イントゥ・ザ・ブルー (2005/米) 111分


 美しいカリブの海を舞台にしたアドベンチャー・サスペンス。
主演は「ワイルド・スピード」のポール・ウォーカーとジェシカ・アルバ。
ダイビング経験者の2人は、サメが泳ぐ海中でのアクションも
ほぼスタントなしで果敢にこなした。
監督は「ブルークラッシュ」のジョン・ストックウェル。

 カリブ海に浮かぶバハマで恋人と細々暮らしているジャレッド。
いつか沈没船を見つけて一攫千金を夢見る彼は、
ハリケーンが通り過ぎた海で、ついに沈没船の一部を発見する。
それが何百万ドルもの金塊を積んだまま難破したと伝えられる
伝説の“ゼフィア号”だと確信したジャレッドは、恋人のサム、
幼なじみのブライスと一緒に着いて来たアマンダの4人で
宝を4等分にして自分たちだけで引き上げようと誓い合う。
ところが、そのすぐそばには麻薬を積んだ密輸飛行機も墜落していた。
しかし、せっかく見つけた沈没船の存在を隠しておきたい彼らは、
所有権が得られる証拠を見つけるまで警察への届け出をためらうのだが…

 まず、海が凄く綺麗!そして泳ぐ美男美女の肢体も綺麗。
こんな生活してる人たちもいるんだな~なんかちょっと憧れてしまう。
映画の内容はよくある展開で目新しいモンはない。お約束のサメも危険信号。
麻薬が絡んでギャングに怪しまれ、どんどん立場が危うくなっていく。
4人とも、どっか抜けてて馬鹿なんだよね。ちょっとイライラする。
よく考えて行動すればスムーズに進んだのに。それじゃ映画にならないが。
美しい海とポールとジェシカの水着姿を堪能する為だけに見るがよろしかろう。
あんなプルンプルンしたお尻になりたいわ…なぁんて。腹筋も見とれる。
これキャスト一歩間違えれば大コケしてただろうな。絵になるスタイル命!
ラストの字幕を見て、海に繰り出す人はいるのだろうか??


ザスーラ (2005/米) 110分


 進めたコマに書かれていることがそのまま現実になってしまう
不思議なボードゲームをめぐるパニック・アドベンチャー。
「ジュマンジ」の原作者クリス・ヴァン・オールズバーグが
続編として書き上げた同名原作を映画化したファンタジー・アドベンチャー大作。
今度は、宇宙をステージに危険にして壮大な“ゲーム”が繰り広げられる。
監督は『ディープ・インパクト』等に出演もしているのジョン・ファヴロー。
他出演者たちは皆ほぼ無名に近い新人を起用。
有名所はゲームには絡まないがティム・ロビンスが出演している。

 いつもケンカばかりしている幼い兄弟ウォルターとダニー。
ある日、弟ダニーは地下室で“ザスーラ”と書かれた古いボードゲームを発見。
パパは急用で仕事に出かけ、家には怖くてぐうたらな姉リサと、3人だけ。
誰にもかまってもらえないダニーは、ルールも読まずにゲームを始めてしまう。
しかし次の瞬間、家の中を大量の隕石が突き抜けたかと思うと、
なんと外の景色は広大な宇宙空間に変わってしまっていた…。

 確かに『ジュマンジ』だわ。子供向けだけど、案外楽しめた。
しかし、子供の嫌な部分がまじまじと判る…兄も弟も嫌なトコあって
でも兄弟持ってる私には、あの煩わしさやうっとおしさ、共感してしまう。
3人で(しかも姉は後半絡むだけ)一軒家は宇宙に漂う。
途中から宇宙飛行士が絡んできて、だいたい予測できる流れだったけど
なんたら星人が出てきてピンチになったり、ちょっとワクドキしたかな。
吹き替えで見たんだけど、
お姉ちゃんが「凍えるっちゅうの!」って言ったのが
妙にツボでした。宇宙飛行士に惚れちゃうとこも。きたきたーって(笑)
ゲーム勝手に始めておいて、もうやりたくないとかふざけんなーって
普通に弟に怒りが。ちゃっちゃと進めろ!ロボットの所なんかイライラ。
兄弟が憎たらしくなって、そう願っちゃうのも共感してしまう。
宇宙飛行士が飛び出していった後、「俺、格好よくなかった?」ってシーンで
「はい、格好よかったです!」って素直に心の中で言っちゃったよ。

ジュマンジよりも奇想天外発想や人間ドラマが足りないなーとは思うけど
普通に家族で見るレベルとしては充分合格点じゃないかな。
惑星とかちょっと綺麗だったし。ゲームの利点って流れ星だけ?
ゲームボードがブリキチックでレトロだったなぁ。
私はあんなゲーム絶対やりたくないぃ~クリアできるならいいけどさぁ(汗)


スパイキッズ (2001/米) 88分






 「デスペラード」の監督・主演コンビである、
ロバート・ロドリゲスとアントニオ・バンデラスが「フォー・ルームス」以来
3度目の顔合わせで描くアクション・アドベンチャー。
とはいっても、今作の主役は姉弟の子どもたち二人。
ピンチに陥った両親を助け出すために子供が大活躍するファミリー・ムービー。
一風変わった敵の城内やおもちゃのような便利機器が登場するのも見所。

 世界最強の敵同士であったスパイが禁断の恋に落ちた。
そんな二人から誕生した子供たち、姉のカルメンと弟のジュニ。
パパとママがかつてスパイだったことなど知らず、
ダサい両親に不満タラタラな二人であったが、そんなある日
超秘密機器“第三の脳”を狙う組織にパパとママが誘拐されてしまう…
二人は両親が残したスパイグッズを駆使して、
両親と地球を救うべく史上最大の作戦に立ち上がった!

パパ グレゴリオ : アントニオ・バンデラス
ママ イングリット : カーラ・グギーノ
カルメン : アレクサ・ヴェガ
ジュニ : ダリル・サバラ
フループ : アラン・カミング
ミニオン : トニー・シャルーブ
ミスター・リスプ : ロバート・パトリック
ロドリゲス映画にはお馴染みのチーチ・マリンとダニー・トレホ、
他にちょい役でジョージ・クルーニーも出演。

 まず冒頭からワクワクする映像満載で、退屈しない映画。
二人がスパイで恋に落ちてから結婚に至るまでの流れが簡潔で面白かった。
やっぱりお姉ちゃんってしっかり者でおませなイメージだよね。
二人とも、さほど可愛い顔じゃないけど(私的観点から、ね)凸凹コンビ
『フォー・ルームス』のあの家族がこの家族の原点かな?
すっかりお父さんになりました、ってバンデラスもなかなか。
やっぱり格好良いですから!コメディ演じてもハマってた。

 色彩様々、ド派手な世界観もおもちゃ箱ひっくり返したみたいで素敵。
世界征服の片手間で始めた子供番組に夢中になってるフループ好きだ!
アラン・カミングのあの歌、結構耳に残って癖になりそ~☆☆☆
全体的にBGMも出来が良いです。ワクワクしてたまんないんだな、もう
この映画のメインテーマが別の番組とかでも使われるてるしね。
“スパイキッズ”って主役の二人のことかと思ったけど
ここでは、あの子供達のこと言うんだよね?
しかしこの流れ、最近『Mr.インクレディブル』が似たような設定使ってたね。
「小遣いアップだ」のシーンで声出して笑ってしまった。

 秘密基地や空飛ぶリュック、チンする食事に世界中のお札…
子供心をくすぐる魅力的なアイテムがいっぱいで、楽しい。
子供向け映画だと思って最初は興味なかったんだけど
テレビ放送を見て、3巻セットを購入してしまったわ。
ロドリゲス監督の遊び心とラテンの要素が入ってて結構オススメ。
夢いっぱいの子供心を持った大人が作った、大人も楽しめる子供映画。
もっともっと高い評価を受けてもいいんじゃないかな?
物語は単純だから楽な気分で見れるしね。短い中にたっぷり詰まってる。
全3作の中で、…やっぱり一番これが好きかなぁ。2も負けず劣らずです。


スパイキッズ2 失われた夢の島 (2002/米) 100分





 幼い姉弟がジェームズ・ボンドばりのスパイ道具を駆使して活躍し
大ヒットしたキッズ・アドベンチャーの待望の続編。
今回はコルテス姉弟に加えて新たな2人のスパイキッズが登場。
ロバート・ロドリゲス監督やアントニオ・バンデラスも含め
前回と同じスタッフ&キャストが再集結した。
今作はロメロ博士役にスティーヴ・ブシュミが登場!!
なお、新スパイキッズの一人エミリー・オスメントは
あの天才子役ハーレイ・ジョエル・オスメントの妹のエミリー・オスメント。
言っておきますが、そっくりですから!!
まだこの子、この作品以降主な出演作はないみたい。

 世界の危機を救ったカルメンとジュニは、
正式にOSS(戦略事務局)の一部門として設立されたスパイキッズに就職。
競い合うライバルのギグルス兄妹がいたりで、活躍中。
パーティーの最中、大統領の所持する“トランスムッカー”を奪われ
その責任で一時的に資格を取り上げられたジュニは
姉のカルメンと共に敵の潜む謎の島の存在を見つける。
そこには天才科学者がDNA操作して生み出した巨大生物たちが…!!

 前作から少し経って、成長しプロ意識も出てきた二人。
ちょっと親離れも進んで心配する両親がちょっと可哀想。
今回で母方の両親のグランパ&グランマが登場。
ちょび髭に固執するグレゴリオ可愛い(笑)
前作に登場したフループもちょこっと出てくるよ。
ライバルの兄妹がこれまた嫌なキャラで、よく出来ていたわ。
ジュニは大統領の娘といい感じだしカルメンはギグルス兄にお熱。
謎の島に住む科学者ロメロの言葉にも深みあり。
今回の悪の組織の正体を知ってからも、これまた見物。
砂浜での父対父のすったもんだが笑えた。
結局、トランスミッターってどんな道具だったのかようわからんけど。

 超ハードな遊園地の乗り物や偵察してくれる虫ロボ、虫の形の潜水艦など
今作でも夢のような不思議なアイテムが盛りだくさん。
前作にもあった、プロペラ銃ってどういう効果あんの??
スパイグッズが一切使えない島とか、まるでゲームの世界みたいだった。
巨大ごちゃまぜ生物は気色悪かったけど、慣れると可愛く見え…なくもない。
ドラえもんの映画でもこんな感じの話があったっけ。
何時間も落下し続けるなんて、気が狂いそうだわ。
終わり方もホンワカしてて好き。ブシュミよかったね…って。

 特典映像で、ロドリゲスの映画学校やらサービス満載。
エンドロールでカルメンが歌って踊ってたりするのでそこも見所。
テンポが良くて、笑いのツボも心得てる。
ロドリゲス監督って、こういう映画も楽しく作ってるんだなぁ~
とりあえず、1と2は繰り返し何回か観てます。
楽しいんだもん!この映画の感想として一番妥当な表現。


スパイキッズ3-D:ゲームオーバー (2003/米) 84分






 子供の姉弟諜報員が数々のスパイ・アイテムを駆使し、
世界のために活躍する大ヒット・シリーズ第3弾のアクション・アドベンチャー。
引き続き監督を務めたロバート・ロドリゲスが本作に最新鋭カメラを採用、
鮮やかで斬新な3-D映像に仕立て上げた。
また、シルヴェスター・スタローンが1人5役の悪役に初挑戦している。

 スパイキッズの2人、カルメンとジュニのコルテス姉弟。
だが現在、ジュニは秘密諜報員組織OSSに対する不信感から
組織を脱退し、独立して探偵を始めていた。
そんな中、巷ではバーチャル・ゲーム“ゲームオーバー”が発売され話題に。
だが、悪の天才プログラマー、トイメイカーがそのゲームで
世界の子供たちを洗脳し、世界支配を企んでいることを察知したOSSは、
その陰謀を阻止するため、カルメンを“ゲームオーバー”の世界に送り込む。
しかし、彼女はクリアを目前にゲーム内で消息不明に。
引退したジュニは姉を救い出す為、ゲームの世界に乗り込む…

 購入したDVDにも3-Dメガネが付いてて、鑑賞したんだけど
とりあえず、目が疲れる。飛び出す映像は面白いんだけどね。
冒頭でフループが解説してくれるのも何気においしい。
物語が1と2と比べると劣ってしまったのは非常に残念。
あっと驚く便利なツールとかが出てこなかったのも物足りない。
特に今回、ジュニだけが嫌に活躍し過ぎて私としては不満。
カルメンは勿論、まだまだご両親には出しゃばって頂きたかった!!
もう二人とも一人前にスパイとして動けるからなんだろうけど…寂しいわ。

 正直、ゲームの世界は退屈してしまった。
何ていうか、他人がプレイしてるのを側で観てるだけ、って感じで。
でも溶岩のスノボは楽しかったけど…何だろうな、何かつまんなかった。
しかし!途中でイライジャ・ウッドが出てきて…になって、
ゲームの世界から抜け出してからが楽しかったね。
まさにこのシリーズのファンに捧げるサービスシーンって感じ。
1、2の登場人物勢ぞろいで、和気藹々。
お父さんが駆けつけるシーンは格好よかったぞっ
あのラスト近くの急展開だけ、凄く気に入った。

 前作でダナゴンの恐妻の話がチラリと出たが、出ましたサルマ・ハエック☆
娘のガーティと同じヘアスタイルだし…笑
グランパがゲームの世界で活躍してたんだけど…う~む。
トイメイカーとのラストの会話は変わった決着で好きだな。
スタローンは今作でもアカデミー・ワースト助演男優賞を受賞。
ただでさえ演技下手なのに5役やっても笑いものなのかもね。
1のフループや2のロメロに比べるとキャラ不足。

 3-D映像の映画を作るのは凄く手間がかかって難しいらしいけど
何十年かに一度、映画界ではそれ系の映画が公開されてきた。
そうとらえると、なかなか拝見できないジャンルであり、とっても旬だ。
ゲームの世界が、日本のゲームに近かったらもっと楽しめたのかも。
1や2とは全然違ってガッカリだけど、しょうがないかぁ…
ディスク2には3-Dじゃないバージョンも収録。
二人が成長して子供が出来て…スパイ・キッズ復活!なんてならないかな。
バンデラスがグランパになっちゃうけど(笑)


ナショナル・トレジャー (2004/米) 131分


「パイレーツ・オブ・カリビアン」製作スタッフが贈る秘宝を巡る冒険アドベンチャー
監督は上に同じくジェリー・ブラックカイマー
主演にニコラス・ケイジ、ダイアン・クルーガー、ジャスティン・バーサ
ショーン・ビーン、ハーヴェイ・カイテル、クリストファー・プラマー

 歴史学者で冒険家でもあるベン・ゲイツ。
彼は何世代にも渡って受け継がれてきたゲイツ家の夢、伝説の秘宝を求め
投資してくれたイアン達と共に氷の地で最初の手がかりを見つける。
それには次なる手がかりはアメリカの独立宣言書に隠されていると記されてあり
それを盗もうとするイアン一派に反対したゲイツは
天才ハッカーライリーと共に自分たちで独立宣言書を盗む計画を立てる…

 ディズニー映画だけあって、わかり易くて気まずいシーン、残酷シーンもなく
安心してアクションアドベンチャーとして楽しみました。
細かい所で、突っ込み満載だけどダイアンの美しさと
クリストファー・プラマーの好演などに免じましょうよ。

 アメリカは歴史が浅い国だからか、謎解きに訪れる場所も観光地だ。
アメリカ史を詳しく知っていたらゲイツの高速謎解きにも付いていけたかな…
映画の舞台になった博物館とかは観光客が増えそうだ。
ショーン・ビーン演じる悪役は何故か憎み切れなかった。
というか、ゲイツの最初の仲たがいは何だったのだろう。
独立宣言書を盗むなんて許さん!だったら先にこっちが盗んでやる!なんて
どうにもこうにもおかしな主張。
ルパン三世みたいな盗み方は面白かった。
刑事がいい具合に役立たずで単純なのも良い。

 終盤、こういう終わり方か~続編あり?と思ったらお宝登場。
秘宝が全部、他の国から盗んできた代物ばかりだったのはアメリカだよね~
ちゃんと返してあげたのかよ。

いい具合にハッピーエンドになって普通に楽しめる作品だね。


パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち (2003/米) 143分






 ディズニーランドの人気アトラクション“カリブの海賊”を
「パール・ハーバー」のジェリー・ブラッカイマー製作、
「ザ・リング」のゴア・ヴァービンスキー監督で映画化したアドベンチャー。
主演はジョニー・デップとオーランド・ブルーム。
共演にジェフリー・ラッシュとキーラ・ナイトレイなど。

 17世紀、海賊たちが大海原を荒らしまわっていた時代。
カリブ海の港町ポートロイヤルの総督の娘であるエリザベスは、
少女時代に偶然海上で助けた少年ウィルが身につけていた
黄金のメダルを誰にも内緒で保管していた。
ウィルに想いを寄せるものの、身分の違いもあり、縁談も進んでいる。
そんなある日、突然ブラックパール号に乗ったキャプテン・バルボッサ率いる
冷酷な海賊たちが町に現われ、エリザベスがさらわれてしまう。
海賊の目的は、彼女がその時身につけていた例のメダルだった。
一方、鍛冶屋で働く逞しい若者へと成長したウィルは、
幽閉されていた元ブラックパール号船長で一匹狼の変人
海賊ジャック・スパロウと手を組み、エリザベスの救出に海へ繰り出す。

 劇場公開した時は特に興味なくて、DVD化して間もない頃、
友人に借りて見て、「なるほど、こりゃ面白い」とディズニー映画を見直した。
完全に子供向けってわけでもなく、ちょこちょこと残酷さが見えるのも良い。
かれこれ何度か見ていて、3部作が決定したのも無理ないかなーと思う。
それぞれキャラの魅力が確立されてて、彼らのその後を見たいと思わせる。
ジョニー・デップは今までは有名な大作映画は敬遠して出演していなかったが
この映画に出たことをキッカケに一般的にもジョニデ様ブームが到来。
オーランド・ブルームも、指輪物語に留まらず出世していく勢いを作る。
冒険活劇というジャンルだけでもかなり私のドツボなんですよ。
その時代らしさ、服装、ユーモア、そして何より、カリブ海の綺麗なこと。
ジャックの変な動きや喋り、ジョニデも楽しそうに演じている。
呪われた海賊たちも、人間的で何か心底憎めないんだよな。
バルボッサとリンゴのくだりとか、なるほど…って思えたし。

 今回は2を見てから1を見直したら、忘れてたけどここリンクしてたんだ!と
思える箇所も何個か見つかった。二度、そして三度おいしい作りなんだろな。
ノリントンと若い二人は結構歳が離れてるんだよなぁ…。
女船員さんは2では何処へ?船返してもらってオサラバ?
ビル・ターナーの消息を話してるシーンで字幕にはなかったけど
英語では確かに“ディビィ・ジョーンズ”って単語が…
単純に見て楽しむ系な映画だから、真面目に語るのも何だか似つかわしくない。
まぁぶっちゃけ深いテーマとか無いし、心に突き刺さる衝撃もないが
子供心に帰ってワクワクするんだよね。冒険…憧れたなぁ。
小さい頃は、現実に有り得そうもないことを、有り得ると心底信じれるのだ。
あの見せ場にかかるテーマソングがいかしてるね。血肉沸き踊る雰囲気出てる。
娯楽作品としてなら、最高に楽しい傑作だと思っとります。
本家のディズニーのアトラクションは全然知らないんだよな。
今度、機会があれば乗ってみたいと思った。


パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト (2006/米) 151分






  03年に公開され世界的に大ヒットしたアクション・アドベンチャーの続編。
前作に続いてジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイが再共演。
監督も引き続きゴア・ヴァービンスキー。あらら、ビル・ナイも出演。

 呪われた海賊たちとの死闘も終え、晴れてブラックパール号の船長に
返り咲いたジャック・スパロウ。しかし、彼の過去のツケが原因で事件が勃発。
海賊すらも恐れる幽霊船の船長ディビィ・ジョーンズとの“血の契約”の
期限が迫り、ジャックは焦りながら謎の鍵を捜すことになる。
一方、結婚式を控えたウィルとエリザベスは、海賊ジャックを逃がした罪で逮捕。
放免の為に、ウィルは再びジャック船長を捜しに行くハメに…

 前作あっての今作。前作見ないで見るべき映画じゃないね。
かなり前作からのキャラも出てくるし、ストーリーも繋がっている。(当たり前か)
なるほど、ジョニデがインタビューでもチラッともらしていたそうだが、
確かに諸所、スター・ウォーズを思わせる展開や設定、場面が多い。
SWファンな私は終始、ニヤニヤしながら鑑賞してしまった。
3部作だったの?聞いてないよー、2でもキッチリ終わらせろ!って意見あるけど、
このメチャクチャ先が気になる展開、いいじゃないいいじゃない!!
1よりもコメディ色が強くなってるけど、シビアな所はシビアで、
何だかんだ言っても1よりハラハラドキドキしたかもしれない。
海賊ファンタジーものにはやっぱり出てくる巨大なクラーケンにシビれたね。

 ディビィ・ジョーンズの気になる過去も興味深々です。
冷酷に見えて、ジャックがウィルの身の上話した時に目が潤んだのを見逃すな!
あからさま過ぎて。何だよ、アンタ結構情深そうじゃない!って思ったね。
1ではてっきり死んだと解釈してたビル・ターナーと親子再会もジーン。
そりゃそうだよな…息子にコイン贈ったけど、海賊と一緒に呪われたはずだもんな。
ウィルがコイン戻した瞬間に、親父の呪いも一緒に解けてるんだろか??
変な原住民のくだりは本筋とはあまり関係ないながらも、面白かったな。
ジャックの果物串刺しすったもんだシーンでは会場でも笑いが起こってた。
ウィルが罠にひっかかったり、捕まって吊るされてたり、ここでもSW風。
ウィルはお人好しで、剣の腕は達つが…一応ルーク・ポジションなのかな。
お父さんのほっぺに付いてるヒトデがきもいーーーーーーーっつ

今回は全体的に凄いジメジメ、湿気っぽいシーンが多かったので
宝がある島がこれまた格別に美しいんだな。どんなロケーションよ。
今回、エリザベスは嫌な女だったな。ちょっと軽蔑したぞ。
後から他のレビューで、ジャックに抱いた恋心を否定したいが為にの行動とあって
なるほど、そう解釈すれば、納得…出来ないでもない。でも酷いけどね。
ラストに登場したバルボッサに「…誰?」って思った人!予習不足!!
にしても、彼まで普通に登場したら、そもそもあの世界の死って何?ってなるね。
恐らく、3でもっともらしい説明がされるんでしょうが。
エンドロール後のあいつは、前作のパターンを考えると再登場アリ??


 どうしてもディズニーはディズニーって意識して見てしまうので、
グロいシーンとか出てくると、「大丈夫か~?ディズニーも思い切ったな」なんて
普通に楽しめないのが辛い所。それだけブランドが立ってるものだからな。
堂々めぐりながら、ケンカのようなチャンバラ劇は笑えたし、
何回かゴロゴロと凝った場所でのアクションもあるし頑張ってんな~。
今作で、なんかウィルの成長とその後が楽しみになってきた。
ジャックは相変わらず不思議キャラで、ぶっちゃけ何でもアリな感じ。
あの蟲のメイクは似合いすぎ。ジョニデは何にでも化ける俳優なのだな。
ジャック・スパロウを見ていると、素顔のジョニデを忘れてしまう。
3の公開が待ち遠しいね!どうせ一緒に作ったんだから、
2の公開終了と同時に封切ればいいのに!…それじゃ儲けらんないよね。


パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド (2007/米) 170分








 世界中で大ヒットを記録したシリーズ3部作の完結編。
ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、
ジェフリー・ラッシュといったおなじみの主要キャストに加え、
アジアの名優チョウ・ユンファが新たに登場。
ジャックの父親役として特別出演したキース・リチャーズにも注目。

 デイヴィ・ジョーンズの心臓を手に入れ、彼とフライング・ダッチマン号を利用し
強大な支配力を得た東インド会社のベケット卿は、世界制覇を目論み
次々と海賊たちを撃破、ついに海賊の時代は終焉を迎えようとしていた。
ウィルとエリザベスたちはシンガポールの海賊サオ・フェンの元へ行き、
“伝説の海賊”9人を集め、評議会を開く時が来たことと、
“ディビィ・ジョーンズ・ロッカー”に囚われたジャックを救出する為に
特殊な暗号が隠された海図と、そこへ行く為の船を要求するのだった。

 2もかなりふざけてたけど、3もふざけてる。
特に2よりもマニアックなギャグが多かったせいか、観客の笑いも少なかった。
でもシリアスな場面はシリアスに切り替わる。幽霊船はやっぱ気持ち悪い。
急ぎ足で今までバラ巻いてきた伏線を回収するので腑に落ちない点も多数。
でも星の海とか最初の船旅シーンは綺麗でした。戦闘シーンも盛り沢山。
しかし
もう倒す敵はお腹いっぱいだろうと2で大暴れしたクラーケンを
あんな形でアッサリ退場させてしまったのは引くよね。
あの巨大イカを海賊の精鋭たちが取り囲んで退治できたら、
それでこそ“海賊ムービー”として格好いいし、2見た人の期待を裏切らない。
バルボッサが復活してこれでもかとジャックの見せ場を奪いまくり、
サオ・フェンは凄いらしい凄さを見せ付けることなく呆気なく死ぬ。
そう、べスとキスした相手はその後、絶対に死んでいるのであった(笑)
ジャックも一度死んだし、ノリントン君、ウィルもその後…ねぇ。魔性の女。


 
呪術師、そして真の正体は海の女神なあの女もガッカリ。
巨大化してカニ化し散って嵐と竜巻起こすだけで特に介入なし。
せめてディビィ・ジョーンズが死んだ時、出てくればまだ救いあったのに。
ジャックの分身シリーズは最初は笑えたけど、墓場出てからも
度々登場してくると何故か失笑もんでした。脳ペロンはキモかった。
カニに運ばれただけなのに仲間たちの前に船と登場するシーンは
何故かきまってたよね。何てことないシーンなのに無駄にカッコよい。
“評議会”ってSWシリーズで使われてからマトリックスにも出てきたし、
何かね、今ブームなのかね。船をごちゃごちゃ積んだ基地も無理あるわ。
落とすのに数ヶ月かかるって、大砲ぶち込めばグシャっと潰れそうだ。
9枚の銀貨っていうのは形式だけで、後を継がせていくうちに
他のアイテムに成り代わっていった、ってことだよね。いい加減だなー


 
ジャックが心臓刺すか迷いながらも、ウィルが死にそうになってるのを
オロオロ観てる様に愛を感じた。べスとウィルのこと好きなんだろな。
べスのシンガポールの服は妙に格好良かったね。演説のせいもあってか。
この為だけにチョウが出演し、シンガポールのくだりが出来たんだよ!
人物と立場が各々の陰謀によってコロコロ二転三転するのが、
軽くて別にハラドキしない。引き上げられたウィルが普通にベケットと
紅茶タイムしてるのが笑えた。あっさりジャックのこと言っちゃうし。どんだけ~
渦巻きの戦いが終わったら、まだまだ東インド会社の戦艦隊が…と
思えばベケット船挟んでリンチ、ベケットの死に様演出はやりすぎでしょ。
あのシーン、絶対あとからどっかのパロディに使われると思う!(笑)
で、集まった他の海賊たちは見守っただけで勝利しちゃいました。
にしてもジャックよ…あれくらい予想つくでしょうが。1度やられたのにサ。
エンドロール後のシーン、べスを老けさせないのは演出か手抜きか…
でも、ちょっと老けてたら観てる方はハッピーエンドに思えないでしょ。
あのシーンは、10年ごとに帰ってくる単身赴任のお父さん、って図ね。
ディビィみたいに海水入りバケツに入ってれば延長できそう。
勿論呪われてタコにならないように、職務はこなしてね☆
この意味深な終わり方を思うと、1の爽快感溢れる大円団な終わりの方が
皆幸せで(バルボッサ一味以外)良かったような気もしないでもない。


 続編は既に製作陣が思案してる所みたい。
キャストのスケジュールの都合で少なくとも5年先。
ジョニデはまだまだやる気満々で、オーリーも出てもいいかな、って感覚。
キーラに至ってはプライベートな時間が取れない女優業を引退したいとか。
まぁ流れ的にはジャックが他の新キャラたちと冒険した方がよさそう。
今回の3は長すぎてダレてしまうのが難。笑えないギャグもあり、
生々しくてキモいシーン、キャラ描写が薄い、物語に穴があるけど、
決めるシーンは格好よく演出してる妙なバランスの作品でした。
このアトラクション・ムービーに私が点を付けるなら…47点です。




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