管理人NEROが映画について語ります。

Caramel Cinema


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ツイスター (1996/米) 113分




 スピルバーグ製作総指揮、M・クライトン脚本に加え、
「スピード」の監督J・デ・ボンがメガホンを取ったパニック・スペクタクル。
竜巻を追いかけるかつて所属した調査団に会いに行ったビル。
ここの女リーダーであるジョーとビルはかつて夫婦だったが破局。
離婚届を再婚相手の女性と一緒にはるばる取りに来たのだった。
すぐに帰るつもりだったビルだが、自分がかつて考案した
竜巻調査用のセンサー「ドロシー」の完成に喜び、観測に付き合うことにした。
ドロシーの観測が成功すれば早期警報の実現が出来るのだ。
同じ機械を作った元・仲間の裏切り者チームと張り合って、
何度も竜巻に接近を試みる、パニック系なのに危険を追い求めるストーリー。

 主演にヘレン・ハント、ビル・パクストン。
後々、演技派で株を上げるフィリップ・シーモア・ホフマンも出演。
当時はCMで飛んでいく牛が印象に残っていたんですが…
テレビ地上波放送で拝見。まぁシンプルに竜巻を魅せる映画なんですかね。
ビルがあまりにも短気で、ジョーもジョーで何か変な場面でおかしくなるし、
ついてきた婚約者もやけに古臭い格好のおばさんだし、何だかなぁ。
ただただ、終盤の走って逃げるくだりは展開が面白かった。
家が転がってきて、家を貫通して走り抜ける車!
ドロシーから飛んでいく蛍の光たち!ファンタスティック☆
納屋に飛び込んだら刃物いっぱい!怖いぃぃぃ!!
配管に身体を固定して竜巻の中央で青い空を見上げる!
ひょっとしてジョーのお父さんの顔が浮かんできたりしたらどうしよう!
コレってファンタジーだったの?なんて展開も期待しちゃったりして。
冒頭の竜巻から逃げる一家のシーンが地味に一番良かったかも。
犬が!犬が!良かった〜一緒に入れた!とハラハラした。
お父さん、ドアから離れれば助かったかもしれんよ…
公開当時に劇場で観たら大迫力だったんでしょうな。

でかい車がボンボン飛んでくるシーンは見ごたえありました。
あと意外な見所は野外映画館で流れてた「シャイニング」ですかね。
あそこまでハッキリ見せちゃうとは…ちょっとしたサプライズでした。
でかい土地もいいけれど、ハリケーン被害には遭いたくはないな。


椿山課長の七日間 (2006/日) 118分






 朝日新聞に連載されていた赤川次郎原作小説の映画化。
主演に西田敏行、伊東美咲。
共演に成宮寛貴、須賀健太、志田未来、桂小金治、余貴美子、
國村隼、市毛良枝、渡辺典子、沢村一樹、藤村俊二、和久井映見。
監督は「子ぎつねヘレン」の河野圭太。

 突然の脳溢血で死亡した椿山課長。あの世とこの世の堺の世界に送られ、
この世に強い未練を残していた椿山は、特別の許可を貰い、
初七日までの残り三日間だけ、別人の姿で現世に戻ることを許される。
自分の死後の抗争を止めたいヤクザの親分・武田と、
実の両親に会いたい少年・雄一も椿山と一緒に逆送。
元の姿とは似ても似つかぬ美女の姿になった椿山課長は、
気になっていた家族の様子を観に家を訪れるのだが…

 邦画は早いねー劇場映画がテレビ地上波で流れるのが。
何だか最初の雰囲気から、「世にも奇妙な物語」テイストだなと思ったら、
この監督、世にも奇妙の演出家だったんですね。納得。
最初の天国の話聞いてると、早死にしちゃえば楽しいことばっかりじゃないの。
金も病気も犯罪もないし、住む地域、宗教、家、その他諸々選択自由。
西田敏行が演じる椿山課長の魂が入っているが外見は美女という
何とも難しい役を演じる伊東美咲だが、棒読みが逆に功を成した気が。
ヤクザ組長が入ってる青年を演じてる成宮の演技も面白かった。
私はこういう、いかにも漫画っぽい設定に弱いのかもしれない。

最終的に椿山課長の知らなかった重大な秘密とは、
親父が実はボケてなくて、息子夫婦に気を使って演技していたこと、
奥さんが前々から部下の嶋田と浮気していたこと、
しかも正確には自分と結婚する前から恋愛関係だったこと、
そして自分の息子と思っていた陽介が嶋田との間に出来た子だったこと、
同僚の女友達の知子が、実はずっと自分に好意を抱いていたこと。

こうして、段々と掘り下げて明らかにしていくのは上手い演出だと思った。
しかし、
いくらなんでもまだ初七日も済んでないのに、
間男を家にあげている奥さんは厚顔無恥にも程があると思うぞ。
弔問に来てる客がいるのに平然とバスローブ姿で出てくる嶋田も
一体どういう神経してやがるんだと言いたい。
そりゃ、陽介がショック過ぎて家出してグレても仕方ないわな。
志田未来って子は初めて観たんだけど、そのまま男装しちゃっても
バレなさそうな位、女の子っぽさが無かったな。
違和感ありあり。

 
青年姿の組長が女姿の椿山を口説いて部屋に連れ込んじゃうシーンは
ありがちだけど笑えた。普通、あんな女は口説かれなさそうだけども。
実の両親捜しと、ヤクザのパートは正直微妙だったけど、
あくまでも椿山課長のサブストーリーだから許せたかな。
その3つがカチコチンとちょっとづつ影響されてるのが上手い。
知子が椿と飲みながら椿山のことを話すシーンでは胸がキュンとしたね。
何か、わかるわかる、その感情…みたいな。
偽の親子対面の後、唐突に鉄砲玉卓人が入ってきて、
大勢がいる中で人間が二人も消えていき、どう説明つけるよ?
後のことが気になったが、その後、陽介と二人になった椿が
陽介の告白を聞き抱きしめるシーンも良かった。
その後、陽介のことも考えて妻と男を祝福する椿。優しいね。
陽介も実の父親を受け入れ、その直後、祖父が死ぬ展開は唐突だったけど。
椿は残った時間、父親に会いに行くのかと思ってしまった。
しかし、四次元バッグと制限時間時計とケータイヘルプ機能といい、親切過ぎ。
最後に知子と両思いになれたけど、悲しいかな、もう死んでいるのよね。
三人ともそれとなく周りに正体バレたんだけど、“奇跡の記憶”として
まぁ大目に見られる。そしてじいさんが出てくる。何じゃこりゃ

不思議な設定を使い、人の絆を描いた暖かい映画でしたね。
ちょっと物語の運び方が不自然だったりするけど。
エンディング曲のコブクロがまた作品の余韻を引き立てている。
2時間ドラマの枠を出ていないという意見も尤もですが、良かった。63点。
安っぽく感じてしまうのは、冒頭とラストのCG背景でしょうな。
テレビ放送だったからカットされたらしい最後の蛇足とやらが気にかかる。
今更だけど、これタイトル正確には椿山課長の三日間でしょうに。




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