管理人NEROが映画について語ります。

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悪魔のいけにえ (1974/米) 84分






 アメリカを震撼させた狂気の殺人鬼エド・ゲインを元に
「悪魔のいけにえ」「サイコ」「羊たちの沈黙」など数々の映画が作られた。
今作はその中でも群を抜いて狂気に満ち、以降ホラー映画に多大な影響を与えた。
旅行でテキサスを訪れた若者たちが偶然出会ってしまった殺人一家。
監督・脚本を務めたトビー・フーパーの伝説の作品と言える。
レザーフェイスとチェーンソーという恐怖の象徴を創り上げ、
見る者にまで感じられる異臭と、異様なまでの狂気が描かれている。
今でも熱狂的な支持者が多く、ホラーファンに愛されて(?)いるようだ。

 リメイク作である「テキサス・チェーンソー」を先に見ていて、
こちらもいつか見たいと思ってて、DVDレンタルで発見した時は嬉しかったなぁ。
市販のDVDは廃盤で、凄いレアモノ扱いで…値段も半端ない。
いや、別にホラー自体はそんなに好きじゃないんだけどね。
テキチェを見た時の心臓バクバク、あの動悸をまた体感したくなったのかも。
かく言うものの、一人で夜に見たら悪夢に見舞われそうなので…友人と鑑賞。

 映像が古い分、ドロドロ感とリアルさが出てたような気がする。
冒頭から墓荒らしの噂や車椅子のキャラ、登場人物の昔の家を訪ねてみるなど、
リメイクには無かった場面が出てきて、興味をそそったが
始まってヒッチハイカーを拾うまでは地味なロードムービーみたいだった。
本当にアメリカの田舎道って怖そうだな。夜も昼も。
ガソリンが少なくなってきたら(((;゚Д゚)))ガクブルもんだろうなぁ…
実際のエド・ゲインの事件は趣味が高じて墓荒らして死体で家具や道具を作って
そのうち近所の人間を殺すまでに発展して、発覚したらしい。
その骸骨の山とか人骨で作られた家具が映画にも登場する。
本物の骸骨をどっかから買ってきて作ったらしいよ…呪われそう。

 主演女優のマリリン・バーンズがとにかく絶叫しまくっている。
映画撮影で何度もリトライさせられて、精神的にイライラもつもり、
例のシーンでは実際に怪我して本物の血が流されたらしい。しかも予定外に。
キレまくって演技をしたので、最早演技とも言えない異様さがこうして生まれた。
それと、恐怖の晩餐のシーンで、なかなかオッケーが出ない。骸骨に囲まれ
セットを動かすわけにもいかず熱気と汗と、ソーセージが腐り始めたりと異臭の中で
何時間もかけて役者たちは死に物狂いで演じていたというじゃないか。
とにかくリメイクに比べて殺人一家のシーンが多かった。
狂った一家の様子は、リメイクよりも勝っていたかも。
後半からは恐怖の鬼ごっこと、狂気の食卓だった。
でも妙な要素があって、怖い、っていうか…別な恐さがあった。
テキチェがジェットコースターなら悪魔はTカップでグルグル地獄みたいな。
人によって好み違うだろうけど、私の感覚では、それかな。

 リメイクの方がテンポあって直接的な恐怖がよく描かれている。
でもオリジナルあってのリメイクだし、こんな昔にこの映画が作られたことを考えると
凄い反響だったんだろうなと窺える。
何より、ラストであんなに爆笑してしまうとは思えなかった。
トレイラーの運転手が車から降りてきてレザーフェイスを見て引き返す所。
あのシーンがから凄い物事が滑稽に見えてきて、
「おい、降りるのかよ!」とか…そして見ました伝説のチェーンソーダンス♪
確かに、何故か夕日の中であの舞とチェーンソーの音が…
何の映画だったんだ、これは。と錯覚してしまう。
あの世界から脱出した彼女の大笑い、痛いほど気持ちが伝わってくるわ。
ある意味、そこからリメイクに話が繋がっても面白かったな。
隠してた銃云々が邪魔な設定だけど…そうなったとしたら、彼女悲惨過ぎるわ。


 後に2,3,4と続編が作られて、明らかに質は低下したらしいが
2ではレザーフェイスが恋したり、デニス・ホッパーとチェーンソー対決があったり
かなりぶっ飛んだ作りになってるらしいので、少し気にならないでもない。



エルム街の悪夢 (1984/米) 91分





 フレディ・クルーガーは何十人もの子供たちを惨殺した殺人鬼
捕まって裁判にかけられたが無罪判決
怒った親たちがリンチして燃やして葬った。
だがフレディはその後、自分を殺した親たちが産んだ子供の夢に現れ襲うのだ。
現実にはもう死んだはずなのに、夢の中に現れる。
夢で斬りつけられた傷は起きると現実の物に
親や警察に話しても誰も信じてはもらえない。
ナンシーは何とかして殺人鬼フレディを葬ろうとするが…

 とりあえず、一番恐いのは1作目だと思う。
しかし殺人鬼のくせに逆恨みもいいとこ。
だけどその理不尽さが恐怖!不死身状態だもんなぁ…
この映画にはまだ無名のジョニー・デップも出てるのでそれも見所。
時間が短いからストーリーもまとまっていて飽きる場所が無いのがいい。

 最初の主人公はナンシーって娘なんだけど
同じ学校に通う友人や彼氏が次々とフレディの手にかかる…
爪の手作り感と赤と黒の縞々セーターと帽子のスタイルが決まってる!
続編からフレディに観客を喜ばせようとする妙なサービス精神が出てきて
性格がとってもお茶目になってしまったのが良くも悪くもある。
反撃されるとあっさりピンチっぽくなるのも人間味があって好きだ。
「絶対眠っちゃダメよ」「わかった」ってやりとりがよく出てくるんだけど
ダメなんだ〜!人間は睡魔にずっと逆らうことなんて出来ない!

白いドレスの女の子たちが縄跳びしながら唄う歌がまた恐怖をそそる
1、2、フレディがやって来る
3、4、ドアに鍵をかけて
5、6、十字架を握りしめ
7、8、一晩中起きていよう
9、10、もう眠れない
…だったっけ。うろ覚えだけど、こんな数え歌。
邦画の恐怖とはまた別物で、身の毛もよだつ恐怖やトラウマになる怖さもない
ただ、シリーズものだけあって癖になる怖さ。
シンプルで分かり易いし睡眠だけは人間避けては通れないもんでしょう。



エルム街の悪夢 2 フレディの復讐 (1985/米) 85分


 続編で、またあの子が襲われるのかなと思いきや
今回の主人公は引っ越してきた男の子
前回のナンシーが住んでた家に住んだのが運の尽き
ポルターガイスト現象が多く出てくるんだけど露骨過ぎて何か逆に笑えた。
コーチがやられるシーンとか何かザマミロって思えたし。

 今回フレディは主人公の男を通して復活したいらしくて
その男の身体が部分的にフレディになっちゃったりして
恋人の彼女が必死になってフレディのこと調べて男を助けるために頑張る。

 残念だけど、シリーズ中一番つまらない作品だと思う。
いや、リアルナイトメアも似たり寄ったりかな…
やっぱり変態フレディは女の子を追いかけてた方が似合っています!

いくらなんでもフレディを現実で大勢の人の前に出しちゃダメだろ!と。
プールでパーティーやってる若者たちの中につっこんでって
爪振り回すんだけど明らかに小さいぞ!!
とりあえず今回はフレディ天下な内容だったかな。タイトル的にもそうだもんね。



エルム街の悪夢 3 惨劇の館 (1987/米) 96分


 今回の主人公はクリステン
夢に他人を引き込むことが出来る不思議な能力を持つ少女
毎晩悪夢に悩む彼女は親に無理矢理病院へ入れられる
そこで同じ悩みを持つ子供たちと友達になる。
その子たちこそ、エルム街の最後の子供たちだった。

 これで初めてフレディ自信の過去が明らかになった!
それが新鮮にちょっと感動したかも。
母親はアマンダ・クルーガー。神に仕えるシスター
異常な犯罪者を収容した施設で働いていて
ふとしたことで閉じこめられそこで何百人の男にレイプされ
そこで誰の子ともわからぬフレディが産まれた。

 以前、1でフレディと戦ったナンシーが登場
友人の医者にフレディのことを話し、
その子供達と一緒に今度こそフレディを退治しようとする
それでも何人かは次々とフレディの餌食に…
 ここで気づいた!!ここにもいました。今じゃ出世した役者が。
ローレンス・フィッシュバーン 唯一のアフリカ系
そう、「マトリックス」シリーズのモーフィアスや「ミスティックリバー」
の彼です。まだ子供過ぎて全然特徴とかつかめなかったけど…驚き。

 ナンシーの父親も再登場し、過去の清算の為恐怖に立ち向かう。
今回は真っ向から戦う姿勢が観られて子供たち頑張れ!
な内容だっただけに、こっちもハラハラドキドキでした。
子供たちそれぞれ得意なことが夢の中ではパワーアップしてるのも面白い。
ラストに物悲しげな余韻が残るのも好きでした。


エルム街の悪夢 4 ザ・ドリームマスター最後の反撃 (1988/米) 93分


 タイトルが何故「最後の反撃」なのかがよくわからない。
ここでもしつこいくらい復活してくるフレディ
もう狙われたら最後、退治しても絶対復活してくるっていう…
そしてまた同じ人襲うからね。もういい加減眠らせろってなると思う。お互いに

 冒頭で前回生き残った人が殺されてしまいます。
復活を助けたジェイソン夢の共演にも拍手!!
もうあのシーンは笑えって言われてるようなもん。

 思えばクリステンが新しい友達を作らなければ犠牲も減ったような…
クリステンが夢に引き込んでしまったのが恋人の妹のアリス
この子が新しくフレディと戦う勇気ある女の子に。
またしてもどんどん犠牲者が…でもアリス、何で友人に全部話すんだよ。
話すからフレディが出てきちゃうような気がする…違う?

 思えば何故あの年になるまで襲われなかったんだろう。
フレディがひとりひとり殺すのに長くかかりすぎてるだけ??

 で、今回のアリスがこれまた超能力者みたいなんだよね。
殺された人の得意分野というか、その人の能力が自分に身につく
空手マニアな兄貴(忍者とか、絶対日本文化はき違えてるとこが笑った)とかさ
そして結局、決め手となったのがそういう能力と関係なかったのも意味不明

 廃墟の教会でフレディと対峙するアリス
昔のアメリカンな古さ満載で良かったっすよ。

今はいないよね〜あんなヤンキー娘みたいなスタイルな格好
フレディにキスされたり昆虫にされたり…ヒイイイイィィィィ!!(゜ロ゜ノ)ノ



エルム街の悪夢 5 ザ・ドリームチャイルド (1989/米) 89分


 また復活してきました。
今回はアマンダの回想シーンから産まれる
フレディ・ベイビーが見所??イヤ、生まれた時はそんな火傷顔じゃないから!!
生まれた途端のあのスピードハイハイと「元気な男の子です」とか笑えたし

 彼氏を殺され、自分が妊娠してることに気づくアリス
悪夢と戦わなければならない反面、彼氏の両親が子供を引き取って育てたいと
言い出して、頭がおかしいと思われれば親権剥奪されかねない心配もよそに
アリスは強いので代わりに子供の夢を利用して復活をたくらむフレディ

 またしても新しく出来た友人たちがフレディに殺されていきました…
友達作らない方がいいんじゃ。
プールのとっくみあいはマジで遊んでるみたいでした。いじめっぽいかな。

今回鍵を握るのがアマンダ。
彼女が出てくると引き下がってしまうフレディ
…ちょっと可愛いぞ。
彼女の遺体を探し出してくれればフレディを封じ込められると知り奮闘します。
自分のお腹の子供が観る夢を利用してフレディが殺戮を繰り返すことを知り
これまた堕ろせば解決するものの、愛した人の忘れ形見、守る決心をし戦う。
アマンダの優しい女神的な笑顔が印象に残りました。
だけどこれまたすぐ復活しそう…



エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア (1991/米)89分


 フレディがこうも次々とエルム街の子供たちを殺していけば…そう
いくらなんでも大人や政府も動かないか?
今回はそんな街(村っぽいけど)子供が一人もいない街から最後の生き残りが
夢で飛行機から落っこちて記憶喪失になって別の街にたどり着いたのが始まり。
今回の主人公はこの男の子ジョンか?と思いきや…

 問題児ばかりが集められた養護院に連れてこられたジョンは
しばらくまともに寝ていないという。
その彼の面倒を見ることになった補導員マギーは彼と故郷の街へ向かう。
スプリングウッドという名前から最初??だったけどやはりエルム街でした。
院の問題児三人も遊びに脱走しようと車に乗り込み、事件に巻き込まれる…

 街は皆子供を失ったショックからか、集団きちがい状態。素直に恐い。
三人組は街から脱出を試みるが何回車で行っても同じ場所に着いてしまう…
ジョンとマギーが図書館に詮索しに行き、フレディに子供がいた真実を知る。
その街の孤児院に預けられていたというそのフレディの子供とは…!!

 火傷顔ではないフレディは逆に恐い雰囲気が出てました。
妻子持ちだったなんてね…何であんな凶行をしたんだか。
でも「お前を奪ったからその仕返しだ」って台詞はジーン
結局、フレディはフレディなんだけどね。子供と会っても本質変わってない(笑)

 今回はあのジョニー・デップも友情出演?してました。
といってもあのシーンだけじゃ1分未満だね。居る必要あったのか??
もっと絡んで欲しかった。でもあの短さが逆に憎い演出かも
スーパーマリオばりのゲーム世界ではしゃぐフレディかわいいっす。
もう、なんで殺人鬼なのにあんなに面白いんでしょう。

 タイトルに相応しいストーリーだったかな。
もう作らないのかな〜作ったら作ったで「また復活?飽きた」状態だろうけど
フレディ対ジェイソンが作られたものの、ジェイソンシリーズまだ続きそう。
でもこれ以上、どうやって斬新にパワーアップすれば受けるのやら。
化け物対決シリーズに出張するのも面白いから続けて欲しいかも。



エルム街の悪夢 ザ・リアルナイトメア (1994/米)112分


 番外編エルム街といいましょうか。
ナンシー役を演じた女優ヘザー・ランゲンカンプは悪夢に襲われ始める…
その日から周りで不可解な出来事が多発
エルム街の悪夢の映画を復活させて再び出演を依頼されるものの
製作に関わったスタッフ、夫までも不審な死を遂げていき、
その魔の手は最愛の息子のディランを襲うことに…

 脚本家やプロデューサーなど本人が出演しているらしい。
まさに映画としてのエルム街がある現実を舞台にした映画
フレディ役のロバート・イングランドも俳優として素顔出演。
しかし今回は本物のフレディ登場ということで
シリーズものの遊び心満載のフレディとはちょっと違いました。

 残念だけど、これまたあまり面白くありませんでした。
フレディがテレビ番組に出てきたのはちょっとうけましたが…
それというのもあの女優さんがあんまり芽が出なかったからかなぁ
過去の栄光って感じが否めませんでした。
出世したジョニー・デップなら分からなくもないけど。でもあまりに狙い過ぎか

 ストーリーも途中で破綻しているような。
結局、行方不明のロバートは?事件と直接関係なかったの?
まぁ非現実的な話を理解してくれない世間の冷酷さみたいなのは伝わりました。


ビレッジヴァンガードにフレディマスクとフレディの爪が売ってました。
付けてみたいけど部屋に置いておきたくはないなぁ〜



ジーパーズ・クリーパーズ (2001/米) 90分


 大学生の姉弟が車で帰省中に不気味なトラックに遭遇。
執拗な煽りを受けるものの、トラックは自分達を追い越して去っていった。
そのトラックが“あること”をしているのを偶然目撃してしまったことから
得体の知れない謎の生物に命を狙われることになるサスペンス・ホラー。
23年に一度、大量の行方不明者が出るという“都市伝説”の謎も含んでいる。
製作総指揮は巨匠フランシス・フォード・コッポラ。
姉役はジーナ・フィリップス、弟役はジャスティン・ロング。

 タイトルは知ってたけど、まさかこんな映画だったとは…
前半はスピルバーグの激突並のリアル感あるハラハラドキドキ。
実際にああいう煽りを受けたらパニックだし、凄い怖いと思う。
そのトラックの秘密を目撃してしまい、こんな田舎の長い道路の上で
あまり他の車も通らない不安と、孤独感と、恐怖…。
穴の中も、登場人物と一緒に息を殺して血の毛が引いていた…。
しかし後半は、もうモンスター・ムービーになってた。
あんなにハッキリ見せちゃったから怖さは半減しました。
予言者、何しに来たんだか。姉弟もギャーギャーうるさい。人の話をちゃんと聞け。
「ホラー映画とかで、〜」ってセリフが出てきたのは何気にウケた。

 得体の知れない者の正体がハッキリするまでは
謎、恐怖、謎、戦慄、謎、緊迫、、、、、って感じで凄かったんだけど
警察署にまで普通に来ちゃうんだからね。
B級オカルト・ホラー・ムービーって感じかな。
皆で一緒に軽いホラーを見るには丁度良いかも。
やはりホラーって主人公たちの行動に終始、苛々するんだよね。
車も、やはりマニュアル車なのね(T〇T)あぁ〜っ
あいつは
吸血鬼のようなもの、って結論でいいんだろうか。
続編が『ヒューマン・キャッチャー』というタイトルで出てます。
こちらの方が思い切ったストーリーで評判が良いみたい。


13日の金曜日 (1980/米) 95分


 1957年、一人の少年が湖で溺れ死んだ。それが全ての始まりだった。
それから数年後、謎の殺人事件発生で閉鎖されていた
田舎のクリスタルレイクキャンプ場が再開されることになり
数人の若者たちが協力員として派遣されてきた…

 有名なホラー映画ですよね。
未だにまともに観たことなかったので借りました。
出世前のケビン・ベーコンも出ているというじゃありませんか。
ホッケーマスクをかぶったジェイソンという怪物を生んだシリーズ1作目だけど
ここではそんなジェイソンは出てきません。

 きちんと真面目にホラーをやっていました。王道です。
何故ここからあんなモンスターシリーズになったんだろう?
最初はあのキャンプ場限定だったジェイソン出現地域もシリーズが続くにつれ
ニューヨークや宇宙にまで行ってしまって…
何だかバカバカしくて他のはまともに観る気は今の所ないです。

 いきなり初登場されてそんな展開…と思いつつ
母親の子を思う気持ちは凄まじいものです。
セックスに興じたものは殺される、優等生な女性だけが助かった、など
倫理的なものを含んだとかで当時色々議論を呼んだとか。
今観るとパンチが効いてないと思うけど、昔はこれがもう衝撃的だったんだな…

 電話線切られたり車のエンジンかからなかったり
倒したと思ったら復活してきて襲いかかったり…王道パターンです。
 毎回思っちゃうんだよね。
何で倒したら足を斬りつけておくとか、縛るとか防御措置を取らないんだって。
でも例のシーンではまんまとビックリしました。
終わり方、どこか悲しい余韻が残ってた。



テキサス・チェーンソー (2003/米) 97分


( (;゚Д゚)ガクガクブルブル滅茶苦茶怖かった。
「悪魔のいけにえ」のリメイク作品
今までの洋画ホラーではモンスター系なシリーズものも多く
ゾンビシリーズはどこか割り切った面もあって楽しく観れたりもした。
悪行三昧な若者が襲われたりちょっと因果応報なストーリーだったりもしたから。
でも、これは最初から最後まで真面目
そして何だか凄くリアルでゾッとする硬派な恐怖です。

 都会から来た5人の若者がワゴン車で楽しく旅をしていた。
テキサスの片田舎にさしかかり、道を呆然と歩いている少女を発見。
心配になった彼らは彼女を車に乗せてあげることに。
しかし彼女はひどく怯え、持っていたピストルで自殺。
驚きショックをうけた一同は戸惑いながらも助けを求め
近くの給油所に駆け込み警察に電話して待つことになるが…。

 夜中に一人で見たんだけど
見終わったあと、心臓がバクバクしっぱなしだった。
闇が怖かったり物音が怖かったり…
まさか日本であんなことはないだろうけど、それでも禍々しい。
道徳心のかけらも無い気違いはマジで恐い。
とにかく映画に出てくる主人公サイドの人以外は狂気に包まれている。
もの凄くネガティブになる映画です。

 見知らぬ土地には行くもんじゃないな、とか
閉鎖された田舎とか、そういう環境は世間という大きな常識社会から見放されて
孤立してどこまでもおかしくなっていくんだ…。
指輪を発見して悲しくてたまらなくなってしまった。
フックのシーンは絶句。もうラストまで目が画面釘付けでした。
オリジナルの方がいいという意見が多いけれど、観る機会があるのかな…


テキサス・チェーンソー ビギニング (2006/米) 92分






 03年にジェシカ・ビール主演でリメイクされた「テキサス・チェーンソー」前日譚。
本作は前作を凌ぐ究極の恐怖描写が満載で、殺人一家と、
レザー・フェイス誕生の過程を前作同様マイケル・ベイをプロデューサーに製作。
監督は「黒の怨(うらみ)」のジョナサン・リーベスマン。
彼は次世代ホラー監督として現在「13日の金曜日」最新作にも名乗りを上げる。
 1939年、一人の赤ん坊が食肉処理場の血まみれの床で生まれたが、
障害を持っていたその子は生肉の包装紙に包まれ、直にゴミ容器に捨てられた。
たまたまゴミを漁っていた女に拾われた赤ん坊はトーマスと名付けられる。
トーマスは成長し精肉場で働くが、やがて町の過疎化に伴い工場は閉鎖。
工場長をハンマーで撲殺し、トーマスと一家の殺戮が始まった。

 劇場に観に行ってしまいました。友人と3人で。
レザーフェイスがいかに生まれたか?って思って観に行ったんだけど、
そういう裏づけはほとんど描写されず、冒頭に断片的に説明されるだけ。
中身は普通にもうひとつのパターンの「テキサス・チェーンソー」とでも。
今回も車で旅するカップル4人がこの一家の狂気に巻き込まれます。
レザー・フェイスと保安官のじいさん等、前作とキャストは多少同じ。
R・リー・アーメイ演じる保安官がレザー・フェイスを上回る不快感。
この映画はひたすら不潔・不快・理不尽・悲惨・といった印象。

 前作を既に見ている人向けなんだけど、観てる人は予想できてしまう。
そこら辺は前作よりも衝撃度や新鮮さは薄れてしまう。
しかし、
主人公たちはどうして武器もなしに仲間を救出しに行けるんだ…
逃げて警察部隊連れていかないと絶対助からないと思う。
美しい人間性なんだろうけど、一人くらい見捨てて逃げてもおかしくない。
ていうか、自分の立場になっても逃げるし、仲間が逃げても責められないし

あれだな、もう田舎町にイカれた保安官が登場したら即撃ち殺さないと。
若干、前作よりも映像は薄暗く、汚らしさが増してた気がする。
初めてのマスクなシーン、コアなファンにはたまらんのでしょうかね。
人間フックや瀕死の仲間にトドメを刺す等、前作の方が凄惨さ上かもしれない。
ただ今回、パーティー全滅で終わるので後味の悪さは上回る。
まぁ生き延びちゃったら通報されちゃうからな。不可抗力。
でも、車の後部座席に隠れてるなんてちょっと無理な展開だと思った。
レザー・フェイスじゃなくて、ジェイソンの技だと思うんだよね。
あと、復活して参戦してきたディーン君、どうせ助けに来るなら
きちんとした武器を持参してきなさいよ…。そうすりゃ2人は助かった気する

最初に工場長殺して道路歩いてるシーン、やけに格好よくて
まるでエル・マリアッチを彷彿とさせていた。何じゃそりゃ!!

 リメイクが気に入らない筋金入りの「悪魔のいけにえ」派はダメかも。
でも「悪魔のいけにえ」を思わせる
キチガイさんの食卓は出てくる。
かといってテキチェを既に見ている人が見るにも新鮮さを欠く。
でも前作の恐怖が薄まってる頃に劇場鑑賞する分には充分恐いか。
ビギニングということでホラー以外の要素も期待してしまったが、オールホラー。
今回主演の女性ジョーダナ・ブリュースターは「パラサイト」の子か。
ムダに色気ムンムンのプロポーションでした。ジェシカ程巨乳じゃないけど。
やはり劇場鑑賞はこたえますね。軽く頭痛がしました。
しかし哀しいかな、3度似たような展開の映画を観ていると、
恐怖やグロさにも何だか免疫が付いてきてしまったような…。


ドーン・オブ・ザ・デッド (2004/米) 98分



 これは前にも字幕なしで見せてもらったんだけど、改めて借りて観た。
映画館で観てれば世界に入り込んで((;゚Д゚)ガクガクブルブル間違いなしだった〜
特に最初のシーンとか何の前触れもなく日常が壊されるのがリアル
オリジナル版のロメロ監督の「ゾンビ」も滅茶苦茶恐いらしいね
ゾンビー(/・A・)/  (゚Д゚)ギャー
ロックとかポップな曲に載って流れる残酷な映像とか、
本物のニュース映像みたいで、これまた目を奪われちゃうんだよね…

 看護婦のアナは愛する夫とベッドの中で目覚める。いつもの朝。
寝室のドアが静かに開き、そこに立っていたのは近所の女の子ヴィヴィアン
少女の顔が血だらけなのに気付き、駆け寄る夫。救急車を呼ぼうとするアナ
その少女はふいに、夫の喉元に激しく喰らいつく!!
襲ってくる少女を何とか追い出したが夫は絶命…次の瞬間起きあがり
狂ったようにアナに襲いかかった!
命からがら家から逃げ出したアナが観たものは、
狂気と混乱に見舞われ逃げまどう人々と、
豹変し怪物のように襲いかかる人間たちだった…

 スピーディーに進む話、息をもつかせぬビックリ展開
こんな風に逃亡と殺し合いが続くのかと思いきや
わずかな生き残りと共にショッピングモールへ。
そこでは水も食糧も電気もあって、しばらくは保つので生活することに。
キャラクターが多かったので、2回目に観てよく把握できた。
字幕が無かった1回目でちょっとセリフを誤解してたのにも気づく。
バイオハザードのゾンビといい、最近のゾンビは噛み付くだけ噛み付いて
エサを食べ終わらないうちに次の獲物狙うんだもんなぁ

 でかいショッピングモールの静まりかえった様も雰囲気バリバリ緊張もん
ひとときの楽しい生活が、この先訪れる受難を考えると恐い。
あの武器屋のアンディは、とりあえずある弾全部考えて
慎重に頭に打ち込んでいけばそれなりに数減ったんじゃないかな?
犬を絶対襲わないというゾンビはおかしくてたまらない。
きっと動物保護団体から訴えられるからだそうですが…

 もし愛する人がゾンビにかまれたら…やっぱり殺せないよね。
何とか直せないか、とか神頼みでもいいから奇跡にすがりたいよね
テレビ中継で世界が大変なことになってる絶望感もたまらん
エンドロール後に流れるその後のエンディングも……………………
夜中に観て軽く憂鬱な気分になりました。



28日後... (2002/英・米・蘭) 114分





 
感染すると見境なく他の人間を襲うようになる新種のウィルスが蔓延した
ロンドンを舞台に、感染を免れた人々の生き残りをかけた戦いを描くSFホラー。
「ザ・ビーチ」の原作者アレックス・ガーランド初のオリジナル脚本を
「トレインスポッティング」「ザ・ビーチ」のダニー・ボイル監督が映画化。
ゾンビ映画や戦争映画をモチーフに、絶望感漂う終末世界でかすかな未来に
希望を託す主人公と仲間たちの旅と、直面する危機…
デジタル・ビデオで撮影された映像も絶望的世界観を見事に表現している。

 怒りを抑制する薬を開発中のとある霊長類研究所。
動物保護団体の過激派たちが猿を開放しようと建物に侵入し、
科学者の制止も聞かず檻を開け実験動物を開放してしまい…28日後。
交通事故で昏睡状態に陥っていた自転車メッセンジャーのジムは、
ロンドン市内の病院の集中治療室で意識を取り戻す。
ベッドから起き廊下をさまようジムだったが、院内には全く人の気配がない。
人の姿を求めて街へ飛び出したジムは、そこで驚くべき光景を目にする…。

 随分前にDaiの家で見せてもらったことがあって、
冒頭からの流れ、無人のロンドン、雰囲気がたまんなく凄くて、
低予算映画とは思えない厳粛さ(?)を感じた。
教会を出たら外は真っ暗で、混乱する主人公に自分を投影して
爆音やら何やら映像的には何が起こってるのか見えづらかったのが
逆に、そこがリアルにも感じた。感染が異様に早いのは非現実的だけど。
マークが自分に起こった出来事を話す時、普通なら映像があってもいいけど
あえて無くて、想像してみて何かゾッとしたのを覚えてる。
実家に行って階段登る所も、何処かで驚かしてゾンビ(正確には違うけど)が
出てくるんだろ!ってかまえてたり…でも、この映画はそういう見方じゃダメね。
せりーナがどんどん綺麗になっていくようで、魅力的に見えた。

 ラジオの放送を頼りに車に乗って4人で旅をするわけだけど、
ホラー映画とは思えないほどのほんわかムード(時間にすれば少ないが)
最初の何処から奴らが襲ってくるかわからない、って恐怖が、
後半から別の意味の恐怖になっていく。この切り替えが、何か
「ザ・ビーチ」を思い出した。何故かって、原作も監督も一緒だったのかよ!
日本もイギリスと同じ島国だから、壊滅的打撃を受けて大避難が始まって
取り残されちゃったりしたらこんな感じなのかなぁ…
終わり方は2通り。劇場公開版はバッド・エンド。
やっぱりハッピーエンドがいいな。あそこの場面だけだと、
何処の青春映画だ、って思う。でも、心底ホッとしたよ。うん。
全速力で走るゾンビ(違うけど)ってことで、「ドーン・オブ・ザ・デッド」(リメイク)
と比較されることが多いこの作品。そりゃあちらの方がハラドキ度は上だけど、
こっちはこっちで、あっちには無い雰囲気が結構気に入ってたりする。


バイオハザード (2001/独・英・米) 101分






 人気ゲームソフト『バイオハザード』を映画化。
「フィフス・エレメント」「ジャンヌ・ダルク」のミラ・ジョヴォヴィッチ主演。
研究中の兵器ウィルスが蔓延しゾンビ化した人間が跋扈する
巨大研究所内を舞台に、壮絶なサバイバル戦を描く。
監督は「モータル・コンバット」のポール・W・S・アンダーソン。
ミニのワンピースに身を包みアクロバティックなアクションを披露する
ミラがとにかくセクシー&キュート。

 近未来。巨大企業アンブレラ・コーポレーションでは“ハイブ”と呼ばれる
地下の巨大研究施設で秘密裏にバイオ兵器の研究を進めていた。
しかし、研究中のウィルスが何者かによって施設内に散布されてしまう。
ハイブを管理しているコンピュータは施設外への伝染を防ぐため
ハイブを完全閉鎖し外部との接触を遮断してしまう。
内部調査のためハイブに送り込まれた特殊部隊は、
ハイブの出入り口付近で倒れていたアリスを発見するが、
彼女はシステム作動により記憶を失っていた。
アリスを知る一同は彼女を帯同しハイブへ侵入するのだったが、
そこには予想を超える光景が広がっていた…

 ゲームの『バイオハザード2』はプレイしたことあって、レオンで1回クリアした。
映画館に観に行ったんだけど…めちゃんこ恐かった!!!!!!!!
何であんなに恐かったんだろう…もう、退場したかった。心臓バクバク
これが映画館で観るホラーの凄さだね。ここまで凄いの久しぶりだった。
単に私がホラー慣れしてないからだからかもしれないけど。
SFアクションだと思ってたけど、立派なゾンビホラー映画じゃないか
隊員たちが次々と犠牲になっていく中、それでも諦めないアリス
その根性に何故だか惚れ惚れ尊敬してしまった。
あんな状況に置かれて戦い続けるなんて自分は無理!って。

 アリスの記憶が徐々に戻り始め、とんだ伏兵が現れる。
無機質な研究所内の不気味な空気が緊張感をかもし出してた。
ゾンビ登場前の方が気持ち悪くて良いかも。
しっかし…食べ残しはヤメロ!!ちゃんと全部食べなさい
レインの啖呵やカプランの奮闘ぶりが壮絶だった。
マットは何でいつもすっとぼけた顔してんのか…変。
アリス格好良い…「別れは辛いわ」でグッと来たね。
ミラ・ジョヴォヴィッチはやっぱ裸は欠かせない。

 ゲームを彷彿させる洋館、起き上がるゾンビや列車での脱出が良い。
マザーコンピューターの毒づきようも面白い。
マットが荒らされたオフィスで資料探したりするのもゲームっぽい。
ゲームと違って感染したら大変!ってのがハラハラした。
ゲームでは低ボス扱いのリッカーが…あんな化け物どうやって倒せってんだ
これの終わり方が最高に気に入った。あのショット…たまんない。
DVDになってからも何度か見直したけど、結構飽きないもんだね。
展開がスピード感あって舞台が閉鎖された空間で、集中できる。
ゲームファンの人からは結構酷評を受けてるようだけど私は好き。
日本のゲームが映画化してここまで成功できたのは素直に喜ばしいことだ。


バイオハザード II アポカリプス (2004/加・英) 93分






 人気ゲームソフトをミラ・ジョヴォヴィッチ主演で映画化し大ヒットした
SFアクション「バイオハザード」の続編。
地獄と化した巨大地下研究所からなんとか生き延びたヒロイン、アリスを、
今度はウィルスに冒されたラクーンシティの消滅という危機が待ち受ける。
監督は本作が初メガフォンとなる新鋭アレクサンダー・ウィット。
ゲームの登場人物であるジル・バレンタインとカルロス、ニコライも登場。
ジル役のシエンナ・ギロリーのそっくりぶりも話題に。

 巨大企業アンブレラ社の地下研究所“ハイブ”での死闘から36時間後、
何者かに捕えられ病院で目を覚ましたアリス。
本能的に逃げ出した彼女は、例の細菌兵器“T−ウィルス”が
ラクーンシティ中に蔓延していることを知る。
アリスは特殊部隊の女性隊員ジルと、わずかに生き残った住民と
脱出を試みるが、街は生ける屍と化した凶暴なアンデッドたちで埋め尽くされ、
事態の隠蔽を目論むアンブレラ社が送り込んだ最強のバイオ・モンスター、
ネメシスまでもが彼らの行く手を阻む。
さらに、アンブレラ社は核兵器による街全体の消滅をも実行に移そうとしていた…

 1も観に行ったんだから…ってことで2も観に行ったんだけど…
何ていうか、全体的に暗くて何やってるのか判りづらい。
設定が夜になって、暗いから恐怖を煽るか、というとそうでもない。
徐々にウィルスが広がって感染者が増えていく過程をもっと描いて欲しかった。
バリケードを設置し、ウィルスチェックをして住民を避難させていたアンブレラも
早々に切り上げて住民を取り残す…
こんな大事件を隠蔽できるだなんて、どんな組織だよ。

 ゲームの3をやってないからネメシスがどんなもんか知らなかったけど
アリスが超人化してしまった今、鉢合わせてもハラハラしない。
アリス、いくらなんでも強すぎだ。並みのゾンビは素手で充分だなんて…
身体能力も飛躍的に上がり、無敵になっちゃった。
ジルも、初登場からそんなに出番が…そして結構酷い性格してるね。
カルロスはゲームの顔では二枚目だったが…ワイルド化。
オデッド・フェールは「ハムナプトラ」のアーデスさんか。
面白黒人君が出てきて、ちょっと場が和んだ。
ニコライのアッサリ具合は唖然だよねー何だよアレ
科学者の娘、アンジーは1で出てきたホログラフのモデルってことだよね?
あのウィルスが薬として作用してるなんてね。

 キャラの割に良い人相してるケイン少佐。
「戦場のピアニスト」のあの方だったのか…
まさに悪は因果応報ってことね。スッキリしたよ。
ゾンビ同士はちゃんと仲間を認識して襲わないのか…食欲しかないはずなのに
意味深なラストは、アリスが操られると解釈していいのかな。
1と比べると、やっぱり2は面白みに欠ける。
3は、もっとしっかり描いて欲しいものだ。
今回でホラーよりアクション色が強くなったね。


バイオハザードV エクスティンクション (2007/米) 94分


















 人気ゲームソフトをミラ・ジョヴォヴィッチ主演で映画化し大ヒットした
SFアクション「バイオハザードUアポカリプス」の続編。シリーズ第三弾。
前回、アンブレラの研究室から脱出したアリスは、仲間たちと離れ、
単独で荒廃した砂漠の世界で生存者を捜し、旅を続けていた。
あれから5年、ラクーンシティを核爆弾で一掃し、ウィルス災害は防げたと思えたが、
人類は少しづつ汚染され、生きた人間たちは次々とゾンビの餌食となり、
生き残った僅かな人類は行く宛なくさ彷徨い、人間世界は破滅の道を辿っていた。
そんな中、ウィルスを作った超本人であるアンブレラ社は各主要都市の地下、
巨大な研究所を構え、地上のゾンビを無視し、アリス計画を進めていた…

 主演はミラ・ジョボヴィッチ、
前作に続きカルロス役のオデッド・フェール、CJ役のマイク・エップス、
アンブレラのアイザック博士役にイアン・グレン(「スパイ・ゾルゲ」の人だったのね)
前作にいたジルとアンジェラは一切登場しない。小説版で補完されている。
ゲームキャラのクレア・レッドフィールド役でアリ・ラーターが出演。
他、歌手のアシャンティが生き残り人間チームのベティ役で出演している。
今作の監督はオーストラリア人のラッセル・マルケイ。
製作・脚本は1の監督:ポール・W・S・アンダーソン。
07年、ミラは彼の子供を妊娠、女の子を出産している。

 映画館で鑑賞。2の暴走具合から観て、内容はだいたい予想の範囲内。
決して良い出来じゃないですが、映画観終わって突っ込み所を指摘しあって
あーだこーだアレダメだ、コレダメだ、言い合う楽しさはありました。
1や2の成り立てホヤホヤの青白ゾンビでなく、砂漠の世界で
5年間も日光にさらされた日焼けゾンビですので、年季入ってます。
しかしまぁ、感染者は何も食べなくても(ていうか食べても意味ないのは判るが)
10数年は活動可能って…どんだけ凄いんだよそのウィルスは!!
カラカラの砂漠、陽の下を歩くゾンビには全然恐怖を感じませんが、
一軒屋の部屋をチェックしてくシーンはちょっとドキドキしました。
クレアは登場するけど、名前がクレア、そんだけって感じ。
2のジルみたいにゲームのキャラの格好させましょうよ、せめて。
シリーズ総合、一番人気ありそうな主役級キャラのレオンは
いつ登場するのでしょう?そしてどんな俳優が演じるのでしょう。気になるな。

 よくよく考えたらこれ、バイオハザードっていうよりも
「パラサイト・イヴ」寄りなのかもしれない。
アリスのモデルがアヤ・ブレアだっていうなら、大納得。そりゃ超能力も使うわ。
冒頭のレーザーシーンで、1のサイコロ隊長もああすれば…と涙するw
そして大量廃棄されたアリスの山…ドレスやブーツ大量に買い占めてあるのか?
そう思ったらアイザック博士の異常なこだわりに閉口しちゃうね。
最初にアリスが訪れた廃墟にいた野党ども。アリスvsゾンビ犬の場面、
野党が自分たちが用意したゾンビ犬にやられるシーンは画面ブレ過ぎ
アップ多用し過ぎで観辛かったのが残念。
あと、アリスが夜に無意識にバイクや岩を浮かせるシーンでは
「スターウォーズかよ!それってフォースですか?」と思わずにいられない。
戦いにかけては無敵のアリスも、バイク壊れて仲間たちが近くにいなかったら
普通の人間と同じように砂漠でのたれ死んでいたのだろうか?
それともアリスも感染者だから、飲まず喰わずでも10数年生きれる?
感染者だから、生身のアンブレラ幹部と対峙した際に究極の嫌がらせとして
奴等に噛み付いて感染させれば面白い復讐が出来るよな〜なんて思ったり。
2で誰が感染してるか分かるアリスが、カルロスたちと合流した時、
CJと一切接触しなかったシーンは見ててイライラしましたね。
そのCJは、自分に好意を抱いてくれてるアシャンティもといべティが
自らの身を犠牲にカラスの群れを引き受けるシーンでも、
「俺はもうやられちまってるんだ!君は行け!生き抜け!」と交代し
格好良い死に様を見せないのもイライラ。こういう演出たまんない。

あとあの一行、ガソリンを気にしていたが車内のハイテク装置を動かしている
電気はドコから供給しているのだろう?バッテリー?あまり持ちなさそうだが。

 普通のゾンビじゃ相手にならないと、超ゾンビが出てきます。
コピーアリスが勝てない、普通のゾンビよりも凶暴な作業服の奴らです。
ゾンビ教育大作戦をしたアンブレラですが、何であんな簡単に外れる拘束具を?
普通のゾンビよりも強力なのは分かるが、あれは情けなさ過ぎ。
せめて、抗体が効かなくて、暴れ出した超ゾンビだったが、拘束具で身動き取れず、
「うーむ失敗だったか」と静観してる所で、徐々に超パワーを発揮し拘束具を破壊!
「バ、バカな!」で研究員がやられ、博士は一人で急いで脱出の方が自然では。
人間社会が崩壊し、生身の人間が貴重なはずなのに冷徹に徹する博士。
ですが彼は、本部の命令を無視するのにウェスカーの音声を合成し、
自分自身にも言い聞かせてるような小心者なんですな。笑っちゃったあのシーン。
あと、あのコンテナに超ゾンビどんだけ詰まってたんだよ。多すぎじゃない?
マイキー喰われて、クレアが超ゾンビに発砲するのだが、身体ばかり命中。
あの至近距離で、情けない!と思った。5年間も戦い続けてきたリーダーなのに
仲間の死に、そんなに動揺してるようじゃな…と。素早く撃ち殺して欲しかった。
生き残り組のウエスタン(ハットのおっさんの死に様が良かったね。
衛星使ってアリス停止とか、お前サイボーグかよ!と突っ込まずにはいられない。
あと、あんな間近でテント張って遠隔操作してる博士もおバカですね。
カルロスの特攻は、ライターなかったらどうしよう?とハラハラしました。
ヘリでアラスカまで行けるわけないから、クレア一行の行方も気になる。
そのままアリスは単独地下基地に殴り込み。簡単に行けちゃう。
無敵アリスが独り乗り込むから、何もハラハラドキドキしない。
重要なキャラが同行し、タイラントに重症を負わされ、アリスがタイラント撃退、
再びタイラントが復活してくる前に治療薬を…なゲーム的展開とかでもいいな。
1のレッドクイーンとは打って変わって親切で友好的な妹ちゃん。
しかし、今更血清を作ってもゾンビ化した人間たちはどうなる?理性が戻るのか?
でもあんなボロボロの顔、身体じゃ自殺したくなっちゃうよねと要らぬ心配をする。
気が遠くなるほどアリスクローン実験を繰り返してきたくせに、読めないタイラント。
細切れタイラントがそれでも復活し、さらに変異してくれると期待したのに。
クローンアリスがポチッと装置を止めたけど、1のカプランの立場が無いわ…
そして100人スミスならぬ100人アリスが、次回は日本、東京地下に殴り込み?

そこまでバカ正直にやってしまったら、4は確実にコメディになりますな。

 見所はメキシコのククリというナイフを使ったミラの二刀流アクション。
もうね、SFホラーでも何でもなくヒーローアクションでいいんじゃかろうか。
日本描写が誤解あり過ぎて凄いです。中国繁華街の路地裏?っぽい芝浦〜w
あんなイメージなの?あんな国知りませんよ。
看板文字は夜空雪風とか考楽火月星とかメチャクチャ適当だし、
Tokyo Metro…あーハイハイ、Zatoich Square…(゚Д゚≡゚Д゚)エッナニナニ?
日本舞台にするつもりなら、きちんと調べてこいやぁ!俳優は勿論日本人起用だ!
製作サイドは何も考えずに風呂敷広げ過ぎましたね。
1(地下ハイブ)2(街)3(世界)とスケールはでかくなってったんですが、
それに伴い、リアルさ、作りこみが雑になってくばかり。爆笑ムードだったもん。
もうアリスは放っておいて、ジルやクレア、クリスやレオンといった
普通の人間が危険を切り抜けていく様を観たいと思いますよね。
にしてもアンブレラって会社はおっちょこちょいというか、お馬鹿さんばっかりw
トンデモ展開をやらかしてくれたことを考慮して、オマケ45点かな。


パラサイト (1998/米) 104分


 「デスペラード」「フロム・ダスク・ティル・ドーン」の監督ロバート・ロドリゲスと、
「スクリーム」の脚本家ケヴィン・ウィリアムソンが組んだSFホラー。
気弱でいじめられっ子のケイシーが通うある学園で不気味な出来事が起こる。
シャワールームに突然現れたボロボロの身体の先生、
水ばかり飲む明らかに人が変わったような教師たち…
保健医が無理矢理寄生虫を耳に入れられる現場を偶然目撃してしまった
ケイシーとデライラ。学園の危機に仲間を集めエイリアンと戦うことに。

 イライジャ・ウッド主演(「ロード・オブ・ザ・リング」フロド役で後に有名に)、
この頃はまだ無名だったジョシュ・ハートネット、
ロバート・パトリック(ターミネーター2のT−1000が有名)、
ファムケ・ヤンセン(X−MENシリーズのジーン役)などなど…
ロドリゲスの映画だけあって、サルマ・ハエックもちょい役出演。

 たまにテレビ放映されてるB級SFホラー…って感じ。
でも好きだ〜毎度見てしまう。青春学園ものな雰囲気がたまらん。
あの豪華キャストでドラマとして見ていたいとも思う。
ホラーだけど、ギャグが効いてるし、慣れれば全然怖くない。
冒頭でキャラ紹介に使われる文字ロゴが漫画っぽくて好き。
どのキャラもそれぞれ個性的でよくいるキャラが確立されてる。
いじめられっ子、スポーツマン、危険が好きなはみ出し者
美人と自覚してる女の子、一匹狼な女の子、転校生でお節介な女の子…
黒髪の子、確かに美人で可愛かったな。
一匹狼な子、日本でいうとビジュオタ系に入るのかな…マスカラ濃い。
あの子が片思いや本心語ったりで、結構好き。
ロバート・パトリック演じる教師が怖いの何のって…やっぱTー1000だわ。
冒頭の不気味な始まり方も異質。「鉛筆を貸して下さい」

 水を好むエイリアン、ってことで水がある場所では無敵状態。
そのエイリアンを倒す方法が…とはね。塩って無いの?
親玉を倒せば大丈夫だなんて、人間に随分有利な設定ですね。
その間に倒してしまった人も、一部無事なんかいー!!
初見の時は、普通に親玉が誰に寄生してるのかサッパリだった。
初めて観た時ゃ、スリリングな展開でドキドキしっぱなし。
学園という閉鎖された空間で周りがどんどん薄気味悪く見えてくる…
小学生や中学生が見たらこの映画の影響で
通い慣れた学校が違って見えたりするんだろうか。
アメリカの学校って私服で自由で、好き勝手で
先生は厳しいけどそれなりに生徒も羽目外してて面白そう。
イライジャの役まわりは、非力に見える人が世界を救うのだ!ってか。
この頃からの交流でイライジャは「スパイ・キッズ3−D」に出たのかな。


フレディVSジェイソン (2003/米) 98分








 ホラー界の二大スターが遂に夢の対決!!
『エルム街の悪夢』シリーズ(映画は今回で8作目)のフレディ・クルーガーと
『13日の金曜日』シリーズ)映画は今回で11作目)のジェイソン・ボーヒーズ
人気ホラーシリーズで大活躍してきた二人がスクリーンで大激突!
監督を務めるのは『チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁』のロニー・ユー。
フレディ演じるのは今までと同様、ロバート・イングランド。
ジェイソン役はジェイソン演じるのが今回初のケン・カージンガーという役者。
襲われる若者たちの中にディスチャのケリー・ローランドも出演。

 フレディがエルム街で惨殺を繰り返してきたのも今は昔…
大人たちはフレディの記憶の存在の抹消に成功し、
思い出してもらえなければ夢に出ることも出来ないフレディは悩んでいた。
そこで、クリスタルレイク湖のキャンプ場に眠るジェイソンを目覚めさせ
エルム街で人を殺してくるように仕向ける。
広まる人々の不安と恐怖から見事に復活を果たすフレディだったが
動き出したら止まらないジェイソンの殺戮に手を焼く…

 昔から双方のホラー映画をリアルタイムで観てきた人は、たまらんだろなぁ
『エルム街の悪夢』は全部見たけど『13日の金曜日』はあんまり興味なし
黙々と迫ってきて惨殺してくスプラッターより、多少ブラックユーモアあって
お喋りで、結構弱っちい(でもしぶとい)フレディの方が好きだ。
夢と現実が交錯する設定も面白い。いつ入った?みたいな。
二人とも長年シリーズ続けてきただけあって
不死身状態なわけだから…何とも奇妙な戦いだ。
フレディは色んな方法を駆使してジェイソンに迫るから面白い。
二人それぞれのホームグラウンドでの対決が見もの。
ジェイソンの過去の映像とかも見れて、ちょっとだけ切ない。

 主人公たちのちょっとした青春学園ものっぽい雰囲気も好き。
といっても、アメリカっぽい、軽くて不自然にエロくてふざけてる。
やはり主役の女の子は処女って設定なんだよな。
そして酒やドラッグ、セックスに溺れた者がまっさきに死ぬっていうお約束。
とうもろこし畑のミステリーサークルみたいな場所でパーティしてる。(笑
ジェイソンが張り切って人殺してるのに対して、フレディは…
数えてみてビックリ。直接には
人しか殺せてない。そりゃ怒るよね。
「俺に任せろ」って注射器構えてるとこ、格好良い。

 ホラー×ホラー=ブラックコメディですね〜。
映画館でポップコーン片手に大笑いしながら観れたら最高なんだろな。
流れる音楽もなかなか熱くてエキサイティング。
途中でジェイソンが人間の味方みたいな感じになってアレだね。
人口呼吸試みたり、となりで寝たり…ジェイソン舐めてるよあんたら。
今回、異なるふたつのストーリーの基本設定が活かされていて
(ジェイソンの弱点とか、異論もあるけど)
物語として上手に出来上がっているのに関心。
時間も短めで程よくまとまっている。
お開きになったかに思えた続編のホラー対決、また企画が上がってるらしい。
日本も、貞子vs〜とかコメディ調でいいから遊んでみて欲しいかも。


ランド・オブ・ザ・デッド (2005/米・加・仏) 93分


 “ゾンビ”の生みの親ジョージ・A・ロメロ監督が、
「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」「ゾンビ」「死霊のえじき」の
三部作に続く新たなるゾンビ映画として放つ衝撃のサバイバル・ホラー。
ゾンビで溢れた近未来の地球を舞台に、高層ビルの中で安全に暮らす
裕福な支配者層と常に死の恐怖に怯えて生きる貧困層、
そしてより“進化”したゾンビの三者による三つ巴の戦いが
妥協のない演出で描かれてゆく。

 ある日突然、謎の原因で死者が甦り、人間を襲って新鮮な肉に喰らいつく。
襲われた人間もまた生ける屍=ゾンビとなり果てしのない増殖を繰り返し、
もはや生き残った人間はごく少数にまで減っていた。
人間たちは二つの川に挟まれた土地に要塞都市を築き
ゾンビの侵入に怯えながら生活していた。
そんな中にあって都市の中心にそびえる高層ビルでは
一部の金持ちと権力者が贅の限りを尽くした優雅な暮らしを満喫していた。
彼らは高級な生活を維持するために傭兵軍を組織し、都市の警備と、
外の世界から物資を調達してくる任務に当たらせていた。
ところが、こうした生活に不満を抱く人間が一部に出始める一方、
ゾンビの中にもある驚くべき変化が起こっていた。

 友達に誘われて公開初日に映画館へ観に行きました。
ゾンビの神、ロメロ監督の映画を観るのはこれが初。(ドーンはリメイクだし)
冒頭から、既にゾンビに脅かされている世界から始まったのは新鮮だった。
花火に見とれてゾンビ集団の動きが止まったり、
走れないから、騒いでる人間たちの車に普通に追いつけなかったり
楽器演奏してるゾンビとか、ちょっとギャグが入ってたな。
リーダー核の黒人ゾンビなど、ゾンビがただの集団の怪物とは思えなかった。
仲間の死に悲しんだり、道具の使い方覚えたり、
要塞都市のタワーを目指すので、ゾンビ視点でも見れる…ような。

 出演者は、デニス・ホッパー以外ほとんど知らない人ばっかりだったな。
ゾンビ・コメディの『ショーン・オブ・ザ・デッド』脚本、主演の
サイモン・ペッグも一般のゾンビ役として出演しているらしい。
要塞都市のタワーに住む金持ち階級が何故あの生活を維持できるのか…
あんな世界になったら、金なんて大した意味なさそうだけど。
一部、ゾンビを捕まえて射的の的にしたり、見世物にしてるのは驚き。
街の支配者が悪党だったから、ゾンビを応援したくもなる。
主人公の同僚のアイツが、意外にいい奴だった。

 バイオハザードとかと違ってゾンビが人間を襲って
つまみ食いで次行かないで、ムシャムシャ食べるもんだから
グロかった…バリバリに身体を引き千切ったり、
口に手を突っ込んで中身取り出して貪り食ったり…
悲鳴を上げてる人間の腸を引きずり出したり…
首根っこ噛まれたり…でも、耐えられる範囲だったかな。
ずっと夜で暗かったし、やっぱ気持ち悪い映画なので、もう観ないだろうな。
〆が
ゾンビ人権を尊重し、人間側にも希望を持たせた終わり方だった。
ゾンビ映画って固定ファン層が居るんだよなぁ。
まぁ、ホラー映画だけど、現実離れしてて後は引かない。


0:34 レイジ 34 フン (2004/英・独) 85分


 深夜の地下鉄構内で暗闇の恐怖に苛まれる英独発のスプラッタ・ホラー。
終電後の地下鉄駅に取り残された女性が、闇に潜む何かに
追い詰められていくさまをスリリングに描く。
監督はこれまで短編やTVの脚本を手掛け、本作で劇場長編デビューの
クリストファー・スミス。主演は「ラン・ローラ・ラン」のフランカ・ポテンテ。

 イギリス、ロンドン。ファッション業界で働くケイトは、
彼女に気があるらしいガイを避けるためパーティー会場を抜け出して
地下鉄のチャリング・クロス駅へとやって来た。
そして深夜の最終電車を待つ間ベンチに腰掛け、ついうたた寝をしてしまうケイト。
やがて気が付いた時には、終電はすでに出た後だった。
さらに、彼女は駅から出ようとするも人影はなく、無人の構内。
駅から出ようとするものの、出口は外からシャッターが下ろされていた。
するとその時、もう来ないはずの電車が到着する。
ケイトは疑問を抱きながら、その電車に乗り込むのだが…。

 バイト先でこの映画の宣伝ポスターを見て、興味が沸いた。
“始発まで生きていたい…”という文字とガラスに映る血まみれの手…
レンタルして見た。何か違うなと思ったのは、イギリス・ドイツ製作だからだろうか。
色んなタイプのホラーが造られてきたけど、地下鉄が舞台ってのは
なかなか新鮮だったと思う。閉じ込められちゃえば、そこは恐怖の空間。
主人公が起きた時、いつもは人が居るはずの当たり前の駅じゃない。
あのガラリとした場面はリアルな怖さがあったと思う。
…でも、あんな所で寝てる人を見逃して閉めちゃうことなんて有るの??
実際に地下鉄はどんどん増築され、すっぽかされた穴や場所が多々在るらしい。
人知れず、何かが生息していてもおかしくはないわけだ…
まずは、突っ込ませて頂きたい。

 最初から駅の呼び出しボタンで警備員に言って出してもらえばよかったんじゃ…
主人公の勝手な行動と判断で次々と他人を犠牲にして行く姿に腹立つ。
お決まりで、なかなか殺人鬼にトドメを刺さないで鬼ゴッコ続行。
今まで奴に3人も残虐に殺されておいて、命乞いされて
戸惑ってんじゃねーよ!彼女のせいで、助かるはずだった黒人さん可哀想。
まぁ、水牢で彼を助けたのは彼女なんだけども…でも酷いわ。
最初の水牢で殺していたら、まだあの子は助かったかもしれない。
そもそも、あのカップルの隠れ場で朝まで待てば…私なら、そうする。
今まで、あんな場所で夜を過ごしてて二人は安全だったわけだし。
だいたい冒頭の一件で、従業員が行方不明になったら捜索行われるだろ!
殺人鬼の姿が非現実的過ぎる。SIN CITYのイエローバスタード思い出した。
あんな格好で…冬は凍え死なないか?奇声には引く。
華奢な身体で結構タフ。そしてあまりにも神出鬼没過ぎだろ。
動機が不明でも、そこは許せるけど、途中で正体を仄めかすモノ出すなら
やっぱり説明が欲しくなる所。何で手術室があるのかも不明。
マンディに何をしたかったのかもサッパリ。
ちゃっちいけど、始発に乗って脱出した主人公、犯人は生存不明で、
後日地下に捜査が入って、それとなく殺人鬼の正体が明らかに…でも
奴が何処に行ったのか判らない(もしくは、ラスト数秒後いきなり現れて皆殺し)
…みたいなラストでも良いんじゃないかな。
ボロボロになった彼女がホームレスと見られる、って皮肉も面白いけどね。


 映画館で観ればそれなりに恐怖だっただろうな…
前半は硬派なホラーっぽくて良いのだが。後半は開き直っていく。
迷路状態の地下は、そんな変な道行って、出られなくならないか?って思う。
あんな見放された場所にしては、電気が通ってて、倉庫みたいな場所もあって。
随分前に閉鎖されたトンネルに行かされるような職の人には怖さ倍増だろうな。
真っ暗闇で、懐中電灯に映るものが唐突で、ビックリするから嫌だ〜
別にまた見たくはならないし、後引く怖さもないし、主人公にむかつく映画。
設定は面白いので、また別の形で地下鉄ホラーがあってもいい。
邦題タイトルの0:34は東京の地下鉄の終電時間らしい。



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