ウィンブルドン (2004/英・仏) 99分





 テニスの聖地“ウィンブルドン”を舞台にしたシャープなスポーツ・ラブコメ。
主演は「ダ・ヴィンチ・コード」で徐々に人気確立なポール・ベタニー、
「スパイダーマン」のブサ・ヒロインことキルスティン・ダンスト。
バーナード・ヒルやサム・二ール、エレノア・ブロンなどが脇を固める。
監督は「リチャード三世」のリチャード・ロンクレイン。
「ブリジット・ジョーンズの日記」や「ラブ・アクチュアリー」のスタッフも参加。

 テニス界最高峰のステージ、ウィンブルドン選手権。
かつては世界ランキング11位まで登り詰めたこともある
イギリス人テニス選手ピーターだったが、いまでは119位に甘んじ、
この大会を最後に引退し、金持ち夫人達の専属コーチになる心持だった。
偶然にも優勝候補の一人として注目を集める新人のアメリカ人女子テニス選手
リジー・ブラッドベリーと出会い、意気投合し親しくなり、その影響もあってか
奇跡の逆転劇を経てピーターはどんどん勝ち進んでいく。
当初は注目とは無縁だったピーターも、マスコミやファンが付き、
リジーとの関係も報道され、リジーの親父はカンカン。

 テニス自体には全く興味ない…というかスポーツ全般興味ない。
この映画の宣伝が映画館でやってた頃は、何か地味過ぎる印象受けた。
だってポール・ベタニーは脇か悪役ならまだしも、ラブコメ主役だよ?
しかも相手はキルスティン。でも結構評判良いので観てみた。
なるほど、ピーターは選手生命に限界を感じていて、人生諦めモード。
そこを彼女の出現により、転機を迎える。負け犬が勝ち犬になっていく。
ポールってホントに眉毛が…薄い。主役にするにはアッサリし過ぎな顔だけど
これがあのベタニーさんかと思えばファンは楽しめる。
ダヴィンチコード見たなら、「良かったねシラス…幸せそう」と眺められる。
キルスティンはあのシャラポワイメージなのかな?何か似てない?
ピーターの弟君、全然似てないじゃないの。

 全体的にはシンプルな作りで、特に凄い展開もなく、王道に進む。
テニスの試合の見せ方には若干不満あるけど、ラブコメ主体だしな…
適度なセックスは試合に良いと言い出した彼女の方が不調になるとはね〜
リジーを引き止めたのは、決勝戦前にもやっときたいからだと思ったら
見事にリジー本人から突っ込まれてましたなピーター。
現実、ウィンブルドンで地元イギリス人の優勝者は出たことがないので、
これはイギリス人の夢でもあり、雇ったエキストラたちも次第に熱くなり、
本当にイギリス人選手が優勝したような嬉しがりようだったとか。

イギリスの町並みや景色、車とかが素敵だよね。
ここでもポールは音声解説に監督と一緒に参加。和気藹々と喋ってる。
「このシーン嫌い」とか「このセリフ嫌い」とか普通に言ってるのが良かった。
この人は人と仲良くなりやすいのかな。この後、この監督とまた一緒に
「ファイヤー・ウォール」という作品に参加している。
これには良くも悪くもウットリやドロドロ、深い恋愛観念は無い。
なので、単純・爽快・サッパリした映画が観たい人はどうぞ。


シンデレラマン (2005/米) 144分




 「ビューティフル・マインド」のロン・ハワード監督とラッセル・クロウが再び組み、
実在のボクサー、ジム・ブラドックの奇跡の半生を映画化した感動のストーリー。
共演は「シカゴ」のレネー・ゼルウィガーと「サイドウェイ」のポール・ジアマッティ。

 愛する妻メイと3人の子供に囲まれ暮らすジムは、ボクサーとして活躍していた。
だが1929年、彼は右手を故障してしまったことをきっかけに勝利から見放され、
時代は恐慌を迎えて、試合で不調を来したジムはライセンス剥奪。
引退を余儀なくされ、失業者の一人として肉体労働をして家計を支えていた。
そんなある日、元マネージャーのジョーから、一夜限りの復帰試合の話がくる。
相手は勝ち目のない新進ボクサー。運が悪ければ死ぬかもしれない。
それでもジムは、その報酬で家族を救えるからと試合を引き受けるのだった…

 非常にシンプルな話。どこかの映画でもやりつくされたネタ。
…だけど…泣いてしまうのは何故?ねぇ、何故なの??う〜む。
真実の物語、というのも効いているんだろうな。
勿論、あの大恐慌の時代、もっと不幸な家族は大勢いたはずだ。
ボクシングや肉体労働は愚か、身体が不自由な人、その家族…
主役を演じたラッセル・クロウの普段の素行の悪さも宜しくない。
でも、彼は、ジム・ブラドックは人間として素晴らしい人生を生きたんだろう。
シンプルで古典的な家族愛と闘いがアメリカ人にも受けたとみえる。

 ただ、後で調べてみたら
決勝の対戦相手マックス・ベアは
ユダヤの希望の星で、試合で人を殺したことを悔やんでいたらしいし、
映画での彼の描かれ方は歪んでいるんだと思う。悪役にさせたというか…
ちなみにベアを演じたグレイグ・ビアーコはその後、「最終絶叫計画4」で
お間抜けなトム・クルーズをパロっていたあの人である。
何の予備知識もなかったので、実在したボクサーの話といっても
もしかして試合で死んでしまうのでは…とハラハラして観ていました。
その後、戦争に従軍して帰国、家族で幸せな生涯を過ごしたんですね。
ハムを盗んだ息子を諭すシーンも印象深い。
もし彼が試合で死んでしまったら、もっと辛い不幸が待っているのに、
それでも家族を生かす為だと言って闘いに行くんですよね。男は…


 でも正直、胸が熱くなったのが不思議でした。
ボクシングという危険なスポーツとそれを見る迫力でしょうか。
再起不能になるリスクは大きい野蛮な競技だけど、ドラマは生まれてる。
私はボクシング好きじゃないですけどね…何でしょうね、これは。
良かったんですけど、映画史に残る名作とまではいかないかな。
最近小難しい作品ばかり作ってたハリウッドが
久しぶりに硬派な映画を作ってみた、というイメージ。
同じタイトルのラブコメがあったら、そっちの方が興味ある私であった。


ピーナッツ (2005/日) 115分






 お笑い芸人ウッチャンナンチャンのウッチャンこと内村光良の監督作品。
自らの考えたオリジナルストーリーを元に劇場映画としては初の監督デビュー。
主演も務め、他の主要メンバーは深夜番組「内村プロデュース」の面々。
脇にも様々、ウッチャンと共演したことのある俳優や芸人が出演している。
主題歌には内Pでお馴染みNOPLANが歌う。
音楽には昔、ピアニストを目指したふかわりょうも作曲している。

 
10年前に草野球チーム“ピーナッツ”を率いて優勝を果たし、
それを題材にしたエッセイが認められスポーツライターとなった秋吉光一。
そして現在、彼は久しぶりに故郷に帰ってきた。
寂びれた商店街。かつて栄光を手にした“ピーナッツ”は、人数不足。
秋吉はピーナッツの再興を決意、かつてのチームメイトたちと再会を果たす。
そんな彼らも、いまやそれぞれに複雑な事情を抱え毎日を過ごしていた。
そのころ地元商店街では、大手企業による再開発の話が持ち上がり、
思い出の野球場までもが消えようとしていた…。

 キャストは内村光良、さまぁ〜ず(三村マサカズ・大竹一樹)、
TIM(ゴルゴ松本・レッド吉田)、ふかわりょう、吉田めぐみ、ベンガル、
飯尾和樹、青木忠宏、藤重政孝、奥貫薫、有田哲平、桜井幸子、
入江雅人、出川哲朗、ウド鈴木、原田泰造、中島知子、竹中直人…

 評判良いので借りてみました。勿論、内Pも見てましたし。
正直、最初の感想は…平凡過ぎるなぁ…だった。設定もテンポも展開も。
残るは、その過程をどう楽しむかなんだけど、これも自分的に微妙。
出てるキャストも決して嫌いではないが、どうも普段のキャラが邪魔をする。
役名で登場しても、所詮、三村は三村、ゴルゴはゴルゴ、でしかない。
「演技下手だな〜」「コントのキャラみたい」と生暖かい眼差しで見てしまう。
映画の空気はほのぼのしており、色彩は何となくノスタルジックだったりする。
内Pメンバーによる、内Pファンの為の作品が大前提なんだと思う。
芸人が集まって作った割には笑う要素もさほどない気がした。
ゴルゴの妻のキャラはあざとすぎて、何かもう見たことあるネタだし。
妻と娘の生活がかかってたり、妻が難病で試合の日に手術だとか、
女々しい男が雄々しい女に恋心を抱いたり、都会で挫折した男が
故郷に帰ってきて人生見つめなおして再出発したりと、
王道過ぎる。
それを映画好きとしても知られてる内村がどう料理するのかと期待したら、
丁寧に、馬鹿正直に直球勝負で来たのだから、好き嫌い別れる。
CG、スタントなしの硬派さは買うけど、全体的にあまりに地味な気がしてしまう。

 内Pメンバーが好きな人か、あまり映画を観ない人、もしくは
ベタで王道、人情モノに弱い人が見るなら充分楽しい作品かもしれない。
一緒に見てた母親は楽しんでた模様。弟は退屈してゲーム始めてた。
私自身、野球に興味がないのもいけないのかもしれない。
でも試合のシーンは前半よりはスラスラと見れた。
個人的には1度観ただけで充分かな…次回はもっと凝ったやつ希望します。
ほのぼのした作風といい、人柄なのかもしれないね。
映画監督は、どれだけ登場人物を苛められるかも大事だと思う。
あと、ひょんなところにゲスト出演者。アゴ男爵…
結局出れない
オセロ中島まんま、そーいうキャラだった。大竹さん結構雰囲気あるキャラだな。
泰造さんは、終始笑ってたねぇ。奥貫さんといい、アイアンポット思い出す。
ところでウッチャン、入江さんや出川を入れたのは分かるけど、相方は…?
市販のDVDは特典映像が半端なく豪華なので、ファンは買いですな。


ピンポン (2002/日) 114分








 いまや日本を代表する若手俳優の一人となった
「GO」「Laundry ランドリー」の窪塚洋介主演の青春スポーツ映画。
人気漫画家・松本大洋の同名原作を「GO」の宮藤官九郎が脚本化。
監督を務めるのはVFXプロデューサーも務める曽利文彦。
卓球に青春をかける高校生たちの栄光と挫折、そして友情を熱く爽やかに描く。
ハイ・スピードで展開する壮絶な卓球シーンを臨場感たっぷりに映像化。
共演者にもスマイル役にARATA、ドラゴン役に中村獅童、
チャイナ役にサム・リー、アクマ役に大倉孝二
タムラのオババ役に夏木マリ、小泉役に竹中直人。
警官役に松尾スズキ、大田キャプテン役に荒川良々、
津田寛治や山下真司、石野真子などもチョイ役で出演している。

 卓球をこよなく愛し、勝つことに絶対的な自信を持ちながら
天真爛漫で気分屋のペコと、“卓球は暇つぶし”と公言するクールなスマイル。
二人は幼なじみで、小さい頃から近所にある卓球場、タムラに通っていた。
高校生になった二人は共に片瀬高校卓球部に属していたものの
練習にはまともに参加しない毎日を送っていた。
そんな二人が対戦すると必ずペコが優位に立つ。
しかし、日本卓球界の星と期待された過去を持つ卓球部顧問・小泉は
スマイルの才能に目を付け、執拗に指導しようとする。
そんな彼らに、インターハイの試合が迫っていた…

 窪塚洋介の映画を初めて映画館で観たのがコレでした。
予備知識も入れず原作も読まず、鑑賞。
とりあえずクドカン節がアチコチに感じられて退屈なんてひとつもない。
劇中彼らの親は一切登場しない。実際高校生には見えないけど(笑)
原作も後からコミックス買って読んでみたら、こっちもユーモア満載。
最初はどう見てもギャグにしか見えなかったペコのおかっぱも、
そんなに気にならなくなりました。むしろ、格好いいとさえ。

 そして凄い大事なテーマを扱ってると思うんだよね。
夢を持つ者、追いかけた者なら誰しも共感できるもの。
才能という大きな壁、努力すればという信念。続けることの難しさ。
粉々に砕かれる自信とプライド。緊張と不安、恐れ…
夢破れて日本で再起を図ろうとしているチャイナ。
自分を殺してまでその地位を死守せんとするドラゴン。
絶え間ない努力で才能に勝ろうとするアクマ。
ペコとスマイルを含むこの5人がそれぞれ異なった者を指していて
誰でも誰かに自分を当てはめて見ることが出来ると思う。

 能天気で気分屋だったペコは思わぬ敗北で挫折する。
スマイルは決意する。「ペコ、先に行くよ」ここからが面白い。
メキメキと頭角を現していくスマイル。腑抜けるペコ。
ペコの復活には興奮したね〜テクノの音楽が卓球にマッチしていた。
湘南の海岸、夏、神社、予選会場、景色の撮り方も結構好きだな。
スマイルの夜に渡るまでのジョギングとかも好きなシーンのひとつ。
オババとペコの交流も微笑ましくてギャグ入ってて好きだ。

 小泉コーチ、オカマですか?ってくらい凄いキャラだったなぁ。
彼の過去話も涙をそそる…現実は厳しいもんです。
ドラゴンこと中村獅童がここからあそこまで大物になっていくとはね…
ツルツル坊主頭、眉毛無しは今となっては貴重なお姿か?
私が不覚にも一番涙してしまったのはアクマです。
「どこ見て歩けば褒めてくれんだよ?!どこ見て歩きゃよ!!」
切ない…切な過ぎるっ!!彼がペコを励ましてくれて、良い奴だなって思った。
そんな中、覚醒したペコは才能よりも何よりも、楽しむことですべてを越える。
チャイナの言葉がうまくまとめてくれていましたね。
感動して、心が打ち震えましたとも!「お帰り、ヒーロー」

こんなにスカッとした興奮を邦画で味わったのは初めてだったかも。
DVDも購入して、今や5人ともそれぞれ大好きなキャラです。
原作ファンの一部の方々はこの映画化には少々不満ありだそうですが
私にとっては正に甘く苦いスポコン青春映画として大満足の出来。
こんな素晴らしい作品に出会えたことに感謝したい!

 初回限定盤2枚組みの特典ディスクにはメイキングは勿論、
監督・脚本をクドカンが務めた大田キャプテン主役の「ティンポン」収録。
これがまた、結構切なかったり、えげつなかったり…笑えた。
他に予告編や記者会見、舞台挨拶やインタビューなど盛りだくさん。
実際に卓球やらせたら中村獅童が下手で困ってて、
大倉が結構いい線行ってたっていうんだから(笑)ギャップ考えちゃう。
卓球のフォームやら、丁寧に教えてくれる講座もありました。


ミリオンダラー・ベイビー (2004/米) 133分






 「許されざる者」「ミスティック・リバー」のクリント・イーストウッドが
監督・主演を務めた衝撃のヒューマン・ドラマ。
厳しいボクシングの世界を題材に、そこに生きる男女の悲愴な人生模様を綴る。
アカデミー賞で作品賞をはじめ主演女優、助演男優、監督賞の計4部門を受賞。
共演は、ともに本作でオスカーを獲得したヒラリー・スワンクと
数々の映画でも見かける、モーガン・フリーマン。
車の窓越しに目を合わせる女の子役はイーストウッドの実の娘。

 ロスにある小さなボクシング・ジムを営む老トレーナー、フランキー。
その指導力に疑いのない彼だったが、選手を大切に育てるあまり、
成功を急ぐ優秀なボクサーは彼のもとを去ってしまう。
そんなある日、31歳になる女性マギーがジムの門を叩き、
フランキーに弟子入りを志願する。
13歳の時からウェイトレスで生計を立てるなど不遇の人生を送ってきた彼女は、
唯一誇れるボクシングの才能に最後の望みを託したのだった。
ところが、そんなマギーの必死な思いにも、頑固なフランキーは、
“女性ボクサーは取らない”のひと言ですげなく追い返してしまう。
それでも諦めずジムに通い、ひとり黙々と練習を続けるマギー。
フランキーの唯一の親友スクラップはそんなマギーの素質を見抜き、目をかける。
やがてマギーの熱意に押されフランキーはトレーナーを引き受けるのだが…。

 話題になりましたよね。
重い内容だけど、号泣した人が大勢いたそうで…でも
私は残念ながら、この世界に入り込むことに失敗したようです。
ボクシング自体、全然興味がなくて最後まで観れるか心配だったんだけど
マギーがどんどん上達していくのを見るのは楽しかった。
だけど宣伝のイメージが付き纏い、常に不幸な空気が漂ってた。
それにイーストウッドの作品って描写の仕方が難しい気がする。
前半と後半で、抱いていたテーマがガラッと変わって
映画が終わって、どう自分の中で結論付けていいのか迷った。
ひたすら哀しい現実を見せつけられて、普段現実を味わってるのに
映画を観る時までこんな思いをしたくないなと否定的に感じてしまった。
それでもまたいつか、見返したいって映画は私の中ではあるんだけど、
この映画はまた観たいとは全然思えなかった。

 他人と他人の間に芽生える強い絆。
スクラップの時のようにフランキーはまた同じ過ちを犯してしまう。
けれど、彼が直接手を下したわけじゃない。不可抗力なのだ。
判っていても、やるせない。誰も彼を責めなくても自責の念は積もる。
ほとんどの人は、マギーの立場になったら楽になりたいと思うよね。
身体が生きていても、心が生きていなかったら意味が無い。
あの母親と家族、娼婦上がりのボクサーがホントにむかついた。
マギーは居場所がなかったんだ。そして、それを見つけたんだ。あそこで。
親子のような、恋人同士のような、師弟のような、絆。
私としては、ハッピーエンドを切望していました。


 ヒラリー・スワンクの鍛え上げた身体が素晴らしかったね。
演技が良かったかとかはよく判らないけど、かなり努力はしたんだろうな。
しかし、やはりボクシングは野蛮で危険極まりないスポーツだ…。
宣伝した会社、大事なところをネタバレしていて、映画が損してるよ。


ロッキー (1976/米) 119分






 当時無名だったシルヴェスター・スタローンを一躍スターにした大ヒット映画。
スタローンが脚本を作り、自分が主演になることを条件に売り込み、
ジョン・G・アヴィルドセン監督。(後にベスト・キッドシリーズも手掛ける)
モハメド・アリの試合を見て感動したスタローンが3日間で書き上げた。
スタローン自身、イタリア移民で母のボクシングジムで身体を鍛え、
荒れた不良生活の末、役者を志すもののオーディションに落ち続け
今作でのし上がった様は映画のロッキーとかなりリンクするものがある。
映画を観たことなくても知れている「エイドリアーン!」役には
有名監督フランシス・フォード・コッポラの妹のタリア・シャイア。
最近では「ハッカビーズ」にて久しぶりに映画出演している。

 世界チャンピオンのボクサー・アポロが試合を盛り上げようと
無名のボクサーに白羽の矢を立てた。チャンピオンに挑戦する機会を与え、
アメリカン・ドリームを夢見させてやろうとする意気込みだ。
指名されたのはイタリアの種馬ことロッキー。
彼は才能あるボクサーだったが挫折し、借金の集金をして日銭を稼ぎ
ペットショップに寄って友人の妹でもあるエイドリアンと会話を交わし、
ボロアパートでペットのカメに餌をやる暮らし。
突然のチャンスに奮起し、エイドリアンとも積極的に親しくなり、
ジムトレーナーのミッキーと共にトレーニングを始めるのだった。

 つい最近急に「ロッキー・ザ・ファイナル」が作られましたね。Gyao鑑賞。
ウッチャンは何でも、好きな映画にロッキーを挙げるのは
好きな食べ物・カレーライスって言うくらい勇気がいるんだとか。
ロッキーシリーズはその後、2,3,4,5まで製作。
どんどん質が低下していき、ファンからも評判が悪い。
3で止めておくのが打倒だったとの声が。

 ロッキー見るの初めてです。ボクシングには元より興味もないし…
でもこの映画、ボクシングが肝じゃないような気がする。
一番おいしい部分はエイドリアンとのロマンスと、どん底からの復活。
エイドリアンが美人じゃないのが妙にリアル。こういう女性はいそうだ。
ガードの堅い彼女と親しくなってく様は見てて微笑ましい。
ペットショップでインコが登場してちょっと嬉しかった鳥好きな私。
スタローンの地声が凄い声だったんでビックリ。
ミッキーが急にトレーナーになりたいと申し出て、
今更…!と怒りを爆発させるロッキー。去るミッキー。
その後、追いかけてって何やら和解してるシーンでは
あえてセリフや顔アップを使わない演出にちょっとジーンときた。
イチャイチャし出した二人に怒り出す兄貴…チキン勿体ない〜
あの借金取り、彼女とデート?これで楽しんでこいや、と結構いい奴だったな。
映画公開当時、何人がフィラデルフィアのあの階段を走って登り、
朝日に向かってバンザイして雄たけびあげたことだろう。

映画を観終わると確かに、テーマ曲に合わせてトレーニングしたくなる(笑)
怠けてるチャンピオン対ブランク明けで猛練習した無名ボクサー。
話がシンプルだけどあのテーマ曲と雰囲気が人気の秘密なのかな。
想像していたよりも意外
に面白かったです。




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