管理人NEROが映画について語ります。

Caramel Cinema


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エミリー・ローズ (2005/米) 120分






 1976年ドイツで起こった奇妙な実話を元にしたオカルト・ホラー。
エミリー役に抜擢されたジェニファー・カーペンターは
悪魔に憑かれた状態をすべて演技で表現し、高い評価を得ている。
共演にローラ・リニー(森下愛子に似てると思うのは自分だけ?)
「真珠の耳飾りの少女」のトム・ウィルキンソン。
監督は「ヘルレイザー/ゲート・オブ・インフェルノ」のスコット・デリクソン。

 エミリー・ローズという19歳の女性がムーア神父の行った悪魔祓い儀式の末、
死亡するという事件が起こり、過失致死罪で訴えられ、裁判が行われた。
神父の弁護に付いたエリンはエミリーについて調べていくうちに
ムーアの主張を受け止め、悪魔の存在を確信していくのだった。

 公開当時、映画館に誘われましたが断りました。
「エクソシスト」は断片的に知ってるだけで全編通して見たことはありません。
裁判ものとホラーものを合わせてみるという変わった試みの映画。
そのせいか、ホラーを期待するとあまりしっくりこないかもしれません。
そして、宗教にある程度の知識と興味もないとついていけない。
実際に悪魔に憑かれた症例や聖痕の話は私もいくつか聴いたことあるけど、
多くは思い込みの強さと精神の病。本物だとしてもどう証明するのやら。
エミリーが高校の同級生に似てて、ちょっとリアリティがありました。

 悪魔は人間に憑いて、苦しめて、それだけが目的なんだろうか?
エミリーが気配に気づいて、幻覚に惑わされるシーンは
恐怖が伝わった。教会に行っても神父に頼っても所詮は無力。
最期まで見捨てないで付き添ってた彼氏もいい人やね。
田舎だったから仕方なかっただろうけど、都会の病院だったら、
もっと症状を押さえ込んで原因を調べることが出来たんじゃないかな。
…なんて思ってしまう私はやっぱり神も悪魔も信じていないからかな。
本人が知らないヘブライ語やなんたら、ってのは確かに不思議だけれど、
悪魔が名乗る際、やれカインの内に棲む者だ、ネロの内に棲む者だ、
ベリアルだルシファーだ、ってキリスト教の悪代表な名前ばかり出てくるのか。
…ま、私はカインとアベルの話は神話の一部で歴史上でどうよ?って思うし
皇帝ネロは歴史上初キリスト教徒弾圧を行ったってことで
色々と脚色されて残虐性が増して悪魔が宿ったように言われてるけど、
本人は大火災の責任逃れだけで極悪人ではなかったんじゃと思ってしまう。
ユダも悪だったのか?と。ある意味ユダのお陰であんな劇的な処刑をされ、
その結果、今日まで長く多くの人々に信仰される宗教にもなったんだし。
言うなれば、必要悪っていうか…キリスト教にとって。偏見かな?
悪魔が口走った名前に正当性を求めるのもどうかと思うけど、ね。
でも、実際にもそう口走ったのだとしたら、やはり思い込みじゃないかと思う。
神の存在を人々に知らせる為に〜ってくだりにはゲンナリ。
神様のケチー!そんなに信仰心が欲しいなら他にいくらでも手あるでしょうが。
奇跡でも何でも起こして、いいことして教えを広めなさいよ!!!
信じる者しか救わないキリスト教ですが、信じる者でも救わないのね。
最後の「刑期は本日で満了ー」裁きもちょっとやり過ぎ。
裁判官に終始注意されまくってたイーサン検事もポカーンですよ。

ジョン・コンスタンティンなら悪魔祓い簡単にしてくれそうな気がする。

 と、あれこれ荒を捜して突っ込んではみたものの、
映画を観ている最中は世界に入り込めて、それなりに真に迫ってたので
結構映画としては面白かったのかな。夜中に見るとそれなりに雰囲気出ます。
色々と想像を膨らませてくれたのでオマケして、57点。


感染 (2004/日) 98分


 予言と2本立てで映画館で観てきました。

 経営が危うくまともに患者を治療できなくなり、人手も減り
薬も医療備品も底をついてきた…医師や看護婦も精神薄弱としていた中
これ以上、病人を収容できない…明日までに何とか持ち堪えられれば!
医療ミスで入院患者が死亡し切羽詰まった医師たちは隠蔽を図る…
そんな矢先に救急車が緊急で運んできた患者は内臓が溶ける謎の症状で…

 感染は後を引く怖さが無いのがまた驚き。
観てる最中は「来るぞ来るぞ〜」って心で思ってドキドキして観たけど
まぁ恐いっていうか気持ち悪い系
高嶋さん出てると何か恐怖がダウンしない?
元々真面目なキャラ向いてなさげっていうか…とぼけた顔してるから…
佐藤浩市はまぁ雰囲気出てたけど…医者って役柄で「らせん」思い出した
看護婦さん面々はうまく演じていたと思う。

 過ちは必ずしも責められるべき罪じゃないけど、
それを隠そうとするのは間違いなく罪だよな
これを観て恐いと思ったのは医療現場のあり方みたいなものだった。
こんな病院に行きたくねぇ〜〜〜!!っていう
因果応報なホラーはむしろ、理にかなってていい。


キャビン・フィーバー (2002/米) 93分




 新鋭イーライ・ロス監督が低予算で撮り上げ評判を呼んだスプラッタ・ホラー。
学生生活も終りを迎えた5人の若者ポール、カレン、ジェフ、マーシー、バート。
最後の夏休み、彼らは車で遠くの田舎町に繰り出し、
山奥のキャビンを借りて思う存分酒とセックスとドラッグを楽しむことに。
しかし、突然遭遇した皮膚が爛れ、血だらけの男に車を壊されたことから、
彼らは次々と謎の感染病の混乱と恐怖に巻き込まれていくことに…。

 これまたタランティーノ監督が絶賛していた映画です。
何ていうか、コテコテのアメリカらしいホラー映画の王道を行く。
出てくる若者たちは皆揃って馬鹿ばかりで、行動もやはりお馬鹿。
ヤリたい盛りのカップルと、そうなりそうなカップルと、余った男。
突出したヒーローやヒロインがいるわけでもなく、感染源は謎。
「何であの人がこんな目に遭わなきゃいけないんだ?!」って理不尽さは無い。
だから、後引くホラーではなくスプラッター・ムービーですな。
グロさは中々のもので、ちょっと陰湿すぎるくらい。
何じゃこりゃ〜!な展開も多くて、突っ込みつつ見るのも楽しいかもね。

 声を上げてしまったシーンが、腐ったハシゴ。「うわちゃぁ〜」って(笑)
遺体が貯水池に浮かんでて、わざわざ確認しんでもいいだろに。
どうせ死ぬならセックスでも…どうせ死ぬなら誰でも感染しやがれ!って。
あと、毛を剃るシーンとか…痛々し過ぎるんですけど!!
朝のうちにさっさと行動すりゃいいものを、グズグズし過ぎ!
でも、終盤の展開を見るとあの田舎町の連中は厄介ごとをもみ消すことしか
考えていないらしいので、結局はダメだったのかな。
病院に担ぎ込んでおいて、あの仕打ちはないよぉ。
ロクに調べもしないのに片付けて、町の連中もいずれ…な〆は好みだな。
まぁ、みんな揃って因果応報。あのカンフー子供は何処へ??


 見易くて直接的で判り易い恐怖を描いているので、気軽に楽しめる。
何か設定的には古いホラーっぽいんだけど、新しい感じもする。
この監督はかなりマニアックらしく、日本のホラー映画も好きらしい。
最新作「HOSTEL」では三池崇史監督も出演してるとか。


サイレントヒル (2006/米・日・加・仏) 126分






 コナミの人気ホラーゲームをクリストフ・ガンズ監督が映画化。
主演の母親役に「ネバーランド」のラダ・ミッチェル、
娘シャロン役は「ローズ・イン・タイドランド」で注目を集めたジョデル・フェルランド。
父親役にはロード・オブ・ザ・リングシリーズのボロミヤことショーン・ビーン。

 夫婦は、9歳になる娘シャロンの奇妙な言動に悩んでいた。
しばしば情緒不安定になり、“サイレントヒル”とつぶやくシャロン。
彼女を救う手掛かりを探す母ローズは、サイレントヒルという街が
実際に存在したことを知り、娘をそこへ連れて行くことに。
そこは、30年前に大火災に見舞われた忌まわしい過去のため
今では封鎖され誰も近づかないゴーストタウンと化していた。
ローズは夫クリストファーの制止を振り切り、シャロンを車に乗せその街を目指す。
しかしサイレントヒルへと続く狭い道の途中で事故に遭い、ローズは気を失う。
彼女が意識を取り戻したとき、そこにシャロンの姿はなかった。
ローズはシャロンの行方を追って、サイレントヒルに足を踏み入れることに…

 ゲームの存在自体は知ってるけど未プレイ。
バイオハザード2レオン編を恐々クリアしたのが精一杯です。
ホラー苦手だけど思い切って夜にヘッドフォンで真っ暗にして鑑賞。
前置きは早々に飛ばして一気に街に向かっているのがゲームらしい。
街は真っ白で雪が降っている…ようでいて、降っているのは灰。
幻想的で美しいんだけど、滅びた街って淋しくて怖い。
娘ら
しき人を見つけて走る主人公。大声で呼びかける主人公ローズ。
「静かにしてぇー!!得体の知れないモノに所在を知られる!」って
焦った焦
った。私だったら踏み込めない…そこが親子愛なんだけどさ。
奥に行けば行く程ヤバそうな雰囲気が立ち込めてきて動悸がした。

 
まず
とろけた子供のようなのが沢山叫びながらまとわりついてきて、
ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノで、何か綺麗にポロポロ消えていった。

で、子供を捜索しててサイレンが鳴るとまた世界が変異していき、
異形のものが現れて主人公を襲う!勘弁して!ていうか銃なんて効くの?
トイレになんか逃げ込まないで!(じゃあ何処に行けと?なんだけど)
ドアをひとつひとつ確認してかないで!口からヒントっておいぃ!!
有名な△さんが登場してきて、デカイ凶器を振り回す。肉喰い蟲ワラワラ
観てる時は恐怖恐怖だったんだけど、思い返せばやっぱり
一番怖いのは人間でした。特に宗教に盲信する群衆は恐ろしいね。
ウィキで検索したらあの化け物たちは人間の精神具現化?らしいね。
△は妻に辛くあたっていた夫の罪の意識から。拷問受けて裁かれたいと。

 他の住人(アナ)が見つかるくだりから、ホッと安心。
早くその教会とやらに批難しようよ〜っていつサイレン鳴るかハラハラ。
教会になだれ込む人、人、人。あの街にこんなに居たの?吃驚。
私だったら安全な教会から出ていく勇気ない…でも出ていかないと
娘は見つからないし…それにこの人達と一緒に居たくもないような。
地下に進む試練を与えられたローズは道なりに進み、
だるまさんがころんだ状態なお色気ナースたちをかわし、ゴール!
「コングラチュレイション」なんて言われたら一気にホッとしたよ。
そこで謎の少女が一切合財をご丁寧に説明してくれる。
そして最終ステージが教会で展開されるわけだけど、婦警可哀想。
あそこで助けに来てよ!って思ったけどそれはナシか。
悪にも悪の正義がある。アレッサは普通だったのか、普通じゃなかったのか、
普通じゃなかったとしても属性は悪のものだったのか、それとも善か。
そんなことは問題じゃない!要はクリスタベラたちが彼女に何をしたかだ!
ってことでアレッサの憎しみに引き寄せられた存在はローズを利用して
見事に復讐を果たし、ローズとシャロンはようやく家に帰ることに…
と思ったら問屋が卸さない。街からは脱出したが未だ異世界。
疲れ果てたローズが気の毒だった。夫と同じ部屋に居るのに…
少女は自分を守ってくれた“母親”とずっと一緒に居たかったのかな。
凄くもの寂しい余韻を残して終わった。切なく哀しい映画でした。
火傷した少女が可哀想。守れなくて一生後悔し続ける母親も可哀想。

前半と後半で他の映画になってるような感じもしないでもないんだけど、
なかなか魅せてくれて私としてはほぼ満足。監督はゲームの大ファンで
ホントは2を映画化したかったので、まず1を映画化し
たそうな。
だから監督が一番撮りたい続編を早く見たくなりましたね。どうなるんだろ?
見終わってからもしばらくは強烈な印象が残りました。


THE JUON/呪怨 (2004/米・日) 98分






 ジャパニーズ・ホラー「呪怨」シリーズのハリウッド・リメイク版で、
オリジナル版を手掛けた清水崇監督自らメガフォンを取り、日本人監督として
初めて全米興行成績No.1を獲得する快挙を成し遂げた。
日米共に注目を集めたサスペンス・ホラー。
主演はTVシリーズ「バフィー」「スクービー・ドゥー」のサラ・ミシェル・ゲラー。

 東京の国際大学で福祉を学ぶ留学生のカレンは、
異国の地での新鮮な体験を楽しみながら毎日を送っていた。
ある日、カレンは授業の一環で米国人一家の介護を手伝うことに。
そこはビジネスマンのマシューが日本で仕事をするため新たに借りた郊外の一軒家で、妻のジェニファーと軽度の痴呆を抱えた母親エマの3人で暮らしている。
ジェニファーは慣れない日本での生活と介護で心身共に疲れていた。
英語が話せる人間が他にいないからと、カレンが変わりに訪問することに。
ところが、いくら声を掛けても誰も出てくる様子はなく、
カレンは恐る恐る中へと入っていくのだったが…。

 ビデオ版の1と、奥菜恵主演の1は拝見済み。
これのせいで、何日間か引きずってビクビクしてたな。
普通の日本の家で、しかも昼夜問わず、そんな…な展開なんてヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ
だから、リメイクだったら耐えられるかな〜と思い、友人と鑑賞。
浅墓でした…そりゃ、流れもほとんど一緒だったし
誰がどうなるか予測はついたから…でも、まだまだ伽耶子さんには慣れません。
リングシリーズの貞子にはもう慣れたんだけどね。
時間軸がバラバラになった作りは日本版より簡潔にはなってた。
主人公や家に住む人が外人になった意味ってあったんだろうか。
カタコトの日本語は、ちょっと面白かったけど。

 石橋凌が出てきて、結構発音の良い英語喋ってたのが新鮮だった。
伽耶子登場のシーンで隣の友人が凄い勢いで飛びのいたので、それにも吃驚。
しかし、ピーター、ピーターって…すっごい違和感。
何故、彼女たちはその過去を彼女に見せてあげたんだろうか?
日本版とは違う終わり方だったけど、その終わり方の方が自分的に怖かった。
だって
、思い切って最善の方法を取ろうとしたのに
結局ダメで、呪いは続いていくなんて…救いなんて無いのが呪怨だけどさ。
ふと、あの家にワニやトラとか入れたら、どうなるんだろと思った。
何ていうか、貞子みたいに呪い超能力で心臓発作とかじゃなくて
力技で無茶苦茶にぶっ殺すのが伽耶子じゃないっすか。
あ、でもダグは手をかける前にショック死したような…
そして、ここでは警備員は殺されませんでしたね。

あの不動産屋、前田吟に見えた…けど別人だった。
怖い思いをした人はメイキングを観て安眠して下さいね。
伽耶子さんは美人だし、俊雄君も普通の可愛い男の子ですから。
このリメイク作も続編が出るのだろうか…
私は正直、もう見たくないっす!こんな後引くホラーは勘弁!!
日本ならではの恨みの深さや古い建物に宿る何かを昔から信じてきたからこそ
この怖さは現実にも置き換えて考えてしまうんだけど
アメリカの人たちはそれが判るのかな?
単なる凄いお化け屋敷程度に思っちゃいないだろか。
元祖ビデオ版を初めて観た時の恐怖に比べればマシだったけど
これを観て普通に「全然怖く無いじゃんダメダメ!」って言えるくらいになりたいや。


ザ・リング (2002/米) 116分


 鈴木光司の人気ホラー小説を映画化して大ヒットを記録し、
その後、数多くの関連作品がつくられることとなった傑作ホラー「リング」
そのリメイク権を買い取り、アメリカのドリームワークスが米版にリメイク。
監督は「ザ・メキシカン」のゴア・ヴァービンスキー。
主演は「マルホランド・ドライブ」のナオミ・ワッツ。

 そのビデオテープを見た人間は、ちょうど7日後に必ず死ぬ。
新聞記者のレイチェルは、親しくしていた姪の原因不明の死を調査する。
そのテープを見た4人の若者が、全員1週間後に謎の死を遂げた事実。
そして、山荘でついに問題のテープを見つけ出した。
にわかには信じることが出来なかったレイチェルだったが
そのテープを観て確信し、何とか死を免れようと
前夫のノアと連絡を取り、ビデオを見せて一緒に調査乗り出すが…

 邦画のホラーをアメリカがリメイクしたら、どうなるのだろう…
私が見た限りでは、このリメイクは失敗してると思う。
まずリメイクした意味がない。ここまで似せたら、アメリカ版コピーだ。
冒頭のシーンから、話の流れは全部一緒だし、目新しさが無い。
設定もオリジナルに忠実にし過ぎて意外性が足りなさ過ぎる。
貞子をサマラと名を改め、出生の秘密を少し変えただけじゃない?
あと、高山ポジションの男が普通の人。ってとこか。

 見せない方が怖い、って意味がこの映画を観ると実感する。
ちょっと見せ過ぎたかな。サマラの顔、普通にかわいかったし。
貞子は生前の顔も判らないから余計不気味だったのに。
邦画オリジナルに漂う禍々しさの方が断然上かと。
あとテンポの良さが逆にホラーのおどろおどろしさを壊してる。
観易くなった、かもしれないけど。
テレビが倒れてきてボッチャーンのシーンは、
なるほど、そう来たか!と妙に納得。覚悟してる時間ないもんね。
ナオミ・ワッツの顔が微妙に松嶋菜々子っぽく見えたのは気のせいかな。

 要するに、これはアメリカの人が楽しめるホラーだと思う。
日本人には、身近な日本での出来事の方が実感あってリアルに怖いし
あっちはあっちで、アメリカ舞台の方がそりゃ怖いだろう。
だからあっちで大ヒットしたのも当然かとも思うし、嬉しい限り。
続編の「ザ・リング2」は日本版とは全く別の展開を見せるらしいから
1とは違って意外性タップリありそうだし、楽しみです。
サマラと、それに関わってしまった人たちがどうなるのか見物ですね。


ザ・リング2 (2005/米) 110分





 鈴木光司原作のジャパニーズ・ホラー「リング」を、
ハリウッドでリメイクし2002年に大ヒットを記録した「ザ・リング」。
本作はその続編で、日本版の原作続編とは関係なく、
ハリウッドで新たに書き下ろされた完全オリジナル・ストーリー。
新たな地で心機一転を図るレイチェル親子に、再びサマラの恐怖が襲い掛かる。
日本版「リング」を手掛けた中田秀夫監督がメガフォンを取り、
記念すべきハリウッド・デビューを果たした。主演は引き続きナオミ・ワッツ。

 あれから半年後。あのおぞましい記憶から逃れるべく、
海辺の小さな田舎町へと引っ越してきたレイチェルとエイダンの母子。
レイチェルはそこで地元紙の記者の職に就き、新たな生活をスタートさせる。
ところが平穏な日常も束の間、その町で数十年ぶりという怪死事件が起こる。
死因は不明だが、犠牲者の青年は、異様な形相で死んでいたという。
再びあの“ビデオテープ”の恐怖が蘇るレイチェル。
彼女はサマラの呪いが再び力を持ち始めたと確信する。
そんな矢先、エイダンの様子に異変が起き始める…

 原作とは全く違う展開を用意したって聞いてたから期待してたけど…
何か、ジャパニーズ・ホラーがどう怖いのか勘違いしてるみたい。
普段の何気ない生活からでもそんな恐怖が滲み出てくるような
ふと思い出すとゾッとして背後や暗がり、予兆のようなものを気にしてしまう恐怖。
今回はビデオ無しでサマラが勝手に粘着して襲ってくる。
恐怖にはある程度の法則がないと、いくらなんでも問答無用過ぎ。
しかも、サマラは既にモンスター系になってるし。

 鹿のシーンだけドキドキしたけど、後は読める展開。
というか、「仄暗い水の底から」と結構似てるんだよな。
水のシーンがやたら出てくるし。原作者同じだけど、こりゃダメでしょ。
はっきり言って、期待外れもいいとこ。作らない方がよかったね。
まぁ元の「リング2」も蛇足な作品だったけど。
でも新聞記者と女子高生のくだりは結構よく出来てたんで
そっちもこちらでも描いて欲しかった。人間の弱さってやつ。
私は「らせん」の方が好みだったので、まだこっちリメイクの方がマシだったかも。
何にせよ、もう続編は作らない方がいい。
アメリカの方でもサマラは早々飽きられるでしょう。


シャイニング (1980/英) 154分


 スタンリー・キューブリック監督の有名ホラー
主演のジャック・ニコルソンの狂気漂う演技は今でも定評あり。
冬のホテルに泊まり春が来るまで各部屋を暖めたり除雪する仕事を
見付けてきた夫のジャックは妻と息子の三人で缶詰生活を送ることに。
閉鎖された空間、ホテルの忌まわしい記憶と作家としての葛藤から
ジャックは徐々に異常をきたしてゆく…

 最初のくだりから既にゾクゾクくるような印象を与える。
友達と一緒にあんなホテルの備品や食糧使い放題で過ごして報酬貰えるなら
なんて楽しいだろうなと思うのも束の間、やはり普段
人でにぎわっていた場所に人がいなくなるとこうも不気味になるものだ。
緑一色の部屋や真っ赤なトイレなど、洒落ている。
三輪車のカメラアングルがかなり来た。
子供の頃に観ていたならかなりトラウマになったと思う。
でも今なら平気。だけど、それがちょっと惜しかったような気もする。

 正直ジャケットの変なおっさんの顔のせいで、この映画観る気がしなかった。
普通にお勧めできる正統派ホラーだと思う。芸術的なものもあるし。
原作者のスティーブン・キングは納得いかなくてもうひとつ作ったけれど
間違いなくこちらのほうが名作。
でもあまり構えて観ると恐くないので、深夜に何気なく観るのが良い。


スリーピー・ホロウ (1999/米) 105分


 ニューヨーク郊外の村で遺体の首が全て切られているという
猟奇殺人事件が多発。派遣された捜査官のイガボットは
そこで南北戦争の亡霊、首無し騎士の凶行を目の当たりにする…
自分の失われた首を求めて首を切るのか?事件の裏の秘密を暴いていく

 ティム・バートン監督の作る闇の世界、漆黒の世界観が美しいと思った。
じめじめした村の雰囲気もダークで面白い。
朝が無い、いや朝が来ても決して明るくなさそうな世界
血が出る樹やパンプキンのかかし…独特で素敵
その世界にこれまたジョニデがいい具合にはまってた。
共演のクリスティーナ・リッチ(アダムスファミリーで有名になったよね)
が出てることでも知られるけど、あれから彼女、他の映画に出たのかな??

 首無し騎士とか魔女とか寓話みたいだよね。血がかなり生々しい。
でもあの騎士、格好いいな、うん。
拷問器具の鉄の処女(アイアン・メイデン)のシーンで血の気が引いた…
いい具合に役立たずで頼りない主人公がまた良いんだな。
いつのまにやらどっぷり恋に落ちてる二人もそれはそれでいい。


ダーク・ウォーター (2004/米) 105分








 鈴木光司原作、中田秀夫監督の「仄暗い水の底から」を、
同じ原作・監督コンビの「リング」に続きハリウッドでリメイクしたホラー。
監督は「モーターサイクル・ダイアリーズ」のウォルター・サレス。
主演は「ビューティフル・マインド」のジェニファー・コネリー。

 離婚調停中のダリアは、5歳の娘セシリアの親権をめぐって
夫との争いが続いていた。娘と一緒に暮らすための部屋を求めて、
ニューヨークのルーズベルト島にあるアパートへとやって来たダリア。
薄暗く不気味な雰囲気漂うアパートだったがシングルマザーのダリアに
経済的な余裕は無いので、贅沢は言えない。
こうして、アパートの9階の一室で母娘ふたりの新生活が始まった。
ところが、寝室の天上にある黒い染みが日に日に大きくなり、
黒い水までしたたり落ちてくる。上の階では夜中に誰かの足音が…
さらに、裁判の行方も気がかりで、ダリアの心は不安定になり、頭痛が続く…

 まず、共演者がちょっと豪華。
不動産屋にジョン・C・ライリー(「シカゴ」や「アビエイター」に出演。脇でよく見る)
別れた夫役にダグレー・スコット(「MI:2」の悪役など)
ダリヤの弁護士役にティム・ロス(いろいろ出てるでしょ!)
管理人役にピート・ポスルウェイト(脇役でよく見る。ロミジュリの神父役とか)
あと、「キルビル2」のBB役だったパーラ・ヘイニー=ジャーデン出演☆
一番驚いたのは、娘のセシー役のアリエル・ゲイドちゃん。
ダゴダよりも可愛い…と思ったよ。うん。滅茶苦茶可愛いじゃん!!
この映画が初出演らしい。何であんな可愛い子が存在してるんだろ…

 ティム・ロス目当てで映画館へ足を運ぶ。
邦画オリジナルの「仄暗い水の底から」は見たことある。こっちは
結構、皆つまんなかったって言ってたけど、私は夜中に見て震えてた。
ハリウッド・リメイクってことだけど、あんまり話題になってませんよね。
だから、そんなに期待はしないで見たんだけど、なるほど
派手さはないけど、精神的なものが丁寧に描かれてて、好感持てた。
ホラー映画じゃなくて、暗めのヒューマンドラマみたいだった。
でも、ラストにはほんのり希望のようなものが垣間見えるような。
マンションもイメージピッタリで、映画の世界がもうジメジメしてて…

 冒頭、ジェニファー・コネリーの眉毛に釘付けになる。
段々慣れてきたけどね…凄いな、ありゃ。しかし、親子揃って美人過ぎるわ。
天上のシミがどんどん酷くなっていって、黒い水…ありゃたまんないね。
何か細工をしてるっぽかった夫だったけど、真相は闇の中。
でも、何処か良心が咎めるような表情をしてたのが印象的だった。
邦画の方の夫よりも、少なからず好感持てた。
ラスト近く、ナターシャの悲劇を知ってダリアが夫と歩み寄る姿勢を見せていて
二人とも娘のことを凄く愛してるんだよな、ってラストで更に切なくなった。
ナターシャは、淋しいだけで、自分を見捨てた両親や管理人は恨まずに
ただ、自分を愛してくれる人を捜してたんだな…
だからってセシーの母親を奪っていいわけないけど、悲しい。

 ティム・ロス演じる弁護士は、一見冷たそうだけど、仕事はちゃんとしてるし
すぐ“家族”を持ち出すのは、仕事とプライベートをちゃんと分けたいからだと。
実は一人身でも、“家族”を引き合いに出せば誰でも大抵は納得するもんね。
ほんとにチョイ役だけど、不安になったり、ちょっと心強かったり。
邦画では管理人逮捕とかなかったから、何か妙だったんだけど
蓋閉め忘れた→自分が咎められるから、黙ってて、タンクの掃除もしなかった
って辻褄が合ってた。キティちゃんのリュックサックの件にしても。
実際1度しか出てこなかったけど、ダリアが仕事の面接に来てて喋ってた女性
「ここよりいい職場が見つかったら私にも教えてね」とか、気さくな感じが良い。


 あんまりビックリさせて怖がらせようとする描写がなくて
主人公の気持ちになって「ここぐらいしか住めないな…」「天井が…うゎ最悪」
とかそういう意味で悲惨で怖かった。水びたしの部屋とか…ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ
って、段々と、その世界に引き込まれていった。
冬に見たから、あとからあったかいもん飲みたくなったしね。
私個人的な評価としては、邦画版よりも好きですね。
DVD買うまでは行かないけど、レンタルになったらまた見直したい。
監督がブラジル人だからか、ハリウッドっぽくない。
コテコテのホラー要素目当てで見たらガッカリするかもだけど、
親子愛や役者(主役&子役&脇役どれも魅力的)で見れば充分、楽しめた。


ダークネス (2002/米・西) 102分


 スペインの新鋭ジャウマ・バラゲロ監督が手掛けるミステリー・ホラー。
主演は「ピアノ・レッスン」のアンナ・パキン。
共演に「スパイ・ゾルゲ」のイアン・グレン、「蜘蛛女」のレナ・オリン。
「バッド・エデュケーション」のフェレ・マルティネス

 レジーナ一家は米国から父マークの故郷のスペインの郊外へ引っ越してきた。
この町はマークが生まれ育った場所で、祖父アルベルトも医師として在住。
一家は、緑に囲まれた静かな家で楽しい生活を迎えようとしていたが、
家の中で原因不明の停電をはじめ怪異な現象が度々発生するようになり、
幼い弟ポールは怯え、マークも情緒不安定になっていく。
原因がこの家にあると感じたレジーナは調べを進めていくうち、
40年前の皆既日蝕の日に7人の子供が失踪したという事件に行き着く…。

 Gyaoでやってたので視聴。ん〜微妙な映画だった。
アンナ・パキンは「X−MEN」の能力吸い取り姉ちゃんか。
スペインの監督だからか、映像がちょっと一風変わってた。
ホラーらしい、闇の得体の知れない恐怖を使っていて、
駅のシーンや謎の絵のシーンはゾッとしたし、いい線いってたと思う。
ちりばめられた謎も想像力を掻き立てるものだったけど、
最後になって、収拾しきれず色々と粗が出てしまっているのも事実。
これはこれでイイ終わり方だとは思ったけどね。
雰囲気は出てたので映画館で見たら怖かったと思う。

 
他のサイトの感想ともかぶるけど、包丁のシーンが印象的。
ああいう現実感あるハラハラが一番リアルで怖かったりする。
情緒不安定な人がいて、しかもそれが一家の大黒柱の父親で、
母親と娘と、幼い男の子しかいない家庭では力押しも出来ないからね。
結局あの写真の意味は何だったのだろう。
そして、儀式が成功して具体的にあのじいさんは何か得が??
レジーナの一言で別に改心した訳じゃなさそーだし。
闇が儀式を望んでいて色々とお膳立てをしてくるのは判ったけど、
建築家のじいさんを襲ったり昼間にも偽者を作れたり闇無敵じゃん。
トンネルに入って暗転、あとはおまかせ…
しかし、このジャケットの人物は誰なんだろう?


ディアボロス/悪魔の扉 (1997) 144分


 キアヌ・リーブスとアル・パチーノ共演のサスペンス・ホラー。
弁護士ケビンが裁判で弁護人が有罪だと知っていながら、
自分自身の名誉とプライドの為に裁判に強引に勝利する。
その虚栄からすべてが始まった…
ニューヨークのある大きな弁護士事務所に誘われ妻と新たな暮らしを始める。
都会での生活、新しい職場、戸惑いながらも適応しようとするが
身の周りで次々と不可解な事件が起き…

 現実と聖書の世界がちょっと混同してる所とか、
ニューヨークの街並みとかビル郡なんかも魅力的。
BGMが禍々しくて普通の人達が時折悪魔に豹変する…
不思議な世界に魅了されてしまいました。

 私はこれを見てキアヌ・リーブスを初めて知りました。
黒髪だからブロンド俳優と違った印象受けるしある種、親近感湧くよね。
その後、マトリックスで自分的大ブレイク!!
アルパチーノの悪魔役も怪演で素晴らしかった。
演説ぶりが決まっててダークな魅力を感じる。
妻役にシャーリーズ・セロン。精神を病む妻の役を見事に演じてたと思う。

 何故悪魔は彼を狙っていたのか…秘密が明らかになり
ラストは仰天しました。でもこういう終わり方もかなり良いかと。
テレビで見たのでカットシーン等凄い気になりました。
廉価版でも出たら絶対買うつもりです!!


ノロイ (2005/日) 115分


 ジャパニーズ・ホラーの名を世界に広めた立て役者の一人、
一瀬隆重プロデューサーが手掛けた異色フィクションドキュメンタリーホラー。
ある日突然行方不明となってしまった怪奇実話作家が残した
“呪い”をテーマにしたビデオ映像を主な素材に事件の謎に迫っていく。
監督は数々の怪奇ビデオ作品を手掛けている白石晃士。

 2004年4月、怪奇実話作家の小林雅文の自宅が全焼、
焼け跡から小林の妻の焼死体が発見される。
一方、小林自身の行方は今に至るまで不明のまま。
小林はこの直前に最新ドキュメンタリー「ノロイ」を完成させたばかりだった。
その中には小林が取材した奇怪な事件や心霊現象などが収められていた。
また、バラエティ番組で心霊スポットの取材中にハプニングに遭遇した
女優の松本まりかの周辺でも不思議な現象が多発、
小林は一連の現象との関連を調べる。
やがて「かぐたば」という言葉が謎を解く鍵だと確信する小林だったが…。

 劇場公開当時、友達に映画館に誘われて必死に断ってた映画。
でも、人間怖いもの見たさってどうしても出てきてしまうもの。
でも、一人では絶対見たくない!だから、友達と一緒に鑑賞。
最初のうちはどことなくヘンテコな空気満載で、狙ってるのか?って感じ。
何を意図してのこんな演出の仕方なのか掴めなくて多少眠くなる。
でも、どんどん引き込まれていって、何だかんだ、…怖かった。
キャストも知らない人ばっかりだったし、エンドロールも…だし。
でもこの映画、創り方がアレなんで非常にまどろっこしく、
この作品にスッと入っていけるまでのスイッチの切り替えが要るような。
なので、一部酷評されてる意見も無理もないとは思うわけ。

 女優の松本まりなって人、FFXのリュックの声優か…どーりで聞いた声。
宣伝の時に出てきたアンガールズってホント、ちょっとだけね。
最強の霊能力者・堀さんが松尾スズキっぽかった。
キチガイさん大集合映画って聞いてたけど、こういうことか。
あとあと、映画を想像し直すと何処が怖いかスパスパ出てこないんだけど、
地方の風習の不気味さを取り入れて現実的になってる。
まさに日本版“ブレア・ウィッチ・プロジェクト”なわけだけど、
あれよりも筋は判るし、日本なだけあって、ジメっとした恐さがある。
最悪か最高かは決めかねるけど、なかなかホラーしてた。
この映画を観終わった瞬間、
知人がいきなり寝ぼけてうなり声あげたり、
窓にハトが激突でもしたらマジで心臓止まりそうになるだろうな

本当にあった恐いビデオシリーズが好きな人は延長線で楽しいのかな?


光る眼 (1995/米) 95分




 ホラー映画「ハロウィン」シリーズ等で知られるジョン・カーペンターが'
60年のイギリス映画「未知空間の恐怖/光る眼」をリメイクしたSFホラー。
カルフォルニア州の海岸沿いの小さな町でその事件は起こった。
いつもと変わらぬある晴れた日、時計の針が午前10時を刻んだその瞬間、
突然、町で生活していた全住民が意識不明でその場に倒れこんだ。
人のみならず、動物たちまで…そして事件発生から6時間後の午後4時、
住民達はまるで何事もなかったかの様に目を覚ました。
そして不思議なことにその日を境に女性の住民達全員が“妊娠”していたのだ…

 まず凄いのが、キャスト。
元祖スーパーマンでお馴染み、クリストファー・リーヴをはじめ、
B級アクションヒーローとして有名?なマイケル・パレ、
クロコダイル・ダンディーな女、リンダ・コズラウスキー、
スター・ウォーズのルーク・スカイウォーカー、マーク・ハミル。

 リーヴとハミルが一緒に出てるの?って興味津々。
この映画、中古店でもよく見かける。大抵、何本も一緒に置いてある。
ウケは悪いみたいでね〜まぁそんなワケで期待しないで鑑賞。
最初の方はゾクゾクした。町全体が失神して、静まり返る。
その後、眼を覚ました住民たち。まるで世にも奇妙みたいな感じ。
女性が全員妊娠…の割には生まれてきた子供たちの数が少ないような気が。
そう、その得体の知れない赤ん坊を住民は産むことにしちゃったんですよ!
生まれてきた子たちは皆、銀髪。髪型まで似てる。
外見だけなら許せる。中身が大人び過ぎていて、可愛くない!!
子供たちが変な能力を使い、町では不可解な事故が多発。不安が高まる。
そのうち大人たちは子供たちに敵意を隠せなくなる。
何てことはない。子供たちの方も最初から敵意むき出しだったのだし。

 神父姿のルークはミサや葬式以外にどんな見せ場があるのかな?
とワクワクしてたら、
うぉ〜狙ってる〜見つかったぁ〜え?
俺ここで終わり?操られちゃうの?そんな…あぁ…バーン!!
老けた奥さんらしき人が魔女狩りもどきしてた所見ると、亡骸は発見済みかな。
残されたリーヴ氏は必死に精神の戦い!タイマーいつにセットしたの?
もうちょっと早めで良かったんじゃない?ドギマギしちゃったよ。
ひとつの精神を共有する人の形をした別の生き物、子供たち。
生き残った子の眼が最後、怪しく光るのを期待しちゃったよ。

設定は悪いわけじゃないんだけど、インパクト不足なのかな。
作品全体的にダラーっとしてて、ホラーってゆうほど恐くない。
オーメンな子が沢山町に生まれたと考えたら恐いはずなのに、そこまで恐くない。
今からリメイクし直せばもっとえげつない、グロシーンも追加して
面白く料理できるのかな?うーん。ちょっと微妙かな。
総評、確かにこりゃ、駄作です。でも、キャスト目当てで見ると楽しいかもよ。


ホーンティング (1999/米) 112分


 シャーリー・ジャクソンの同名怪奇小説を
1963年にロバート・ワイズが製作した「たたり」の再リメイク。
「スピード」「ツイスター」のヤン・デ・ボン監督がメガホンを取った。
主演にリーアム・ニーソン、キャサリン・ゼダ=ジョーンズ、
オーウェン・ウィルソン、リリ・テイラー。なかなかの布陣。

 長年に渡る母の看病生活がようやく終わったと思いきや、
受け取れるはずだった遺産を奪われ、家を追われたネル。
一文なしの彼女は新聞広告で募集されていた不眠症の
臨床患者の実験アルバイトに参加。人里離れた豪邸”ヒル・ハウス”に赴く。
実験の参加者はネルと、勝気な美女セオと、お調子者のルーク、
そして実験の主催者である医師のマロー。
しかし、この屋敷は地元でも有名な呪われた屋敷だった。

 テレビ放送で拝見。結構有名?な映画だよなーと。
ものすっごいつまんなかったです。恐さなんて微塵も感じません。
例え劇場で一人ポツンと大音響で上映されても寝ちゃうくらい。
昔から古いお屋敷に数人が泊まりこんで、事件が起こり、次々と…な
展開はお約束ですよね。そのお屋敷に隠された秘密とやらも…だし、
(子供たちは死んでも縛られていた…って描写だったけど、
 生前は何があったのか?殺されていたのか?所々曖昧だ。)
何よりも最初は6人集まって、怪我したくらいで2人もリタイアしちゃって、
その後も思わせぶりなことが何度もありながらも、結局は
殺されたのはルークだけっていう。しかもオーウェンだからサ(笑)

私としては「最終絶叫計画2」の元ネタとしての再確認と、
脇キャラに徹しているゼダ姐さんぐらいでした。
こんな手抜きなくせにキャストが豪華なホラー映画なんて
そうそうありませんぜ。失敗作の部類でしょうな。6点。得るものなし。
もともとこの監督には似合わないジャンルだったのかもしれませんね。


仄暗い水の底から (2001/日) 101分


 離婚調停中で親権問題で揉めていた母親は
幼い娘を抱え養おうと働いていた。
安い物件のマンションの1室を借りてそこに住むことになったのだが、
しだいに不可思議な出来事が続き…

 監督がリングの人だけあって…なんか怖がらせ方が似てる…
絶対黒い長髪の女の子だよね…
しかし過去にどんな事があった部屋だかとか教えてもらえなくて
騙されてあんなひどいマンションに住むことだけはやだなぁと思った。
女の子がどうなったのか話の半分くらいのとこ来て判ったが、
おいおい警察に任せなさいよ…
なんでわざわざあんな夜中に確かめに行くんだー!!不可解だらけでした。
不幸な境遇の親子が幸せを掴もうと努力しているなか、
追い討ちかけるように追い詰められて酷いことに巻き込まれる
そんな状況が自分にはたまらなく嫌でした。しかも安息があるべき家で…

 強い私怨を持ったまま死んで無念なのは分かるけど
全く知らない無関係の人間に怒りや悲しみをぶつけても…
娘を抱え強く生きようと躍起になって葛藤している母親を
黒木瞳はよく演じていたと思います。
ラストも怖さを上回る悲しみと、ほんの少しの救いがありました。
これもアメリカでリメイクされたそうですね。


ミスト (2007/米) 125分


 『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』の名コンビ
スティーヴン・キング原作、フランク・ダラボン監督作品。
嵐の翌日、妻を家に残しスーパーへ買出しに出かけたデヴィットとその息子。
店には他の住民たちと、軍人もいた。何かいつもよりも様子がおかしい。
サイレンが鳴り、突如として深い霧が立ち込め、店から動けなくなる一行。
霧の中には得体の知れない化け物が人間を襲っているという…

 劇場鑑賞してきました大作扱いかと思いきや、上映館数少なめ。
古典的なホラー。原作も20年以上前の中編ホラー小説もの。
何処かで観たことあるような設定、展開、化け物の造型。
だけど古典なだけに、昔から変わらない人の悪しき本質や
良い方向にと思いながらも裏目に出る選択、皮肉教訓がありました。
密室で人間たちが疑心暗鬼に陥り、自滅していく様が好みでした。
イライラするんですけど、集団ヒステリーって本当に恐ろしいものです。
店奥のボイラー室で主人公が何かにぶつかりまくって
ファック、シットだの色んな罵り言葉叫んでるシーンに何気に笑い、
怪物がシャッターの隙間から出てきた時、「皆で引っ張れ!」と指示しますが
その人助ける人も要るけど、最初からシャッター閉じるの優先すれば…?と。

タコ足CGが出てきた時は急に安っぽさ漂って心配しましたが、
全体的になかなか霧も怪物たちも世界観もクオリティ高くなってた気がします。
大卒だ中卒だの学歴格差社会を匂わせる罵りあいもありましたね。
夜中に虫がガラスに寄ってきたシーンで誰しも思ったこと。
やばい予感がした所で早々に灯り消しておけよ〜!と。
人を飲み込む高波が来る直前の水が引いてく海岸でついつい見とれてか
呆気にとられてか、動けなくなってしまうことってあるみたいですけどね。
虫に咬まれて有得ない位腫れて死亡のシーンではこの間見た

「クローバー・フィールド」を思い出しましたね。時期的に被っちゃいましたね。

 トマス・ジェーン主演。パニッシャーは霧にどう立ち向かうのか?
神様マンセーのおばさん、どこかで観たことあると思ったら
「ジョー・ブラックをよろしく」のお姉さんだったのか。
トイレで瞑想してるシーンから見事に純悪人の道を突っ走りましたね。
アメリカはキリスト教が主に浸透してますが、映画では悪い影響に
例えられることもしばしば。盲信の危険性が皆分かっているのだろうか。
こういう所で日本人だったら、静かに、せめて1週間は何事もなく
食料も分け合って大人しく救助を待っている気がしないでもない。国民性。
一見パッとしないスーパー店員の太っちょオリーさん、凄い活躍でしたね。
銃を使っての見せ場、見た目に反する頼りがいのある意外性が良かった。
普通は真っ先にやられてそうな、最初に命からがら逃げてきたじいさんと
やられそうになったらスプレーシュー!のおばあさんもいい味出してました。
薬局に薬を取りに行って結果余計に犠牲が出て事態が悪化するのは
分かっていつつも、その優しさと勇気には感心しました。
「許してくれ…」と言ってた黒人さんが弁護士とかぶってややこしかったが。
軍人2人が先に首吊って、残された彼が血祭りになるシーンはえぐかった。
「いずれ子供を生贄にとか言い出すぞ」と言ってたら、ホントにそういう展開。
それ観たことかー!と。皆を先導して軍人を殺した時は多少動揺していた女も
次の朝にはクレイジーさに拍車がかかり、観客の怒りもマックスに。
そこでまた美味しい所を持ってくオリーさんであった。

 あの最終的に車に乗り込んだメンバー5人、
無事に助かったなら家族になればいいのに、なんてチラッと思いましたよ。
スーパーに逃げ帰った店長と共に、取り残された人々が見つめる車。
何故か荘厳な空気で、まるで箱舟みたいな演出になってましたね。
でも悲しい哉、家に残した妻の死を確認し、真っ白な死に包まれた街を見て、
巨大な生き物も見て、人間世界の滅亡を悟り、最後の最後で止まれなかった。
皆を苦しませずに逝かせようと、自分は怪物に嬲り殺されることを選ぶ。
しかし近付いてきた音は、軍隊。しかも自分たちが通った道からの。
助け出された者達のなかには最初にスーパーを後にした女性も。
この二重落ちと、デヴィットの激しい慟哭。凄まじい鬱エンドです。
映画鑑賞に慣れた人なら息子が「僕を怪物に殺させないで」の伏線から
薄々どうなるかは分かっちゃいますけどね。もっと良い台詞はなかったのか。
冒頭に出ていって助かった女性も、誰も自分についてきてくれないからって
「皆地獄に落ちやがれ!」なんて捨て台詞吐いて出ていくもんだから、
ラストに助かってるのを観ても全然嬉しくない。凄い皮肉にはなったけど。
むしろ、なんであんなに最善を尽くそうとした彼らじゃなく…なんて。


 最初は73点くらいかなーと思いましたが、これだけ語れる要素満載なので
今思い返してみるとなかなか…私的採点は82点くらいにしようかな。
鑑賞前は、霧の正体は醜い人間の心が生み出した…な展開と予想。
原作には「霧よりも恐ろしいものは人の心だ」的な台詞があったそうですが。
私も長野の霧ヶ峰を車で登ったことありますが、霧に包まれると
真っ暗な闇とは違う不気味さがあって怖いんですよ。真っ白な闇ですよ。
「サイレントヒル」でも思いましたが、濃い霧に包まれていると
本当の意味での“絶望”を感じる気がしてきます。
ホラー映画にしては上映時間が長めです。ラストの展開は原作と違い、
原作者キングは「この結末があったか!ブラボー!」と大絶賛だそうです。


mute ミュート (2001/米) 75分


 監督・製作・脚本、J・T・ぺティ(新人監督だろう)、主要キャストは無名役者揃い。
制作費も激安らしい。宣伝文句「デスペラード以降、最も低予算で効果的な映画」
とあって、音やセリフがほとんどない新趣向な作品らしいので、レンタルしてみた。
隠れた傑作を見つけようと思ったわけですよ。ハイ、だ〜ま〜さ〜れ〜た〜!

 ストーリーは、森に住む一人暮らしの老人が、ある朝、愛猫がいなくなって
猫を探しに森に入っていったら、見知らぬ男と女の子を見かけた。
どうやら、死んだ犬の屍骸を埋めに来たようだった。それからしばらく、森を歩くと
あの二人をまた見かけた。しかしその時、男は女の子の首を絞めていた…。
何も出来ずに遠くから凝視していた老人は、女の子が崩れ落ちた時に
男がこちらを振り返るや否や、急いでその場から逃げ出した。
警察に通報し、森に捜索隊が入るものの、女の子の遺体は見つからなかった。
その日から、老人は殺された女の子の夢にうなされるようになる。

 平凡な内容でも、描写の仕方によってそれは新たな魅力を持つ。
しかし、これはその域を出ていないし、製作者の自己満がかなり出てると思った。
じいさん、コンロの火を止めてよ…気になって仕方ないじゃないか。
窓のお菓子がドンドン減っていくのは何の暗示?別に関係ないんだよね?
最終的には女の子が呪われた子とか変な展開になっていって、
トイレのシーンでは絶叫が長くてうるさくて…あと、首が諤々する映像?あれ観ると
音楽PVの印象が強いせいか、全然恐怖な映像に思えない。シーン長いし。
そして、猫を殺しちゃうのがもっと納得いかない。愛らしい猫なのに。
「お前のせいでこんなことに巻き込まれた」って感情?でも酷くない?猫…

薬指のリングから、老人は妻がいたんだろうな。あんな淋しい場所でも
気ままに一人暮らししてます空気はチョット好きではある。
しかしホラー映画にしてはあまりにお粗末。手は出さない方が賢明です。


予言 (2004/日) 95分


 予言と2本立てで映画館で観てきました。

 妻と娘と車で帰省中に仕事のことで公衆電話がある場所まで引き返した。
電話をかけている時にボックスの中に落ちていた新聞の
切れ端を何気なく観るとそこにはトラック事故で娘が死亡の記事が…!!
驚き戸惑う夫を後目に二人が乗った乗用車に居眠り運転のトラックが!!
全てはその未来を予言する新聞から始まった…

 三上博史好きなんだけど〜
何か運命が襲ってくる…って感じはメチャ「ファイナルディスティネーション」
車どっかーんのシーンでも思ったことだけど。
これは中盤ちょっとだれた感じがありましたがラストの締めは感染よりいい。
自動筆記とか意味不明な点もあったよね。書き続ければ急激に老化するし
未来を変えれば斑点ができて…死ぬ。意味不明過ぎる設定
終盤で三上が色んな場面に飛ばされるのはどうよぉ〜
恐いとゆうよりラストは感動した映画でした。
世にも奇妙な物語的なテイストだったような。


リング (1998/日) 95分


 鈴木光司の人気ホラー小説を映画化。監督は中田秀夫。
大ヒットし、アメリカでもリメイクされた邦画ホラーを代表する一作。
 テレビレポーターの浅川玲子は、女子高生のインタビューで
見たら一週間後に死ぬという謎のビデオテープの話を聞いた。
最初は信じられない玲子だったが、姪の死をきっかけに調べ始める。
主人公の浅川を女性とし松嶋菜々子を配役。
共に調査する高山竜司は浅川の前夫で真田広之が演じた。
中谷美紀、松重豊や、今はすっかり有名になった竹内結子も出演。

 話題になった貞子がテレビから出てくる場面はよくパロられてて
実際に見ても大して怖くないだろうと、テレビ放映時に見てみた。
じとじとしてて不吉な雰囲気タップリなこの映画。
身近にあるテレビとビデオテープを使用するとは、とんでもなく恐ろしい。
観た後にかかってくる電話の音に主人公と一緒にビクついてしまった。
見たら一週間後に死ぬという法則は逃れられない運命として付きまとう。
画面に日付が表示されるたびに、ゾクッとした。

 ビデオに映っているものを頼りに、調べを進める二人。
様々なことがどんどん明らかになり、容赦なく期限も迫る。
最終的に二人はどうすれば助かるか見出し、試みる。
井戸って考えたら怖いよね。今は使われずにほったらかしの井戸も
日本にはいっぱいあるだろうし、深くて暗くてジメジメしてて…
私もそうだろう、そうだろうと納得し、ハラハラしながら見守り、
例の場面で高山と一緒に顔面蒼白。絶望のどん底に落とされた。
判っちゃいるのに、何故こんなにも怖いんだろう…

 ホラーはとびきり苦手な私にとって、この映画は怖かったです。
貞子の過去と、その怨念に少なからず共感もしてしまうし
理不尽だけれどとても悲しい背景のあるホラーで
ただ怖がらせるのが目的で作られた映画とは一風変わって見える。
それに普通のホラーと違って、前半は直接的な怖い描写が
ある程度抑えられてたから、そのメリハリが凄いのかもしれない。

 子供を守りたいが為の母親の愛情…
呪いを逃れる方法を知った時の描写がよく出来てると思う。
「私がして、貴方がしなかったこと…」と浅川が自問自答するシーン

要は不幸の手紙と似てるけど
、やはり人間はそうするでしょうね。

ラストの雲行きが怪しい一本道の道路を車が走っていく場面。
女子高生たちの噂話。このラスト、ダークだけど気に入ってる。


リング0 バースデイ (2000/日) 99分





 鈴木光司の大ベストセラーを映画化した、人気ホラーシリーズの完結編。
第1作『リング』から時代を遡り、呪いのビデオを生み出した貞子の秘密を描く。
前作までの恐ろしい貞子ではなく、18歳の貞子を仲間由紀恵が好演。
共演に田辺誠一、田中好子、麻生久美子、若松武史、奥貫薫、田中要次。
監督は『ほんとにあった怖い話』の鶴田法男。主題歌はL'Arc〜en〜Ciel。
前作から30年前。劇団・飛翔に、妖艶な美しさを持つ山村貞子が入団してくる。
看板女優の葉月愛子は、貞子を不気味がって彼女を敵対視していた。
そんな中、劇団内にも次々と恐ろしい出来事が起こりはじめる…。

 この頃から仲間由紀恵が有名になり始めたんですよね。懐かしい。
この時は声のトーンが妙に違って、裏声で喋ってるみたいに控えめだった。
もうすっかり『トリック』イメージな今とは凄いギャップ。面白い。
当時、ビデオになった時期に友達と家で鑑賞して、衝撃的でした。
劇場版リングシリーズの中では、ハリウッドリメイクを含めてもこれが一番好き。
今回、貞子は可哀想な役まわりで、人間の恐ろしさにゾッとする。
『家なき子』では幸薄なお母さんを演じていた田中好子が…
劇団内で不気味な気配を演出したりする所も怖かったですしね。
控えめな女性は誰かと思えば、麻生久美子…地味だ…でもリアルいそうなタイプ。

 
貞子が二人でてきて、ちょっと混乱する。善と悪?人間ではないもの?
あと、団長の重森さんと貞子って…あの日、〇〇〇したってことですかね。
あの小さい貞子は、大きい貞子を出世させようとあんなことを?
とりあえず、遠山さんとのロマンスに切なく胸ときめいたわ。田辺誠一イイ男。
しかし、『トリック』イメージから、たまに「遠山さん」が「上田さん」に脳内変換。
劇団員のおばさんやらおじさんの迫る顔がホラー。人間的ホラー。
貞子が撲殺された時はホントにショックだったし、生き返った時は嬉しかった。
しかし、悪貞子に乗っ取られて…遠山さんが
「貞子、愛してる!」って言って死ぬのが凄い切なかった。
その後の小屋での変な動きする貞子は置いておいて…切なさでいっぱい。
遠山さんも死んで、一人残った肉親にまで殺されそうになって、
超人的な能力のせいで井戸の中で生き地獄…そりゃ無差別に呪いたくもなる。
ホラーでも、幽霊にそれ相応の理由があったら、可哀想で怖くなくなる。
これを観終わってからは、リングの貞子は恐怖の存在ではなくなりました。
もう、これからはテレビ画面から出てきても、殺されても抱きしめてあげたい。
仲間由紀恵の姿なら、殺される前に「ささ、どうぞ」とお茶を勧めてあげたい。
そんなことをふと考えてしまったり。あは…おかしいな自分。
全てが悪夢であってくれ…あの夢うつつ、遠山さんが出てきて、
目覚めたら井戸の中…絶叫して終わるラストが凄く強烈でした。

エンドロールのラルクの「finale」がこれまたマッチしてて、最高。
普通のホラー映画が苦手な人でも、この映画は大丈夫じゃないかな。
当時、仲間由紀恵扮する貞子の写真集が発売してたのが印象的。
これと同じ年に、初代『トリック』や『溺れる魚』とかも撮ってたんだなぁ。


蝋人形の館 (2005/米) 113分


 1933年と53年に映画化された猟奇ホラーを再リメイク。
地図にも載っていない小さな町に迷い込んだ学生グループが、
不気味な蝋人形館で逃げ場のない恐怖に襲われてゆく。
出演は「24」でブレイクしたエリシャ・カスバート、
「フォーチュン・クッキー」のチャド・マイケル・マーレイ、
そして、これが本格的な映画デビューとなる人気セレブのパリス・ヒルトン。

 カーリーと親友のペイジら6人は、フットボールの試合を観戦するため
長距離ドライブでスタジアムへと向かっていた。途中、野宿で一泊した彼らは、
翌朝何者かの悪質な悪戯で車の一台が故障してしまったことを知る。
仲間と別れ、修理品の調達で近くにある片田舎の町へ向かうカーリーとウェイド。
アンブローズというその町は人影もなく、異様なほど静まりかえっていた。
これといって興味を惹くものがないその町に、なぜか立派な蝋人形館が。
閉館となっていたが好奇心で足を踏み込んだ二人。
中には、本物と見まがうばかりに生々しい蝋人形の数々。
しかしその人形には恐るべき秘密が隠されていた…

 オリジナル作品は知らないんだけど、蝋人形のホラー映画ってさ、
蝋人形のヒミツって簡単に判るよね。
本物の人間を使ってるってことくらい
まさにこれ、スプラッター映画でパリス見たさに見る人いっぱいいると思う。
彼女、頑張ってましたよ。やはり脇にいるくらいが丁度良いと思う。
パリスが主役だったら不愉快な映画になっちゃいそうだし。
ホラー王道、悪ふざけや、マナーのない若者が犠牲になるのは悪くない。
主人公の双子の兄貴が結構いい奴だったな。
町全体が無人の蝋人形づくし…不気味だろうなぁ。
館全部が蝋で出来てるなんて、普通は無理だよねぇ?どんな量だよ。
ラストはちょっベトベトギトギト、ちょっと美しかったりもする。
双子同士の対決で、最後には生まれた時の状態で二人くっついて沈んでいく。
3人目の兄弟がいた、ってオチも面白い。あいつこれからどうするんだろ?
そもそも町人を蝋人形にしてどうするの?って思が、ま恐怖に動機はいらん。
生きたまま蝋人形にされちゃった奴、可哀想だけど、
そもそもアイツは色々と好奇心で行動し過ぎた。
指を容赦なくちょん切ったり唇をくっつけちゃったり、生き残る役でも

遠慮の無い展開はビックリしたけど、でも何故か安心して見れるホラーね。



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