池袋ウエストゲートパーク <TV> (2000/日) 560分










 「トリック」の堤幸彦監督と人気脚本家クドカンが手を組んだ話題の作品。
石田衣良の同名小説を連続ドラマとしてTBS系列で放送。
若者の圧倒的支持を得て、最高視聴率も20%を越えたとか。
長瀬智也、窪塚洋介、山下智久、坂口憲二、妻夫木聡、渡辺謙、
佐藤隆太、阿部サダヲ、加藤あい、森下愛子、酒井若菜、矢沢心、小雪…
今では考えられない豪華キャスト☆回ごとにゲストも様々登場。

 日本の東京、池袋で暮らす真島マコトを主人公に
実際に池袋で屋外ロケを慣行、レイプ、殺人、ドラッグ、詐欺、ストーカー
現代を渦巻く様々な犯罪を背景に、彼の周りで起こる珍事、
芽生える恋や友情、チーマー対決などを描く。
ホテルに女性を連れ込んで首を絞めてレイプする事件が多発。
マコトの友人のリカが巻き込まれ、友人のチーマーや仲間達と協力し解決。
その顔の広さと行動力を買われてトラブルシューターとして
毎度毎度、マコトの元に厄介な事件が舞い込んでくることに…

 盛り上がってる当時は全然興味なかったんだけど…
「GO」観て窪塚洋介に興味が出てこのドラマをレンタルした。
もう、2本づつ借りて観ようと思っていたのに観出したら止まらない!
だって、普通のドラマと全然違うんだもん!!
よくここまで、思い切ってドラマとして放送したなぁ〜
今じゃPTAとかうるさそう…よく深夜で再放送してるけど。
過激な描写やアクションもあってクドカン節のギャグ満載☆☆☆
早く続きが観たくて、夜ぶっ通して観た…
そしてDVD−BOXを購入した。宝物。一生飽きないだろうな。

 #1イチゴの回 記念すべき第一話。色んなキャラを把握しよう。
しっかし、本当に豪華なキャステキングだ。キングと山井の喧嘩シーンが見もの。
#2 ニンジンの回 Gボーイズの協力で犯人を追い詰めるが…
ここもかなり過激でビックリしたよ。メスで…ひぃぃっつ
#3 みかんの回 ヤクザの娘が誘拐されて捜索に乗り出すマコト達。
これもかなりヘビーな内容。引きこもりの友人の話とサルの恋でラストはホロリ
#4 しいたけの回  ドラッグ売人と関わった友人を助けるべく…
売人って思いっきり服に書いてあるやーん。しかしよく考えるねこの子たち。
#5 ゴリラの回 ネットアイドルに付きまとうストーカーと対決。
かなりサイコで怖い。世の中色んな職がありますな。性転換した男性も登場。
#6 人の回 ヤクザの息子、ヒロキは数字しか信じない心を閉ざした少年。
マコトと出逢い変わり始めるが…彼が誘拐された!捜索に乗り出すマコトたち…
#7 洋七の回 ネズミ講にハマってしまったマコトの母親。宗教めいてた。
何とか目を覚まさせようと息子が奔走する…
#8 洋八の回 マコトの友人のマサが女子高生を妊娠させたと
ガングロギャル達にリンチに遭う。金を稼ごうと決心するマサだったが…
森下愛子演じるマコトの母ちゃんがパラパラダンスする。
#9 九州の回 加奈が黄色い服を着た謎の男に刺された。
Gボーイズとブラックエンジェルズの抗争はますます広がり…
#10 十手の回  カラーギャング抗争で双方それぞれ犠牲が出た。
衝突は避けられない…マコトは板ばさみ状態。
#11 ±(サムライ)の回 遂にリサ殺害事件の真相が明らかに…
膨れ上がったギャング抗争を何とか阻止しようとマコトがとった行動とは!

 窪塚洋介扮するGボーイズの頭、キング(タカシ)役。
ぶっ飛んでて一見バカっぽいがシリアスな場面でのギャップが凄い。
頭もそこそこ良く、池袋周辺のチーマーを纏める統率力を持つ。
マコトの幼馴染で彼を慕って色々協力してくれる。
いつも隣にいる金髪ギャルはジェシー。外人っぽい。そして年上。
キング最高!!と云われているのも無理はない。
長瀬智也演じるマコトも「めんどくせぇ〜」が似合うハマリ役だけど
キングがこのドラマで一番良いトコ持ってってるキャラだ。
坂口憲二も演技の下手さは目立つが今の好印象キャラを演じる彼と比べると
その極悪非道な山井の役のギャップが楽しめる。格好もワイルド。
今はNEWSでデビューした山ピーこと山下智久。
絵を描くのが上手で寡黙な少年シュン。不器用な喋り方がキャラになっていた。
加藤あい演じるギャルギャルしてるヒカル。
よく声が裏返って、何か無理して演じてる感が…
渡辺謙演じる横山さん。厳しい姿勢で、たびたび敵にも味方にも。

 池袋に住んでる人だったら馴染みの場所が撮影に使われたりして
アレコレ発見して楽しくて嬉しくてしょうがないだろうなぁ。
最後の女の子の演技力が酷かったけど、泣いてしまった…
凄い内容濃い、詰まったドラマでした。


池袋ウエストゲートパーク スープの回 TVM> (2003/日) 137分




 3年の時を経て、あの伝説のドラマが復活!!
当時のキャストを過密スケジュールの中集めて再結成。
続編のスープの回を1話限りでスペシャルドラマとして放送。
監督、脚本、原作ともに同じく。
主要キャラもほぼ登場。渡辺謙は都合により不参加。
石橋蓮司、クレイジーケンバンド、RIZEがゲスト参加。

 土地事情で今まで居た家を追い出され屋台暮らしのマコト一家。
一方、Gボーイズとブラックエンジェルズは別の形で戦いを続けていた…
そう、ラーメン屋を開き、それぞれ味と客足と人気で競っていた。
肝心のキングは外国に旅に出ており不在。
そんな中、夜中にホームレスを襲い、骨が折られる事件が多発。
マコトに再びお呼びがかかることに…

 今回は佐藤隆太演じるマサがでしゃばり過ぎてて、ウザかった。
主役のマコトも何だか消化不良気味。
肝心のキングは最後の方にちょこっと出てくるだけ…
骨折り事件の真相は、何ともお粗末、ガッカリした。
作った意味あったのかな。視聴率は凄かったらしいが
途中から残念がる人が続出したこと間違いなし。
以前のような凄いドラマには戻れないのか…
ゲストのRIZE全然興味ないからなぁ…
クレイジーケンバンドも、これ観てどんな人たちか初めて知った。
最後の方のノリは嫌いじゃないんだけどね。

 マコトの実の親父って登場する意味あったのかな。
そしてマコトのキレ締めも今回は発言の意味がチンプンカンプン。
ノリで、発言の矛盾を片付けた感が否めない。
原作は色んなエピソードもどんどん出来てるし
次やることがあるなら、もっと手ごたえのあるものを頼む!
ていうか、こんな試みはもう無いのかもなぁ。

限定版のTシャツ付きDVDを購入したものの、やはり
特典のTシャツなんて勿体ないし着れない。
このTシャツにいたっては、着て歩いても目立たないし判らないと思う。


大奥 <TV> (2003) 全11話 約624分











 2003/06/02〜2003/08/19に放送されたフジテレビ製作の時代劇。
徳川幕府の支配下において将軍の世継ぎを産ませる為に作られた女の園。
13代目将軍徳川家定公の正室として大奥入りした篤子は薩摩藩の姫君。
将来を約束した許婚と別れ、形見にと貰った短刀を胸に江戸城へ輿入れする。
家定は過去に2人の正室を迎えたものの、謎の病気で先立たれていた。
大奥の総取り締まりを務める滝山に厳しい仕来りを教わり、不満を隠せない篤子。
上様との初夜に短刀を隠し持っていたことが滝山にばれてしまい、
二人の確執は確かなものとなり、女の戦いが始まった…

 これがドラマ大奥との初めての出逢いだったなぁ。
主役の篤子を演じるのは菅野美穂。薩摩言葉を使ってて、何か不自然でもあった。
総取り締まりの滝山を演じるのは浅野ゆう子。怖い役が似合う女優だ。
篤子は敵だらけの大奥で新入りのまるを側近にする。演じるのは池脇千鶴。
まるは城下町の商屋の娘で、幼馴染の親しい男、真之介(岡田義徳)がいる。
将軍家定を演じるのはこれ以降お馴染みとなった北村一輝。
顔の半分が病気で爛れていて、性格が少々捻くれている。
歴史上でも、病弱でほとんど何もできなかった将軍の印象が強い。
家定のご内証(性交渉のてほどきをする)をしていたこともあって
上様を慕うあまり、色々といけないことを画策する滝山。
滝山を尊敬する大奥勤めの初島役に木村多江。お毒見役三人組も登場。

 二部構成っぽくなっている今作は、一部では篤子が主人公。
断腸の思いで嫌々大奥入りをするものの、飾りでしか無く、世継ぎも要らない。
滝山の苛めにも遭って自暴自棄になる篤子だったが、
嫌いだった家定と少しづつ心を通わせていく。「行け」って場面には、胸が震えたね。
見ている立場の私には断然、許婚よりも上様派でした。
二部では将軍が交代して篤子は出家して、滝山も大奥から去る。
初島は代わりに大奥総取り締まりを任される。他のメンツは変わらず。
14代目将軍についた徳川家茂公役は葛山信吾。(真珠夫人の直也さん)
正室として京都より輿入れした和宮(安達祐実)が主人公に。
家茂の母親である実成院役に野際陽子。嫁と姑の闘いだ。

 安達祐実の京言葉にやられた!「けもじなこと〜」って真似したくなる。
歴史的にも御代所の和宮と仲睦まじく暮らしていたことは有名らしく、
和宮は将軍亡きあと、当時のことを書き記した本を残している。
実成院がこれまた曲者で、酒好き、派手好きで息子を溺愛している。
和宮が輿入れする前にご内証を自分で勝手に選ぶエピソードがある。
あそこらへんでは実成院がかなり無慈悲で憎く思える。
実成院が好き放題やるなか、和宮も負けん気強く大奥は荒れ、
まるは大奥の秩序を取り戻す為に滝山を呼び戻す。
そこから奇妙な三角関係に陥るなか、世間では各地で倒幕の意志が高まり
徳川幕府の天下は揺らぎ始めていた…

 9話目に特別篇 怪談 「凶事を呼ぶ黒紋付の霊」という番外編があって、
主要キャストの争いではなく、大奥の女中たちが夜中に怪談で盛り上がり、
そこから事件が起こり、大奥の開かずの間と黒紋付の女中の話になるのだが…
これが、何か自分的に予想外に怖いもんがあったわ。真犯人云々じゃなくね。
黒紋付はともかく、開かずの間の綱吉公の話は歴史的にも信憑性の強い話らしい。
この番外編に記録係として岸田今日子が出演。

 家茂が出陣する時に実成院が泣き出すシーンと、和解のシーンで涙、涙…
出家して天璋院となった篤子がしゃしゃって江戸城開城云々は
普通の歴史を知ってると余計なことしなくても…って冷めた目になってしまう。
この大奥のドラマでは正室・側室の確執は一切なかったなぁ。
そして、長い歴史を歩んできた大奥という場所が終焉を迎える話だ。
ちなみに最後の将軍である15代目徳川慶喜公は大政奉還など
やるべき仕事がいっぱいあって大奥にはほとんど足を運ばなかったので
たとえ作るにしたって、何のドラマも生まれないのである。


大奥スペシャル 〜幕末の女たち〜 <MTV> (2004) 140分


 2004/03/26に放送された時代劇ドラマ。「大奥」のSP版。
本編で描かれることのなかった滝山が大奥へ入った時の話。
時は12代目将軍徳川家慶の時代。演じるのは大杉漣。
大奥の女中に拾われ、幼いうちにお手つきとなった滝山。
無感情な日々を送っていた滝山は家慶の息子の家定のご内証も務めることに。
そこで、投げやりな家定の心を開かせた滝山は同時に家定に惹かれていく。
家定と親しくなった毒見役の金子貴俊演じる側近との仲良しぶりが良い。
家定ってあんなに良い人だったのかー!
それだけに、あれだけでああなって、許しちゃうのが辛い。
家茂も幼少時代の姿で登場。何か成長が合わない気がしないでもない。

 もちろん、菅野美穂演じる篤子にもエピソードが。
大奥に勤める女中(鈴木砂羽)が実は薩摩の密偵であったり、
薩摩で親しかった女性(星野真理)と大奥で再会したりと…
昔の女の世界でも、ああいう非情に徹する立場の人たちが居たんだろうな。
家定が行った日米和親条約の場面も出てきます。
今作でも池脇千鶴演じるまるがナレーションしていく。
第一部の家定編の実はこんなこともあったんですエピソードですね。
その後、明治の時代になってからのまるの暮らしと
初島と滝山のその後も少し窺える作りになっている。
…篤子は…あれはどう捉えたら良いものか。


大奥 第一章 <TV> (2004/日) 全11話 約563分








 2004/10/07〜2004/12/16に放送されたフジテレビ製作の時代劇。
江戸時代、大奥に暮らす女たちの様々な思念、女同士の闘いを描く。
演出は「101回目のプロポーズ」「ナースのお仕事」の林徹
脚本はラブジェネや「神様、もう少しだけ」、映画「NANA」の浅野妙子
今作の主題歌はサザンオールスターズの「愛と欲望の日々」

 今回舞台となる時代は徳慶長9年川秀忠の治める世から始まる…
稲葉正成の妻であるふくは幼い三人の息子を持ち、山里で細々と暮らしていた。
かつて明智光秀の家臣であったふくの父、斉藤利三は本能寺の変の咎を受け、
逆賊の汚名を着せられ処刑され、幼少期は厳しく辛い日々を過ごしてきたふく。
夫の家禄も少なく、子供を食わせるだけでも苦労していたそんなある日、
賊に襲われた際に夫と通じていた下女を刺し殺してしまったふく。
夫と離縁し子供とも別れ、路頭に迷っていたふくを徳川家康公が目をかける。
家康はふくに、生まれた世継ぎの若君を育てる役目を遣わす。
そのふくこそが大奥法度を定め、大奥の基礎を築き上げた有名な春日局である。

おふく(春日局)役に松下由樹 お江与(将軍秀忠の御台所)役に高島礼子
徳川秀忠(二代将軍)役に渡辺いっけい 徳川家康役に藤田まこと
家光(三代将軍)役に西島秀俊 子役には須賀健太
このドラマは2つの章に別れている。
まず、秀忠の時代でふくが大奥で経験する、御台所お江与との
竹千代と国松を立ててのお世継ぎ争い。
織田信長の妹の三女に当たるお江与は尚のこと、ふくを憎む。
二人とも腹を痛めて産んだ子でありながら、生まれて間もなくふくに引き取られ、
自分の手で育てることが叶わなかった長男の竹千代のことを蔑ろにし、
次男であり、玉のように大事に育てた国松を推すお江与。

 お江与の尻にしかれている頼りない秀忠がいい味を出している。
怒ったシーンでのギャップも圧巻。渡辺いっけい流石です。
高島礼子はサスペンスドラマの印象しかなかったんだけど、これを見て
気位の高さ、意地の強さがよく出てて、怖いくらい似合ってた。うまいね。
そして幼い竹千代を演じた須賀健太はドラマ「人にやさしく」や
「ALWAYS 三丁目の夕日」にも出演。演技上手いし、泣いた泣いた。
ふくと竹千代が抱き合うシーンとか、切なくなった。あと、絵上手すぎだって(笑)
お江与が敵対心むき出しで、ふくとの対峙が緊張感溢れて面白かった。

 次に始まる別の争い。家光が将軍になってからの展開。
お万(家光側室)役に瀬戸朝香 お玉(大奥女中)役に星野真理
孝子(家光正室)役に木村多江 半井隼人(笛吹き)役に金子昇
お楽(家光側室)役に京野ことみ お夏(家光側室)役に野波麻帆
おりさ(家光側室)役に末永遥
朝比奈(奥女中お年寄り)役に、あの梶芽衣子も出演。
 大奥初の総取締として権力を握るようになった春日局は、
家光が正室と形ばかりの寝夜を過ごし、世継ぎの誕生も絶望的。
どんな女をはべらせても、一向に興味を示さない家光が唯一、興味を抱いた
御仏に仕える身である尼の慶光院(後のお万)を不当に拘束、監禁し、
上様の為に側室になるように強く頼むのであった…。

 どちらかと言うと竹千代の頃の話の方が印象強い。
母親を強く求め、それでも拒絶されて、可愛がられる弟を見る辛さ…
もうそれが、可哀想で観ていられなかったよ。
成長して見た夢のシーンだけで、もう涙ボロボロ…止まんない。
あと、次の章の主役となるお万の方を演じた瀬戸朝香…どうも
演技がうまくないなぁと感じてしまう。若干棒読みじゃない?残念。
あ、あとちょっとだけ遠山景織子も出演してます。
大奥を歩く彼女の煌びやかな着物姿も見てみたかったんだけどなぁ…
上様や大奥の女たちが惹きつけられるようなカリスマは感じない。
やってきた他の側室たちもドロドロな争いには少し弱いキャラだったね。
やはり見所は春日局の、ふくの時との変わり様。女は変わるのだ!
家光を演じた西島秀俊はこのドラマで印象良くなったかも。なかなか。

 大奥の1シーズン目の官野美穂主演の回から観てるけど、はまるね〜
廊下をスリスリと長い着物を歩く、あの雰囲気。着物も美しい。
すれ違う時の女たちの目線、しぐさ、牽制し合う様子。
言葉遣いにもやられる。見終わるといつも言葉遣いが移りまする。
どの時代の大奥にも居る、噂と味見好き三人の女中たちと、
いろんな役で出現する北村一輝にもご注目あれ。(1シーズンでは将軍だった)
今作では最初の方に出てくる賊の役だったけどね(笑)


大奥〜華の乱〜 <TV> (2005/日) 全10話+スペシャル 約614分





 2005/10/13〜2005/12/22 に放送されたフジテレビ製作の時代劇ドラマ。
今回は生類哀れみの令でも有名な五代目将軍綱吉の時代。
主題歌は東京事変の『修羅場』
ナレーションは奥女中・音羽を演じている余貴美子。

 主人公は将軍側用人・牧野成貞の娘・安子。演じるのは内山理名。
安子は夫・成住(田辺誠一)と両親と日々幸せに過ごしていたのだが、
綱吉(谷原章介)が暇をつぶしに牧野邸に訪れ、幼少時代に世話をしていた
成貞の妻である阿久里(萬田久子)を強引に抱く日々が続き、阿久里は自害。
綱吉は更に、安子を所望し、成住と離縁させられ、大奥に入ることになる。
大奥には綱吉の生母である桂昌院(江波杏子)が実権を握り、
世継ぎとなる徳松を生んだ側室のお伝の方(小池栄子)の独壇場。
側室である信子(藤原紀香)は子も無く殿の寵愛も薄く、肩身の狭い身。
お三方それぞれに取り入る側用人・柳沢吉保。(北村一輝)
母の仇討ちを誓い大奥入りした安子だったが、
次第に大奥の権力争いに巻き込まれていくことに…

 今までのシリーズの中では一番、女の争いが過激だったドラマ。
小池栄子と藤原紀香がやってくれます。昼ドラ色が益々強くなり、
次から次へとの展開のドキドキ度は最高でしたね。
ただ、あまりにぶっ飛び過ぎてて嫌いな人もいるようですが。
元禄時代は一番華やかなイメージもあることですし、
有名な忠臣蔵事件も絡むかと思いきや、一切絡み無しでしたね。
後からやってきて大奥総取締となる右衛門佐(高岡早紀)も好きだったな。
お伝も信子も、憎たらしいんだけど、心底憎めないキャラなのよね。
後の特番〜華の乱〜スペシャルでも柳沢含め、そこに至るまでが分かる。
「第一章」では正義心に満ち溢れていたおたま(桂昌院)も見事に堕ちた…と。

 今まで王子様な二枚目しか出来ないと思っていた谷原章介が
見事に将軍・綱吉を演じたのにもビックリ。幅が広がったね。
北村一輝は普通に超似合ってる役柄で、また憎たらしいんだな〜。
最初は優しそうな顔してるけど、癇癪起こす上様も怖いけど、
ドンドン安子の影響か、骨抜きにされていく。
何であそこまで安子に御執心なのかはよく分からないけどね。
お犬様の事件や染子の話(大河ドラマでもあった)もあって
信子はドンドン壊れた本性をあらわにしていく…
桂昌院に「おぉたぁま〜」って言ったくだりも最高でしたわ。
最初の大奥ドラマで、怪談の回で大奥の開かずの間の話があって
病死と言われた綱吉公は実は正室・信子によって
この部屋で刺されて死んだという逸話が…
なので、最終的にはそういう展開になると予想したら急展開。
毒盛りに失敗し、一命を取り留めた綱吉だったが、吉保にギャフンと言わせ
もうこの世は沢山じゃ、と自ら安子の胸の中で息絶えるという。

この辺りが凄くお粗末になってしまった気がするけど、全体的に飽きなかった。
スペシャルでも面白かったのは若かりし頃のお伝と信子であって、
柳沢の報われぬ想いはどうも付け焼刃な気がする。染子も報われん。
いくら罪人の娘とはいえ、輿入れで殺しちゃうなんて変過ぎる。

内山理名は嫌いじゃないんだけど、ちょっと浮いてたような気する。
女のドロドロ戦争ならこの〜華の乱〜が一番過激かな。オススメ。


ストロベリー・オンザ・ショートケーキ <TV> (2001/日) 全10話 482分


 滝沢秀明ことタッキーと深田恭子ことフカキョンのラブストーリー。
まなとは父親の再婚相手の娘、唯に密かに想いを寄せ始める。
窪塚洋介演じる哲也は2年留年した同クラスの先輩。
内山理名演じる遥は滝沢の隣に住む幼なじみ。
主にこの四人がメインで話が進められていく。
窪塚は女教師である石田ゆり子と一緒にいたい為に仮病を使って留年。
そしてこのやりとりも蛇の生殺し状態で悲惨なわけで。

 「未成年」や「家なき子」、「高校教師」等で知られる野島伸司脚本。
毎回、セリフで不思議な愛の定義を語っているね。
主題歌にABBAの「SOS」「チキチータ」が使われています。
フカキョンは窪塚に病的に夢中でタッキーはフカキョンが本命なくせに
臆病で何となく内山とつき合い始める。
 なんともこのドラマ、エロ単語がバンバン台詞に出てくるのでちょっとビックリ。
でも、そういうとこや、ちょっと軽い感じがドロドロしてなくていい。
 これは全体を通して見たんだけど、いくじなしすぎるタッキー!
ぶりっこ過ぎるフカキョン!キザすぎる窪塚!内山!唐突過ぎる
といった感じ。カップルが微妙に変化していく様はアメリカのドラマっぽいかも。
洋楽が主に流れるので、ちょっと風変わり。ABBA結構好きだ。
 でも滝沢の毎度出てくる「だから、君のことを忘れないよ…」
ってフレーズは気持ちがはいっとらん!
窪塚は余裕のあるキャラの方が見ていて楽しいし安定感あるね。

 不安だから、好きな人の側にいつも居たいって気持ちと、
でも、嫌われたくないから束縛はしたくないって気持ち。
唯の恋愛観がシンプルで滅茶苦茶だけど正直で惹かれる。
ぎこちないけど一生懸命演説する哲也には感服したよ… 。・゜・(ノД`)・゜・。
 野島って人のドラマはとことん残酷なのが多いんだよね。
軽いアイドル恋愛ドラマだと思っていたけど、中々奥が深い作品だと思う。
哲也の演説はいつまでも忘れないでいたい。

僕たちは愛するために生まれました
僕たちは苦しむために生まれたわけじゃありません
無責任な大人が作った二十世紀は、矛盾や欺瞞に満ちていたが
僕たちは苦しむために生まれたわけじゃありません
ときどき心ない人に出会うと、後ろから殴りたい衝動にかられますが
僕たちは傷つけるために生まれたわけじゃありません
ときどき心ない人に出会うと、不安定になり、息苦しくなりますが
僕たちは傷つけられるために生まれたわけじゃありません

それは、苦しみや悲しみから逃げるためかもしれません
他人から見れば逃避かもしれません
家の中に引きこもり
あるいは違う場所に逃げたくなるんです
もう一人の自分という友達と話し合うために
だからいかなる人も孤独になることはありません
すべての人に必ず、もう一人の自分という友達がいます
その友達を僕たちは、悪いやつだと思う時があります
臆病で残酷だったりするやつだと
でも、真実は違う
臆病で残酷だったりするのは、友達ではなく本当の自分です
なぜなら友達は、本当の自分を救うために存在するからです

だからこそ、この素晴らしい友達と僕たちは別れなければいけません
そうしないと僕たちは、いつまでももう一人の自分に甘えてばかりいるからです
さて、それはいつなんでしょう?
愛する人と巡り合った時です
寂しさも悲しみも苦しみも
もう一人の友達に代わって、愛する人が共有してくれるからです

さぁ、愛する人を探しに行こう
僕たちは愛する人の前で一日のことを話し
笑い、泣いて、抱き締め合い、キスして、セックスする
そして勇気をもらい、同時に与える
僕たちはただ愛するために生まれました
ただ、僕たちは…


 ショートケーキの上にあるいちご、
食べるのは最初?最後?というのは一種の心理テストなのかなぁ〜
私は最初に食べるタイプでした。


フルハウス (1987〜1995/米) <TV>






 全米で1987年から1995年まで放送され、日本でも大人気となったテレビドラマ
娘たちを溺愛するパパのダニー(ボブ・サゲット)、
亡き妻の弟でエルビスかぶれのジェシー(ジョン・ステイモス)、
これまた親友でコメディアンのジョーイ(デイブ・クーリエ)、
そしてダニーの可愛い3人の娘たち。
長女で、しっかり者のドナ・ジョーこと“DJ”(キャンディス・キャメロン)
次女の、おませでずる賢いステファニー(ジョディ・スウィーティン)
末っ子の、おてんば赤ちゃんのミシェル
(メアリー=ケイト・オルセン/アシュレー・オルセン)。
そんなおかしな6人が繰り広げるハッピー・ライフ☆

 買おうか、レンタルで済まそうか、さんざん考えた挙句、買っちゃった。
ファースト・シーズンは全22話収録。
特典映像として、ダニー役が別の人で演じてるプロット版1話と
エピソード・トリビアとして字幕で役者達に関する話題を。
収録された話の2つに音声解説も付いている。

 当時、吹き替え版で見てたし、そっちで観た方がしっくり来たな。
この声優陣が、また、たまんなくハマッてるんだなぁ〜☆☆☆
もう、全シーズン買うって決めたから!!
テレビ放送されてた頃から観てたから、懐かしくてたまんない。
毎回、ふざけて、やりすぎて、仲直りして…そんな家族愛がジンとくる。
観てると、顔が自然と歪んでる自分に気づく。きもいってばぁ〜
ホントに、理想的な家族を描いてるよな。笑いと愛に溢れてる。
何気に、大事なことを教えてくれていると思うよ。
家族は、助け合ったり、干渉するけど、遠慮もして、互いを認めて、
時には喧嘩もするけど、正直になって和解し合う。
とっても、あったかい家族のドラマ。
これを観て、幸せなひとときを貰いました…

 主要キャラ6人とも、性格がハッキリしてて好感持てる。
ジョーイやジェシーが羽目を外し過ぎた時は常識人のダニーが収めるし
ダニーの融通が利かない点は、自由人の二人がフォロー。
DJとステファニーの関係も、いかにも姉妹。
ミシェルは、この時点ではまだまだ赤ちゃんで、成長が見れるので楽しみ。
演じたオルセン姉妹は、今じゃすっかりセレブ姉妹の大人の女性。
ジェシー役のジョン・ステイモスは、あの『X-MEN』シリーズのミスティーク役
人気モデルとしても有名なレベッカ・ローミンと元夫婦だったとは!!
ちなみにジョンは、「世界で最も美しい50人」の一人に選ばれたこともあるらしい。

 ファースト・シーズンでごちゃまぜ家族が誕生し、
個人の部屋とか、プライバシーの時間とか、夢追い人の苦悩とか
姉妹同士の嫉妬や奇妙な友情、男同士の絆、子守奮闘記、恋愛模様…
全話欠かさず観ていたわけでもないので、楽しかった。
こんなことあったんだ!とか、そうそう、それでこうなるんだよねぇ〜と。
ミシェルが喋り出すのは、いつ頃からだっけ?しっかし…可愛いなぁ。
セカンド・シーズン、サード・シーズンと続々発売してます☆


マンハッタンラブストーリー <TV> (2003/日)  全11話 506分






 人気脚本家クドカンこと宮藤官九郎脚本のTBS系列ドラマ。
どういうわけか視聴率も認知度もパッとしなかったが
これは、隠れた傑作だと思う。

 「純喫茶マンハッタン」を舞台に繰り広げられる様々な人間関係。
店長(松岡昌宏)とバイトの蒲生忍(塚本高史)が働く喫茶店。
常連客のタクシー運転手赤羽さん(小泉今日子)に恋心を抱く店長だが
赤羽さんが好きなのはダンサーの別所ことベッシー(及川光博)
そんなベッシーが想っている女性は人気脚本家の千倉先生(森下愛子)
千倉先生は判れた男性を密かに想い続け、その男性は妻子ある所帯持ち…
複雑な人間関係が、物語が進むにつれどんどん絡み合い、
想い人もコロコロ変わる。コメディ本質のラブコメドラマ。

 キャストは他に酒井若菜、松尾スズキ、尾美としのり、
遠山景織子、YOU、船越英一郎、各回ゲストで山口智充、堀内健など…
ドラマの中で登場人物たちが夢中になってる劇中劇、
昼ドラのノリな「軽井沢婦人」のドラマも見物。
DVDの特典映像できちんと観ることも出来る。

 ホリケンがゲスト出演するから、という理由で見てみたけど
その後、このドラマの何ともいえぬ独特のツボにすっかりハマリ、
最終回を迎えて、最初の方のあらすじが気になって気になって…
思い切ってDVD−BOXを購入。これ、最高だよ☆
クドカン節の笑いが好きな人なら抱腹絶倒するんじゃない?!

 無口な店長が毎度毎度考えてる事が心の声としてボロボロ聞こえてきて
そうそう、無口な人って頭の中ではお喋りだったりするんだよねぇ〜って
心の中であちこち突っ込みまくって、動きもコミカル。
 バイトの忍君が…話が進むにつれ凄い秘密が明らかに!!
いいわぁあのキャラ。これで塚本高史が大好きになった。
 赤羽さんとベッシーの不思議なお付き合いも笑える。
赤羽さんの暴走っぷり…キョンキョンって凄いなって思ったね。似合いすぎ
赤羽さんの同僚のイボリー先輩のバカっぷりもたまんない。
尾美としのりはまだまだ元気だね。
紹介しきれないけど、他の常連客もそれぞれ曲者だらけ。
名前のアルファベットがA,B,C,D.E,F,G.H(?)となっているのも良い。
クドカンのユーモア、魅力も然ることながら、その実力も伺える。

 劇中劇である「軽井沢婦人」のノリが最高だね。
遠山景織子、笑う犬コントから降りてしばらく見なかったけど
クドカン絡みで出演したんだろな。変な美女役がお見事!!
サスペンス劇場の帝王、船越英一郎もこのドラマで私的好感度アップ。
もう出演者全員が面白くて面白くて…先が気になってどんどん観てしまった。
誰が誰を好きになって、好きだったけど嫌いになって…
二転三転していく人間模様。でも決してドロドロしていない不思議さ。

 喫茶店にモーニングサービスやナポリタン、レトルトカレー、
漫画(何故かスラムダンク)にカラオケと、どんどんバージョンアップ
でも、喫茶店の雰囲気っていいよねぇ…あのマンハッタンに行ってみたいわ。




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