アイ・アム・レジェンド (2007/米) 100分








 リチャード・マシスンの古典小説をウィル・スミス主演で映画化。
邦題「地球最後の男」として過去に二度、映画化されている。
監督は「コンスタンティン」のフランシス・ローレンス。
2012年、ニューヨーク。ガンを完全に治す新薬が発明された。
しかし、その3年後…ニューヨークは廃墟と化し、
一人生き残った男、ロバート・ネビルは愛犬のサムと共に、
何処かにいるかもしれない生存者を捜しながら、夜になると現れる“何か”を恐れ、
人類を救済できる最後の希望である、ワクチンの研究をしていた…

 劇場で鑑賞。結構厳しい意見が多いこの映画ですが、
私は凄いハラハラさせてもらったし、無人で荒れ果てたニューヨークは見応えあるし、
色々と隠れたドラマや解釈がありそうなテーマに夢中になりました。
切ないやりきれなさもあって、よく出来てたかと。現実として起こりえそうだし。
全体的なストーリーに多少の矛盾はあるが、深読みして想像する楽しみがあるかな。
でも批難する人の気持ちも、まぁ分かる。仕方ない。
「CMに騙された!こんなジャンルって聞いてない!」「原作はもっと素晴らしい!」
「この展開はないわ!」「キャラの行動理念が…」「感染者の描写が…」
「結局あのラストって…」って所でしょうかね。作品としての不完全さも感じます。

 あの感染者たち、ダークシーカーは原作では吸血鬼の設定らしいですね。
変にCGを多用せず、特殊メイクをした人間を使って欲しかったな。
物語の勢いを殺さない程度に、あの混乱から、どんどん周りの軍人も
感染したりDSに殺されたりして徐々に孤独になってくネビルも見てみたかった。
サムを追ってビルに侵入する時の緊迫感は凄かった。
よく入っていけるよな…でも、それだけ大事な相棒だものな…
軍の戦闘機の上でゴルフやってたけど、あのジェット機運転できるのかな?
出来るなら、他の都市を観に行ってみるとかしないのかな。
バスタブで眠りにつく際、外で聞こえるDSの叫び声とかも(((;゚Д゚)))ガクブル
サム…いや、サマンサ。あの子の言いつけ通りにネビルを守って死んだね(ノД`)
罠にはまったくだりから予想はついたが、いざ見せられると辛いシーンでした。
その後、絶望し自殺覚悟だったネビルを助け、急に現れた生存者。
あの二人がよくなかった。子供は特に喋らない可愛くないし、女は神神言うし。
あんなのが相棒の死んだ次の日にいきなり現れたら、やりきれないよ。
あと、シュレックとボブ・マーリーを宣伝し過ぎ。w
どんどん知能が衰えていると思わせといて、実は罠を張る周到さを持ち、
捕えた女DSにワクチンが効いたっていうのに、DSに人の感情が残っていたのか?
な意味深さを残しておきながら、自爆ドッカーン!非常に残念でした。
紫外線をあの研究室いっぱいに放射する装置を作っておけば良かったのに。
しかしまぁ、ワクチン出来てもあいつらに打ってくの大変だろうなぁ。

もっと濃いこと描ける凄い元ネタがあるのに、100分は短かったよ。

 この映画の感染者たち、素早いし強すぎるよね。新ドーンの連中よりも恐い怖い。
あんな飛んだり跳ねたり、防弾ガラス頭突きで壊したり、あれには勝てない!
イギリス製作の「28日後…」が好きな人なんかは、この映画も気に入るかと思う。
あまり期待してなかったせいか、かなり好印象でした。
もともと、こういう終末世界の話が好きだからかもだけど。
この映画は前半の雰囲気と後半の展開が質が違うので、
そこらへんの切り替えも気に入る人、気に入らない人、いるとみた。
確かに終わり方は、もうちょっと頑張れたでしょとは思う。
上映時間100分くらいと、ちょっと短め。編集の段階で色々カットされたらしい。
結末も、あとから変更して撮り直したという噂。DVDになったら観れるかな?
でも充分、私的合格点には達してたかな。80点くらい。
いやーしかし映画館で観たからか、かなり臨場感味わいました。
終わった後、夜が近づいてきて外出する時、闇がちょっと恐かった。


アイランド (2005/米) 136分


 「アルマゲドン」のマイケル・ベイ監督が放つ近未来アクション巨編。
主演は「トレインスポッティング」のユアン・マクレガーと
「ロスト・イン・トランスレーション」のスカーレット・ヨハンソン。
共演には「レザボア・ドッグス」「デスペラード」でお馴染みスティーヴ・ブシュミ
「ロード・オブ・ザ・リング」「ナショナル・トレジャー」のショーン・ビーン
「コンスタンティン」のジャイモン・フンスー(パパ・ミッドナイト役)、
「グリーン・マイル」のマイケル・クラーク・ダンカン(ジョン・コーフィー役)…

 近未来。大気汚染から守られ、生き残った人類は
管理の行き届いた安全で快適なコミュニティで暮らしていた。
住人にとっての夢は、地上最後の楽園といわれる“アイランド”へ行くこと。
そしてその抽選会が毎日のように行なわれていた。
だがある日、リンカーンは換気口から入ってきた一匹の蛾を見て、疑念を抱く。
外の世界は本当に大気汚染されているのか?やがて独自に調査を進めるうち、
自分たちはある巨大企業の商売上生み出された存在であり、
契約を結んだクライアントへ臓器を提供するために生かされているクローンで、
“アイランド行き”の名の下に臓器を摘出される、という事実を知ってしまう…

 映画館で鑑賞。映画館向きだなとは思った。
二人が駆け出した荒野の広大さはスクリーンで凄い栄えてた。
あのシーンが好き。音楽も雰囲気を盛り上げる。
「アイ,ロボット」や「ガタカ」「A.I」といったSF作品を適度に混ぜて
物語的にはもう語り尽くされたような題材を扱っているんだけれど
これは新鮮に楽しめてしまった。時間も長めだけど、気にならなかった。
ユアン・マクレガーが益々好きになってきた。彼の笑顔が良い!
無邪気な感じがよく出てた。格好良いな…しかし。
やはり老けてはきたけど、まだまだ大きくなっていきそう…
スカーレット・ヨハンソンがあまり我が強いキャラじゃなかったなぁ。
あの武器は恐い!!って思ったけど;
ブシュミさんを劇場で観たのは久しぶりでした。好いわ〜あの声あのキャラ(笑)
何だかんだ言ったって…
良い人だったのに、可哀想

 映画宣伝の時点でほぼネタバレしてるので、展開もほどよく読めるんだが
それはそれとして、楽しめたね。二人のユアンの絡みも笑えた。
深刻なテーマを扱っているんだけど、あくまでシンプルな展開。
全部真面目じゃない作りが好感持てた。
ヘビ、初めて知る言葉、夜の趣味、キス、童貞…クスッとしてしまうシーン。
生まれて施設だけで育ち、性的な本能は省かれて生きてきたんだもんな。
キャッチコピーのピュアな魂とはそういう意味か。
X-BoxにMSNサーチとか、見覚えのあるメーカーが…

 最近クローン技術が進んで犬のクローンに成功したとかあったし
臓器や何かを移植したい人にとっては、そりゃああいう商売が出来るのも納得。
代理母のシーンが凄い残酷に映ったね…惨い。
何も知らずに“アイランド”生きを心待ちにしてるあそこの人たちを見てて
監視員は何の情も浮かばないのだろうか。
コピーとか言われても、自我がある以上関係ないもの。
ショーン・ビーンって悪役が多いねぇ〜そんな悪顔かなぁ

 この監督の映画「パール・ハーバー」とかは嫌いなんだけど
この映画は普通に楽しんで観れた。映像も美しいと息を呑む場面が。
アクションシーンが結構多くて視覚的にも退屈しなかった。
カーチェイスのシーンは迫力あったし…
あのバイクの音がスター・ウォーズのスピーダーを連想させた。
この映画で巻き添え食らった一般人たち凄い多そう。
奇跡的に助かり過ぎてリアルじゃなかったけど。彼女は無傷だし…強運だ。
冷静に考えると典型的王道なパターンにも関わらずワクワクして観てた。
あぁ〜楽しかった!!暇を潰すには丁度良い感じ。
俳優があの人たちじゃなかったら、見なかったな。キャラ萌え。


アイ,ロボット (2004/米) 115分


 アイザック・アシモフの原作をモチーフに製作されたSFアクション映画。
ロボット三原則「1、ロボットは人間を傷つけてはならない。2、ロボットは人間の命令に従う。3、ロボットは1・2の項目に反しない限り、自己を守る」
この3原則を元に人工知能を持つロボットが人間社会に浸透しつつある近未来
シカゴの刑事デル・スプーナーはロボットを嫌う堅物。
ロボット製作の父言われている博士が謎の自殺を遂げたことから
デルは博士の開発したNS−5型ロボット“サニー”を疑い始める…

 単純にサニーがロボットを率いて
人間支配からの革命を起こす映画だと思ってた。
予想に反して、別の意味でこうとも云えるかもしれないけど…
正直「A.I」よりも何倍も分かり易いし観易かった。
手塚治虫の漫画みたいな要素も含まれてた気がする。
ここでも予想外に博士の家に出てきた猫に心奪われる…かわいぃ

 ウィル・スミスがこういう真面目なSFアクションの主演をすると新鮮だ。
彼の冒頭シーンとリンクする過去が明かされるシーンでは
彼と一緒に胸が熱くなり、涙腺が緩んだ。
ロボットの行動は所詮プログラムなんだという事が哀しい。

ロボット三原則のアラを見つけて、ロボットが反乱起こすのかと思ったけど…
「2001年宇宙の旅」やSFゲーム「LIVE A LIVE」の未来編思い出す。
この終わり方も新鮮だったけど、
これからのロボット映画には新たな見方も必要だ。
デルの過去が複線になって終盤での展開は好きだ。


イーオン・フラックス (2005/米) 93分




 「モンスター」でアカデミー主演女優賞を獲得したシャーリーズ・セロンが
セクシーな女戦士に扮して大暴れするSFアクション。
韓国出身クリエイター、ピーター・チョンの人気TVアニメを基に
「ガールファイト」のカリン・クサマ監督で実写映画化。

 西暦2011年、人類は新種のウィルスにより99%が死滅、
科学者トレバー・グッドチャイルドが開発したワクチンのおかげで全滅を免れた。
生き残った500万人は汚染された外界から隔てられた都市ブレーニャで
潔癖な監視下の元、安全かつ平和な生活を送るようになる。
しかし西暦2415年、グッドチャイルドの子孫と科学者で構成された政府は
秩序維持の名の下に圧政を強いた。反政府組織“モニカン”は、
最強戦士イーオン・フラックスにトレバー・グッドチャイルドの暗殺を命じ、
イーオンは厳重な警備の敷かれた政府の中枢である要塞へと潜入する。

 『ウルトラヴァイオレット』も非常によく似てますね。
SF近未来の都市でプロの女暗殺者が潜入して大暴れ。
でも要は、主演女優のPV状態、彼女の美しさをご堪能下さい、っていう。
残念ながらふたつとも、二人とも出ずっぱりなのに魅力を感じないのは何故?
やはり話がパッとしないからなのかな。既存な設定で白ける。
でも『ウルトラヴァイオレット』よりは多少、こちらの方が内容はマシ。
しかしイーオンと真っ向勝負する敵役がいなかったのは痛いかも。
草がゾワヮワーッのシーンはセキュリティシステムだったんですね。
アクションシーン以外は正直、退屈でした。
脳内会議できる設定は何かと便利やなーと思ったけど。

 実は
人類には子供を産むことが出来なくなっていて、
それを政府が隠し、適当な時期に妊娠したと思い込ませ、
死者のクローンを孕ませ、出産させる、という真に面倒なことを行っていて、
トレバーと弟のオーレン自身、ずっとクローンで7代目にあたる。
人類の不妊治療を研究していたが、自然妊娠が極秘裏に確認され、
自身が永遠に生きたいが為、クローン社会の存続を強く願うオーレンは
妊娠した女性を密かに抹殺しており、兄を暗殺し政権交代を狙っていた。
オーレンに操られモニカンが動いたという真相を知ったイーオンは
自分のオリジナルが昔、トレバーと恋仲だったことも知り、彼を助けることに

トレバーを演じたマートン・ソーカスって、ロード・オブ・ザ・リングシリーズで
エルフの女王ガラドリエルの存在感に霞んでるケレボルン様なんですね。
シャーリーズ・セロンは綺麗だったけど、魅力的には撮れてなかった。
DVDを買う価値も、映画館で金を払う分の価値もないと思います。20点。


ウルトラヴァイオレット (2006/米) 87分




 「リベリオン」のカート・ウィマー監督のガンカタ・アクション第2弾!!
「バイオハザード」のミラ・ジョヴォヴィッチを主演に迎えて贈るSFアクション。
共演に「X−MENVファイナル・ディシジョン」でも
似たような役をやっている子役のキャメロン・ブライト。

 21世紀末、新種のウィルスが蔓延、感染した人間は
超人的な知能と運動能力を身につけ、“ファージ”と呼ばれた。
しかし彼らは感染後わずか12年で命を落とす運命にあった。
ファージの感染を恐れた人間たちは、政府によるファージ掃討作戦を開始。
追い詰められたファージ達は、人間政府との激しい抗争を繰り広げる。
やがて政府はファージ絶滅の切り札となる最終兵器の開発に成功。
ファージ側は最終兵器強奪のため、最強の殺し屋ヴァイオレットを送り込む。
かつて、感染した夫と子どもを政府に殺され復讐に燃えるヴァイオレットは、
兵器の入ったケースを奪うが、最終兵器とは、わずか9歳の少年であった。

 まず断っておくけど、私は「リベリオン」は大好きである。
そして女優のミラ・ジョヴォヴィッチも大好きである。
だけど、この「ウルトラヴァイオレット」は酷かった。
まさに洋画版「デビルマン」かって位。物語が全くなっていない。
ミラのPVだといって満足することが出来なかった私はミラファン失格だ。
アクションシーンにしてもひとつとして格好良いとは思えなかった。
「リベリオン」の方は無駄な動きもすべて格好良く感じたんだけどなぁ。
それにストーリー的にもあちらの方がよく出来ていた。
ヴァイオレットの夫と子供を失った悲しみや怒りなんて細かい描写あったっけ?
キバをやたらと見せるもんだからヴァンパイアものかと思ったけど違うのね。
ビルの上で中国人と円陣で戦う場面も何故映すのか判らないカットが多い。
人間政府の大ボスが先頭で襲ってくるなんて壊滅するの簡単そう。
アッサリ追い詰めたと思ったファージのヤンキー共は
鼻栓男をすぐに撃てば抗争終了なのにカカシのように撃たれる始末。
墓場で襲ってきたファージの二人がやけに髪長いなーと思ったら
その髪を引っ張られてコテンパンにやられる始末。ギャグ??
子供が井戸の上に吊るされて時計がコチコチ動いてるけど、
どういう仕組みなのかサッパリわからないし特に意味もなかった。
肝心の子供の秘密も、何でワザワザ悪ボスのクローンで実験したのか、
あの場所から何処かに移す必要があったのか、サッパリわからん。

髪や服の色が変わるのもチョロッと説明欲しい。
それにどうせやるならもっとカラフルに7種くらい見せて欲しかった。
未来都市もCGの出来が酷すぎてゲーム画面みたい。
公開当時、劇場に行こうか迷って結局行かなくて正解でした。
こんなものを劇場で見せられたら怒りが収まらないわ。15点。


ガタカ (1997/米) 106分


 イーサン・ホーク、ユマ・サーマン、ジュード・ロウ共演のSF映画の傑作。
そう遠くない未来、人類の科学は発達し、差別も遺伝子レベルとなっていた。
赤ん坊の遺伝子を調べることでその子の健康、
寿命までも即座に判別されてしまう時代…
人間は受精段階で遺伝子操作され完璧な身体で生まれることが出来る。
その時代では昔の方法で生まれた自然の人間は
どんなに努力しても遺伝子でエリート社会には入れなかった。

 普通に生まれてきたビンセントは寿命は約30年の不健康体と診断される。
ビンセントにやがて遺伝子操作された優秀な弟が出来、
その差は広がり、常にどんなことにも弟が勝っていた…
そんなビンセントが描く夢は宇宙飛行士になって宇宙に行くこと。
しかしどんなに努力しても血液検査で不適正にされてしまい
宇宙飛行士施設ガタカに採用されないビンセントは、ある筋のルートで
優秀な遺伝子を持つ人間と契約をし、その細胞を借りて
エリートとしてガタカに進入することに成功するのだが…

 これはなかなかの傑作でした。感動した。
イーサン・ホークは名前は聞いたことあるけど彼の映画を観るのはこれが初。
ユマ・サーマンはエリート清楚でツンとした感じが似合ってた。美しい。
ジュード・ロウ、この映画を観て格好いいと初めて感じた。
あまり制作費をかけなくても未来を感じさせる手法は魅力的。
物語も訴えかけるものがあって良く出来ていた。

 人の遺伝子を自分のものとして偽造するなんて大変だ。
毎朝、自分の証拠となる垢や抜け毛の処分
血液チェックに使われる指にあらかじめ仕込みをしたり尿検査まで。
それでも宇宙に強い夢を抱き、ビンセントは努力する。
遺伝子だけは誤魔化しても彼の実績は彼の努力による結果だ。
彼が劇中、「可能なんだ…」と何度も口にしたのが忘れられない。

 彼の正体を疑っていた上司が何者かに殺され
不適正者であるビンセントの身体の一部が発見され指名手配される。
彼を見つけようとする警察がこれまたしつこくてドキドキしっぱなしだった。
ビンセントに遺伝子を提供する彼との絡みが微笑ましかった。
顔でばれないのか?って話なんだけど
未来では顔はあまり覚えられない。遺伝子が全て。
…そんな未来…怖いな。
人間は運命まで遺伝子で操作されてしまうのか?

 ラストの医師との会話が最高に素晴らしかった。
SFでここまでヒューマン・ドラマな映画を観たのは初めてかもしれない。
今までに無い珍しい映画だと思う。未見の人に薦めたい。

最後、車椅子の彼がああなる必要はなかったと思う。
悲しくなるから出来れば別のラストを用意して欲しかった。
あれだけ科学が発達したのに、彼の足は治せなかったのだろうか…
二人の間には確かな熱い友情が芽生えていたのに。


スターシップ・トゥルーパーズ (1997/米) 128分




 ロバート・A・ハインラインが1959年に書き上げた
SF小説の名作『宇宙の戦士』を最新SFXを駆使して映像化。
「ロボコップ」「トータル・リコール」「インビジブル」等で知られる異色監督、
ポール・ヴァーホーヴェンが作品の雰囲気や印象をかなり改変している。
主演キャスパー・ヴァン・ディーン(ほとんどC級作にしか出演していない)
他ディナ・メイヤー、デニス・リチャーズ、ジェイク・ビューシィなど。

 ブエノスアイレスで高校生活を送っていたジョニー・リコは
卒業を迎え、両親の反対を押し切って軍隊に入る事を決意する。
軍に入れば市民権が得られるし、恋人のカルメンもパイロット志望で
宇宙海軍アカデミーに入学するので、それも動機のひとつ。
地球は昆虫型異星生物(バグズ)の襲撃を受けており、
機動歩兵隊に配属されたジョニーは厳しい訓練の末、前線に立たされ
仲間たちと共に巨大昆虫軍団に白兵戦を挑むのだった。

 随分前にテレビで観た時は「何じゃこの無駄にグロい悪趣味映画は」で
Gyaoで改めて見直してみたら「何かこの滑稽さが視覚的に面白いかも」
虫を相手にした未来戦争映画なんだけど、戦争を皮肉に煽っていて
このテンションの高さがバカバカしく思う反面、集団効果って怖いなと思った。
あんな巨大な相手にチマチマしたマシンガンで立ち向かうなんて変だし
兵士の損害の方が大きい。毒ガスや空爆の方が効果ありそうだ。
「さあ皆さん虫たちを殺そう!戦争に行こう!軍隊は君を待つ!」な
政治ニュースが流れるたんびにブラックジョークにやられた。
カルメン目当てで軍隊行ったジョニーも大バカ者だけど、カルメンも酷い。
あと、パイロット研修の方、船の一部が壊され「彼女のお陰よ」ってシーン、
カルメンが宇宙航路変更したせいで被害が出たような気するんだけど。
結局最後は二人が生き残ってしまったけど
…続編どうなるのかな?
残虐な描写が多くて最初見た時は閉口したんだけど、
何故かたまにこういうハッキリしたやつを見たくなる時があるんだよね。
虫相手だから見ている方も「やっちゃえやっちゃえ」って思うんだけど、
これが別人種、別国の人間相手だったらと思うとこのノリが怖い。
スケールがやけにでかいのもちょっとビックリした。
2では制作費が大分削られてファンからはウケ悪いみたいです。


スフィア (1998/米) 134分


 米国人気ドラマ『ER』や『ジュラシックパーク』などで知られる
マイケル・クライトンの原作を、ダスティン・ホフマン&シャロン・ストーン
&サミュエル・L・ジャクソンという豪華キャストで描くSF作品。
太平洋の海底で300年前に地球外から飛来したらしい謎の物体が発見される。
その正体を解明すべく、心理学者、数学者、物理学者など
宇宙人との接触を考えて選りすぐられたエキスパート達が調査へと潜行。
彼らが出遭ったのは、金色に輝く巨大な球体、“スフィア”であった。
チームの一人が独断でスフィアに接触したことをきっかけに、
船内で不可思議な現象が起こり、乗組員たちを巻き込んでいく…

 ダスティン・ホフマンって全然SFのイメージがないですよねぇ。
なので、珍しいし豪華キャストってことで、レンタルして拝見。
他サイトでは結構酷評ばかり…無理ないかもしれない。
でも、夜中に見たせいか結構ドキドキさせてもらいました。
深海の密閉空間、恐ろしいもんですね。酸素が切れたら…船が壊れたら…
謎の球体とのコンタクトも、何かお約束ですがハラハラした。
心理学者のわりにはあまり言葉を選べないんだなノーマン。
サミュエル演じるハリーが最初から最後までずっと不気味で警戒してしまった。
だってハリーだけスフィアの影響の受け方が強かったっぽいじゃん?
脱出してもまだ意志が働いてるのかと思ったよ。球体何処へ?
私がもしスフィアの能力手に入れても、やはり災難にしか遭わない気がする。
とことんポジティブで地球に優しい奴になら能力活用できそうだけどさぁ。
やはり人間、恐怖の方が色濃く想像できてしまうものさ。

クラゲとか巨大イカとかでちょっとグロもある。
こういう類の映画見ると『2001年宇宙の旅』のハルや
テレビゲーム『LIVE A LIVE』の未来編を未だに思い出す。
あの『海底2万マイル』の本の内容知ってたらもっと伏線判ったのかな?


12モンキーズ (1995/米) 130分






 「未来世紀ブラジル」のT・ギリアムが、クリス・マルケルの
短編映画「ラ・ジュテ」(62)を基に作り上げた時空SFの異色作。
主演はブルース・ウィリス、共演にマデリーン・ストー、ブラッド・ピット。

 1996年に発生した謎のウィルスにより、全人類の約99パーセントは死滅した。
そして2035年、地下に住んでいた人間たちは現在を生きる者たちの為、
そのウィルスのルーツを探し、一人の囚人を過去へと送り出す。
糸口はたったひとつ、“12モンキーズ”という謎の言葉のみ。
しかし主人公コールが送られたのは事件が起きる6年前、1990年だった。
彼はそこで精神病院に入れられてしまい、謎の男ジェフリーに出会うのだが…。

 随分前にテレビ放送で観たことはあったんだけど、
何か最後は納得した変な話、って印象だけあって改めて観てみた。
あの妙にストイックなテーマソングが頭に残るわ〜!
主人公のコールはタイムスリップの影響と、打たれた薬のせいでフラフラ。
それでも使命を果たそうとするものの、誰も信じてはくれない。
精神科医の女性もただの精神病だと言い張る。
何処にいようと勝手に未来に帰ってくれちゃうトコが都合いいなぁ。
漫画の短編系とかに在りそうな内容でもあるかも。
精神病院で出会うブラッド・ピット演じるジェフリーのぶっ飛び具合が好きだ。
視線や挙動不審さ、喋り方までトリッキー。
この頃のブラピは、それでもまだまだ格好いい。

 最初はコールが送り込まれたことによりジェフリーが計画を思いつき、
コールのせいで全人類が死滅するっていう展開になるかと思えたが
結局、12モンキーズは動物愛護団体の過激な若者集団で
その計画も動物園の動物を開放するという軽いものだった。
彼女が彼を信じたら、彼が自分を疑い出すという流れがよく出来てるなぁ。
夢に出てきたブラピは一体何だったのか…しかし
この物語の肝はそこではない。
ラストの飛行機の隣に乗り合わせた科学者。
未来の世界でコールに命令していた科学者の一人。
彼女が誰であるのか、最初見た時判らなかったが、これはいい!
例の彼がいなかったら人類は死滅しないし、あの二人も出逢わないんだろうな。
あの後、やはりウィルスを撒くのを阻止するわけではなく
未来に生きる人間たちの為に純粋なウィルスを持ち帰るだけなんだろうか。


 全体的に暗い画面で、未来の描写も何処か古臭い。
あんな薄いビニール服じゃ、不安でしょうがないじゃん。
コールがたまに耳にする謎の声とか、説明つかないものもある。
テーマはでかいが、映画の描くスケールは小さい。
実際にどんなウィルスなのかとか、破滅の様子は想像するっきゃない。
好きな人はとことん好きで、嫌いな人は受け付けない、ハッキリした映画。
何か、珍味系な映画だな。私は好きですよ。ええ。
「未来世紀ブラジル」も癖の強い作品らしいので、機会があれば見てみよう。


トゥモロー・ワールド (2006/米・英) 109分








 “ダルグリッシュ警視シリーズ”などで知られる英国を代表する
女流ミステリ作家P・D・ジェイムズの『人類の子供たち』を
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の
アルフォンソ・キュアロン監督が映画化した近未来SFサスペンス。
ヴェネチア国際映画祭ではオゼッラ賞(技術貢献賞)を獲得した。
クライヴ・オーウェン、ジュリアン・ムーア、マイケル・ケイン出演。

 西暦2027年。人類は生殖能力を失い、最後に生まれた子供は18歳。
原因がわからないまま子孫を生み出すことの出来なくなった人間たちは
希望を失い、世界には暴力と無秩序が際限なく拡がっていた。
世界各国が混沌とする中、英国政府は国境を封鎖し
不法入国者の徹底した取締りで辛うじて治安を維持している。
そんなある日、エネルギー省の官僚セオは、
彼の元妻ジュリアン率いる反政府組織“FISH”に拉致され、
ある移民の少女を“ヒューマン・プロジェクト”という組織に引き渡すために
必要な“通行証”を手に入れて欲しいと頼まれ、結局は引き受けるセオだったが…

 劇場公開当時、全然興味はなかったんだけど評判が良い。
レンタルになったら早速見てみようと思っていた作品。
子供が生まれなくなった世界…か。随分前に海外ドラマで似た話を見たっけ。
あれはウィルス汚染で生き残る為に投与した薬が生殖能力を奪う設定で
主人公たちは別世界からの旅人で子供の奪い合いになるやつだった。
さて、この映画は映像が凄い!って評判でジャンルはSF、
これは地味なジャケットとは相反し、近未来ハイテクとかが凄いのか?
と思ったらこれは、今までのSFとは全然毛色が違う!
無機質で変わったデザインの街、便利アイテム、そういうものは出てこない。
限りなく現代に近く、尚不衛生で生々しい生活臭がある。
人類最後の子供として恐らくどんなスターよりも崇められていた
青年が殺されたニュース、各地から押し寄せる難民、ゲリラ、
そういった世情がこの世界がどんな状況下なのかジワジワと教えてくれる。
格差社会を表すセオの親戚の官僚の豪勢な家、飾られた名画、
精神を病んでいるらしい虚ろな目の子供。何故か気になる空飛ぶブタ。

 ジュリアン・ムーアのファンはこの映画を観て多分ガッカリするだろう。
早々と彼女はこの世界から去る。事件のとっかかりを作って退場してしまうのだ
共演と銘打ってお
いて、こんな使い方をするとはちょっと凄いな。
暴徒たちの襲撃シーンは車の中からの映像という斬新な撮影方法もあり、
自分がさも
そこにいるかのような感覚も味わえ、恐かった。
その後も、とことん絶望的な状況が続き、協力者も次々と殺されていく。
ジャスパーが庇って殺されるシーンでは胸が痛くなった。
時間も短めで、何故キーにだけ子供が産めたのか、組織の細かい設定、
世界観の詳しい説明がない分、テンポを落とすことなく緊張感が続く。
キーの付き添いの産婦人科医さんが下ろされた先で、
通り過ぎていく車の窓から見える布がかけられた死体にゾッとした。
ショッキングな映像が当たり前の風景のひとつのように映されるので、
(主人公たちもそれほど動揺しない。もう当たり前の現状なんだろう)
後半の戦争映画のような長回しもずーっと目が釘付けだった。
セオもかつては活動家で、フィッシュの裏をかいて逃亡は出来たものの、
武器を持って戦うことはほとんどなく、ゲリラがキーを連れて行ったあと、
銃を拾うこともなく散弾雨の中、キーを追うシーンはハラハラして仕方なかった。
追うカメラにも血痕がつき
爆撃と砂煙、なすすべもなく身を潜める難民、
その後の赤ん坊の泣き声にすべてが一時停止するシーンは鳥肌もの。
そうだ、現実の戦争でもこんなことが起こっても不思議じゃないんじゃないか

ふとそう思った。子供は数が多かろうが少なかろうが人類の宝なんだ。
でも現実では安易に孕み中絶、虐待、育児放棄、子殺
しがある。
勿論、子供は育て方によって聖人にも悪魔にも成り得るけれど。
子供が産まれない世界か…ありえないわけでもなさそうだ。
こんな絶望しか残っていない世界に産まれたくないものね…。
暗い内容で気が沈むし、最後はもう少し見せて欲しかったけど、
これは観客の感性に任せて想像すればいいんだと思う。未来に光があるように。

 宣伝で受ける印象もジャケットも退廃的で地味めなんだけど、
作品に込められているメッセージは奥深く、素晴らしいと思った。
守る女性の名前がキー=鍵だったり、他にも様々、象徴的な、
イベントや名称、歴史に置き換えられるシーンもあるので興味深い。
悲しく辛いばかりの内容なんだけど、見て得られるものはあると思う。
音楽にはディープ・パープルなどのロックも多用されておりサントラは好評。
あまり原作には手を出さないけど、この作品に限っては読もうかなと思った。
これは確かになかなか良い映画です。おすすめですね。83点。


時計じかけのオレンジ (1971/英) 137分


 キューブリック監督の近未来の世界を描くSF作品
日々をレイプ、暴力、欲望に身をまかせる4人組の若者。
そのリーダーであるアレックスは仲間に裏切られ刑務所に入れられる。
刑期を短くする目的で、とある実験に参加するが…

 主人公がベートーベン好きというのがミソでした。
犯罪が横行する昨今、人間を犯罪に駆り立てなくさせるという実験ですが
牧師さんの言う「選択してこその正義」が深かったです。
常識や社会、色んな規制された概念に対する皮肉のようにも思える。
娑婆に出てからのアレックスへの仕打ちが、自業自得ともいえるのに悲しい。

 あの車椅子のじいさんの顔がマジで怖かったです。
ぶっ飛んだ世界だったけど、とてもユニークだし
デザインや映像美に独特のセンスがある。
暴力的描写で霞みそうだけど重大ともいえるテーマが見え隠れしていて
キューブリックはやはり凄いと思った。

 映画の至る所に出てくる変な単語をニュアンスのみで解釈していたのですが
ドイツ語をもじったようですね。かなり個性的でした。
見た目の派手さと過激な映像で教育に悪いと敬遠されるかもしれないけど
この映画の隠れた意味や深い定義をくみ取ろうとすると発見が多い。
値段も安いのでついつい買ってしまいました。個人的に大好きです。
でも一人で観るべき映画です。気まずくなる。


2001年宇宙の旅 (1968/米英) 139分


 キューブリック監督作品。
未来に人類が宇宙に出て暮らすようになる様を予知のごとく忠実に映画化。
今から30年くらい前にこんな未来を想像してたなんて凄いよなぁ
今見てもロケットやハイテクが大して観衰えしないから、なお凄い。
しょぼくないんだよね。昔この映画を観た人達の衝撃ってどんなだったろう。

 最初に長い間真っ暗で音楽だけが流れていたんで
てっきりDVDの故障?「えっ騙された?!」って思っちゃった。
優雅な音楽やクラシックをまったり流して映像がゆっくり流れていく…
なんて安眠できそうな映画だ…不眠症もふっとぶ凄さだ
昔だからなぁ、やっぱ。
今ならこんな間がありすぎる映画は受け入れられないかもしれない。
テンポも何もあったもんじゃない。

 今風に編集してしまったら、きっと1時間映画になりそうなストーリーである。
最初に原始時代の映像が出るんだけど、長い!
そして類人猿の動きがまんまきぐるみ着た人間そのものでした。
今ならもうちょっと凝るだろうなぁ〜と思った。
そして進化の瞬間、偉大なミュージック♪
もう、現代の人間ですので、カップヌードルのCMが浮かびました。
あの謎の黒い鉄板は謎めきすぎてていかしてるなと思った。
月面基地に移動する際もこれまた長い………………………
そして唐突に別のシーンに。

 木星の探索に行った宇宙船。
起きてるメンバーは二人、冷凍睡眠してる博士が三人、
そして人工知能を持つコンピューターHAL
A.IのHALは一度もミスを犯したことがない完璧な存在だと自負しているが、
とあることで…その宇宙飛行士たちとの関係が崩れていく。
このエピソードが私は気に入りました。
長いしハッキリ言って難しいというより理解って何?と思う。

 謎を残したまま終わってしまったようなので続編を観ましたが
キューブリックの作品でもないし質落ちしてしまったのは否めない。


マイノリティ・リポート (2002/米) 145分


 トム・クルーズ主演、監督スティーブン・スピルバーグ
未来を予知して殺人を未然に防ぐ特殊管轄の警察官の主人公。
しかし、自分があと何時間後かに、見知らぬ誰かを殺すと予言され、
今まで捕まえる立場だったのが逆転、逮捕されそうになり、
逃亡し、その容疑を晴らす為に自分をはめた人物をつきとめようとする…

 これを観た友達は、あんまりよくわかんなかった…と言ってたけど、
あぁ、そういうことか…と。
しかも、なんでそいつ殺すのかとか途中から予想できてきたし…
難しいのかな?と構えてみたものの、案外、分かりやすいストーリーでした。
なんかマトリックスみたいな異質な映画に挑戦しようとしたような感じが
見受けられたんだけど…

 映像がいやに独特だったし…なんかマトリと通じるものもいくつか…
でも、これはそこまで凄い作品でもないかな…発想はよかったと思うんだけど…
話の流れはいつものハリウッドっぽかったように思える。

でも未来予知して犯罪が起こる前に逮捕するのって…
何故そうなるのか現時点で理解できない人が逮捕されたら、そりゃ不満ですよ。
確かに殺人事件の場合、事件を未然に防いでしまうのはいいことなんだけど…

 しかし、目玉、あれ腐るでしょうが…(゚A゚;)
バーチャルで有名人とセックスしたりする店があるのはビックリ。
来店や電車乗る時なんかに眼球スキャンするシステムが一般的な未来かぁ
便利そうだけど、あんな容易に眼球入れ替え手術が出来るようじゃな。
今では有名なコリン・ファレルもいたのね…全然印象に残らなかった。
また次の機会にチェックしてみるとしよう。


リベリオン (2002/米) 106分


 従来のガン・プレイに東洋武術の“型”を取り入れ、
より合理的な戦闘スタイルとしてカート・ウィマー監督自ら考案した
ガン=カタ(GUN-KATA)をフィーチャーしたSF近未来アクション。
ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の『ウルトラ・ヴァイオレット』の監督・脚本も同じ人。
主演は「アメリカン・サイコ」のクリスチャン・ベイル(プレストン役)。
エミリー・ワトソン(反逆者の女役)、ショーン・ビーン(古相棒役)、
ティ・ディグス(新相棒役)、アンガス・マクファーテン(上司役)。

 第3次世界大戦後、生き残った人間達は戦争勃発の原因となる
人間の感情を抑止させることにし、感情を呼び起こすあらゆる美術品、音楽、
様々な娯楽や芸術を楽しむことを禁止し、発見した場合は処分。
日々の暮らしには感情を麻痺する薬プロジウムを開発し、怒りも悲しみも消す。
これを国民に毎日投薬することを義務づけ、徹底した管理国家体制を敷いた。
反乱者は、クラリック(聖職者)の称号を持つ警察に厳しく処罰される。
上級クラリックであり、銃を用いた武道ガン=カタの達人でもあるプレストンは、
冷徹に任務を遂行する非情の処刑人だったが…

 テレビ放送で拝見。ジャケットがいかにもマトリックス風だったから、
てっきりコピーされたC級アクションだと思ってNOマークだった作品。
…やられた…メチャんこ面白かった。これがガンカタかぁ!
何か突っ込み所もある、一歩間違えれば凄く恥ずかしい格好つけようだが
このアクションには目を奪われた。キアヌのへっぽこ拳法よりもずっと格好良い。
『マトリックス』のやたらとスローモーションになるアクションが受け付けなかった人
こちらのアクションだったら楽しめるかもしれない!ボルテージ上がったよ。
ストーリーの舞台となった近未来の設定はどこか使い古しなアイディアだけど、
これはこれで、主人公の立場になって色々とハラハラさせてもらったし、
クリスチャン・ベールの
アイフルシーン、新相方の二度見シーン(ハメられた時)、
などなど、何か笑う所じゃないんだけど、笑いがこぼれる茶目っ気もある。
『アメリカンサイコ』でも惚れたけど、こっちでも惚れた。
普段無表情なくせに、あからさまに感情隠せないシーンあってオイオイってw

 展開も普通にストーリーだけで結末もアッサリ予想できるのだけれど、
人間を大量虐殺した後に、仔犬をどうしても手放せなかったりと
助けられた?かもしれない女性を見殺しにしてしまったり、
無感情派に見えた息子たちが実は…で何か感心してしまったり、
新相方を騙したり、騙されたり
と作る側の意図に見事にはまりましたよ。
しかし、
上司も新相方も結構普段から感情的じゃないかと思うよな。
ラスト近く、真っ白な衣装に血を付けて現れたプレストンの顔に、
『アメリカンサイコ』のイメージがパッと浮かんだ。何か戦慄もんだった

DVDの特典にはガンカタの魅力満載な映像が沢山収録されてるそうな。
ガンカタを見せたいが為に作った映画らしいけど、ストーリーも好みだし、
銃を装填するやり方や周りの敵から銃を奪って上手いこと利用したり、
何故か銃のシリ使ってタコ殴りしたり(あれ、なかなか敵倒れなかったやん)
銃弾が当たらない
主人公の特権を活かして最高なアクションショーを魅せる。
思わぬ拾い物でした。こういう映画大好きです。たまりません。
頭をカラッポにして観た方が楽しめるかもしれない。




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