管理人NEROが映画について語ります。

Caramel Cinema


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デアデビル (2003/米) 103分




 マーヴェルコミックス原作発の新たなヒーロー誕生!
少年期に事故で目の視力を失い、代わりに他の器官が異常発達した主人公が、
成長してヘルズキッチンの盲目の弁護士となり、昼は法廷で悪を裁き、
法廷で負けた場合は夜に怪しいコスプレに身を包み、
昼間の腹いせと正義のお題目で敵を問答無用にぶっ殺す!
“デビル”とは父親がボクサーで、そういう異名が付いていた由来から。
「潔白な人間しか弁護は引き受けない」と、そんなに優秀でもないのに豪語。
引き受けた依頼人は金じゃなくて品物を持ってくる始末。
今日も相棒とカフェでダベりながら、美しい女性が入ってきたら
身障者なのをよいことに、ナンパ・ナンパ。
そんな時、たまたま声をかけた相手がエレクトラ。彼女は実は…

 主役のデアデビルことマット・マードックを演じるはベン・アフレック。
ヒロイン・エレクトラ役にジェニファー・ガーナー。
この二人は共演をキッカケに交際を続け、2005年に出来ちゃった婚をしている。
マットの弁護士パートナー役にジョー・パントリアーノ(マトのサイファー君)
敵側のナイスキャラ・ブルズアイ役にコリン・ファレル。
ヘルズキッチンの支配者キングピン役にマイケル・クラーク・ダンカン。

 映画公開当初から日本じゃあんまりウケなかった作品。今更になって見てみた。
問題視されてた暗闇ファイトは、まぁ許せた。バットマンだって観づらいしね。
コスチュームがダサいってのはうなづける。あれじゃ仔豚マンみたい(笑)
異常聴覚で物や人を探知できる映像は面白いしいいアイディアだけどね。
他はストーリーも在り来たりで、エレクトラの格好とかも現実と浮く。
ベン・アフレックは主役向きじゃないんだよなぁ何か。
コス着てアクションしてるシーンはスタントマンに任せることが出来るけど、
公園でのアクションシーンは失笑もの。戦って仲良くなるって設定凄いね。
コリン・ファレルは思ってた以上に好演。ブルズアイのキャラが良い。
そのへんにある物なんでも武器にしちゃうとこも格好良い。
ラスボスがアッサリし過ぎてて、尻つぼみ。
だいたいあの人は“いかにも悪”って空気かもし出してるけど、
元仲間を暗殺した以外は悪行見せてないので倒してもあまり爽快感なし。
デアデビルにしても一般人を助けたりするシーンも欲しかった。
ヒロインを見殺しにしてしまうという吃驚展開がありながらも、
正直、エレクトラどうでもよし!スピンオフ既に見ちゃったからな。


 弁護士マットは自分の引き受けた仕事以外でも無罪放免人物を葬ってるの?
自分が負けた被告ばかり狙ってたら容疑は自然とマットに向くよな…
特に主張もしてないのに始めからデアデビルの存在があって、
何か釈然としない。あの記者も微妙。オチも微妙…
カタルシス感じたのはエヴァ・ネッセンスのBGMかかったとこだけ。
冒頭の父と少年が絶望から立ち直ってくくだりはワクワクしたけどな。
まぁまぁは面白かったけど、続編が出るようなヒーローじゃないね。


デイ・アフター・トゥモロー (2004/米) 124分


 地球温暖化により近い将来起こる可能性もある天変地異を映画化
世界各地で異常気象や竜巻、津波…北極の氷が溶けて大パニックに。
気象学者の父がニューヨークに閉じこめられた息子たちを助けに行く…

 やっぱ醍醐味はCGだよねぇ
実際に環境問題は深刻なんで、笑えない未来かもしれない…
あの息子がどうしてもスパイダーマンの人に見えたり
お父さんがピアーズブロズナンやハリソンフォードに似てたり似てなかったり
ロスが竜巻にあったり、日本に雹が降ったり(あれ、中国じゃないの?)
ニューヨークが津波で沈んだり、半球が氷の世界になっちゃったり…
いろんな災害パニック映画をいっぺんに楽しめますね。
もうちょっと人物像を掘り下げて描いてくれたらよかったかも…
まぁ映画のテーマじゃないかもしれないが。

 あの冷気が襲ってくるような描写はゾクゾク
私的にサバイバル生活より冒頭のパニック映像が一番見応えあったかな。
ハリウッド王道な終わり方じゃなかったのが気に入りました。
自然の力にはかないませんよ。人間は地球にとってウィルスかもしれないのに
それでも人類は生きていく…


ディアボロス/悪魔の扉 (1997) 144分


 キアヌ・リーブスとアル・パチーノ共演のサスペンス・ホラー。
弁護士ケビンが裁判で弁護人が有罪だと知っていながら、
自分自身の名誉とプライドの為に裁判に強引に勝利する。
その虚栄からすべてが始まった…
ニューヨークのある大きな弁護士事務所に誘われ妻と新たな暮らしを始める。
都会での生活、新しい職場、戸惑いながらも適応しようとするが
身の周りで次々と不可解な事件が起き…

 現実と聖書の世界がちょっと混同してる所とか、
ニューヨークの街並みとかビル郡なんかも魅力的。
BGMが禍々しくて普通の人達が時折悪魔に豹変する…
不思議な世界に魅了されてしまいました。

 私はこれを見てキアヌ・リーブスを初めて知りました。
黒髪だからブロンド俳優と違った印象受けるしある種、親近感湧くよね。
その後、マトリックスで自分的大ブレイク!!
アルパチーノの悪魔役も怪演で素晴らしかった。
演説ぶりが決まっててダークな魅力を感じる。
妻役にシャーリーズ・セロン。精神を病む妻の役を見事に演じてたと思う。

 何故悪魔は彼を狙っていたのか…秘密が明らかになり
ラストは仰天しました。でもこういう終わり方もかなり良いかと。
テレビで見たのでカットシーン等凄い気になりました。
廉価版でも出たら絶対買うつもりです!!


テイキング・ライブス (2004/米) 103分





 殺した相手の人生を乗っ取り、別人になりすます連続殺人鬼を追う
女性プロファイラーを主人公にした犯罪サスペンス。
主演にアンジェリーナ・ジョリーを向かえ、その他キャストも豪華な面々。
イーサン・ホーク、キーファー・サザーランド、ジーナ・ローランズ、
オリヴィエ・マルティネス、チェッキー・カリョ、ジャン・ユーグ=アングラード。

 ある日、工事現場で白骨化の進んだ両手の切断された死体が発見される。
モントリオール警察にFBI女性特別捜査官イリアナ・スコットがやって来る。
プロファイルの天才。今回も彼女の分析で捜査は進展を見せ始めた。
そんな矢先、新たな殺人事件が発生する。しかし今回は目撃者がいた。
その男の情報から犯人がマーティン・アッシャーであると判明するのだが、
彼は随分前に死亡したことになっていたのだが、
最近になってマーティンの母親が旅先で彼を目撃したという…

 題材からして、面白そうだな〜と思ったけど予想と違う映画でした。
冒頭が何か青春ものロードムービーみたいな始まりで、
あれ?と戸惑っていると衝撃シーン。始まり方は凝ってると思う。
アンジーは綺麗だな…変なアクションものよりも、こういう魅せる演技がいい。
特に目のアップとか。女の私でも普通に見とれてしまった。
殺した相手になりすます…この設定があまり活かされてない気がする。
演じる役者も変える位、整形で完璧に成りすまして、
何回か警察を煙に巻くような展開があったら面白かったのに。
どんでんがえしが用意されてて犯人を捜す映画だけど、
犯人丸判り前提で観てももう少し楽しめる内容にした方がよかったかも?

 
最初から怪しかった彼とほのかな恋心を抱いて、
キーファーを噛ませ犬にして事件が解決したと思わせて
女捜査官と殺人犯がベッドイン。ある意味、一番の見せ場。
なるほど、これが見せたかったわけか〜アンジー脱いでるし。
イーサン・ホークは今までの役柄から一変してて面白かった。
判っていつつも、彼が変貌したくだりやエレベーターのシーンは印象強い。
キャリアウーマンだった女捜査官が骨抜きにされ、失態を犯して解雇され、
淋しい家に住んで…7ヵ月後に彼が再びやって来る。
このシーンはBGMなしで結構ハラハラした。
完全にか弱い女性になってしまったと思ったイリアナが…。
一瞬「何じゃこりゃあ」と思ったけど、まぁ笑えたしいっか。
キーファーの出番があまりに少なかったし、正体も冴えなかったな。


 中盤少し退屈するし、前半の新鮮さに比べて
後半はありきたりなサスペンスになってしまっているのが惜しいけど、
アンジーやイーサン、好きな俳優目当てで見る分には楽しめるかな。
劇場公開バージョンに衝撃の追加映像が加わっているらしいが
劇場で観てない人には何処が追加シーンなのかは判らない。
どうやらエロ系とグロ系のシーンらしいんだけど…何処なの??
真面目なサスペンスなのにNG集が付いてるのにビックリ。


ディープ・ブルー (2003/英・独) 91分


 自然・動物ドキュメンタリーで高い評価を得ているイギリスBBCが
製作7年を費やした、かつてないビッグプロジェクト。
ロケ地200ヶ所、撮影フィルム7000時間という秘蔵フィルムを91分に収めた。
知られざる海の神秘、生き物たちの生態系、美しさを見せる。
全世界で未曾有の大ヒットを記録した脅威の映像大作!

 観たくて観たくてウズウズしていました。
最近では観なくなったけどNHKとかでやっている生き物特集好きなんです。
これは、高い技術と年月をかけた豪華な映像集だと思う!
いざ観て…圧倒されてしまったわ。
解説が少ないけど、どうやってこんな所撮ったんだと思う映像満載!
獰猛だとは知ってたけどシャチのイメージがガラッと変わった。

 アホウドリの群れ、カニの大群が綺麗で素敵だった…
鳥ってあんなに海中に潜っていられるんだね。凄い
ペンギンが陸にジャンプする時、海中から観るとロケットみたいだった〜
イルカも可愛いけどペンギンの行進がたまらん!
クラゲの世界は宇宙みたいだった。幻想的…

 荒波、静寂の海、夜の海の世界や海底の世界…海にも色んな顔がある。
海はすべての生命の源だものな。綺麗な海は身近にはないけど
この映像の海は綺麗だった…珊瑚礁の輪なんて初めて知った。
確かに、すべてを忘れて見惚れていた自分がいた。
観終わって、90分なんて短すぎるよー!と思った。
特典ディスクも見ごたえ抜群だよ!

 大画面のテレビがある家なら是非観るべき!!
自然界、壮大な海を見てちょっと疲れた心を癒しましょう。
音楽もオーケストラがとっても豪華。
こういう映像を見て少しも美しいと思えない人がいたら
私はその人を人としてどんなに優れていても尊敬できないだろうな。
むしろ、そんな人いたら可哀想だと思う。
最後のメッセージで、「海を汚す」ではなく「海を傷つけている」と
表現されていて、ハッとした。


Deep Love アユの物語 (2004/日) 95 分


 女子高生のアユは将来の夢も無く援助交際で気怠く生きる日々、
怪我をした子犬を拾ったことからおばあちゃんと親しくなる。
そのおばあちゃんは養子の息子の心臓の病を治す為にコツコツ内職で
資金を貯めていたが、アユの知り合いのホストが金に困ったことから…

 …買って後悔ヤッスイ映画でした。
当時、この携帯小説が流行っていた時は興味なくて
映画を観れば一発でストーリー分かっていいかと思ったんだけど。
何でこれで大反響だったの?!とってつけたようなありがち設定
これだけ泣ける要素満載なのにどうして大根ばっかり…
いや、話の流れ方もおかしさ満載だけどさ。都合良いし
重いテーマを扱っているんだけど、どれも軽く見て取り入れた感がして苛つく
詰め込めばいいってもんじゃない。

 そして主役の子をあゆ似にしたのって間違える人がいるからだよね…うん
私も、あの浜崎あゆみが女子校時代に体験した話かと勘違いした。
演技下手くそですね。黙って睨んだりボソボソ喋ったり。
どのシーンでも演じ方が似たり寄ったり。顔はいいのに残念です

 中途半端に演じるんじゃなく、とことん壊れて欲しかった。
一般向けとか考えないでさ。レイプや暴力も過激にちゃんと撮って欲しかった。
そうすれば少なくとも衝撃的な話題作になったはずである。
 この為だったらやむおえない手段…とか
援助交際する女の免罪符のつもりか?身体売っても格好いいと思わせがち。
むしろ、そういう軽はずみな行動が破滅を招くことは話にも描かれているから
そこら辺思う存分後悔させなきゃダメだろ。



ティム・バートンのコープスブライド (2005/英) 77分




 ヘンリー・セリック監督と組んで人形を使ったストップモーション・アニメ
「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」を手掛けたティム・バートン監督が、
ロシアの民話を題材に描くダーク・ファンタジー・ラブストーリー。
ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーターはじめ、
豪華で多彩な顔ぶれが登場人物の声を担当している。

 19世紀ヨーロッパのとある小さな村。名ばかりの没落貴族の娘ビクトリアと
成り上がりの魚屋の息子ビクターの結婚のリハーサルが執り行われ、
そこでビクターとビクトリアは初顔合わせ。政略結婚に乗り気でなかった二人だが
一目見て気が合った二人。しかしリハーサルはビクターの緊張で大失敗。
落ち込んだビクターは森の中で本番の練習をしているうちに、
誤ってそれと知らず死体相手に結婚指輪をはめ、誓いの言葉を言ってしまう。
突然地面から花嫁衣装を着た白骨化した女性が現れ、
ビクターの言葉を真に受けて、彼を強引に死者の世界へと連れ去ってしまった…。

 ナイトメア好きならたまらない、ストップモーションアニメの新作☆
ビクターもコープス・ブライドもどことなく声優担当した俳優自身にもどこか
似ていると錯覚してしまうのは、単なる気のせい??
相も変わらずダークな世界。住民は皆どこか化け物じみてて個性的。
あの世の住民もハロウィンタウンに負けず劣らず変なのばかり。
どーしてもナイトメアと比べるとちょっと弱いかな、って思うけど
とにかく一番気に入ったのが犬のスクラップス!!ゼロより可愛い?かも
ティム・バートンは余程、犬に愛着あるんだろうな。
自分の身になって考えても、死んだ犬に再会できるなんて凄い嬉しいだろうな。

 二人の親も町もじめっとしてて少しも楽しそうじゃないのが凄い。
この映画の世界だったら、クレイジーなあの世の方が幸せに暮らせそうかも。
実写版にしちゃったら相等グロいコープスブライドも、人形だからキュート。
あらすじ見ただけで結末は予想できたけど、やっぱりジーンときちゃうんだな。
そして、死者が生者の知り合いに会ってるシーンが好き。
無難にまとめた感じで、もっと仰天、吃驚する展開も欲しかったかも。
ミュージカルにしては、あまり心に残る曲もなかった。
時間も短めだしね…もっと遊び心を入れてかき回しちゃえばよかったのに。
でも、でも、コープスブライドの美しさに免じて許してしまおう。
牧師の声はやっぱりリー氏だったのね。即行サルマンが浮かんだもん。


手紙 (2006/日) 121分






 「白夜行」など人気ミステリー作家・東野圭吾の同名小説を映画化。
兄が強盗殺人を犯したことでいわれなき差別に苦しむ主人公の姿を通して、
加害者の家族をとりまく社会のあり様を真摯なまなざしで見つめる。
主演は「電車男」の山田孝之、共演に玉山鉄二、沢尻エリカ。
監督は金八先生、男女七人夏物語などドラマの演出で知られる生野慈朗。

 川崎のリサイクル工場で働く青年、武島直貴。
職場が近くで積極的に話しかけてくる由美子とも打ち解けることなく、
人目を避けて生きる彼は、兄・剛志が自分を大学に行かせるため
金品を盗みに入った邸宅で、誤って人を殺してしまったのだ。
無期懲役で服役している剛志からは毎月手紙が届いていた。
兄の素性がバレると住んでいたアパートを立ち退かねばならなくなったり、
仕事も何度か変わらなければならなかった。
やがて、お笑いでプロになる夢を抱き、友達とコンビを組み
徐々に芸能界で成功していく直貴だったが…

 随分話題になって映画館でも何度も宣伝見かけた気がする。
思いっきり泣かせ系映画なのは判って見たんですが、
後半以外はほとんど安っぽい退屈なシーンばかり。
それを田舎のメガネっ娘なのに超可愛くて、何故か後から
都会なギャルに変身を遂げながらもまだ主人公に懐く沢尻の可愛さでカバー。
吹石一恵のお嬢様設定が失笑ものです。初対面のディナーの席、
このくだりがあまりにも王道過ぎて吹いた。何じゃそりゃ。
婚約者がいて何時代だよ?と劇中でも突っ込んではいたけど、
その婚約者が家
に来て秘密を喋るのも…昼ドラのノリだよね。
ここら辺のくだりはどうもリアリティに欠け、テーマを台無しにしてると思う。

 この映画の見所のひとつ、
差別されても仕方ないと諭す会長シーン。
(仕方ない…とは思い切れないんだけどね。私としては。
殺人犯の親だったら責任は充分あるけど、兄弟にも積はあるのか…う〜む)
でも人を殺したのはどうしても悪いことなので、一口には語れないな。

山田孝之はもう認知するまで役者としての仕事辞めてくれないかな。
もうそういうイメージでしか見れないから。殺人犯の身内として
差別、偏見を持たれるのは可哀想だけど、子供が出来たから
トンズラなんて少しも同情できないね。と、別の目で見てしまうのさ。
それに直貴さんよ、そんな事情があっても芸能界に入ったのなら
どうしてそんなに簡単にバレてしまう実名でやっていたんだよ。
昨今のお笑いブームに便乗して、原作のミュージシャン設定を変更したのは
結果的にはそんなに悪くはなかった。でも直貴のキャラとお笑い芸人という
職業がしっくり結びつかないんだよね。職場でも暗い奴なのに。
幼馴染の相方は兄貴の事件のことも知ってるくせに何のフォローもしなかったね。

玉山鉄二は今までどちらかといえば顔だけの大根だと思ってた分、
手紙を朗読してる言葉、最後の方の表情は素晴らしいと思った。
この映画は
被害者の身内の人が「もうやめよう」と言ったくだりと、
剛史の無言の合掌シーンだ
が特出していて、
もっと丁寧に作れば名作にもなれただろうに、所々綻びがあり残念である。
何よりも致命的だったのが小田和正の「言葉にできない」を流した点。
もう既に他のタイアップイメージが強すぎるこの曲をかけるのは
物語の質を下げ、感動してた自分がバカらしくなってしまう程である。
それだけ、製作側がこの映画にいい加減なのかと勘繰ってしまう。
扱うテーマは重いのに泣かせることに走りすぎて潔くない。
私のように感じた人はきっと、原作の方がしっくりくるんだと思う。原作読もうかな。


テキサス・チェーンソー (2003/米) 97分


( (;゚Д゚)ガクガクブルブル滅茶苦茶怖かった。
「悪魔のいけにえ」のリメイク作品
今までの洋画ホラーではモンスター系なシリーズものも多く
ゾンビシリーズはどこか割り切った面もあって楽しく観れたりもした。
悪行三昧な若者が襲われたりちょっと因果応報なストーリーだったりもしたから。
でも、これは最初から最後まで真面目
そして何だか凄くリアルでゾッとする硬派な恐怖です。

 都会から来た5人の若者がワゴン車で楽しく旅をしていた。
テキサスの片田舎にさしかかり、道を呆然と歩いている少女を発見。
心配になった彼らは彼女を車に乗せてあげることに。
しかし彼女はひどく怯え、持っていたピストルで自殺。
驚きショックをうけた一同は戸惑いながらも助けを求め
近くの給油所に駆け込み警察に電話して待つことになるが…。

 夜中に一人で見たんだけど
見終わったあと、心臓がバクバクしっぱなしだった。
闇が怖かったり物音が怖かったり…
まさか日本であんなことはないだろうけど、それでも禍々しい。
道徳心のかけらも無い気違いはマジで恐い。
とにかく映画に出てくる主人公サイドの人以外は狂気に包まれている。
もの凄くネガティブになる映画です。

 見知らぬ土地には行くもんじゃないな、とか
閉鎖された田舎とか、そういう環境は世間という大きな常識社会から見放されて
孤立してどこまでもおかしくなっていくんだ…。
指輪を発見して悲しくてたまらなくなってしまった。
フックのシーンは絶句。もうラストまで目が画面釘付けでした。
オリジナルの方がいいという意見が多いけれど、観る機会があるのかな…


テキサス・チェーンソー ビギニング (2006/米) 92分






 03年にジェシカ・ビール主演でリメイクされた「テキサス・チェーンソー」前日譚。
本作は前作を凌ぐ究極の恐怖描写が満載で、殺人一家と、
レザー・フェイス誕生の過程を前作同様マイケル・ベイをプロデューサーに製作。
監督は「黒の怨(うらみ)」のジョナサン・リーベスマン。
彼は次世代ホラー監督として現在「13日の金曜日」最新作にも名乗りを上げる。
 1939年、一人の赤ん坊が食肉処理場の血まみれの床で生まれたが、
障害を持っていたその子は生肉の包装紙に包まれ、直にゴミ容器に捨てられた。
たまたまゴミを漁っていた女に拾われた赤ん坊はトーマスと名付けられる。
トーマスは成長し精肉場で働くが、やがて町の過疎化に伴い工場は閉鎖。
工場長をハンマーで撲殺し、トーマスと一家の殺戮が始まった。

 劇場に観に行ってしまいました。友人と3人で。
レザーフェイスがいかに生まれたか?って思って観に行ったんだけど、
そういう裏づけはほとんど描写されず、冒頭に断片的に説明されるだけ。
中身は普通にもうひとつのパターンの「テキサス・チェーンソー」とでも。
今回も車で旅するカップル4人がこの一家の狂気に巻き込まれます。
レザー・フェイスと保安官のじいさん等、前作とキャストは多少同じ。
R・リー・アーメイ演じる保安官がレザー・フェイスを上回る不快感。
この映画はひたすら不潔・不快・理不尽・悲惨・といった印象。

 前作を既に見ている人向けなんだけど、観てる人は予想できてしまう。
そこら辺は前作よりも衝撃度や新鮮さは薄れてしまう。
しかし、
主人公たちはどうして武器もなしに仲間を救出しに行けるんだ…
逃げて警察部隊連れていかないと絶対助からないと思う。
美しい人間性なんだろうけど、一人くらい見捨てて逃げてもおかしくない。
ていうか、自分の立場になっても逃げるし、仲間が逃げても責められないし

あれだな、もう田舎町にイカれた保安官が登場したら即撃ち殺さないと。
若干、前作よりも映像は薄暗く、汚らしさが増してた気がする。
初めてのマスクなシーン、コアなファンにはたまらんのでしょうかね。
人間フックや瀕死の仲間にトドメを刺す等、前作の方が凄惨さ上かもしれない。
ただ今回、パーティー全滅で終わるので後味の悪さは上回る。
まぁ生き延びちゃったら通報されちゃうからな。不可抗力。
でも、車の後部座席に隠れてるなんてちょっと無理な展開だと思った。
レザー・フェイスじゃなくて、ジェイソンの技だと思うんだよね。
あと、復活して参戦してきたディーン君、どうせ助けに来るなら
きちんとした武器を持参してきなさいよ…。そうすりゃ2人は助かった気する

最初に工場長殺して道路歩いてるシーン、やけに格好よくて
まるでエル・マリアッチを彷彿とさせていた。何じゃそりゃ!!

 リメイクが気に入らない筋金入りの「悪魔のいけにえ」派はダメかも。
でも「悪魔のいけにえ」を思わせる
キチガイさんの食卓は出てくる。
かといってテキチェを既に見ている人が見るにも新鮮さを欠く。
でも前作の恐怖が薄まってる頃に劇場鑑賞する分には充分恐いか。
ビギニングということでホラー以外の要素も期待してしまったが、オールホラー。
今回主演の女性ジョーダナ・ブリュースターは「パラサイト」の子か。
ムダに色気ムンムンのプロポーションでした。ジェシカ程巨乳じゃないけど。
やはり劇場鑑賞はこたえますね。軽く頭痛がしました。
しかし哀しいかな、3度似たような展開の映画を観ていると、
恐怖やグロさにも何だか免疫が付いてきてしまったような…。



DEATH NOTE デスノート 前編 (2006/日) 126分






 「週刊少年ジャンプ」での連載スタートと同時に、
その衝撃的な内容と独自の世界観が話題を呼び、
圧倒的な人気を巻き起こした大ベストセラー・コミックスの実写映画化。
予算20億円を費やし、前編・後編連続公開という日テレの大プロジェクト。
そのノートに名前を書かれた人間は死ぬ。
死神のノートを拾った一人の天才が実行した、生殺与奪の犯罪者裁き。
ノートを巡り、繰り広げられる、闇の救世主キラvs世界の名探偵Lとの心理戦。
主役の月役に藤原竜也、探偵L役に松山ケンイチ(『NANA』のシン役)
夜神総一郎役に鹿賀丈史、弥海砂役に戸田恵梨香、
FBI捜査官レイ役に細川茂樹、南空ナオミ役に瀬戸朝香、
更に実写版オリジナルキャラ秋野詩織役に香椎由宇、ワタリ役に藤村俊二。

 まず、原作漫画に思い入れのある人は100%は楽しめないのは確実。
ただでさえ長く、そしてセリフ量も半端でない漫画をまとめきれるわけないし、
忠実に全てを違和感なく再現など出来ないし、どうしても時間が足りない。
それを大前提に劇場公開当日に友達と映画館に足を運びました。
とりあえず、始まりあたりはよくやっていたと思う。
中盤ダレる。ホントに、「実写やってみたけど、どうですか?」って感じで
実写映画『NANA』と似たような感覚でしたね。
藤原竜也の舞台演技が故にか、喋り方が甘くて臭くて笑えた。
ある意味、月っぽいのかもしれないが、それでも若干キャラに変化あったね。
L役の松山ケンイチはキャストが決まった段階から批難轟々だったこと思うと
まぁまぁ健闘していたように思える。座り方、手、しぐさはよく似てた。
ビジュアル面はメイクの勝利だが、想像以上に若すぎる気がしないでもない。
一番、役者的にダメ出ししたいのが瀬戸朝香。彼女は下手です。
そして哀しいかな、レザージャケットが物凄く似合っていない。
ミサミサ役はあまり登場シーンなかったけど、結構雰囲気は出てたかも。

 まずレイ・ペンバーがレイ・イワマツになってたのにがびーん!
月が法律の限界に絶望してノートを拾うという設定は良かったとは思う。
デスノートが結構大きかったのが意外。街頭で堂々と出すんじゃありません!
グッズに絶対デスノートあるって信じてたのに…ないじゃんか。
死神リュークのCGも、PS2ゲームのCGレベルだったけど、段々慣れた。
声優の中村獅童も悪くはなかった。リンゴねだるとこ良かったよ。
オリジナルキャラって必要か?って思ったけど、ラストああなるわけね。
彼女もあまり演技上手くなかったなぁ…全然可哀想に思えなかった。
バス運転手に田中要二さんがいましたなぁ(笑)
ナオミがLに電話した段階で、何じゃこの展開はぁ〜ってワクドキしたけど
どうも映画全体、映像の質がチープでテレビのSPドラマ並なのが痛い。
月には落ち込んだように見せた次の瞬間、ニヤリと笑って欲しかった。
Lの甘党ぶり、お菓子おでんや毛布シーンなど、サービス映像だね。


 原作ファンには消化不良や不満タラタラは仕方なしにしても、
漫画を未読の人が映画だけ初見したとして、吸収できる内容説明に至ったのか?
そこら辺がちょっと疑問だね。ホント、前後関係や設定とか細かいから。
映画が気に入った人が漫画を読んだとしたら、やっぱり漫画の方が
もっと面白いと思うことは間違いない。それだけ、漫画が完璧過ぎるのだ。
映画としては一本調子な気がして、雰囲気でもっとメリハリ付ける必要ある。
「バトルロワイヤル」もリメイクされることだし、これもなりそう。
そうなった時、設定をもっと大まかに改変して大胆にリメイクした方がイイね。
とりあえず後編も見るけど、どういう結末でもやはり叩かれちゃいそう。


DEATH NOTE デスノート the Last name (2006/日) 140分




 人気漫画デスノート映画化、その後編。
恋人を無残な形で亡くした夜神月は父も所属するキラ捜査本部に入る。
Lと腹の内を探り合いながらも、キラ捜査を進めていた矢先、
さくらTVに“第二のキラ”と名乗る人物からのメッセージテープが送られてきた。
キラの意志に賛同し、キラに協力すると発言し、過激な方法でアピールを開始。
月が持っていない、相手の名前と寿命が見える“死神の目”を持つ第二のキラ。
二人のキラが手を組む前に捕まえたいL(捜査本部)と、
L側に見つかる前に第二のキラと接触する必要が出来た月。
原作とは異なるラストを用意し、映画オリジナルのストーリーを展開する。
前作のキャストの他に、高田清美役に片瀬那奈、上原さくら、
もう一人の死神レムの声優は池畑慎之介が担当。

 原作と異なるオチとは?早く見たくて劇場に足を運んだ。
前半は何ちゃってFBIや地下鉄のシーン、詩織イマイチ、と不満が多かったけど
後半は思ってたよりずっと全体的に出来が良かったように感じる。
下手にチープなBGMを入れなかったせいかな?(スガシカオとか不要)
極端に大根な瀬戸朝香も居ない!ミサ役は別に下手じゃなかったと思う。
やはり漫画とは違う展開が新鮮な分、楽しくなったと思う。
映画自体のクオリティは高くないし、エキストラの演技は相変わらず酷いけど、
犯罪者が裁かれていくシーンも前半より見せ方上手くなってるような気するし。
ミサは確かに漫画とはキャラ若干違うけど、アリ。結構はまってた。

 
高田清美が原作の火口と役割を被せて、色気も見せて好演してたな。
堂々と裁き過ぎ!とかなんでそんな変なお面飾ってるの?とか思ったけど。
前半の詩織の葬式写真でかすぎ。そんな偉人でもなかろうに…
月役の藤原はどうしてもちょっと演技臭めに見えるけど、それが受けてるのかな。
総一郎役も芝居がかり過ぎた喋りで、いい意味似た者親子だな。
漫画の総一郎ともちょっとキャラ違うと思う。息子がキラだって知ったら
漫画の親父だったら逆上してもっと感情的になりそう。
ラスト近くの人間の作った法律のくだりは、いい演説でした。
月の「名前くらい知りたかったよ…バカ」のシーンが最高だったね!
Lもまさか先に自分で書いちゃうとは、正直ビックリした。
末期ガンで死亡にすればもっと生きられたかもだけど、美しい去り際ですね。
総一郎と会話してる所で前半の監視中寝てるLに毛布かけるシーン思い出した。
ワタリの写真が置いてあるの見て、これも漫画Lとは違うなと思った。
ミサも自殺しませんでしたねぇ。哀愁漂うラスト素敵ですが。
東京タワー飛んで笑ってるリュークはいなくても良かったと思うけど。

レッチリの曲もだんだん好きになってきた。前半・後半のシングル曲欲しいな。
原作での終わり方に納得しなかった人はむしろ映画版の終わりが好きかも。
私も正直、ちょっとこっちの終わりの方がいいかも、なんて。
とりあえずどういう終わりか見ておこうと軽い気持ちで観に行ったんですが、
前半よりも満足度高かったですね。うん、面白かった!
ニアとメロには悪いけど、二部は蛇足だったのかもな…


デス・プルーフ in グラインドハウス (2007/米) 113分






 60〜70年代、B級映画ばかりを2,3本立てで
上映していた劇場を「グラインドハウス」という。
このグラインドハウス映画の大ファンであるクエンティン・タランティーノ監督が
盟友ロバート・ロドリゲス監督とタッグを組み、現代版グラインドハウス映画を製作。
タランティーノが監督した「デス・プルーフ」と、
ロドリゲスが監督した「プラネット・テラー」の2本の他に
フェイク予告編を4本合わせたものをアメリカ本国では上映したが
日本ではデスプルとプラテラの完全版を単独公開することになった。

 監督・製作・脚本・撮影を手掛けたタラはここでもバー店主として出演。
出演者は「バックドラフト」「ポセイドン」のカート・ラッセル。
前半にプラテラの主演を務めたローズ・マッゴーワンが端役で出演。
「RENT」「シン・シティ」のロザリオ・ドーソン、
「RENT」「プラダを着た悪魔」のトレイシー・トムズ、
「キルビル」などでユマのスタントをこなしていたゾーイ・ベル、
「ボビー」「ダイハード4.0」のメアリー・エリザベス・ウィンステッド。
「フロム・ダスク〜」「キルビル」でも出てきたウエスタンハットの警官親子が
ここにも登場。親父は「プラテラ」にも登場します。マニアの為のサービスだね。

 夕暮れのテキサス。オースティンのラジオ局の人気DJジャングル・ジュリアは
親友のシャナ、久しぶりに地元に戻ってきたアーリーンと街へ繰り出した。
お気に入りのバー、グエロスからテキサス・チリ・パーラーをはしごする3人。
彼女たちをドクロマークの付いたシボレーがつけまわしはじめる。
この不気味な車を運転しているのは顔に傷跡のあるスタントマン・マイク。
最初は気味悪がっていた女達だったが、バーで話していくうちに打ち解け…

 デス・プルーフ=タ耐死仕様。スタントマン・マイクの車だそうです。
愛知県内では上映してる所が1つ。はるばるベイシティまで行って見てきた。
ホントにタラ部分だけの編集版なんで、ウソの予告編観れなくて残念。
率直な感想としては、自分は好きだけど、他人にはそうそう薦められない。
他の人の感想でも大方そういう意見だけど。
タランティーノ節炸裂な、趣味出まくりなBGMや画面の劣化具合、
古い映画の雰囲気演出と、無駄な長セリフと一筋縄でない映画のテンポ。
「タメ」の長い我侭なペースに退屈する人がいても仕方ないかなと。

 グラインドハウスの2作品は細かい部分でリンクし合っているので
確認しきれなかった部分もあって今更になって気になってます。
窓から足をズンと出して走行してるのは恐かったな。そして予想通りのことが。
恐ろしい車が襲ってくるって、もっと一人一人残虐に轢き殺すのかと思ったら
あっけなくバーンなのね。そして本人自身も大怪我。
その後は交通事故扱いで飲酒ドラッグ運転してた女達が悪いことになる。
スタントマンならではの快感?な命掛けの悪趣味な遊びなわけですね。
あの保安官の解説のお陰でスタントマンマイクが何故女を襲うのか分かったし、
「さぁ次はこの子たちだぞ〜」って後半からは他の楽しみ方も増える。
ボンネットの上に人がいる状態でのカーアクションにはハラハラしたし、
女たちの逆襲の勢いでスタントマンマイクが押されっぱなしにもビックリ。
きっと現実ではこうなのかも…なリアルさはあったような。
あの終わり方
だけはビシッとしてて誰も文句言えない!!!

 長セリフ演出に関しては、「レザボア・ドッグス」や「パルプフィクション」とは
またちょっと違うんだよね…小ネタやウンチクやニュアンスとかじゃない。
若い女の子のキャピキャピ無駄話。裏があったかもしれないけど読み取れず。
タラさん視点ではきっと、男性の話の種にはオチがあるけど、
女性の話にはオチがなく、ひたすらグダグダなのな(笑)
カーチェイスがメインって聞いてたんですが、自分が思ってたのと随分違った。
「激突」みたいな感じかと…でも後半のカタルシスはハンパなかったです!
あんな小気味の良い衝撃音を久しぶりに聞いたわ。
プラテラは1発で好きになる映画だけど、デスプルは2度目からどんどん
隠し味が滲み出てくるタイプの映画かもしれない。DVD化したらまた見たいし。
完璧に楽しむには雑談に出てきた映画や俳優も熟知しないとな(笑)


デスペラード (1995/米) 104分


 前作「エル・マリアッチ」の同監督リメイクとでも言いましょうか。

主演にアントニオ・バンデラス、サルマ・ハエックと揃え、
監督の友人で監督兼役者のクエンティン・タランティーノもサービス出演。
 愛する女を殺され手を撃ち抜かれ復讐に燃えるマリアッチが
ギターケースに銃を入れ、組織をぶっつぶしていくというストーリー。

 もろラテン系魅力爆発のふたりの色気とラブラブっぷり、
何でもありなとんでもアクション、死傷者が出まくる銃激戦、見所満載!!
 最初にバンデラスを知ったのはこの映画からですね。
今でもたまにテレビで放映されます。ちなみに漫画「仏ゾーン」に
この映画のキャラ、エル・マリアッチに似てるキャラが登場します☆
タランティーノのおふざけ話も面白い。まさにタラ節炸裂。

 「エル・マリアッチ」で主演だったカルロスもまた出演。
「Let's Play!!」で始まる銃撃戦がユニークでおかしい。
ギターケースから銃…思えば凄い発想だよね。
ケースそのものが武器の他の助っ人のも凄かったけど。
あれから、また敵地乗り込んでドンパチやるのかと思ったら
とんだ展開になっちゃって…そこが普通じゃなくていいのかも。

 あの組織のボス、全然弟と似てないんですね(笑)ウッチャンみたいだった。
男のフェロモンという言葉、今まで理解できなかったんだけど、
この映画に出てくるバンデラスにはそのフェロモンという言葉がピッタリ
当てはまるのではないでしょうか。サルマも色気ムンムンです。
細いのに、胸はでかい。ダイナマイトバディってこういうの云うのかな。
ストーリーがよくわからん、とか破綻してるともとれますが、そこがいい。
今でもよく見返すお気に入り作品のひとつ。
続編でなくても、こういうぶっ飛んだテイストの映画をまた作ってもらいたい!


デッドコースター ファイナル・デスティネーション2 (2003/米) 90分


 ファイナル・デスティネーション」の続編。
監督は「マトリックス リローデッド」でアクション監督として
壮絶なカーチェイスシーンを手掛けたデヴィッド・リチャード・エリス。
 キンバリーは友人たちとドライブ旅行に出掛けた。
しかし、キンバリーの運転する車がハイウェイに差し掛かった時、
彼女は突然恐ろしい予知夢を見る。
それは、ハイウェイ上を疾走する大型トラックの荷台から落ちた巨大な丸太が
後続車に激突したのを皮切りに、周囲の車が次々と衝突、炎上、
最後にはキンバリーたちもその犠牲に遭うという凄惨な連鎖事故だった。
そして、我に返ったキンバリーは事故を未然に防ぐため、
周りを顧みずに突然自分の車でハイウェイの入り口を封鎖するのだが…

 前作の興行成績が芳しくなかったのか、題名が変わった。
ファイナル・デスティネーションの方がセンス良いと思うんだけどなぁ
続編ということで前作の飛行機事故の因果が少なからず関係している。
前作の生き残りの人も出てくるしねぇ〜いやはや。
とにかくこの映画はアイディアが良いと思う。
だからこそ続編作るからには新たに種も増やしていかないと。
今回では死を回避する具体的な方法まで登場。

 冒頭のハイウェイでの事故が一番の見せ場でド迫力。目が点になった。
実際に自分も高速乗る時に思い出して考えて慎重になりそう。
続いていく死の予兆と、その出来事も前作よりパワーアップかな。
ホラーだけあってグロ度も増した。R指定だしね。
前作よりテンポも良いかもしれない。
前作ではクラスメート同士だったけど、今回は見知らぬ他人同士が
それぞれ協力し合うので、そういう意味でも先が気になりドキドキした。
もう、やり過ぎって位、不幸が重なって事故が起こる。

 B級ホラーの類なんだけど、しばらく経つとまた見たくなる不思議な魅力。
時間も短めで退屈させることは、とりあえず無いとは思う。
スプラッター見慣れすぎてる人は例外としても。
人が死ぬシーンは残酷ですね…映画だかららだけど、
あんなにしょっちゅう事故が起きる危ない街には居たくないもんです。
登場人物たちが会話する、死を回避する方法…
ぶっちゃけ、死を回避するなんて不可能なんだけどね。
終わり方がブラックジョーク的。続編は在り得るのか…??


デッドベイビーズ (2000/米) 102分


 原作はイギリスの若者に絶大な支持を得るマーティン・エイミスの同名小説。
一癖ある若者たちが週末に集まってドラッグキメて楽しもうと計画。
一人は屋敷の主である変な母親を持つ過度に心配症なジャイルズ。
新婚ホヤホヤ、ラブラブなカップルのクエンティンとセシリア、
倦怠期でセックスレスなカップル、アンディとダイアナ。
チビ、デブ、ニキビ面、短小、ワキガ、と嫌な要素を併せ持つ卑屈なキース、
クエンティンのアメリカの友人であるドラッグマニアなマーヴェルと、
その連れであるロクサーヌとゲイで精神的にやばめなスキップ、
更にアンディやクエンティンともかつて恋仲だったルーシーを含む10人。
イカレたハイで楽しい週末になるはずが、巷を騒がす殺人論者のメンバーが
この中に混ざっていると判り、事態はどんどん狂い出す…。

 『ダ・ヴィンチ・コード』関連でポール・ベタニーが出てたからレンタル。
他メンバーはほぼ無名。スキップ役は『ラブ・アクチュアリー』のダサ男君だった。
今まで観た映画の中でも5本の指に入るくらいふざけた映画だった。
この“ふざけた”ってのは決して面白いわけじゃない。
どういう意図があって作られたのか理解に苦しむ、ふざけ感。
レンタルコーナーではミステリージャンルだったけど、犯人探しがメインじゃないし
10人とも、非常識人なので感情移入も難しい…そして何より、
ドラッグキメた時の映像効果というか、描写が気持ち悪いし不快感を催す。
恐らく、ドラッグ使ったことある人はこういう感じ受けるのかな??
冒頭のジャイルズの独白は、これからが楽しみになったんだけど、
観終わってから、何をどうしろと?ってひたすら思った。

 キースを観てるとその肉のタプタプ感、ニキビな肌、哀れな背丈、
仲間内からも「臭い臭い」言われてて、その醜悪さが実感できる程キモくなった。
ポール・ベタニー主演で、
もう犯人誰だか丸判り。でも動機ないし唐突だなぁ
この人は何か眉毛薄いケヴィン・ベーコンだな。変な役多いし。
あとアンディ役の人がふと、平井堅に似ていてビビッタ。諸所似てる。
ジャイルズ役の人、チャーリー・コンドウって名前にちょっとビックリ。
元々ドラッグ映画はちょっと引いちゃうから、ダメなんかなぁ?
ひたすら破滅的で全てに置いて付いていけなかったよ。
思わせぶりな癖に中途半端なエロさ加減にもちょっと腹立ったよ(笑)
あの連中は平日は何か仕事してるんだろうか…世界狭く感じた。


デビル (1997/米) 111分


 ブラッド・ピット、ハリソン・フォード共演のサスペンス。
アメリカN.Yに住む警察官のトム(ハリソン)の家に上司の紹介で
アイルランド人の青年がホームステイすることになった。
ローリー(ブラピ)は好青年で家族ともすぐ打ち解けるが、彼の正体は
アイルランドIRAの国際テロリストだった…

 あまり評価は高くないけれど、私は好きでした。
冒頭からアイルランドの悲しい歴史と、戦い続けるIRA組織を見せる。
悲しげな音楽と憂いを含んだブラピの瞳が印象的だった。
アメリカが舞台になってから、安直な流れになったとは思うけど…
ハリソンがもう、かなり老けてて刑事役で走ってるの見るのが辛いわ。

 ローリーはアイルランドに武器を持ち帰るつもりで武器商人に交渉するんだけど
そのギャングが出てきたりする過程がおかしかった。
ブラピを単に格好よく見せたかっただけの引き立て役っぽい。
同郷の女の人と故郷の話をするシーンが印象に残ってる。

 なぜ「デビル」という題名なのかよく判らない。
アイルランドのテーマをもう少し取り入れて欲しかった。
単純だけど、トムの説得はもっとも。
しかしアメリカという国自体、そういうことを何倍にして返してきた国だしな…
ラストの悲しい余韻で胸がいっぱいになった。

 ハリソン・フォードがこの映画に出たい、とか刑事役がいい、とか
しゃしゃり出たせいで大分映画制作が破綻したらしい。
ハリソン・フォードって結構我侭なんだね。ちょっと幻滅
そのせいもあってか、二人の仲は険悪ムードだったとか。
そんなエピソード知ってしまってはこの映画の良さが消えてしまう…
でも彼がしゃしゃらなかったらどんな出来になっていたのかと思うと惜しい。


デビルマン (2004/日) 116分






 70年代にTVアニメでも一世を風靡した永井豪原作の傑作マンガ
『デビルマン』を大金とSFX技術をかけて完全実写映画化。
監督は「ビー・バップ・ハイスクール」シリーズの那須博之。
 同じ高校に通う2人の幼馴染の親友、不動明と飛鳥了。
明は4年前に両親を亡くし、クラスメイトである美樹の家族に引き取られ
飛鳥教授を父に持つ了はスポーツも成績も優秀で、明にとって憧れの存在。
ある時、新エネルギーを探索する飛鳥教授は“デーモン”を掘り出してしまう。
それは他の種族の体を乗っ取り進化し続ける邪悪な魂を持つ知的生命体。
次々と人間を乗っ取り始めたデーモンたち。やがて明の体にもデーモンが侵食。
しかし、明の心は負けず、デーモンの姿に変身し驚異的な戦闘力を有しながらも、
人間の心を持ったデビルマンとなったのだった。
彼は愛する美樹と人類を守るため、デビルマンとしてデーモンと戦うことを決意。
しかし、デーモンの脅威に怯えた人類は、“悪魔狩り”と称し、
人間と悪魔の区別もつかないまま互いに無差別な殺戮を始めてしまうのだった。

 すべての映画の免罪符…私はコレをこう名づけよう。
この映画と比べれば、どんな映画も許される。この映画くらい救いが無いのも希少。
公開当時、ワクワクして劇場に足を運んだ原作ファン達の絶望と怒り…
どれほど凄まじいものだったかも想像できる。酷評されて当然。
私自身は原作漫画は未読、アニメは小さい頃にたまに見てた程度で、
本来は悪魔側のデビルマンが人間に味方をして闘う、って知識だけ。
サタンは堕天使だから翼あるんだよね?そーいう世界観は好きだった。
主演を務めたのはアイドル歌手FLAMEの伊崎央登・右典。双子。(明・了)
ヒロインの美樹役に酒井彩名、美樹両親に実際夫婦の宇崎竜童と阿木耀子。
同じくデーモンになり苦しむ女の子ミーコに渋谷飛鳥。
デビルマンのデーモン時代の恋人シレーヌにモデルの富永愛。
他、ボブサップ、KONISHIKI、小林幸子、今井雅之、きたろう、的場浩司、
嶋田久作、鳥肌実、布川敏和、本田博太郎、原作者・永井豪もカメオ出演。

 主演の二人に誰も演技指導しなかったの?あれでもしたの?
滑舌悪いわ、棒読みだわ、「中学生日記」の素人か、それ以下なレベル。
酒井彩名もヘッタ糞だしね。学園シーンは観てるこっちが恥ずかしい…
まわりの演者たちも揃って大根づくしだし、カメオ出演は意味不明な役ばかり。
ストーリー自体もメチャクチャで、シレーヌ何だったのポカーン唖然。
あれは、
その後結構泣けるエピソードがあってシレーヌ死んだらしいじゃん。
てっきり、後から再登場するの
かと思った。はしょるにも程あるだろ!
後から色んなサイト回って情報集めて、元々絶望的な話だったのね…と。
『キャシャーン』の紀里谷に撮らせた方が成功してただろうなって意見も同意。
あっちも酷評は受けてるけど、作品に対する思い入れがあったからね。
この作品には何の主張もこだわりも、作り手の想いが無い。薄い。
CG使ったアクションシーン、半デーモン体形とかも酷い。戦隊もの?
どんな作品になろうが、どーでもよかったんだろうな〜って感じた。
さもなきゃ、余程価値観がぶっ壊れた人達でしかない。これでOKサイン出すか?
全国劇場公開に踏み込むか?Vシネでもちょっと遠慮していいような映画だよ。

 友達と世間話でもしてお菓子食べてジュース飲みながら、これ観て
ゲラゲラ笑って突っ込み合う…そいいう楽しみ方が出来る映画ならまだマシ。
これは…ひたすら寒い。原作ファンじゃなくても怒りがこみ上げる。
こんな演技してお金貰っていいの?こんな映画作って給料貰っていいの?って。
あまりの凄まじい叩きも影響してか、監督はガンでお亡くなりになったけどね…
脚本が監督の奥さん、っていうのもダメ。デビルマン好きな人にやらせれば、
まだこだわりや愛情が感じられて許せる作品になったでしょうに。
ネタとして観るにしても、100円レンタルを利用して良かった。
DVD発売当時、FLAMEファンの女子たちが高い金払って買っていったけど、
どんなにファンの贔屓目で見ても、彼らの演技はすさまじ過ぎる。
ジャニーズ俳優にやらせても、もうちょっとマシな演技するよ。
唯一テンション上がった場面。明治村の教会使われてるー!何だそりゃ。
今まで自分のワースト作品は『IZO』だったけど、ぶっちぎりでこれになりました。


テルマ&ルイーズ (1991/米) 128分



 リドリー・スコット製作・監督作品。
気の弱いテルマ(ジーナ・デイヴィス)と
気の強いルイーズ(スーザン・サランドン)が主婦同士で夫に内緒で
バカンスに繰り出そうと荷物をまとめ車で旅に出る。
目的地は知人の別荘。ところが羽目を外して楽しむ二人に災難が…
テルマをレイプしようとした男をとっさに撃ってしまったルイーズ。
二人はそのまま現場から逃亡し…

 無名だったブラッド・ピットがこの映画で話題になったそうで。
「あの美青年は誰だ?」とさ。カウボーイハットがよく似合っていた。
サービスショットも観れるのでファンは必見っ!
ガラリと変わる人柄もよく出来てるなぁと感心した。
刑事役にハーヴェイ・カイテル。
ルイーズの夫役にマイケル・マドセンが!好感触な人柄でした…

 男という存在にすがって生きていた主婦の二人が旅の中で
様々な体験をしていくうちに、外れた心の枷…
加速していくスピード、どんどんエスカレートし暴走していく。
ロード・ムービーとして映像も綺麗だし
この二人の気持ちにちょっとでも共感できれば最高の気分になれる。
が、二人の考えが全く理解できないとラストに置いてきぼりを食らいます。

 二人のやり方に酷さを感じるかもしれないけど
トラックの野郎は当然の仕打ちだと思って一緒に笑った。
ファッションも限りなくダサいはずなのに、ここでは格好よく映る。
刑事さんは何故あそこまで優しかったのだろう…

 運が良すぎる二人…もう元には戻れないと思ったんだね。
終盤を見て、L'Arc〜en〜Cielの例のプロモはこれを取ったなと確信。
DVD特典にもうひとつのエンディングがあるので必見!
特に凄い類の映画ではないけれど、中々面白いし一見の価値アリ。


電車男 (2005/日) 101分






 インターネットのサイト、2ちゃんねるの掲示板で起こった話を書籍化
オタク青年の純愛物語が大うけし、大ヒットとなり映画化に至った。
主人公の電車男役は山田孝之、憧れの美女エルメス役には中谷美紀。
監督はテレビドラマを中心に活躍する村上正典。

 彼は実家に暮らす22歳のシステムエンジニア。
一目でオタクと分かる典型的なスタイルの彼は今日も秋葉原。
帰りの電車の中で中年オヤジにからまれていた女性を勇気を振り絞り助ける。
美しい彼女にすっかり心奪われた彼。後日彼女からお礼を貰って、
恋愛経験のない彼はどうしていいか分からず混乱する。
彼は途方に暮れた末、インターネットの掲示板に助けを求める。
“電車男”のHNの彼の告白に、掲示板の仲間たちはアドバイスと励ましを送り
その恋の行方を温かく見守り、電車男は少しずつ変わり始めていく…

 私は先にドラマ版の方を拝見して、映画を観た。
率直に言って、ドラマ版の方がバラエティ色が強くて面白かったなぁ。
とりあえず映画版はキャスティングに問題あったと思う。
山田孝之はドラマに出すぎで普通の熱血少年役が多かったので
いざオタク姿になってもしっくりこなかったし。
(その点、ドラマ版の伊藤淳史君はよかった。過剰なノリも何かリアル)
エルメスの為に変身した時のビジュアル面を考えたんだろうけど
いつもの山田孝之に戻りました、って印象しかなかった。
オドオドした演技やラスト近くの熱演は評価高いみたいだけど
私からしたら、ちっとも胸に響かなかった。

 2ちゃんねるの住民たちに変にスポット当てるのもどうかと思った。
あれは仲良し者同士の掲示板交流じゃなくて、匿名の不特定多数の人が
閲覧したり書き込みしたりしてるサイトなわけだから、何か変な感じ。
ドラマ版のようにウおっとする展開もなかったし
二人が感じる障害も普通の恋愛ドラマに在り来たりなネタばかり。
別に出逢いが特殊だっただけでその後は平凡な恋愛映画観てるみたいだった。
恋に落ちたオタクって要素をもうちょっと使って欲しかったね。
実話だった、ってのが強いウリでもあったんだろうけど、
映画化するには少しエピソードが弱い。もっと脚色すべきだったね。
何より納得いかなかったのがあのラスト!!あれ、要るの??

 エルメスが理想的過ぎて、要は男のシンデレラ・ストーリーなんですね。
勇気を出してアタックすることまでは、何とか出来ると思うよ?
(ここが映画のミソだったのかもね。ネットで勇気を貰うっていう)
でも、そこで相手が受け入れてくれるかどうか、これが怖いんだよね。
前々からの付き合いだったら、今までの関係まで壊れちゃうし。
エルメスが電車男に惹かれたのが、最初の出逢いだけじゃなく
一緒に過ごしているうちにこんな所にも、あんな所にも惹かれた、っていう
オタクには実はこんな魅力がある、ってシーンが欲しい。どうせなら。
あれでは、ただの引っ込み思案で恋愛未経験の男、ってだけな気する。




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