管理人NEROが映画について語ります。

Caramel Cinema


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刑務所の中 (2002/日) 93分


 花輪和一の同名漫画を映画化。監督は崔洋一。
キャストは山崎努、香川照之、田口トモロヲ、松重豊、村松利史、
大杉漣、遠藤慶一、木下ほうか…特別ゲスト出演で椎名結平、窪塚洋介。

 原作者の花輪本人が刑務所で体験したことをほのぼの表現した作品。
刑務所の暮らしってどんなもの?これならちょっと入って体験してもいいかも。
罪を犯したのに、こんな平穏で健康的で豊かな暮らししてていいのかな?

 この映画の事知らずに窪塚目当てで渋い山崎努の顔面アップジャケットの
DVDを購入。観て驚いた!こいつはとんだ掘り出し物だった
国の税金で犯罪者にこんな待遇させていいのか?なんて思ったら問題作だけど
花輪さんの気分になれれば最高。

 規則は厳しいし挙手や整列、行進、体操、仕事、決まり事はあるものの
それなりに面白いし楽しい生活空間だ。
同部屋の人たちと仲良くやれれば一種の極楽ではなかろうか。
囚人たちの部屋にテレビや雑誌があるのは洋画でもたまにある光景だけど
邦画で刑務所を柔らかく描いている映画に出会ったのはこれが初めて。
とても親近感が沸くし、日本人特有の生活の楽しみ方も滲み出ている。

 食事の豪華さにはまいったね。本当にうまそうだ。春雨スープ
大晦日や元旦には贅沢な献立目白押しだそうじゃないか。
想像して浮かれる囚人達の語りがうまい。料理がどんどん出てきて楽しいし。
あれがうまい、これがうまいと語る囚人たちが可愛い。
しかも休日に映画を鑑賞できるそうじゃないか。
しかもコーラとアルフォート付き。贅沢だ!休日の昼寝の様子ものどかだ。

 独房での内職に熱中したり爪きりみて感動したり
山崎努のキャラが凄い共感できてやばかった。ほのぼの大好き。
生活に困った人がたまに小さな罪で刑務所に入るらしいけど
ある意味、貧乏な暮らしよりも楽しいし豊かだ。健康的だし。
もし、一生ここにいろと云われたら…」のくだりも好き。
ホント、DVD買って良かったよ。最高だよこの映画


激突! (1972/米) 90分


 今やハリウッド映画を代表する巨匠監督の一人となった
スティーヴン・スピルバーグの伝説となったデビュー作。(当時27歳)
家路へと急ぐ平凡なサラリーマンの男が、前を走るボロでかいトラックを
何気なく追い越したのが悪夢の始まりだった…
非常にシンプルかつ日常的な恐怖で映画1本撮ってしまった傑作。
アメリカ独特のどこまでも長い一本道が続く田舎の荒野も雰囲気を出す。
ダウンタウンの松本人志は、かの雑誌の映画評論で
“スピルバーグで一番良かったのは「激突!」だ”とまで言っていた。

 本当にシンプル。ただ、それだけの映画。だけど、気持ちいい。
いやいや、追いかけてくるトラックの運転手を想像すると気持ち悪い。
あのボロさ加減が不気味で、車自体が意志を持っているようだ。
ワイルドでトーン一切使わない荒っぽい読み切り漫画みたいな印象。
スピルバーグのファンか、ひと昔前のアメリカ映画が好きな人にはいいが、
映画に一癖、二癖、予想のつかない展開や描写を求めてたり、
作品に華や単純な面白さを求める人にはお勧めできない。
かく言う私も、この映画、何回も睡魔が襲って大変だった。
上手に作品に入り込めればドキドキするんだろうけどなぁ…
映画館でこれを観た人は勝ち組ね。
この映画、続編も一応あるみたい。カージャック編?


ゲド戦記 (2006/日) 115分






 ル=グウィンの名作ファンタジー『ゲド戦記』をジブリがアニメ映画化。
巨匠・宮崎駿監督の息子、宮崎吾朗の第一回監督作品。
声優は主人公アレン役に岡田准一、ヒロインのテルー役には新人・手嶌葵。
大賢人ゲド役には菅原文太、テナー役:風吹ジュン、クモ役:田中裕子。
他、小林薫、夏川結衣、香川照之、内藤剛志、倍賞美津子がチョイ出演。

 多島海世界“アースシー”では、西海域の果てに棲む竜が、
突如、人間の住む東海域に現われ共食いを始めた。
世界でさまざまな異変が起こり始める。世界の均衡が崩れつつあるのだ。
偉大な魔法使い、大賢人ゲドは、災いの源を探る旅に出る。
やがて彼は、心に闇を持つ少年、エンラッドの王子アレンと出会う。

 劇場に足を運ぶ前から評判怪しかったこの作品。
期待しないで見ればちょっとは楽しめるかも?と思ったけど、許容範囲外。
ダメなんだよね〜見終わった後、思わず「(゚Д゚≡゚Д゚)エッナニナニ?」ってなるの。
映像は粗いし、脚本はチープだし、色んなものが説明不足だし。
街に着いてテルーと出逢った辺りから更に雲行き怪しくなってきて、
不自然な展開で、人格破綻者なおばちゃん組が登場してくるわで、
家族で観に行った帰りはバッシングトークで盛り上がりました。

 後から他のネタバレサイトを読んでいたら、原作と大分違うようで
原作者は新手の詐欺にでも遭ったみたいに可哀想でした。
宮崎駿も酷いことをなさる。宮崎吾朗は父の劣化コピーに過ぎないのか。
詳しい戦犯なのはプロデューサーの鈴木って人らしいですが。
一番、時が止まった見せ場的歌も、♪
心オ〇ニーと聴こえてしまうぅ〜
結構テルーやクモのキャラが期待させるものだっただけに、残念。
生死両界を分かつ扉をクモが開いたから世界の均衡が崩れたという
原作の設定を変えたので、映画の前半に出てきた伏線が回収できない。
最初に出てきた国の会議でルートって博士とかもあの場だけかいぃ!!
継母っぽい王妃が出てきて、アレンは王妃にはめられたのかとか勘ぐったよ。
アレンの影も結局イイ奴だったの?だし、テルー竜になっても誰も突っ込まないし
死んで竜になって、もう元に戻れないのかと思ったらアッサリ戻るし。
アレンがキレた時、顔のあまりの豹変ぶりに笑いがこみ上げました。


 この映画の原案「シュナの旅」は随分前にヴィレヴァンで買って読んだ。
こっちの本をちょっと世界観広げて映像化すればよかったのにな。
かんなり影響受けてます。小さい本の割には高め。
原作の「風の谷のナウシカ」が好きだからついつい買った本。
「ハウルの動く城」あたりからジブリに見切りを付け始めている人は
最初から突っ込みまくって貶しまくって見れば楽しめるかもしれない。
作品の持つテーマやメッセージはよく判るんだけど、セリフで言い過ぎてる。
間接的に見る側に主張を悟らせるというのは結構難しいのだ。
あと残念なのはジブリに出てくる料理はうまそうに見えるのに
今回ばかりはまずそうに見えた。味なさそう、って思えた。
この作品に少なからず影響受けるんでしょうかね。
今でもラピュタのパンに目玉焼きとかトトロの野菜とかうまそうだもんね。
無駄に子供には辛いグロ描写とかあって、家族連れで観ても暗くなりそうです。
きっとテレビ放映されても二度と見直すことはないだろうな。


県庁の星 (2006/日) 131分






 「官」と「民」の意識の違いを分かりやすくユーモラスに描き出した
桂望実の同名ベストセラーを織田裕二主演で映画化したサクセスストーリー。
共演は柴咲コウ、佐々木蔵之介、増岡徹、奥貫薫、ベンガル、石坂浩二。

 県庁のキャリア公務員、野村聡は生真面目なマニュアル人間。
彼は民間企業との人事交流研修に選ばれ、巨大プロジェクトに参加する為、
派遣された三流スーパー“満点堂”の店員として半年間働くことになった。
彼の監督役になったのは彼よりも年下のパートの女性・二宮あき。
つんけんしているが接客には熱心で仕事仲間との信頼も厚い彼女は
お堅い野村と何度も衝突しながらもスーパーの改革へと乗り出してゆく。

 邦画はテレビ放送する時期が早いね。テレビで鑑賞。
率直な感想は…思ったより大分、面白かった。うん。
スーパー改革という点では伊丹十三「スーパーの女」の方が楽しいけど、
多少リアリティに欠けても前半のスーパーの落ちぶれ具合と
終わりの頃の変化が心地よくてね。やっぱ魅力的だなサクセスストーリーは。
県庁キャリア組の野村とパート女性二宮のほのかな恋愛も好みだったかな。
織田裕二はあまり好きな役者じゃないけど、いい演技してたし
柴咲コウも気だるい女店員のイメージバッチリで見ていて応援したくなった。

 
何か映画のあらすじでは“使い物にならない県庁の男”みたいな
ことを綴ってあったけど、最初から使う云々じゃなくて
“面倒臭いから適当にお仕事しといて〜”とスーパー側にやる気なしじゃん!
勿論はぶいてあるんだと思いたいが、あんな風に寝具売り場に置き去りにされ
何の指示もなかったらそりゃ、色々工夫したくもなるさ。
優しいんだろうけど、寂しいお年寄りの相手をあんな気長に構ってて
パートのくせにいいのかそれで?!と思ってしまった。仕事しなさいよ。
レジでのカード読み取りの件ではレジ業務をやったことある私だけど
そこまで気を使うことはなかったなぁ。上司からも言われなかったし。
「すみません、このカードは使用できません」て普通に申告してましたけど…
なので、至って真面目に務めようとする野村に対し、
説明不足な自分にも充分責任あるのにすっ飛んできて注意しまくる二宮は
ちょっとイラっとくる構図でしたな。人望厚いんだろうけど、
やはり教育係には向かないんだよね、ああいうタイプは。

 花嫁ドレス選ぶのに上の空だったからって婚約解消する女も酷い。
彼は仕事があるんだよ!それに伴うストレスや悩みも尽きないんだよ!
あんなお嬢様には判らないのかね。言葉ではフォローしてたけどさ。
野村が自棄酒して二宮の自宅に来るシーンは不自然だし
建設予定地にわざわざ来る二ノ宮もすっごく不自然。近所なの?
スーパーの改革は成功し、県庁に戻って改革を試みる野村。
あの女知事はあの後、石坂浩二に何か囁かれたんだろーね。
そう簡単にコッチは変わらん、て所が娯楽作としては腑に落ちないが
主人公の「でも諦めない」という言葉でいい〆になってると思う。
デートでの教訓や「女は形のないものにお金を払う」なども面白かった。
最後の方、店長隠れてたのまず謝れって!と思った。
県庁では小さな改革だけ通ったけど、働く人間の意識にも多少なりとも
影響があって嬉しかった。(会議で賛同しかけた人、企画書捨てられた人)

劇場で観てたら、「これはいいけどテレビで充分」て思ってたかも。
主人公たちのその後を想像するのもいいもんだ。
期待しないで見たせいもあるけど、なかなかいい映画でした。



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