらしかったし
何より服装が…ルークと同じくタトゥーインの衣装なんだろうけど
あの着物チックで砂の惑星に映える服が素敵だ。
アナキンの父親の設定はどうかとも思う。
親子が別れ際に振り返って抱き合うシーンで涙が出た。

 ミディ・クロリアンという細胞云々は必要なのかな?
ジェダイになれる条件ってもっと殺伐としてていい気がするんだけど。
前作とは全く違う立派な立場のヨーダも…少し若いの?
ジェダイのお偉いさん達のなかにサミュエル・L・ジャクソンが。
アミダラ女王の衣装は日本を意識した部分もあって面白い。

 今回、最も注目すべきはシスというダークサイドのジェダイ。
彼らは必ず師匠と弟子の2人で行動するとか…
影で暗躍するダース・シディアス卿とダース・モール卿。
ダース・モールのセイバーが素晴らしい!!
動きも素早くメチャ格好いい。ジェダイを2人相手に負けてない。
あの戦いが一番好きな場面だ。音楽もゾクゾクして最高だ。
ここだけ何回も見返してる。


スター・ウォーズ エピソード2 / クローンの攻撃 (2002/米) 142分


 遠い昔、遥か彼方の銀河系で…
SF大作スター・ウォーズの3部作の約20年前の過去のストーリー。
ルークの父、アナキン・スカイウォーカーの青年時代を描く。
前作に引き続き製作総指揮、監督をジョージ・ルーカスが務める。
 今回、アナキン役に抜擢されたのは期待の若手へイデン・クリステン
新たなシス、ドゥークー伯爵にクリストファー・リー。

 オビワンの師事を受け、ジェダイとしての修行の毎日のアナキン。
そんな中、新たな任務でしばらく会っていなかったパドメと再会。
オビワンは共和国元老院を影で操る者を捜すべく調査に乗り出し
アナキンはパドメの護衛に。次第に恋に落ちてゆく二人…
ある夜、アナキンはタトゥーインに残してきた母の夢を見る

 アナキンとオビワンが早くも犬猿の仲になっている。
アナキンはオビワンへの愚痴と自分の才能への自惚れ発言ばかり。
いつの間にそんな嫌な奴に育ったんだー!!目つきも変だ。
パドメも正直、アナキンの何処に惹かれりゃいいのか困ってそうだ。
「早くやらせてくれ」って感じで迫ってないか?
アナキン。思春期丸出しの青年だ。

 今回は旧三部作に出ていたボバ・フェットの悲しき過去が明らかに。
単にアウトローな殺し屋だとばかり思ってたよ。
帝国の兵士たちもほとんどクローン兵だったわけですね。
そしてR2-D2が空飛んだー!
あの機械工場でのすったもんだは嫌なハラハラがあった。
ドゥークー伯爵のセイバーもちょっとお洒落でしたね。
彼とヨーダのありえねーセイバー戦も見所。

 コロッセウムみたいな場所で大勢のジェダイが出てきたけど
アッサリどんどん殺されていくので、ちょっと幻滅。
ウィンドウの実力もまだまだ見れてないので次に期待。
へイデンのアナキンが受け入れなれなかった人にはトホホな映画。
でも、ひねくれるわけだから、次のエピソード3で
「やっぱり彼で正解だった」と思わせる何かを期待しよう。


スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 (2005/米)










 遠い昔、遥か彼方の銀河系で…
SF大作スター・ウォーズの3部作の約20年前の過去のストーリー。
アニメ版で描かれたクローン大戦の終結と
共和国がシスの暗黒卿の企みで独裁宇宙国家となり、
評議会を始めとするジェダイ達の壊滅、
アナキン・スカイウォーカーがダークサイドに堕ちてゆくる姿を描く。
前作に引き続き製作総指揮、監督をジョージ・ルーカスが務める。
エピソード4に繋がる物語で、ファンはほとんど話の流れ判ってるだろうし
CMでも肝心な所映してると思うのでネタバレ気にしないで書きます。

 6月25日の先々行上映に行ってきました☆
冒頭のテーマソング流れた所から感極まり…遂に見れる!!と
最初から戦の真っ只中でスター・ウォーズならではの
画面グルグル四方八方からビーム光線の嵐、緊迫の空中戦。
前作とは違い、オビワンとアナキンの信頼関係もあった。
そしてR2-D2が意外と戦える結構強くて怖いことが判明…
C3-POはシリアス過ぎる今作ではそんなに喋れないっすね。
エレベーターのシーンは判っていながら、ハラハラ

 最初の方からどうも発言が胡散臭いパルパティーン。
アナキンも、もっと早く疑えよ!って思った。
サミュエル・L・ジャクソン演じるマスター・ウィンドウの活躍…
確かに自分がアナキンの立場でも、あんなそっけない上司信用できんか。
最初からアナキンを信頼することができなくて疑いの目を注ぎ
アナキン自身もその才能ゆえに傲慢で自信過剰で若すぎた。
ジェダイのパダワン(子供)のシーンは映らなかったけど
出来たら映して欲しかった。
あのあと、普通にパドメの所に戻ってくるとはね。
パドメだったら、彼を説得できるはず!なんて思ったけど…
エピソード1の時のあの気丈さは何処へやら。
度々、パドメの顔が別人のように見えた。

 全体的に観ると切羽詰まった戦いだらけだけど
見せ場が沢山あって退屈する暇など与えない。
セイバー戦も多く、あそこまで戦闘シーンを見せられるようになったんだと
旧作の戦いから比べると格段と進歩。凄い。
ジェダイ達がアッサリと始末されていく様、悲しかったな
4本のセイバーを操るグリーヴァス将軍も中々良いキャラ。
アニメ版の方も早くチェックしないとな〜

 火山の惑星で溶岩に囲まれ戦う二人。
オビ=ワンは相当強い運を持っているんだな。
片手でピースする構え、おかしいけど妙に格好いい。
ユアン・マクレガーはハマリ役だったな。好演してたと思う。
私は終始オビ派で観ていた。そりゃ、アナキンも気の毒だけど
やはり彼の精神はおかしいと思うぞ。キレやすいし
要はジェダイよりもパドメを取ったと考えるけど
彼女がそんなこと望まないと判らないのかな…結局力が全てになったし。
ダース・ベイダーの仮面姿になる過程の出来事は残酷描写。
生生しい…あれでよく…表情が壮絶だった。

 エピソード1から出ていたジャージャー・ビンクスの扱いがお粗末に。
確かにそんなに人気出なかっただろうし。捨てられたキャラだね。
結構簡単に手を引くヨーダ。シディアスのはじけっぷりが面白くて面白くて
ウーキー族とチューバッカはそんなに出番なかったけど
お別れシーンは何だか切ない。あの後、ハン・ソロと出逢ったわけか…
アナキン迎えに来た時に、頭触ってちょっとジンときたかも。
結局、寝返ったことで妻を死なせてしまった悲劇だね。
ルークとレイアが産まれるシーン、二人のテーマ曲が流れて
二人の成長した顔が自然と頭に浮かんだ。

 これを観たあと、旧3部作を見れば感動もひとしお。
過去の因縁対決、新旧でリンクするシーン、登場人物達の訳アリな過去。
一番やられちゃったのが、若りし日のオーウェン叔父さん。
ルークと同じポーズで…あのテーマ曲が流れるわけだ。
あの後、夫婦の子育てとベン・ケノービの隠遁生活を覗いてみたい。
確かにこれは新3部作中、一番出来が良いし一番気に入ったかな。
私は旧3部作の方が思い入れあるけどね。こちらには勝てない。
とにかく、この三部作を完成させてくれたルーカス監督、お疲れ様です。

 復刻版スター・ウォーズパンフレットBOXを買っちゃいました。
いやぁ〜懐かしい古い写真が!!これからじっくり読みたいと思います。
旧三部作トリロジーのパンフもあるし…安い安い!!
サントラもジョン・ウィリアムズの音楽、特典DVDを含め、充実感タップリ。
また近いうちに旧三部作を見直そうっと


スター・ウォーズ エピソード4 / 新たなる希望 (1977/米) 121分







 遠い昔、遥か彼方の銀河系で…
宇宙を支配する巨大な帝国軍と反乱軍との戦いを描いた
映画史上に残るSF大作スター・ウォーズシリーズの記念すべき第1作目。
監督は「アメリカン・グラフィティ」のジョージ・ルーカス
音楽はジョン・ウィリアムズ。
ハリソン・フォードのハン・ソロが当たり役となった出世作。
主人公ルークにマーク・ハミル、レイア姫にキャリー・フィッシャー
オビワン・ケノービ役に名優アレック・ギネス

 帝国軍の追っ手から逃げる反乱軍の船で捕えられたレイア姫。
反乱軍が必死で入手した帝国軍の要塞兵器デス・スターの設計図を託された
ドロイド(ロボット)R2-D2とC3-POは銀河辺境の砂漠の星タトゥーインに降りた。
その地で平和に暮らすルーク・スカイウォーカーの持ち物となった2体。
姫が助けを求めているのが伯父のオビワン・ケノービだったと知ったルークは
ケノービと2体のドロイトと共にその戦いに巻き込まれていく…

 これも小さい頃からビデオで見ていた映画です。
ずっと吹き替えだったけど、チャンバラあり宇宙での銃撃戦あり超能力ありで
子供にとってはたまらなく魅力的な映画でした。勿論、今でも私は大好きです。
「フォースと共にあらんことを…」憧れました。
今でもテレビのリモコンをフォース使って取ろうと思ってしまったり。
酒場で出会うアウトローなハン・ソロ船長と相棒のチューバッカも
ここに出てくるキャラクターは皆ユニークで個性的で楽しい。

 シリーズ作品だし、長編大作なので手を出しにくいかもしれないけど
これを未見の人は是非とも見て欲しい。
毛色が合わない人もいるけど、はまったら抜けられない魅力がある。
こんな昔にこれだけの映像技術を駆使して宇宙で繰り広げられる壮大な物語を
創り出したと考えると、ルーカス様様です。

 シリーズ中ではあまり戦いはなかった今作だけど
宇宙空間ワープやゴミ処理場、デス・スターでの逃走劇は見所満点かと。
ピュンピュン飛び交うレーザー光線銃やジェダイのライトサーベル
ピシャっと閉まるドア、探索したくなるファルコン号の内部
飛び交う戦闘機とパイロットのやり取り、緊張感、すべてお気に入り。


スター・ウォーズ エピソード5 / 帝国の逆襲 (1980/米) 124分






 遠い昔、遥か彼方の銀河系で…
宇宙を支配する巨大な帝国軍と反乱軍との戦いを描いた
映画史上に残るSF大作スター・ウォーズシリーズの続編。
製作総指揮はジョージ・ルーカスだが
今作の監督はアーヴィン・カーシュナーが担当した。

 前回の作戦で帝国軍に勝利した反乱軍だったが
潜伏していた氷の惑星ホスで奇襲に遭い、撤退を余儀なくされる。
ジェダイの騎士としての修行の為、ルークは皆と離れ伝説のジェダイマスター
ヨーダが住むという惑星ダゴバへ向かう。
帝国軍の追っ手を振り切るためにハン・ソロたちは知り合いの住む
雲の惑星べスピンへ逃げるが…

 私は旧作スター・ウォーズ三作の中でこれが一番好きです。
前回の終わり方とは打って変わって暗い印象だけど
これを観てしまえば続きが気になってしょうがなくなる。
仲が悪くもお互いを意識し合うレイアとハンの関係が好きだ。
あの時交わされたセリフはかなりの名ゼリフ。
相変わらずお笑い担当の2体のドロイドとチューバッカも
いざって時には頼りになる。

 初登場するジェダイ・マスター、ヨーダの印象もビックリ
ルークとベイダーの初対面と初勝負も凄い緊迫があった。
「どうなってしまうんだ?」って今でも知っててワクワクする自分がいる。
ランド・ウォーカーの倒し方も「すげぇ!」って思ったし
なかなか不調なファルコン号も不気味な洞窟も…
ルークが荒削りながらも修行で力を身につけていく過程も。

 雪男(?)に襲われるシーンは最初の段階では予定しておらず
何でも撮影前にマーク・ハミルが交通事故で顔に大怪我して
整形手術で何とかあそこまで回復し、顔が少し変化してしまったので
それの理由付けだそうで。でもハン・ソロとルークの関係が築けて良い。
後からの複線にもなった。まだまだ未熟なルーク。
これで一応、ジェダイの武器は一般人でも使えるんだな〜と思った。


スター・ウォーズ エピソード6 / ジェダイの帰還 (1983/米) 133分






 遠い昔、遥か彼方の銀河系で…
宇宙を支配する巨大な帝国軍と反乱軍との戦いを描いた
映画史上に残るSF大作スター・ウォーズシリーズの最終章。
製作総指揮はジョージ・ルーカスだが
今作の監督はリチャード・マーカンドが担当した。

 ハン・ソロ救出の為、再び砂の惑星タトゥーインに降り立ったR2-D2とC3-PO。
無法者ジャバ・ザ・ハットの宮殿でハン・ソロ奪還のため戦うルーク達。
その後、修行を終えようと惑星ダゴバを訪れるがヨーダは他界。
最終決戦としてランドも加わった反乱軍は緑の惑星エンドアにあるという
デス・スターの防御シールドを打破する作戦に出た。

 最終章で更に興奮が加速すると思いきや
結構、肩透かしを食らった人もいたらしい。そう、イウォークの出現によって。
可愛いぬいぐるみの熊みたいな種族です。
私は子供心に普通に楽しんで見ていましたが、あまりにも
おいしいトコをさらっていかれてたことは否めませんね。

 でもでも、ルークとベイダー、皇帝との決着は最大の見せ場でしょう。
その後のルークとベイダーの親子としての最後の会話も。
怒りや憎しみに支配されて戦ってはいけないジェダイ…
何だか無の境地に達することを目標とする僧侶みたいですね。

 これで終わりかと思うと物寂しいものです。
かといって、他にどんなシーンを追加すればより良いものになったかとか
具体的には云えないけれど…チャンバラは凄かったんだけどね。
小説でその後の物語があるので機会があれば読みたいかれど…
できれば最後まで映画化して欲しいですね。質が落ちるかもしれないけど。
でも俳優も歳を取り過ぎたし、イメージに合う人見つけるもの大変だよね。

 日本で上映された当時は「ジェダイの復讐」という邦題でしたが
ジェダイは復讐しない。ってことでこちらの題に直されたとか。
指輪物語の影響もあるんだろうな。


戦国自衛隊 (1979/日) 138分




 半村良のSF小説を角川映画が映画化。
主な出演者は千葉真一、夏八木勲、草刈正雄、竜雷太、かまやつひろし、
薬師丸ひろ子、真田広之、宇崎竜童…
 伊庭三尉率いる自衛隊一個小隊は移動中に、奇妙な閃光に包まれる。
気がつくとそこは400年前の戦国時代だった。
伊庭たちは戦車、ヘリコプター、装甲車などの近代兵器もろとも
過去の戦国時代にタイムスリップしてしまったのだ。
そんな彼らの前に、突如襲い掛かってきた軍勢。
近代兵器の凄さに関心し興味を抱いた戦国武将・長尾景虎は
伊庭と友好関係を結び、武田信玄を倒し共に天下を取ろうと持ちかける。
元の世界に戻れない自衛隊の面々もこの時代で生き抜く事を決意するが
常に死と隣り合わせの状況に隊員たちは一人また一人と命を散らしていく…

 これを最初に見た時の衝撃といったらなかった。
始まってちょっとも経たないうちに異常現象により過去へ飛ばされる自衛隊。
映像技術が時代が時代なだけあって、変テコなわけだけど
電池で動いてるだけの腕時計までも狂うとは(笑)そして馬の幻影。
戦国時代のまっただ中に飛ばされてどんどん襲撃を受ける。
しかし、こちらも近代の軍隊だ。
新旧の同じ日本人同士が何故戦う羽目になるのか…
それぞれの武器、利点、兵士自身の心構えというか、対比ができる。

 戦国武将と手を組む過程と新旧が戦をするのも凄いが
最初に部隊が二つの勢力に二分される。
もうひとつの部隊は近くの村を襲い、女や物を略奪し好き放題する。
現代と違う力が全ての時代に飛ばされ、
その力を持った人間の醜い部分がさらけ出される。
ふたつに分かれた自衛隊の仲間割れも見物。

 シビアな反面、影虎と伊庭の男の友情がロマンチックに描かれている。
ふんどし同士、海岸で夢を語り合ったりしてる場面が面白い。
そして劇中様々な場面で流れる音楽、これまた青春全開!!
 ほかに自衛隊の隊員たちもそれぞれ事情を持つ者もいて
隊を抜けてある女性に会いに行こうとする者、それに付き添う者。
はたまた現地の人間たちと仲良くなったり…

 まだ若い薬師丸ひろ子と真田広之演じる若武者も注目。
セリフが少ない分、何だか凄くリアルだった。
戦国の武者達と現代の自衛隊。窮地に陥ったり逆転したりと目が離せない。
どちらもそれぞれ憎めず、不思議な気持ちになった。

 千葉真一が終盤になるにつれ、暴走していく。
時代を思いっきり狂わせてるように見えたんだけど…大丈夫かよ。
廃墟の寺で自衛隊員たちが相談するんだけど、横暴な隊長に怒りが。
千葉真一の鬼気迫る演技は凄いんだけどね。
あの時、帰りたいと叫んだ隊員が何だかホリケンに似てた。
エンディングを迎えて、切なくてたまらなくなる映画。
でも所々笑いもあって突っ込みながら観て最後に泣く映画かも。
昔の青臭い頃の青春の雰囲気ってこんな風なのかな…


戦国自衛隊1549 (2005/日) 129分


原案が半村良で原作となった同名小説は福井春敏が執筆。
大ヒットした前作を元に全く違う新たなストーリーを製作。
本物の陸上自衛隊が全面協力し、リアルかつ壮大なスケールで映像化。
出演者は江口洋介、鈴木京香、鹿賀丈史、北村一輝、綾瀬はるか、
生瀬勝久、嶋大輔、的場浩司、宅麻伸、中尾明慶、伊武雅刀…

 対プラズマ用人工磁場シールドの展開実験を行なっていた最中、
突然の暴走事故が起こり、トルネードのようなものが発生。
実験に参加していた的場1佐ら第3特別実験中隊が
460年前の戦国時代へタイムスリップしてしまう。
ほどなくして、過去への干渉が原因とみられる虚数空間ホール
(ブラックホールのようなもの)が日本各地に出現、現代を侵食し始める。
やがて事態収拾のための組織“ロメオ隊”が結成され、
的場の元部下・鹿島勇祐、事故を引き起こした神崎怜2尉らが参加する。
事故と同じ状況をつくり出し、二度目のタイムスリップを敢行し
1549年へと向かうロメオ隊。だが、彼らに残された時間は74時間27分。
それを過ぎると現代には戻れなくなってしまう。
そして、そんな彼らを思いもよらぬ事態が待ち受けていた…

 公開初日にレイトショーで鑑賞。
こういうスケールの大きいエンターテイメントは劇場で観るといいよね。
リメイクはいつもけなされがちだけど、これはどうだろう。
冒頭からいきなりタイムスリップし、飛ばされる部隊。
ミステリーサークルのように円形に場所が空間移動した描写は凄い。
突然の戦闘開始から題名がドーンと出た所で気持ちが一気に高ぶったものの
江口演じる鹿島の作戦参加の要請とか、テンポが悪いように感じた。
しかし彼らがロメオ作戦開始でタイムスリップしてからワクワクしたね。

 あと、入れ替わりに現代にやってきてしまった武士の七兵衛。
彼は劇中では描かれてないけど、現代にやって来て
様々なもの見てカルチャーショックだっただろうなぁ…
流石に2年も過ごしたとあって、あれだけ落ち着いてるんだろうけど。
現代の服装で鹿島の所に現れたシーン、凄いと思った。
違和感。とっても違和感。身体の張り方が妙。そして歩き方。
北村一輝は、ちゃんと現代にタイムスリップした侍を演じてるんだなと思った。

 作戦開始の前に、未来を変える危険性の為、
現地の人間との接触を禁じる、実弾の使用は極力避ける、って無茶な話。
相手は未来から来た自分の子孫かもしれないなんて容赦はしてくれない。
頭の固い隊長に鹿島と一緒に苛々しつつも、
全くもって、凄い物語だなと思ったね。
今回は前作と違って帰る方法があって、さらに未来を変えることで
ホールが出現。少しづつだが確実に現代を飲み込もうとしている。
歴史には自然に戻そうとする力が働く云々って設定が良いね。

 鹿賀丈史演じる的場の云ってることに少し共感した。
だけど要するに
強国作るよりも平和な国が一番だ!ってことさ。
前作で伊庭が遂げられなかったことを遂げた場合、
こんなことになってたかもしれない。主張は少し違うけど。
七兵衛のキャラが気に入って、死ぬな、死ぬなよ〜って夢中になった。
他の自衛隊員たちが、選択を迫られたとき、一緒に立ち上がるシーンも好き。
何ていうか、前作とはまったく別の魅力を持つ映画に出来上がってる。
ふたつを比べるのはお門違いかもしれない。
前作よりも撮影技術も進歩して軍隊に迫力がある。
でも前作では前作で、戦意を失わないで戦い続ける侍たちなど、
今作では描かれなかった新旧合戦が見れる。
私は正直、どちらも好きだ。それぞれ気に入ってる。


タイムマシン (2002/米) 96分








 「宇宙戦争」のH・G・ウェルズの同名原作を1959年に映画化したものをリメイク。
原作者のH・G・ウェルズの曾孫にあたるサイモン・ウェルズが監督。
が、後半体調を崩しゴア・ヴァービンスキー監督が代行。
主演に『メメント』のガイ・ピアーズ、『ダイハード3』のジェレミー・アイアンズ、
オーランド・ジョーンズ、サマンサ・ムンバ、シエンナ・ギロリー。

 テレビ放送日曜洋画劇場にて初鑑賞。
さんざんボロクソな酷評ばかりで駄作臭プンプンでしたけど、
観終わってみて一言。正直、自分こういうの結構好きだったりする。
まぁこれを映画館で1800円払って観ようとは思わないし、
DVDレンタルで200円払って観たとしても、ちょっと不満が残ったかも。
テレビ放送だったからこそ、その感覚で意外に楽しめたのかもしれない。
いやでも、なかなか凄い超展開ばかりで中世もの?から未来SFまで
猿の惑星?プレデター?スターウォーズ?インディージョーンズ?
いろんな映画を彷彿とさせる要素がムチャばりにてんこ盛りでした。

 ここからはネタバレ込みの突っ込み感想。
まず、普通にあの事件のあった日に戻って阻止しようとしても
無駄なのだと早々に悟って、答えを探しに遠く離れた未来へ
行ってしまおうという時点でまず驚いた。TV放送用にカットしたかもしれないが。
科学の進歩した未来の世界の人なら答えを教えてくれるのですか?!
その時からもう、死んだ恋人とかそれ以前に科学者としての
時空のしくみとか定義とかそっち方面に取り付かれたんだと思う。
夜になると船を引き上げるワケよりも、
こんな崖に何故村を作っているのか、そっちの方が気になるだろ!
頭でっかちの科学者のくせに、野生の時代に来たら、やたらと逞しい。
ハンターたちが獲物に撃つ吹き矢の謎の液体を調べてる描写があったが、
実は地底人は視力が極端に弱く、それの臭いを辿って襲ってくる、
だからその臭いを何らかの形で消し、敵から身を守れる、
みたいな科学者らしいことを思いついて主人公がそれを活かすのかと
思っていたけど、匂わせておいて、何もなかった。肉体でぶつかるのみ!
地底人の登場から、タイトルの「タイムマシン」の意味が判らなくなる。

 しかし、終盤きっちり地底人のボスがそれらしい〆をしてくれる。
「彼女が助かった場合、幸福な君はタイムマシンを作ろうと思わないだろ?
だからタイムマシンが存在するためには彼女は死ぬしかないのだ。」
「我々は元来誰しもタイムマシンを内に持っている。
過去へ飛ぶには記憶を辿り思い出を、未来へ飛ぶには夢を描き。」
確かこんなことを言ってた。ウン。なかなか感動的だったような気がする。
しかし、あのボスわざわざ主人公を殺さずに連れてきて
ご丁寧にこうなったまでを説明し、タイムマシンまで持ってきてくれて
自分の時代に帰りなさい、なんて結構いい奴じゃんかと思った。
でも「何故こんな親切にしてくれるんだ?」など尋ねないで
ボスが死んだら地底人の統率が取れなくなると仄めかされたのに
問答無用にボスをぶっ殺しにかかる。で、タイムマシンを
アッと驚く超破壊兵器として使い、地底人どもを滅ぼしてしまうというわけだ。

 過去は変えられないけど、未来は変えられるんだ!
…んーだけどさ、そもそもその境界線の現在の定義は…
頭こんがらがってきた。タイムパラドックスは矛盾してるからなぁ。
タイムマシンを生み出した主人公と、その機械の誕生に関しての
過去は決して覆ることがない。その因果あっての結果なのだから。
彼女を救っても、自分の生きている時代の彼女は生き返らないが、
彼女が生きているという別の未来が存在している、とか
同じタイムトラベルものでもどれが絶対とかないから定義は異なるのだろうね。
タイムマシン云々じゃなく、運命の相手とめぐり合えたら
そもそもオールハッピーなのさ、全て丸く収まるのさ、
それがいつの時代のどこであろうと、それが自分の帰る家になるのさ、と。
…で、冒頭の彼女の立場は?って感じになってしまうけど。
話の要点がすり代わっていって、無理矢理ハッピーエンドかよ!
なところが批難の大きな原因のひとつでしょうな。私的には全然構いませんが。
まぁあのN.Y.国立図書館のコンピューターが
ラストの方で幸せそうに皆の前で授業をしてたのが
ちょっと微笑ましかったし良しとしようじゃありませんか。


 こんな感じでなかなか楽しめましたよ、と。
映画を観る時期や状況が違っていたら、ボロクソにけなして
超駄作の烙印を押すだけだったかもしれないけど。
そんな奇遇が、映画鑑賞の面白いところでもありますね。
まー楽しめないよりは楽しめた方がいいにこしたことはない。
タイムマシンに乗ってる間に周りの風景が変わっていく映像は魅せますな。


タイムライン (2003/米) 116分


 考古学専攻の学生たちが発掘で偶然見付けた
ジョンストン教授とそっくりの眼鏡とSOSメッセージ。
教授は実は極秘裏に開発された時空転送マシンで
14世紀のフランスに飛び、消息を絶ってしまったという…
教授の息子とその友人たちがその経緯を知り教授を捜す為に過去へ飛ぶ!

 時空を遡る説明とか余りなくて帰れるペンダントが一体どういう仕組みなのか
全然ワカンナイまんま進んでいったような気がするんだけど
何か見易い映画、って感じでした。
 どうしてもあの主人公がロードオブザリングのサムに見えちゃうんだよぉ〜
衣装とかが何か安っぽく感じたのは指輪物語の方が予算高いからだろうな…

 あの王女が〜〜ないと〜にならない。とかそういう過去の歴史の運命とかは
ありきたりだけどいい設定。石像の伏線がだいたい先に分かったけど
実際問題としてあれから大変なんじゃなかろうかなんて思ったり…
悪役が痛い目に遭うのは定番とはいえスカッとするね。



バック・トゥ・ザ・フューチャー (1985/米) 116分








 ロバート・ゼメキス監督の傑作SF三部作の第一作。
製作総指揮スティーブン・スピルバーグで製作、脚本にボブ・ゲイル。
主演をマイケル・J・フォックス、共演にクリストファー・ロイド

 友人の科学者ドクの造ったタイム・マシンで
偶然過去にタイム・スリップしてしまった高校生のマーティ。
何とそこは、30年前。偶然にも自分と同じ位の歳の両親と出逢い、
干渉してしまったことから未来が徐々に変わりつつあった…!
何とか歴史を正しく修正し、自分も未来に帰る為、
まだ自分と知り合う前のドクのところへ行き、
何とか事情を説明をし協力してもらうことに…

 小さい頃からビデオで繰り返し見ていたお気に入りの映画のひとつ。
演出から脚本まで、無駄がみつからない、とても面白いエンターテイメント映画。
時を越えて別の時代を体験したり、恋愛に振り回されたり、
散りばめられたギャグ、ユニークなキャラたち
冒険、青春、コメディ、SF、アクション、と色んな要素が盛り込んであって
きちんと融合し映画として完成している。
色んなストーリーが生まれた今となっては王道パターンまっしぐらかもしれないが
そこが、またこの映画の魅力。昔観ても、今観てもそれは不変のもの。
DVDでは当時のテレビ放送時の吹き替えではなくなったけど
これはこれで、許せる範囲かな。字幕でも吹き替えでも楽しめる。

 タイム・マシンはデザイン段階では冷蔵庫という案もあったが動きがないし
子供が真似しても困るので、車にしたらしい。デロリアン…憧れちゃうな。
冒頭に出てくる朝ご飯作ったりテレビ付けたりする自動の装置とかも楽しい。
マーティ役も、当時はマイケルの都合もあって
他の役者で撮って進めていたらしいけどやっぱりマイケルの起用となった。
DVDの特典映像では他の役者でのマーティの写真がちょっと見れる。
爽やかでコメディも出来て、格好いいんだけど何処か3枚目で…
そんなマイケル・J・フォックスも病気にさえならなかったら
今頃どんな役者に成長してただろう。

 時代を遡って、マーティが目にするクラシックで珍しい町並み、物、人々…
戸惑いながら事態を飲み込んで、電話を借りようと喫茶店に入ってみたら
若りし日の父親ジョージ(クリスピン・グローヴァー)を偶然発見!!
あの時の、そぉ〜っと顔を覗き込んでいくとこが特に好きな瞬間。
ビフ(トーマス・F・ウィルソン)にイジメられる様は、
まるでリアルな、のび太とジャイアンでした。
若い頃のお母さんロレイン(リー・トンプソン)の表裏あるキャラも楽しい。
マーティの現代の格好を見て町の人が「救命胴衣着て、どうした?」と云ったり
マーティのパンツを見てブランド名を名前だと思い込んだりするのも笑える。
この時代にこうだったら、きっとこう思われるってニュアンス。
親が子供の行いを叱る時に「私の若い頃は、もっと〜だったわ」ってよく言うけど
じゃあ実際に昔の両親を見たら…全っ然、違ってたりするんだよねぇー

 三部作通して観ると、カブるシュチュエーションや展開あってそこがまたイイ!
そして全編通してある一族たちに限って因果が巡ってる作りになってるとは…
実際に2には1で実際に起こった事を別の角度から観ることも出来て楽しい。
1も2も3も大好きだけど、1のジョージとロレインのロマンスが最高!!
情けないジョージに呆れながらも手を貸して更に状況が複雑化したり…
マーティのライブも盛り上がるしね〜たまんない。
映画に使われる音楽も良いんだよね。壮大で、今でも他で多用されてる。

 終盤のドクとマーティの絆にもグッと胸を掴む。涙出そうになった。
時代を超えて愛され続ける映画のひとつだろうと断言できる作品だ。
モノクロで観づらいわけでもないし物語の山場や伏線もあるのでとても観易い。
タイム・パラドックスについては深く追求していくと難しい理論かもしれない。
でも矛盾があってもこの映画が飽きられない傑作であることは間違いない!
万人に勧めても無条件で楽しめるであろう、素晴らしい映画。


バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2 (1989/米) 108分


 ロバート・ゼメキス監督の傑作SF三部作の第二作目。
製作総指揮スティーブン・スピルバーグで製作、脚本にボブ・ゲイル。
主演をマイケル・J・フォックス、共演にクリストファー・ロイド
前作のラスト、未来を観に行ったドクが急いで戻ってきて
急遽マーティと恋人のジェニファーを連れて
未来へ飛んでいく場面から物語が始まる。

 30年後の未来で何が起こったのか?戸惑うマーティにドクはワケを話す。
マーティの息子であるマーティJr.がある事件を起こしたことが引き金となり
後々、家族全員を破滅に追い込んでしまうというのだ!!
マーティは息子に変装し、支持された店に向かうのだった…

 前作でマーティの恋人であるジェニファー役を演じたクローディア・ウェルズが
麻薬等の問題で降板し、代わりにエリザベス・シューが演じている。
…全然気づかなかったよ!…まぁそんなに印象強いキャラではなかったが。
前作でジョージ役を演じたクリスピンは続編には参加せず、
若いジョージとロレインがヒッピーになったりする設定も考えてはいたが変更。
タイム・マシンを悪用することにより歪んだ未来が生まれるという話に。
ちなみに2には子役でイライジャ・ウッドも出演している。
ゲーム機で遊んでいる子供2人のうち、赤いシャツの子らしい。
うーむ、面影…あるのか??

 マーティが今度体験するのは未来の世界。
機械文明も発達し、建物やファッションのデザインも様変わりし
目に映る全てのものが新鮮。
ホバー・ボードがあれから色んな場面で役に立つ便利な道具となるとは…
自動で締まるシューズ、サイズ自由自在、自動乾燥してくれる服…
便利なアイテムの数々、正に夢のような未来世界。
マーティが賭けのネタ本として目をつけたスポーツ年鑑が宿敵ビフの手に渡り、
彼はタイム・マシンを拝借し過去の自分にその本を手渡す。
そのために大きく変化した1985年の世界を救うため、マーティは再び1955年へ。
ビフが大富豪になることで、あそこまで街が変わってしまうのか…凄いな。
スポーツ年鑑の本を巡るスピーディな展開はハラハラドキドキもん。

 マイケル・J・フォックスが老けメイクや女装をして
歳を取ったマーティ、マーティJr.、マーティの娘を演じているのも見所。
2,3は気にいらないという人もいるが、キャラを愛してしまったらもう無問題。
ビフ…本当に底意地の悪い顔してるよなぁ〜ナイスな悪役だよ。
そういえば、ビフの手下役で出てたビリー・ゼインという役者さん
後にあの映画『タイタニック』でジャックとローズの仲を邪魔する
資産家のキャロの役で有名になりました。チェックしてみるといいかも。
明るい未来と暗い現在、懐かしき過去とのリンク、色々楽しめて大忙しな2です。
歪んで新たに出来上がってしまった時代…こんがらがりそうな話でも
ドクが黒板に簡潔に説明してくれる。
郵便配達とか…手紙の内容読んでマーティと一緒に大興奮!!
終わり方に大笑いしてしまったわ。ドクの苦労を考えると涙もんだろうけど…


バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3 (1990/米) 119分






 ロバート・ゼメキス監督の傑作SF三部作の最終章第三作目。
製作総指揮スティーブン・スピルバーグで製作、脚本にボブ・ゲイル。
主演をマイケル・J・フォックス、共演にクリストファー・ロイド
前作のラスト、ドクが1885年の西部開拓時代に飛び、元気に暮らしていると知り
ドクの手紙に従って埋められたデロリアンを発見したマーティと過去のドク。
偶然ドクの墓を発見したことから、ドクを追って西部時代へと飛ぶマーティだった…

 1,2とは全く違う、かなり100年前にタイム・スリップしたにも関わらず
先祖であるマクフライ一家と偶然出会って世話になるとは…
そしてビフの先祖であるタネンも登場。もうたまらんね。
3はドクの魅力爆発!格好いいわ、一目惚れして恋に落ちるわ。
1,2ではマーティの事が中心で動いていたけど、今回はドクが主役かな。
クララ(メアリー・スティーンバージェン)と親しくなってくのが微笑ましい。
あんな風に恋に落ちるって…体験してみたいわ。

 2でも伏線があった西部劇へのオマージュも詰まっている。
マーティが名乗る偽名はクリントン・イーストウッド!
早撃ち決闘まで約束してハラハラドキドキですわ。
先祖から代々、タネン家はマクフライ一族を…可哀想に。
1,2,3とすべてに登場してきた時計台(正確には裁判所)の完成を祝うお祭り。
ドクとマーティで写った写真…最高の記念だね☆
あの時に出てくる保安官は教頭先生の先祖の人か。
未公開シーンでのあのお言葉は狙い過ぎだろー
タネンはビフと同じ役者だとは判りづらかったな…髭のせいで。
タイム・パラドックスよくよく考えるとおかしい点も出ては来るんだけど
…面白ければいいや!

 今回でもお約束のごとく、デロリアンが機能しない。
1では核燃料(1,21ジゴワットの電流)不足。
2では機械の不調で故障気味
3では…ガソリン漏れ。
時代が古い分、足りない物を補うのは大変だ。
それでも解決策を考え出してしまうドクは冴えてるなぁ〜♪
模型を丁寧に作ってミーティングするしね。

 今まで体験したことを踏まえて、マーティは人間として成長する。
あれだけ危険だ何だ言ってきたドクだけど、また性懲りもなく…笑
ラストのジェニファーの疑問に答えるドク。
この映画は単なる娯楽作品というだけでなく、大事な教訓も授けてくれる。

 1,2,3とDVDのメイキング、未公開シーン、NGシーン
製作者の製作秘話などなど、ファンなら気になってたまらない特典映像が満載!
本当に、何回観ても楽しめるんだよなぁ〜
私がこう思える壮大なエンターティメントSF映画
スター・ウォーズシリーズは女性には入りづらい印象あるみたいだけど
(ライト・セイバーのチャンバラや宇宙でのドンパチが男向けなのかなぁ?)
これだったら、誰が見ても楽しめるんじゃなくて?
デロリアン…使ってみたいなぁ…トラブルがつきものだけどね☆



バニラ・スカイ (2001/米) 137分










 アレハンドロ・アメナーバル監督によるスペイン映画「オープン・ユア・アイズ」
に惚れ込んだトム・クルーズが自らリメイク権を取得、製作に漕ぎ着けた作品。
監督は「ザ・エージェント」でもトムとコンビを組んでいる
「あの頃ペニーレインと」のキャメロン・クロウ。
完璧な人生から一転、悪夢に見舞われた男の混乱と苦悩を描く異色サスペンス。
本作での共演がきっかけとなりトムとペネロペ・クルスは
プライベートでも恋が芽生え話題に。

 マンハッタンの豪邸に住み、高級車を乗り回し、おまけにハンサム。
親の残した莫大な遺産と会社の株と社長の座を持つデヴィッド・エイムス。
ジュリーという美しい恋人もいたが、どこか物足りなさを感じていた。
そんなある日、デヴィッドは親友の恋人ソフィアに一目惚れしてしまう。
しかし、デヴィッドの心変わりを敏感に察したジュリーは、
嫉妬に駆られて自ら運転する車でデヴィッドとともに崖に突っ込んでしまう。
奇跡的に一命を取りとめたデヴィッドだったが、
その顔は怪我のために見るも無惨に変わり果ててしまう…

 公開当時も随分話題になって、観たんだけど
その時はながら観で対して印象にも残らなかった。
今ならこの映画をちゃんと観れるのではないかと思い、レンタルで鑑賞。
未だオリジナルの『オープン・ユア・アイズ』は観ていませんが。
無人のニューヨークが美しい。落ち葉舞う並木道も。
色んなシーンが絵になるようなショットなのが凄い。

 脇を固める人たちも、それぞれ不思議な魅力がある。
キャメロン・ディアス演じるジュリーは前半は哀しい女性で
後半からはその笑顔がゾッとする程、恐い印象を与える。
ペネロペ・クルスは、なるほど、トムが惚れこむだけあって可愛らしい。
ていうか、彼女を落とす為にリメイクしたのか?!
小鹿みたいな顔だな〜彼女は悪女の役を演じてもハマリそう。
ブライアン役のジェイソン・リーと謎の男を演じたノア・テイラーは
それぞれ『あの頃、ペニー・レインと』でジェフとディックを演じてたんだね。
ノア・テイラーの不思議な顔つきに惹かれました。
ティルダ・スウィントンも無機質な女性って雰囲気が。

 何が現実で、何が夢なのか?真実と虚構の狭間でひたすら地獄。
トム演じるデヴィットは痛い目に遭っても自業自得なとんでもない男だ。
理想の女、ジュリーをセックスフレンドと吐き捨てられ、
折角知り合った女性ソフィアまで見境なく奪われる…哀れなブライアン。
いつも欲しいものを軽く掠め取られ、同情で自尊心を高める道具にされて
傍らにいる“親友”と呼び合うその男の身になったら、たまんない。
あそこまで差があると、例え気が合う仲でも離れたくはならないだろうか。

 デヴィットは顔が崩れて、表面だけしか付き合えていなかった事実を悟る。
顔が醜くなった今、性根の醜さが嫌な程、際立ってしまうのだ。
なるほど、すべてが完璧だった男がそれを失う…
想像を絶する苦悩の日々だろうなぁ…居た堪れない。
主人公に苛立ちつつも、可哀想になってきて、謎は深まっていく。
現実としては矛盾過ぎて収拾がつかなくなってきたかに思えた時
例のビルに行くことになるわけだけど…
助けを求めて一人で叫ぶデヴィット…流れる音楽。
ポール・マッカートニーがこの映画の為に歌を作ったとは!
天まで続きそうなエレベーターにバニラ色の空…綺麗だったなぁ。

 「
現実に戻った時、君はもういないけど、愛し続ける…
そんなメッセージが凄く素敵に思えてしまったわ。
何だか、本当に夢を見ているような映画だった。
誰かが体験した夢をそのまま映画化したような…
「目を開けて」 「目覚めて」今、自分は本当の現実に目覚めているのだろうか?
始めは腹の立つ主人公に思えたけど、デヴィットが悪夢を見始めたのは
潜在意識の中にある彼の罪悪感からだった、ってうのが良かったね。
彼は無意識のうちにそうなることを望んでいた。苦しむことが贖罪なのだ。

「あなたの幸せって何?」って問いかけも深かった。
だって何でだか、デヴィットの立場になって考えると
何が幸せか問われて普通に答えが浮かばなかった。


バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 (2007/日) 116分




 「私をスキーに連れてって」「彼女が水着にきがえたら」の
ホイチョイ・プロダクションズが8年ぶりに手がけたSFコメディ。
莫大な借金を抱え停滞を続ける日本経済の元凶を絶つため、
タイムマシンでバブルに浮かれる1990年の日本に送り込まれたヒロインが
体験するカルチャーギャップをコミカルに描く。
主演は阿部寛と広末涼子、共演に薬師丸ひろ子、
吹石一恵、劇団ひとり、伊藤裕子、小木茂光、伊武雅刀。
飯島直子、飯島愛、ラモスらがバブル時代にゲスト出演している。

 2007年、現在の日本。景気の回復に力強さはなく、低迷が続く日本経済。
800兆円という国の借金が重くのしかかり、国家の崩壊は目前に迫っていた。
そんな日本の危機を救うべく、財務省大臣官房
経済政策課に勤める下川路功はある計画を進めていた。
それは、1990年にタイムスリップしてバブル崩壊をくい止め、
歴史を作り変えるという極秘プロジェクトだった。
ところが、タイムマシンの開発者・田中真理子が
90年3月の東京にタイムスリップしたまま行方不明になってしまう。
そこで、真理子の娘で借金取りに追われるフリーターの真弓が、
母親を救うためタイムマシンに乗り込むのだったが…。

 劇場鑑賞。家族や友人で観に行くのには最適かも。
私はバブル当時は小学生かな?東京じゃないから実感なかった。
でも小学生時代の自分の絵、女性がボディコンばっかりなのはこの影響。
広末涼子可愛かった〜子供産んであのスタイル、凄く羨ましい。
ノリノリダンスシーンも見所。何かカッコいい。
硬貨とか細かい映画のオマージュが薄〜く散りばめられてましたね。
ギャグ映画なんだろな〜って気持ちで観に行って、実際そうなんですが、
タイムパラドクスなどの突っ込みは言わないお約束、
思い返せば何も残らない作品なんだけど、観てる間は凄く楽しい。
そういう意味で、娯楽作品としては充分楽しい映画に仕上がっています。

 
阿部ちゃんと広末の関係は結構前から頭のかきかたとか
伏線があったので分かり易かった。あからさま過ぎる程に。
キスだけならいいよ、のシーンも最高に可笑しかった。
バブルの描写は、もっと詰め込もうと思えば詰め込めた気がする。
バブルを象徴できるタレントも集めようと思えばもっと集まったはず。
結構、17年前だからそんなに凄く変わったわけでもないような気がした。
終わり方が凄く好み。「パパと呼びなさい。パパと」

バブル…よりも、阿部ちゃんが
総理の時代に行きたい。


フィフス・エレメント (1997/仏・米) 127分


「レオン」のリュック・ベッソン監督がブルース・ウィリスを主演にしたSF大作。
共演ミラ・ジョボヴィッチ、ゲイリー・オールドマン、イアン・ホルム、クリス・タッカー
1914年、エジプトの遺跡を調査していた考古学者は壁画を解読した。
描かれた絵は火、水、風、土の4つの要素と、5つめの要素…
それらを駆使し、強大な悪を打ち砕く聖なる武器の存在…
突然宇宙船が降り立ち、異星人達は4つの要素をかたどった石をとり去った。
300年後にやって来る世界の危機に再び戻ると言い残して…

 公開当時かなり話題になりましたね。
あのミラの凄い衣装が…面白い未来都市も見物。
映画館には行かなかったが地上波初登場のテレビで見て…ハマった!
4つの要素がFFのクリスタルみたいで魅力的だったし
未来の衣装が奇抜で素晴らしい。
何よりキャラクターが皆イキイキしてて良い。

 ミラ演じるリールーのミステリアスな存在感とそのお茶目さ。
主人公がタクシー運転手で、その生活感と未来の文明感覚。
飼ってた猫が可愛かった…テレビ夢中になるもんなの?
騒がしいDJ役のクリス・タッカーも素晴らしい。あのテンション!
そして悪役ゲイリー・オールドマン演じるゾーグ!
片足引きずってて頭は半分剃って変な帽子してるし…
あの流れるような前髪(笑)面白いキャラだった。
箱開けた時のリアクションが最高に笑えた。
あの武器はかなり厄介だけど、そんなに見せ場なかったね。

 全体的にギャグっぽさプンプン。
ミュータントが出てくるところなんかスター・ウォーズっぽい。
しかし終盤では大真面目。FF7のラストと似てるかもね。
リールーが人間の愚かさを痛感してしまうのシーンは何故か涙が出た。
あの007シリーズのようなラストは…まぁいいけど!
たまに観たくなる映画。吹き替えでも楽しいしね☆☆☆


マトリックス (1999/米) 136分






 「暗殺者」の脚本、「バウンド」の監督、脚本で知られる
ラリー・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー兄弟製作の映画。
新感覚のSFX技術を駆使したアSFクション大作のシリーズ第1作目。
(公開時、続編の予定はまだなかったらしいけど)

 出演者はキアヌ・リーヴス、ローレンス・フィッシュバーン、
キャリー=アン・モス、ヒューゴ・ウィーヴィング…
公開当時は映画館へ足を運ばなかった。
後から、内容がチンプンカンプンだという評判を聞いて
それなら興味あるなとレンタルして鑑賞。

 大手コンピューター会社で働くしがない男トーマス・アンダーソン。
彼の裏の顔は”ネオ”というハッカー。
ある時、パソコン画面に映った謎の文章に導かれ
トリニティという美女と出逢う。自分が狙われていると告げられ、
電脳社会で有名なモーフィアスという男に引き合わされる。
彼は云う。「この世界は現実ではない」と。

 誰しもちょっとは考えたことあるだろう。
今生きている世界は実在のものなんだろうか。全部夢だったりして…
衝撃だったなぁこの映画は。新しい映画の世界を垣間見たようだった。
パソコン世代でコンピューターが身近な今だからこそ作れる映画だしね。
人間対機械で、未来の世界…アイディアがずば抜けて良い。
マトリックスに進入したり脱出したりする方法もユニーク。
知識や技術をダウンロードして使用する…便利なもんだ。
ネオとモーのカンフー修行のシーンはアレレと思ったけど笑
この世界の真実に気づいてしまった者には
黒スーツ黒グラサンのエージェントが…凄い世界。

 「スピード」続編で降板し映画界に見放されたかに見えたキアヌも堂々復活。
ネオ役を演じるにあたり、かなりトレーニングやら大変だったらしい。
キャリー=アン・モスが凛々しくて格好いい美しい女性を演じている。
ヒューゴ・ウィーヴィングも語り口調、不思議な魅力でいっぱいだ。
心を開放すれば出来ないと思っていたことでも可能になる。
ビル飛び越えたりするのは、そりゃ真似はできないけど
現実でもそういう気持ちで越えられる壁はあるだろうな。

 サイファー気持ちもわからんではない。
あんな世界が現実だったなら、無知の幸せ堪能して人生満喫したくもなる。
でもやっぱり、一度知ってしまったら戦うしなかいじゃろがい!
バーチャルリアリティな感覚と未来、
予言者や救世主などファンタジックな要素も混ざって
カメラワークもメチャセンスがある。ハマったら最高に楽しめる映画。

 戦うシーンが斬新で格好良くてたまりません!!
でかいバッグを、持ってビルに現れ戦う二人の場面は逸品だ。
マトリックスポーズも当時、ちょっと流行ってたね。
独特の映像美があって緑っぽい世界がとても魅力的だ。
ネオがどんどん成長していく過程が実に素晴らしい。
スミスとの戦いはハラハラドキドキ。ラストは爽快感抜群。
あれで物語が終わっても一向に構わなかったとも思う。良い締めだ。


マトリックス リローデッド (2003/米) 138分






 マトリックスの続編。
人間と機械との戦いが続くなか、遂に人類最後の都市ザイオンの居場所が
機械側に知られてしまった。最終決戦は近い。
ネオたちは予言者の導きで
マトリックスの住人で太古のシステムであるメロヴィンジアンの元へ。
彼に捕らわれているというキーメイカーに会い
マトリックスのソースへ向かうことでザイオンを救えるらしいのだが…

 待ってました!!!映画館へ行きましたとも。
始まって、ショッキングな夢に目覚めるネオ。
しかし、このネオとトリニティ、1作目ではキスだけで済んでだけど、
今作ではイチャイチャしすぎじゃ…でも、そうか
今まではマトリックス内の嘘の行為が現実で出来るんだもんな。
人間達の最期の砦、ザイオンも、祭りが乱交パーティーのようでした。
そして、踊りが無駄に長い。何の演出なんだか…
その後のストーリーはよかったっすよ。

 ザイオンでの人類の生活ぶりが伺える。
機械がザイオンを壊滅させる気じゃないのなら、
このまま平和に暮らせないのかな?なんて思った。
栽培されてる人類を放っておけないのは判るけども…
元老院とか、ちょっと世界観がスター・ウォーズみたいだった。
そもそも大事な船とかはコツコツ作ったんだろうか。
この機械がどういう原理で可動してんのかよく知らないみたいな会話あったな。

 メロヴィンジアンの妻パーセフォニー役にモニカ・ベルッチが。
セクシーだなぁ。着てるものがビニール質でこれまた異質。
トリニティ怒らせたり、旦那を軽くあしらう様がなかなか。
彼らのマトリックス内での退屈具合を見ていると
ザイオンみたいな危険分子がいないと、機械側もつまらないんじゃないだろか。
そもそも、機械には生きていく意義だとか目的が…必要だろうに。
キーメイカーがアジア系で色んな人種が出て来るなと思った。
会話の内容が哲学っぽかったり、論理的というか、妙に難しい会話が多かった。
アーキテクトとか、益々マトリックス世界が複雑化。

 鍵で出る場所が変わるどこでもドアみたいなの便利だな。
高速道路での長いアクションが夢中になって楽しめた。音楽もセンスいい。
追っかけてくるツインズがいい味出してたな。特殊能力も面白い。
「ムカついてきた」「オレも」な掛け合いがツボった。
新キャラ含め、服装がお洒落だよね。グラサンもそれぞれ違う形だし。
予言者のボディーガードのセラフも登場。カンフー本場な動き。
新しいエージェントと結構互角に戦うモーフィアス。修行したんだね。
日本刀とか武器も出てきてハラハラ。
エージェントスミスが解雇されて、自由になってネオを追っかける様が…笑
100人スミス、かなり気に入ったぞぉ〜どんどん登場して増えるわ増えるわ。
コンピューターウィルスがどんどん侵食していく様なのかな。
ヤヴァイよ。もはや準、主役だよ。スミスは。
1作目も面白かったけど、今作も、別の意味でも魅力的で面白かった!


マトリックス レボリューションズ (2003/米) 129分







 マトリックス リローデッドの続編。シリーズ最終章。
前作のラストで昏睡状態に陥っていたネオは無意識のうちに
現実と仮想現実の中間の狭間へ来てしまう。
仲間の助けで帰還したネオはザイオンを救うため、ある決断をする。
ネオとトリニティは船で機械達が支配する本拠地へ。
ザイオンは絶望的な状況下の中、機械たちの送った大軍団を向かえ撃つ。

 ザイオン攻防戦とネオ対スミスが主になった今作では
緊張感ばかりで魅力が欠けているけど、物語の終わりまで見届けよう。
「始まりがあるものにはすべて終わりがある」よくあるセリフがキーワード
マトリックス内のすべての人を取り込んでしまったスミス。
どこ言ってもスミスだらけじゃ、つまんないでしょマトリックス。
現実にまで現れたスミスに絶えず苦戦を強いられるネオ。

 予言者役だったグロリア・フォスターが急死した為、
シナリオを少し書き換えメアリー・アイスが演じた。
メロヴィンジアンの支配下でマトリックス内のシステムの一部の親子も登場
サティという名前はどうも神がかり的だ。きっと何か意味があるんだろう。
メロヴィンジアン達はスミスの害には遭わなかったのだろうか。

 豪雨の中のネオ対スミス戦は
気功弾が撃てればもうドラゴンボール状態でした。
ビルの中から見守るスミス軍団はこわっ(((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
映画館の外出たらみんなスミスだったらどうする?
ミフネの攻防戦はちょっと気持ち悪かった。イカ軍団。
水中泳ぐみたいに動いてくるけど、どう考えても変じゃん?
ドリルで来る所はエヴァンゲリオンみたいだった。

 ラストはちょっと…あれはハッピーエンドと言えるのかなぁ。
ザイオンで暮らす分には構わない…ってことなのか?!
マトリックス内に太陽が出来ました☆めでたしめでたし?
出たい人間、残りたい人間、どうやって選別すんの?

揉めて不満も募ってまた戦争が再開されそうだ。
一番面白かったのは総合的に観ても1かなぁ…
そしてレボよりリロの方が面白いシーンいっぱいあったし…
やはり物語の終わりは何だかもの寂しいもんだ。

 なんか、マトリックスに出てくるキャラクターほとんど大好きなんですけど!
トリニティがモーフィアスを見つけ出す過程とか
セラフとメロヴィンジアンの関係とか、前任者の話とか…
考えればどんどん別の話が作れそうだ。


リディック (2004/米) 118分







 「トリプルX」「ワイルド・スピード」のヴィン・ディーゼルが
2000年に主演したSFアクション・スリラー「ピッチブラック」の続編。
監督は引き続きデヴィッド・トゥーヒー。
名女優「恋におちたシェイクスピア」のジュディ・デンチも出演。

 前作から5年後、暗闇でもものを見ることができる能力を持ち、
恐るべきエイリアンの襲撃を生き延びたリディック。
彼は5つの惑星から指名手配され、その首には法外な懸賞金がかかっていた。
賞金稼ぎの手を逃れて、銀河系のはずれで逃亡の日々を送る彼は
やがてヘリオン第1惑星へとやって来た。
もともと平和だったこの星は、いまや血に飢えた凶悪な種族
ネクロモンガーのリーダー、ロード・マーシャルの手に落ちようとしていた。
へリオンに暮らすエレメンタル族の使者エアリオンは、
リディックが救世主と信じ助けを乞う。
その話を一笑に付すリディックだったが、ネクロモンガー艦隊の
総攻撃の混乱の中でついに一人の賞金稼ぎに捕まってしまう。
惑星クリマトリアの刑務所へと護送されたリディックはそこで、
かつて彼に憧れていた少女キーラと再会するのだった。

 続編だったのね…前作のこと何も知らずに観ました。
いやはや、宣伝ではスペース・ファンタジーを彷彿とさせるイメージだが
蓋を開けてみれば、これは宇宙を舞台にした肉体派アクション映画。
まるで大昔に今時の子たちが現れて騒いでいるかのような違和感

別に舞台が宇宙である必要が無いような気がする。
侵略してくるネクロモンガーは何か『スターゲイト』思い出した。
ネクロモンガーって響きが動物のモモンガを連想してしまって困った。

 ヴィン・ティーゼルの映画を観たのもこれが初。
ハッキリ言って魅力が判らないっす。リディックのキャラも惹かれるものなし。
悪っていうけど、ちょっと不良っぽい兄ちゃんじゃないですか。
途中から真剣に観るものじゃないなと気を抜いて見ました。
世界観自体がリディックありきで作った世界っぽくて
映像も少し安っぽい。中盤ダレるし。
こう思ってしまうのも、前作を見なかったせいだろうか?

 何でリディックはわざわざ捕まりに行ったのかよぉわからん。
(記憶を探りたい、とかいって悪女に着いてったシーン)
そんなにアクションしたいなら、それ程圧巻のシーンがあるのかと思ったけど
特出して凄いと思った場面も無かった。
あと映像の見せ方も下手だと感じた。何をやってるか判りづらい。
ラストの展開には「あぁ〜そうくる。最後まで軽いね」って思った。
単純に観た方が楽しめるジャンルなら、
下手に最初から変な設定持ち出さないで欲しい。
私には少々理解しがたい映画かもしれない。
勉強にはなったかな。こういうノリでは人の目を惹くのは難しい。



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