管理人NEROが映画について語ります。

Caramel Cinema


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ワイルドシングス (1998/米) 108分


 ケヴィン・ベーコンが製作総指揮、主演(?)を務めたエロティック・サスペンス。
共演にマット・ディロン、ネーヴ・キャンベル、デニース・リチャーズ、
ロバート・ワグナー、ビル・マーレイとなかなかの顔ぶれ。
女子高生のケリーが自分の通う学校の教師であるサムにレイプされたと訴え、
田舎町は大騒動。ケリーの家が地位も金もある権力者なだけでなく、
自分もレイプされたと名乗り出る女性スージーも出現。
身の潔白を主張するサムと弁護士には不利な裁判になると思えたが…

 それとなくテレビ放映で観てみたんだけど…
いやはや、安っぽい作りでいかにもなエロB級サスペンス…
しかし、前半でスカッとしたら最初のどんでんがえしで雲行き怪しくなり、
これでもかと展開していくストーリーに、何か笑えてきたよ。
ケヴィン・ベーコン、今回は大人しい役柄かと思いきや、
流石、ケヴィン・ベーコンですよ。そしてバッチリ、ヌードも見せます。
ネーヴやデニースが脱いでて、結構エロが過激。
居間で見てしまって、気まずい空気になっちゃったけど、
グルグル変わる展開が面白かった。多少無理あるけど。
エンディングで説明シーン入れてて、益々笑った。
これは、ひたすらドッキリ、逆転もんを追求した作品なんだな。
最終的には誰が残ってもいいや!って思えてきちゃったけどね。
キャラというよりは役者で見てしまって、何かゲーム感覚に見えた。
軽〜い気持ちで鑑賞する分には、申し分ないかもね。
この映画、ヒットして続編の2,3が作られたけど、そっちは不評のよう。


WATARIDORI (2001/仏) 99分








 昆虫たちの世界を素晴らしい映像とユニークな視点で捉えた画期的な
ドキュメンタリー「ミクロコスモス」の製作を手掛けた俳優ジャック・ペランが、
再び生き物の世界に挑んだ感動ドキュメンタリー。
撮影に3年、製作費に20億円を費やし、
100種類以上の渡り鳥たちとともに地球全土を旅した末に
完成したかつてない鳥の目線による驚異の映像が展開する。

 題名だけ漠然と知っていて、鳥のドキュメンタリーだと知った時、
是非とも観たいと思ってレンタルして鑑賞しました。
退屈で眠くなるって人もいるみたいですが、人それぞれでしょうね。
私は鳥が大好きだし、こういう大自然や生き物の映像は好きな方なので
99分間、少しも退屈することなく、画面に目が釘付けで魅入っていました。
美しい景色や壮大な風景をバックに飛んでいく渡り鳥の群れ。
鳥の仲間になったように隣で見れるこのカメラワークにまず驚き。
まるで、漫画やアニメのような視点から実際に鳥たちが見える。
どうやら、雛のうちから人間を恐れないように育てられた鳥たちらしいです。
ほんのちょっとだけCGで撮った部分もあったけど、ほぼ全て実写。

 勿論、ただ飛ぶ鳥を延々観せる映画ではありません。
さまざまな鳥が登場し、生活環境や習性の違いなどがよく判る。
可愛い鳥もいれば、憎たらしい鳥、笑える鳥、派手な鳥…さまざま。
その中には過酷な現実も描かれており、
渡り鳥たちはそれでも、旅を続ける。ただ生きる為に。
彼らは別に意識はしていないんだと思う。
空を飛ぶことが、飛び続けることが人間にとってどれだけ凄いことなのか、
辛く厳しい思いをしてでも、旅を続けて地球を回り続けることも。
生まれてすぐに生存競争は始まり、生まれていない兄弟を巣から落とす。
その習性が、生まれた時からすでに備わっている。
誰に教えられるわけでもなく、本能で。

 ノッソノッソと人間みたいな歩みをするペンギン。
雛を食べられて悲しみにくれたり、目的地に着いておおはしゃぎしたり…
鳥ってあまり意識したことなかったけど、ちゃんと表情があって
どんな気持ちなのか、ふと浮かんでくる。
家畜の鳥たちが渡り鳥の群に騒いでいたり
籠に入れられ売られていく色鮮やかなオウムたち…
人間に飼われて、どんなにいい暮らしをしている鳥でも
きっと野生の本来の姿の方が幸せなのかもしれない。

 たまに美しい町並みも見えてきて、流れる音楽も神秘的だったり。
鳥の視点から見た人間たちの営みって…と思うと、何だか
小さいことでクヨクヨしたり、日々惰性で生きているのが恥ずかしくなる。
鳥たちは人間たちが作ったルールなんて知らない。
越えてはいけない境目があったり、自分たちが“鳥”と呼ばれていることも。
田園地帯、北極南極、砂漠地帯や熱帯雨林…断崖絶壁に住む鳥たち。
画面いっぱいに鳥の群が広がった場面も凄かったです。
最初の鳥たちが元の場所に戻ってきた所で、このドキュメントは終わった。
こんな素晴らしい映像が見れるなんて思いもしなかった。
観終わったあと、その息を呑む素晴らしい映像の数々を思い出し、
また始めから見返してしまっている自分がいた。
欲を言うならば、映画館で拝見したかったですね。これは。
『ディープ・ブルー』もいいけど、これはこれですっごく好きです。
更に付け加えるなら、もうちょっとナレーションが欲しかった。
鳥の種類も、全部名前出てきてなかったし。

 もうひとつのWATARIDORIってテレビ版らしいですね…
ちょっと気にはなるけど…どうなんだろう。


笑の大学 (2004/日) 121分


 太平洋戦争中の日本に笑いを追及する劇作家と
それを不謹慎と憎み許可を下さない検閲官の二人が
取調室で繰り広げる三谷幸喜脚本の舞台劇を映画化した作品。
役所広司と稲垣吾郎がひたすら喋ります。

 もっとゲラゲラできる映画だと思っていましたが…
ま、クスクス笑いが主だったような。笑いのツボが合わなかったのかな。
そして終盤にさしかかってくると…ね。
笑いたくて来た人にはちょっとふいうちだよね。
それでいて素直に感動も出来ないし…だってやりきれないじゃない。
余計な説教臭さは頂けませんでした。
 役所広司の演技は流石だと思った。
脚本も色々考えるの大変だったんだろうと思う。
良作だけどラストが心残り。
二人の駆け引きは面白かったけど…うむ。
初見だったし「えぇ〜また?」って思う瞬間が多くて主人公の気分になって
「いい加減許してくれよ」と思った。何かまた観たいってタイプじゃなかった

 あの舞台になってる取調室は名古屋市役所らしい。
余談だけど役所広司は昔、公務員で役所勤めしてたから役所広司なのでした〜
稲垣五郎も頑張ってはいたけどね…
あの役は明らかに三谷幸喜自身を意識してるんだろな。
毎日、蝶ネクタイの柄だけ変わってた。
出演者に八嶋さんや加藤あいが出てたなんて後から知ったぞっ



嗤う伊右衛門 (2003/日) 128分








 有名な『四谷怪談』を人気ミステリー作家・京極夏彦が新たな解釈を加え、
哀しく美しいラブ・ストーリーへと昇華させた傑作時代小説。
舞台演出家・蜷川幸雄監督が、唐沢寿明、小雪を主演に迎え映像化。
互いに強く愛しながらも引き裂かれてしまう
伊右衛門と岩の悲恋を狂気とエロスで彩り描く。

 切腹を命ぜられた父親の介錯をした後、浪人へ身を落とした伊右衛門。
生まれてこのかた笑ったことのない伊右衛門は
仕官の道も見つけれれず、真面目に細々と暮らしていた。
 一方、凛とした佇まいから美しいと評判の民谷岩。
ある時、彼女は悪病に冒され、顔の右側が崩れてしまう。
しかし周囲の人々の冷たい反応をよそに、岩は凛と強く生きていた。
ある日、伊右衛門は御行乞食の又市から民谷家への婿入りを勧められる。
お互いの事情の為に夫婦となった伊右衛門と岩は、
共に暮らし次第に互いを理解し、やがて深く愛し合っていくのだが…

あの椎名林檎も絶賛していた映画。
共演者も椎名結平、香川照之、池内博之、六平直政…となかなかの顔ぶれ。
成る程、あの有名な怪談話がこんなラブ・ストーリーになるとは。
映像が美しいです。ただ、気味の悪い美も混ざってて趣味が分かれるとこ。
伊東家の客間の松とか、変だけど不思議と画面に華が出るってか。
邦画定番のボソボソ喋りもあるので、音量大で言葉を逐一聞き取って下さい。
唐沢さんも小雪さんもなかなか役にはまってて、良かったです。
その後、車(アイシス)のCMで共演してて、微笑ましかった〜ウン。

 予想外に、結構色っぽくてハッとするシーン(エロもあり)で
ドキドキしちゃったなぁ〜二人の新婚初夜。
お岩の苛立ちも、最も。あんな態度はないぞっ
どんどん心を通わせていく二人を、もうちょっと長く見ていたかった。
片面が酷い顔になっているから、向きによっては普通に見えるお岩さん。
あの片目は仰々しい…でも元が美人だからね。

 椎名結平の気持ちよい程の悪っぷりが新鮮でした。
乞食三人組み(アンマと偽坊主と…若造)の伊東への関わりが判り辛かった。
池内博之の熱演っぷりは空回りかと思えたけど、結構来るもんあったわ。
あのシーンは見てるこっちまで痛そうな顔しちゃったよ。
真実を告げたお陰で叩き殺されちゃったアンマ可哀想だ…
「伊右衛門様…うらめしや」って出てきた所、やっぱり笑ってしまった!
心がズタズタに傷つき、長屋を飛び出し走る岩が…美しい。

キャッチコピーの「むごいほど、そなたは美しい」って頷ける。

 日本人の誇りのひとつでもある、着物などの時代文化。
着物だからこそ、栄える映像もあるし物語にも独特の味が出る。
『双生児』のワケ在りカップルもこの映画のカップルもそれぞれ魅力的だ。
お茶の伊右衛門のCMに出てくる本木雅弘と宮沢りえカップルも大好き!
いつかあのCMの夫婦で日本的な映画を撮って欲しい。

 こういう素直じゃない純愛ものには弱い!!
ちょっとひねくれた私にはツボを刺された。言葉使いが古風なのも素敵。
昔からの日本が持つ男女の強い念みたいなものが描かれる。
あまり人に執着しない性質の人にはうまく感情移入できないのかも。
涙が出るわけじゃないんだけど、感動しました。
程よくドロドロ、悲劇があり、求め合う…雰囲気ものとしても楽しめる類だし。
好き嫌いでかなり分かれそうな映画。



わらの犬 (1971/米) 117分


 かなり古い映画。主演は若りし日のダスティン・ホフマン
イギリスの田舎町に引っ越してきた数学者の夫婦。
地元民に小馬鹿にされたり周囲の仕打ちにも無抵抗主義を貫く。
しかし、とある事件に巻き込まれたことをきっかけに
その怒りを爆発させる…

何か眼鏡かけてもさい感じの学者の役なんだけど
凄いウッチャンとかぶって見えたのは何故??
とてもレインマンの人とは思えなかった。

 奥さんがレイプされてしまうんだけど、それまでに奥さん挑発し過ぎ。
ブラつけないでセーター着るし、平気で裸で窓通るし
奥さんは少なくともあの元彼氏には好意的だったと思う。
なりゆき上かもしれないけど、少なからず寂しかった彼女は
彼に甘えてしまったかのようにも写る。
夫婦共に、人間の心の闇を体現していたということなのかな?

自宅で仕事する人間にとって奥さんみたいな構ってチャンは困るだろうな。
毎日が休日のようで、自分で仕事する時間、趣味に費やす時間、
妻と過ごす時間…生活を自己管理しなきゃいけないってのに
いつも構って構って。ペットの犬みたい…と思った。

 ラスト近くの闘争は凄かった。
普段おとなしい人間を怒らせるとこうも極端に恐い、という映画。
しかしこの男の沸点があまり理解できない。
何でそんなにむきになってるんだ?!と思ったけど…
最後の台詞は印象深かった。



ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ/完全版 (1984/米) 227分





 マカロニ・ウェスタンの巨匠セルジオ・レオーネ監督の遺作となった映画。
劇場公開版より約30分未公開シーンが追加された完全版。
出演はロバート・デニーロ、ジェームズ・ウッズ、
エリザベス・マクガヴァン。(彼女の少女時代をジェニファー・コネリーが演じる)
エンニオ・モリコーネの音楽が哀愁を誘う。

 1920年代初頭ニューヨーク。
貧困街に住むユダヤ系移民の少年ヌードルスたちは小さな盗みを働く日々。
新しく街にやって来たマックスと知り合い、禁酒法の目を掻い潜り、
密輸の手伝いをすることで稼ぎも上がり、マフィアにのし上がっていった。
数年後、危険の大きい仕事に手を出すと言い出したマックスに
ヌードルスは、長年の親友に残酷な決断をさざるをえなかった。

 名作の部類に入る、有名な映画だったので借りて見ました。
…長かった…雰囲気重視の映画ですね。ちょっと苦手な映画でした。
ロバート・デニーロの頬のほくろ…アレが気になって仕方なかった。
あのほくろは特徴的だけど、なんていうかムサさも演出してるよな。
少年時代の話の方がわかり易くて見やすかった。
ジェニファー・コネリーが可愛いのな。成長したらアリャだけど。
冒頭の長い電話のコールにイライラしてしまったのは私だけでしょうか?
最初は状況掴めなくて、展開についていくのが困難だった。

 
駅で切符買った後、急にデニーロの髪が白くなるから
てっきり追っ手を撒く為に変装したのかな?なんて…時間飛んだのね。
あの恋人を撃ち殺した追っ手たちはその後どうなったんだ?ん?
何処か見落としたかな?後で感想サイト回ってようやく理解出来た。

マックスの顔観てるとどことなく中井貴一を連想してしまった。
ジャケットにもなってるあの風景は綺麗でしたね。
その後、映画ではあんな展開が待っているとは。
一番背が低く幼い彼が問答無用に殺されてちょっとショックだった。
ヌードルス、警官まで刺さなければ正当防衛で済んだんじゃ?
ケーキでヤラせてくれる彼女が太った娼婦になっていた…。
彼が抜けていた分も、仕事の報酬を分けてくれる仲間たちはイイ奴らだな。
ヌードルスのラストの笑みの解釈は…
@仲間を助ける為に仲間を売って、結局見殺しにしてしまった…罪悪感
A実はお前等に付いてくのが苦痛だったんだよ…アハ
B何たる皮肉…もう人生、どうにでもなれ。
う〜ん、他にも色々説があるけど、きちんと見れなかったような。
少年時代からずっと憧れていた女性を強姦してしまうシーンは胸が痛い。
金を受け取らなかった運転手は憤っていたんだろうが、阻止までしなかった。

細かい表現方法などコアな映画ファンには絶賛の嵐のようですが、
テンポが遅く、いやにノスタルジックで長いし全体的に見やすくはない。
個人的には「ゴッド・ファーザー」系の方が好きです。


わんわん物語 (1955/米) 79分





 新婚のジムは最愛の妻にメスの仔犬を贈った。
その仔犬の“レディ”は成長し、家族も円満そのものだったが
ジムの奥さんが妊娠し、身の置き場がなくなったレディ。
二人はしばらく家を開けることになり、伯母さんが子守をしに居座る。
ずる賢いシャム猫2匹を飼う猫派の伯母さんはレディを外に追い出した。
ひょんなことから町をうろつく雑種の野良公“トランプ”と仲良しになる…

 ディズニーアニメのひとつだけど、こんなに昔に作られたんだね。
家にLDがあったから、小さい頃はよく観ていた。
ジャケットにもなっている、ミートボール・スパゲティを食べるシーン。
凄いおいしそうに見えるんだよなぁ。
一緒に食べるうちにチュッとキス。ロマンティックだ…
人間でやるにはちょっと変な展開だけど、絵になってるんだよねぇ。
トランプの日本語吹き替えしてるのがバイキンマンの声なのが気になる笑
ディズニーってお決まりのごとく、ドキドキハラハラな展開があるよね。
この映画では犬を始めとする動物たちが主役なので
レディの飼い主夫婦の顔や赤ちゃんはうまく見せていない。

 使われてるBGMもなかなかの名曲がある。
犬のしぐさとか、結構細かいし。
この映画を観て、友達の家で飼われてる犬を「犬」って呼ぶことに
抵抗を感じたこともあったっけ。
かといって、付けられた名前呼ぶのも馴れ馴れしいのかな…と。
私も犬を飼ってみたいけど…凄い依存してしまいそうだ。

 レディの近所の凸凹トリオの老犬コンビも好きだ。
ボケと突っ込みが成立してるね。
鑑札って何だろ?って小さい頃はずっと不思議だった。
首輪についてる飾り、どの犬も共通だし。
保健所にも色んなタイプの犬が登場。犬好きにはたまらんかも。
自分の飼ってる種類の犬とか、どうなのよ。
シャム猫が歌う独特のノリの歌も好き。
物語の筋もしっかりしてるし、安心して鑑賞できる作品だ。
この頃のディズニーの色使いや作画が大好きです。今は変わってきたよね。
終わり方も幸せいっぱい。
この作品にも続編があるけど、未見。仔犬たちが主役なのかなぁ?




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