管理人NEROが映画について語ります。

Caramel Cinema


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二代目はクリスチャン (1985/日) 101分


 あの『蒲田行進曲』でも原作・脚本を務めたつかこうへいの原作・脚本。
監督は毒舌でお馴染み井筒和幸。一風変わったコメディ任侠の角川映画。
単純に言ってしまえば、『セーラー服と機関銃』がシスターになった感じ。
「笑う犬の冒険」でミル姉さんこと内村光良が薦めていたので拝見。
ウッチャンはこの映画の主演の志穂美悦子が凄く好きらしい。
最初で最後のファンレターを出して、返事が来てないって話したら
その後、それを知った本人から返事の手紙と絵が届いて
ウッチャンは素に戻って感動しまくっておりました。家宝にするそうな。

 教会に捨てられた赤ん坊が美しいシスターに成長し、
とある極道の跡目のボンボンに好かれ、色々あって彼女が二代目に。
ヤクザ映画当然の流れで、抗争に巻き込まれていくのであった…
脇には岩城滉一(この頃は結構男前だったんですな。)
柄本明(ホントによく見かける。アンタが一番凄い人だよ。)
蟹江敬三(この頃は体型スラッとしてたのね。ホテルの悪ふざけに笑った)
かたせ梨乃(極妻でもこんな役だったね。何でああいう流れ??)
北大路欣也(こういう男に惚れちゃうんだよねぇ…ちょっと共感。)

 つぶれかけた組員の皆様はどうしてああもお約束…。
シスター今日子が凄いお人よしで、イライラしちゃうんだけど、
人としては好感持てるし、磯村さんが言ってる事も間違っちゃいない。
ご都合主義過ぎて笑っちゃう強引展開もあるけど、ご愛嬌だな。
ミル姉さんが真似したシーンがどれだけ似てるかな?って
それだけで借りて見たんだけど、その例のシーンで
何でか勝手に胸が熱くなってる自分がいたよ…
啖呵を切るシーンも結構迫力あって、意外な収穫。
容姿だけじゃなく、演技と雰囲気も味のある女優さんなんですね。
そして、
全て片付いた後にサラリと言っちゃう神代さん…
アンタ、心底惚れていらっしゃる!「いいんですかー!?」ってビックリ。
運の強さといい、その愛の力さえあれば何でも出来ちゃいそうですな。
でも組員が総崩れで、誰も生き残ってないのは辛い。
何かエンディングではしゃいでる映像見てちょぴり悲しくなった。

井筒監督の映画をマトモに観たのは初めてでした。


にっぽん零年 (1968/日) 74分


 学生運動とかしてる活動家がいろんな場所へ行って
戦争体験者や自衛隊の若者など、いろんな人と話す…という内容。
今時の若者と同い年なのに、恋愛のこととか凄い難しい論理的観点からとか
言葉使って語り合ってる恋人同士とかいて、なんだか、
今はバカな…というかこんな気楽な頭でも十分生きていける
平和な時代になったんだなぁとか思っちゃったりなんかもして…。

 広島で被爆した女性の話とか、凄かった。
足の所少し怪我した程度なんだけど放射能の影響とかは否めないし、
でも内緒で結婚して、そのうち良心の呵責に悩み、
被爆していたことをうち明けたら、相手方の親に猛反対され、
しまいには子供をおろすことになり…
子供はかわいい。でも、その子がもし影響を受けていたら可哀想で…
その子に出なくても次の子にでるかもしれない…どちらにしても、怖くて産めない…
こんな苦しみは被爆者にしか判らないって、
もう一度原爆が落ちたらいい。みんな、そんな目に遭ったらええんや、って。
かなり本気に怒りのこもる口調で…。

 記念日だとかいってドームのとこやなんかで馬鹿騒ぎする連中に怒りを覚える…
なんにもわかってない、って。ただ静かに亡くなった人たちの冥福を祈ってくれ…と。
 被爆して、ガラスが指に刺さって爪を作る組織が死んで、
黒い爪が生えてくる人も出てきて、いろんなことを訴えていた。これで6本目だとか
自衛隊に入った人のインタビューもあった。こんなことぐらいでしか生きられない、と
過去は過去、でもまだ水に流すには重すぎる現実。彼らはまだ生きている。
死んでも、生きている。見えない存在になっても。そんな気がする。


ニューオーリンズ・トライアル (2003/米) 128分




 「ザ・ファーム/法律事務所」「ペリカン文書」など多くの
ヒット映画の原作者としても知られるベストセラー作家ジョン・グリシャムの
『陪審評決』を基に、訴訟内容をタバコ訴訟から銃訴訟に置き換え映画化。
監督は「コレクター」「サウンド・オブ・サイレンス」のゲイリー・フレダー。
主演はジョン・キューザック。共演にレイチェル・ワイズ。
なお、下積み時代からの親友というジーン・ハックマンと
ダスティン・ホフマンの記念すべき初共演が実現したことも話題。

 ある朝、ニューオーリンズの証券会社で銃乱射事件が発生。
犯人は16人を死傷させ、自殺。この事件で夫を失った女性セレステが
地元のベテラン弁護士ローア(D・ホフマン)を雇って、
犯人の使用した銃の製造メーカーを相手に民事訴訟を起こす。
被告側は、会社の存亡に関わるこの裁判に伝説の陪審コンサルタント、
フィッチ(G・ハックマン)を雇い入れ、彼はあらゆる手段を駆使し
陪審員候補者の選別に取り掛かり、やがて陪審員団が決定するが、
その中には謎に包まれた男ニック(J・キューザック)も含まれていた。
ひとつの銃訴訟を巡って三すくみの法廷外バトルがはじまる!

 かなりの豪華キャストだけど、日本では話題はあまり上がらなかった。
裁判に勝訴したいローア、会社側に有利な陪審を得たいフィッチと、
二人の間で『陪審員全員の票を売る』と駆け引きを迫る謎の美女。
実際は銃の製造メーカーを訴えるなんてこと不可能らしいですね。
アメリカは法律も認めている銃社会ですから。
銃の売り上げで政府も大いに儲かってる。戦争すらもビジネスだもの。
自衛や狩猟の為に銃が一般で売られているのは判るんだけど、
連弾式の銃は明らかに虐殺用な気がする。
陪審員を全員買収、なかなか興味深い設定で、
暗躍するフィッチの組織とニック&美女のグループの動向も気になる。
最終的に
はかなり気長に計画された復讐だったとはね〜
この展開が気に喰わない人も多いみたい。

もっと突飛な目的で盛り上がったら傑作になったかもしれない。
でも私は、この映画普通に面白いと思うし、充分合格点ですよ。
ホフマンとハックマンの初共演もファンにはたまらない。
法廷ドラマものの中でも上位に食い込む面白い出来だと思います。



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