アメリカン・サイコ (2000/米) 102分





 衝撃的な内容で話題となったブレット・イーストン・エリスの小説を
「I SHOT ANDY WARHOL」のメアリー・ハロン監督が映画化。
舞台は80年代のニューヨーク。
27歳のハンサムなヤッピー、パトリック・ベイトマンは一流企業の副社長。
高級マンションに住み、美しい婚約者もいる彼は一見誰もが羨む生活をしていた。
しかし、彼の心の中には深い闇が広がっており、突如襲う衝動に突き動かされ、
夜の街をさまよいホームレスや娼婦を殺害していたのだった…。
主演は「太陽の帝国」で注目を集めた元子役、クリスチャン・ベール
共演にウィレム・デフォー、ジャレッド・レト、クロエ・セヴィニー、
リース・ウィザースプーンも出演してました。

 いや〜サイコ・サスペンスものだと思っていたけど、
ラストが実に意味不明で、2通りの解釈あり、でミステリーにしました。
主人公が連続殺人鬼で、探偵との緊迫感ある心理戦とか…起こらなかった。
クリスチャン・ベールは「バットマン・ビギンズ」の主役で知ったんだけど
凄いハマリ役に思えた。神経質でナルシストで何かおかしいハンサムな男性w
やたらと全裸シーンで肉体美が見られるので、興味ある人はチェックですな。
「マシニスト」ではあの肉体を全部削っちゃったわけだ…勿体ねー!!
ビギンズで再度、そのムキムキが構築されている所が凄い。
やはり、日々ペイトマンのように鍛えていたんだろうなぁ…役者魂。
ウィレム・デフォー、あんなちょい役でちょっと残念。

 エリート階級な彼らだが、名刺の出来や店の予約とかで牽制し合い、
変なこだわりに凄いプライド持ってて、滑稽で笑ってしまう。
スーツ姿にヘッドフォンって似合わないぃ〜そして映画も好きで
3Pアダルトビデオものと「悪魔のいけにえ」見てて後から再現…してるし!
あんな暇そうで副社長、毎日毎日ランチとディナーは良い店で外食、
金持ちな友達とどうでもいい話題を繰り返す毎日。刺激が欲しかったんだね。
真面目そうでいて、どこか笑える要素が散りばめられてる不思議な映画。

ラストは夢オチの線が一番自然なんだけど(死体なんて誰も片付けてくれないし)
私はあえて、あの連中は誰がポールでもペイトマンでもどうでもよくて
真実を訴えようにも洒落た冗談で済ましてしまう、実はサイコなのは世間
自分の弁護士ですら自分のことを認識しとらんってオチの方が好きだな。
自分の顔すら覚えられてない、むかつく野郎を家に呼んで
新聞紙ひいたリビングに通してレインコート着て音楽かけて斧振りかざすわ、
血が漏れてるのに管理人気づかなかったり、奴の家で素手で作業を行う主人公
警察との銃撃戦で難なく逃げれちゃったりパトカーが大げさに爆発したり
「ありえねー!」ってシーンがいっぱい。妄想ならば、スカッとするだろね。
すっぽんぽんでチェーンソー振り回して、落としたら当たっちゃったり…
にゃんこと、秘書の子が助かってホッとした。
あと、殺されそうなのに誘われてると勘違いしたホモ君が笑えた。

 冒頭に出てくる料理、色からしてまずそう。
全体的に映像美を感じさせるものもあって、結構好きなジャンルではある。
主人公の独白が多いので、小説を読むような作りにしてある。
モーガン・フリーマン主演の続編もあるけど、面白いのかなぁ??
原作者は他に「ルールズ・オブ・アトラクション」も書いてるようだ。
あれも、変わった映画だったなぁ。


エコーズ (1999/米) 99分


 SF・ホラー作家リチャード・マシスンの名作『渦まく谺』を、
「スパイダーマン」「宇宙戦争」の脚本家デヴィッド・コープが映画化。
ケヴィン・ベーコン主演!2005年になって待望の日本公開が実現。

 配線工のトムは、妻マギーと息子ジェイクと平凡で幸せな日々を送っていた。
ある日、酒に酔った勢いで義姉の催眠術をふざけて受けたことから、
それが引き金となって彼の生活は一変。奇妙な幻覚や霊を見てしまうようになった。
息子のジェイクも霊感が強いらしく、家でよく少女の霊と話していた様子。
やがてトムは、家に現れた謎の霊が何かを頼んでいることを知る。
彼女は半年前に行方不明となった少女サマンサだと判り、
彼女の訴えを必死に受け止めようとするものの、蚊帳の外の妻は不機嫌に。
どんどん家庭崩壊が進む中、家をも崩壊させていくトムであった…。

 原作者はスピルバーグの傑作「激突!」や「ある日どこかで」なども手がける。
原作が古いだけあって、典型的なオカルト・ホラーの展開を突っ走るB級映画。
でも、こういうのも別に嫌いではない。
ケヴィン・ベーコンは奇人変人悪人変態、一般人、好青年まで何でもこなす。
彼の演技だけでも見物です。そして、肉体美。奥さんケツに惚れたんですってさ。
監督は「シークレット・ウィンドウ」の監督・脚本もこなしていたようで。
確かに、何か雰囲気が似てるような気もしないでもなかった。
ラストの展開も、シークレット〜同じく、そういう片付け方してもアリだったかもね。

 もう理解が足りない奥さんにはホトホト苛立ちましたわ。
「何よ〜私だけのけ者?霊なんていないわよっ!」って感じで。
謎を解かないと霊が暴れ出すかもしれないって知っても協力しないのね。
トムの、“平凡な人生に意味を与えてくれた”とか言い出しちゃうのはオイオイだけど。
そうやって常人には理解できない世界に触れて魅了されちゃうのも判らなくはない。
トムって男は凄いお人よしなんですね。先に警察連絡しとけ!ってば。
眉毛の薄い霊サマンサがあちこち現れて何か仕出かすのは
怖いようで、実はそんなに怖くはない。何か滑稽に見えた。
洗面台の鏡の裏に薬棚があって、それ取って鏡閉めるとそこには…!って
あの展開は色んな映画で見るけど何回くらい使われてるんだろうね。


 催眠術で霊能力開花か…真っ黒映画館って新鮮かも〜。
ラストは、ああいう終わり方せんでもよかったんじゃないかな。
後引くホラーじゃないんだけど夜見たせいで、ちょっとだけ怖くなった。
思えば似たような映画は捜せばありそうなんだけど、良いと思う。
映像特典が豊富で、ケヴィン・ベーコンカメラテストまであったよ。
モデル張りにケヴィンがポーズ作ってるんです。何気にドキッとしたわ。
メイキングでまぁ誰も彼もが監督や役者を褒めちぎる…違和感なの私だけ?


es [エス] (2001/独) 119分


 1971年にアメリカのスタンフォード大学心理学部で実際に行われた実験
その事実を元としてドイツが映画化。
新聞広告で募集された被験者は24名。
彼らは無作為に「囚人側」と「看守側」に分けられ
監視カメラ付きの模擬刑務所で2週間過ごすことを義務づけられた。

 ルール1:囚人はお互い番号で呼び合わなければならない。
 ルール2:囚人は看守に対して敬語を使わなくてはならない。
 ルール3:囚人は消灯後、会話を一切交わしてはならない。
 ルール4:囚人は食事を残してはならない。
 ルール5:囚人は看守の全ての指示に従わなくてはならない。
 ルール6:ルール違反を犯した場合、囚人には罰が与えられる。

このルールに従いながら、それぞれの役割を演じることが彼らの仕事。

 映画館で鑑賞。世界に見事入りこみました。
ドイツの映画は馴染みがないので新鮮でしたね。
役者も、有名か無名か知らないけど初見なので映画の現実感を高めた。
主演の男性が知人にどこか似ていたので親近感覚えたりも。
閉鎖的な空間でひたすら実験が続くのかと思いきや
主人公とある女性との妙な恋愛と回想シーンが絡んでました。
これは…どうなのかなぁ。
でも人それぞれプライベートでの暮らしがあると思えたかな。

 最初は遊び感覚でお互いふざけ合ったりもしていたが
どんどんその役割に入り込み、豹変していく様が怖かったですね。
「自分は囚人(看守だ)」という潜在意識が意思を支配するのか…
実験を監視している博士も、変化を喜んでいましたが
人間にはそういう本質がある事は何となく理解できると思う。
実際に起こった、度を越した刑務所の看守の事件もそれを物語る。

 生理的にきつい描写もあります。恐ろしかった。
映画館で観ると、特に。あとから映画館を出る自分にホッとした。
何ていうか、悪夢を夢と知らずに観ていてハッと起きるような感じ。
人間には2種類のタイプが存在する。服従する人間と、支配する人間…
包丁のシーンが凄い痛々しくて顔を歪めた。
でも後味が悪い作品だと思うので苦手な人はお勧めしない。
実際に行われた実験も暴走し、1週間も経たぬうちに中止された。
その事件の裁判が今なお続いているそうです。


オープン・ウォーター (2003/米) 79分


 サンダンス映画祭で評判を呼び、全米公開に至っては
低予算ながら異例の大ヒットを記録し、話題を集めた。
ダイビングを楽しみに来た夫婦が、スタッフのミスで大海原に置き去りにされ、
足は届かない、周りを見渡しても海ばかり、酸素ボンベは残りわずか、
助けは来ない、何処へ行けばいいのかも判らない、サメの海域という
精神的にも身体的にも極限の状態に追い詰められるという実話を元にした映画。

 興味本位で観てみたい、って思ってて結局は映画館では観なかった。
でも、それで正解だったみたい。何でもこの映画は、
あの「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」並に映像が荒く、画面がグラグラ揺れるので
大画面で集中して観ると酔ってしまう人も居たそうな。
私はあのブレア〜を映画館で観て実際に酔った口なので、これも酔っただろう。
内容は単純明快、かつこれほどリアルな恐怖はそうない。
時間が短いので、ダレることなど決してないと思うし。

 低予算で製作された為、CG合成の類は一切使わず、
サメも本物を使い、実際にスタントマン無しの俳優と一緒に海の中。
ツナなどを撒いて実際にサメを近くに寄ってこさせて撮影された。
なので、あの2人の引きつった顔は正真正銘演技じゃないでしょう。
本当に撮影中に事故で女優さんが足を怪我したらしいし。
これを観たあと、ダイビングに行くなんてことになったら…ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ
私も些細なことから海の沖に流されて孤立しそうになったことがあるので
不自由な足の着かない海に取り残されるという恐怖はちょっと判る。
でも、これ程過酷な状況下に置かれたら発狂しそうだよぉ〜!!
サメに襲われ食われるかもしれない…そう想像しただけでも…

 あのマスク忘れた親父さえいなかったら…でも
やっぱりきちんと名前まで確認して点呼しなかった船長が悪い。
実際に在りそうな事故で、今も何処かの海で漂流している人がいるかも…
この映画の元となった事件は1998年オーストラリアのポート・ダグラスで起こった。
行方不明となった夫婦は搭乗員名簿に何故か記入しておらず、
二人の荷物が船で発見され、大捜索が行われたが結局見つからなかった。
見つかったのは海底に沈んだ重りと砂浜に漂着したタンク。
遭難地点はサメが多く生息しており、跡形もなく食べられたのだろうと思われたが
この夫婦、人間関係や仕事で悩みを抱えていたようで
夫の日記には自殺願望のような事まで記されていた。
二人は実は死を偽装し、何処かで生きているのではないかと噂が流れた。
観光船の船長は業務上過失致死で逮捕され、
この事件が原因でグレート・バリア・リーフに訪れる客が激減したとか。

 何故ダニエルだけ先に死んだのだろう…一気に食べられてしまうのかと思った。
1匹だけだったから、彼の足だけで満足したのか?
あんな状況下、陸では楽しい宴の様子とか映ってて、皮肉な演出だな。
ただ家でボーっと過ごす休暇がどれだけ安全で楽なことだか…。
二人が口論になるのは目に見えていたけど、内容が実に現実味があって悲痛。
実話を元にしただけだから、ラストは少し救いが欲しかった…

海では流血は勿論、放尿や嘔吐などしてもサメが寄ってくるそうですよ。
多分、誰でも想像しただろうラストが待ってるので意外性は期待しないで下さい。
ホラー系じゃないので、グロもあまりないです。
ドキュメンタリー風に作られていて、入り込める人にはいいかも。
何とも後味の悪い作品でした。自然はやはり、人間には残酷だ。


CUBE (1997/加) 91分






 斬新なストーリーとビジュアル・センスで話題となったカナダ産異色作品。
謎の立方体に閉じこめられた男女6人の脱出劇を、緊迫感漲る演出で描く。
ゲーム感覚の謎めいた展開で、人間の闇部を抉った秀作。
ある日突然、正方形の巨大な立方体に閉じこめられた6人の男女。
何のために作られたものなのか、なぜ自分たちが入れられたのかは誰も知らない。
脱出方法は6つあるハッチのいずれかを選び、
同じ立方体でつながっている隣に移動しながら出口を探す以外ないが、
いくつかの部屋には血の気も凍るような殺人トラップが仕掛けられていた。
そんな中、やがて彼らは安全な部屋を示す“暗号”に気づくが…

 カナダ製作の映画ということで、新鮮な気持ちで見ました。
出演してる俳優は私は誰も見たことない人ばっかりだったし。
監督のヴィンチェンゾ・ナタリは、まだ作品は少ないけど注目されていますね。
「カンパニーマン」や「ナッシング」も機会があれば見てみたいです。
最初見た時はとにかくドキドキしっぱなしで、目が離せなくて
ラストで放心状態…とにかく頭が疲れた映画でした。
2回目を見てみたら、案外冷静に見れて、ちょっと物足りなくも感じたかも。

 冒頭からグロイ描写があるので、苦手な人はオススメできない。
始まって終わるまですべてがキューブの中だけで進み、
外の世界のことは全然判らない。見ている人がいるのか、
その者たちは、自分たちを一体どうするつもりなのか…
コレといった主人公はいないので、誰が生き残るのか、
生存出来る者がいるのかすら、判らない…
例の手を離すシーン、クエンティンの顔がみるみる変わっていくのを見て
おばさんと一緒にサァーっとなったよ。凄い瞬間だった。
後半になってくれば、だいたいは絞られるものの、ラストは仰天したね。
おいおい、執念とはいえ、そんなのアリですかー!!
さっさと出てから喋ればいいものを…嫌な予感はしたんだ…


 人間の作ったどんなものよりも、人間の心に潜むものの方が恐ろしい。
数字のことが出てきて、素数は判ったけど、因数とかチンプンカンプンで…
ヤバイな自分。学校で習ったんだろうけど、綺麗さっぱり忘れてる。
自分がもし、こんな状況になったら…(((;゚Д゚)))ガクブル
詳しい座標がうんたらかんたら…数学に詳しい人が見たら尚楽しめるのかな?
ミステリーだしホラーだし、サスペンスだし、ある意味SFな映画。
低予算でも、アイディア次第でこんな作品が作れるんだなぁ〜。

 一緒に入ってた20分の短編映画の「ELEVATED」も凄かった。
エレベーターという閉鎖空間で起こる密室の恐怖って面では似てる。
ある意味、キューブよりも楽しかったって人もいそうだな。
前にレンタルしたDVDには入ってたんだけど、
今回レンタルした「CUBE ファイナルエディション」には入ってませんでした。
何故入れなかったんだろう?本編の未公開シーンよりも、こっちが見たいのに。


黒い家 (1999/日) 118分





 第4回日本ホラー小説大賞を受賞した貴志祐介の同名小説を
『家族ゲーム』、『39 刑法第三十九条』の森田芳光監督が映画化。
保険会社に勤める若槻慎二は、保険金の説明に訪れた菰田家で
その女性の息子の首吊り死体に遭遇する。
警察は自殺と判断し、それに基づいて保険金も支払われることになった。
しかし、不審なものを感じた若槻は自殺に疑問を感じ独断で調査を開始する。
そして、夫婦の保険金をめぐる異常な行動が次第に明らかになっていく…。

 キャストは内野聖陽、大竹しのぶ、西村雅彦、田中美里、小林薫、石橋蓮司。
とにかくもう、登場人物全てが何処かおかしい。変人ばかり。
原作者は実際に保険会社に勤務してたことがあり、その体験を元に書いたらしい。
接客をしてると色んなタイプの客がいて、そりゃ話の通じない人もいるでしょう。
それが料理注文したり、商品買ったりするわけではなく、保険金だから厄介。
主人公の恋人が心理学を専攻する大学院生なのだが、
「心の無い人間なんていない」と頑なに信じているわけです。
ラストのあの虚ろな表情から、壮絶な心境の変化を汲み取れる…。
内野って役者さんは初めて見たけど、所々河村隆一みたいなパーツ持ってるね。
冒頭のあの一言さえなかったら、あんな理不尽な不幸には見舞われなかったろう。
大竹しのぶと西村雅彦はかなりネジぶっ飛んでる役回りで凄かった。
インタビューで西村が言ってたけど、確かにああいう人はたまに街で見かけるね。
近寄りたくない、関わりたくない、っていう異様なオーラの持ち主。

 森田監督のは『模倣犯』、『海猫』と微妙な印象あったし、
この映画も評判そんなに良くもない。原作ファンには不満も多かったようだ。
でも私は不思議なことに、この映画結構気に入ってしまった。
家庭環境、環境破壊や食生活も関係して人はサイコパスになるとかの自論も好み。
事の真相が段々明らかになっていき、ある一線を越えてからは
ジェイソン並みの超人殺人鬼が現れるわけです…主人公は一人で立ち向かう。
家に入られた時点で警察に電話すれば捕まえられたのに!とか
おい!ひまわりの肩がチラッと見えたよ?!とか。金魚わざわざ…持ってきたの?
ちょっと主人公の行動に苛つきも覚えましたが。スリラー映画のお約束。
それにしても、あんな目に遭ってもまだ同じ職場で働ける彼もやはりオカシイ。
そして知っていながら普通にボーリングに誘う上司も怖い。
もう全体的に黄色いファッションに身を包んでいる人間を疑ってしまうわ。
西村雅彦はいつ死んだんだ?あの黒い家入った時に見つかったっけ。
何かあのシーンは気味悪いんだけど、何が起こってるのか判りづらかった。
「乳しゃぶれ〜!」の有名なセリフを聞いた時、笑えもせずに眉間に皺が。
大竹しのぶはなんでも出来ちゃうんだなぁ…素はぶりっこな口調なのに。
メイキングで黄色いボーリング玉や乳サブレが出てきて笑った。


 何でそこまで彼に固執するんだ?って思えて仕方ないわけだけど
然程理由が無い、現実にも巻き込まれる恐れがある恐怖を描いていた。
保険金殺人とかたまに事件が起きるけど、指切り族とか、知らなかった言葉だ。
原作ではそういう専門的なことも含めて書いてあるんだろうな。
主題歌のm-floの曲がミスマッチ過ぎ…狙ってるんだろうけどさ。


ザ・セル (2000/米) 107分





 音楽PVなどを手がけるターセム・シンの初監督作品。
歌手としての活動も芳しい、ジェニファー・ロペスが初主演。
連続サイコ殺人鬼が意識不明の状態で逮捕された。
監禁されている女性の居所がわからず、犯人の意識は戻る見込みなし、
そこで研究が進められているある装置を使い、犯人の心の中に入り込み
事件解決をしようとする心理学者の異様な体験を描いたスリラー。

 前々から気になっていたけど、観るキッカケが出来たので鑑賞。
R−15指定なので、残酷描写やグロ描写があるのかなとドキドキ。
冒頭から砂漠の荒野。他人の精神世界に入り込むってどんな感じなんだろう。
妙なスーツを着て無数の糸に吊られて仰向けになって顔に布をかぶせて装置機動。
侵入者は手についてるチップに触れると帰還できるシステムらしい。
なるほど、PV監督なだけあって、映像が確かにそれっぽい。面白いセンス。
音楽も何処かおどろおどろしくて諸所ぐぃっと引き込まれた。

 ジェニファー演じるキャサリンは何とか犯人の心を開こうと苦心する。
生まれた時から血も涙もない人間などいない。
精神世界で逃げ回る男の子を見つけ、心の歪みを見つけるキャサリン。
馬が意味不明に切断されたシーンでジョジョの漫画にもこんなのあったなと。
歌舞伎の能面のようなメイクやら、角生えたムキムキマン、
FF[の魔女でこんなヤツいたなーと異常世界を満喫した。
心の中で殺されることだって出来るんだろうね。想像し難いけど。
キャサリンが犯人に同情して、何とか助けようとするんだけど…
しかし、結局何故女性を漂白して死姦するのか異常性癖の意味は皆無だね。
要するに、すべては育てた父親に愛がなかったから?
でも多重人格や精神分裂症ってそういうものなんでしょうか。
桜の世界で、素直に喋る犯人が出てきて何だかホッとした。
ボウガンや剣が出てきた辺りから、ホントにプロモーションみたいだった。
あの少年もいつか助け出せる日が来るのかなぁ。未来が明るいといいな。

思っていたのと大分印象が違い、相当ぶっ飛んでる映画でした。
なんだそりゃ〜って心で突っ込みつつも、集中して見てしまった。
他人の心に入るとか、漫画みたいな設定が好きです。
悪趣味なような、美しいような…色んな姿になるジェニファーにもご注目。
そうだ、自分のペースに持ち込んだもの勝ちだ!どれだけ陶酔できるかだな。
何だかんだ、結構考えさせられるテーマは含んでいるような気がする。


デッドコースター ファイナル・デスティネーション2 (2003/米) 90分


 ファイナル・デスティネーション」の続編。
監督は「マトリックス リローデッド」でアクション監督として
壮絶なカーチェイスシーンを手掛けたデヴィッド・リチャード・エリス。
 キンバリーは友人たちとドライブ旅行に出掛けた。
しかし、キンバリーの運転する車がハイウェイに差し掛かった時、
彼女は突然恐ろしい予知夢を見る。
それは、ハイウェイ上を疾走する大型トラックの荷台から落ちた巨大な丸太が
後続車に激突したのを皮切りに、周囲の車が次々と衝突、炎上、
最後にはキンバリーたちもその犠牲に遭うという凄惨な連鎖事故だった。
そして、我に返ったキンバリーは事故を未然に防ぐため、
周りを顧みずに突然自分の車でハイウェイの入り口を封鎖するのだが…

 前作の興行成績が芳しくなかったのか、題名が変わった。
ファイナル・デスティネーションの方がセンス良いと思うんだけどなぁ
続編ということで前作の飛行機事故の因果が少なからず関係している。
前作の生き残りの人も出てくるしねぇ〜いやはや。
とにかくこの映画はアイディアが良いと思う。
だからこそ続編作るからには新たに種も増やしていかないと。
今回では死を回避する具体的な方法まで登場。

 冒頭のハイウェイでの事故が一番の見せ場でド迫力。目が点になった。
実際に自分も高速乗る時に思い出して考えて慎重になりそう。
続いていく死の予兆と、その出来事も前作よりパワーアップかな。
ホラーだけあってグロ度も増した。R指定だしね。
前作よりテンポも良いかもしれない。
前作ではクラスメート同士だったけど、今回は見知らぬ他人同士が
それぞれ協力し合うので、そういう意味でも先が気になりドキドキした。
もう、やり過ぎって位、不幸が重なって事故が起こる。

 B級ホラーの類なんだけど、しばらく経つとまた見たくなる不思議な魅力。
時間も短めで退屈させることは、とりあえず無いとは思う。
スプラッター見慣れすぎてる人は例外としても。
人が死ぬシーンは残酷ですね…映画だかららだけど、
あんなにしょっちゅう事故が起きる危ない街には居たくないもんです。
登場人物たちが会話する、死を回避する方法…
ぶっちゃけ、死を回避するなんて不可能なんだけどね。
終わり方がブラックジョーク的。続編は在り得るのか…??


ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ (2005/米) 102分






 優しい両親と可愛い一人娘。
幸せそのものだったかに見えた家族の間で、突然の悲劇が訪れた。
娘を愛撫し、寝かしつけたその晩、妻のアリソンが浴槽で自殺した…
そのショッキングな場面を目撃してしまった娘のエミリーは心を閉ざし、
娘の為にもと、心理学者でもあった父のデビットは郊外に家を借り、
父と娘の二人で、新しい暮らしを始めることに。
それでもなかなか心を開かないエミリーは、空想の友達と遊ぶようになる。
デビットは、トラウマを抱えた子供によくあることと、最初は気にとめなかったが…

 監督は「サイアム・サンセット」「プール」のジョン・ポルソン。
出演は名優ロバート・デ・ニーロと天才子役ダコタ・ファニング。
他にX-MENシリーズのジーン役で知られるファムケ・ヤンセン、
BTTFの2,3作目のヒロインを務めたエリザベス・シューなど…

 映画館で拝見。ちょっと失敗だったかも。
名優と天才子役共演のホラー・サスペンスもの、ってわけですが
山道を走る車の映し方からして、「シャイニングっぽいな…」と思ってたら
まさしく、内容も似てた。デニーロいまいち。
そして湖の近くの静かな家…「シークレット・ウィンドウっぽいな…」
まさしく、その通り。混ぜてみたから、パクリじゃないよ、って言い訳されてる感じ。
この手の締め方は当分はタブーですね。簡単に予想ついちゃうし。
最初のクレジットで、文字が変化するシーン、友達は気づいたけど
私は何が何やら、わかんなかったわ。言葉になってるとか。

 ダコタ、可愛い可愛い言われすぎ。可愛いけどさ…(笑)
ロングでブスッとしてる所が家なき子の安達祐実みたいだった。
目の隈が酷いですね。あれ、わざとなのかなぁ?
話が全体的に恐がらせよう、恐がらせよう、って演出がミエミエで辛い。
そして、ほとんどがハッタリに終わるという。
暗闇のかくれんぼ、ってだけに急に真っ暗になるシーン多かった。
恐くなかったし、驚きもないし、感動もない。
宣伝文句になってる要素は全部、惨敗に終わった。
変な副題付けると、妙にB級臭くなるのは何故だろう。

 終盤、てっきり例の時間が来たら戻ると期待してた。
戻ってきた方が先が楽しめるんじゃないかな?
真相を自分で知るくだりは面白くなってくるかと思ったけど
取る行動が月並み過ぎた。
そして普通に殺して終わりだもんな。生かして捕まえて欲しかった。
ラストの意味は、娘も二重人格…ってことで良いのかな?
それとも、事のすべての黒幕は実は娘…って捉え方?

この内容でも全米は驚愕してくれるんだから、どんどん映画が作られるわけだ。
スポンサーもよく金出したね。俳優命の映画だと思えばいいのか。
とりあえず、また観たいとは思えない。
あ、でもエンディングの曲はもの哀しくて好きだったな。


ファイナル・デスティネーション (2000/米) 97分


 修学旅行でパリへ旅立つ飛行機に喜び勇んで乗る生徒達。
その飛行機が離陸し、しばらくすると揺れが激しくなっていき
機体はどんどん剥がれ乗客も飛ばされていき、飛行機は炎に包まれた…
ふと目覚めるアレックス。そこは、まだ離陸前の機内。
自分の見た夢がこれから起こりうる未来だと悟ったアレックスは
「この飛行機は爆発するぞ!」と取り乱し叫ぶ。
パニックを避ける為、飛行機から降ろされた
アレックスと巻き沿いを食らった他の生徒と教師。
言い合いをしている最中、飛び立つ飛行機が実際に目の前で墜落。
飛行機に乗らなかったお陰で生き残った7人だったが…

 どこかで観たようなシチュエーション。
偶然、その時死ぬはずだった人たちが助かったら
その先の未来を用意されていないのではないか…?
彼らはそこで死ぬべきだった。
最後の運命…死からは誰も逃れられない!
いやぁ〜初めて観た時は新鮮でしたね。ドッキドキ。
ホラー映画なんだけど、実態の無い恐怖。偶然という名の必然。

 飛行機に乗ったことのある人なら経験あるよね。
もし、この飛行機が落ちたら…なんて杞憂でも考えてしまう。
逃げ場は無いし、助かる確率なんて限りなく低い。
そんな心理でこの映画にのめり込んでいける冒頭からの場面はなかなか。
死神が順序よく死の順番を守る意味あるのか?なんて
細かいことは考えてはいけません。
しかし、段々どういう偶然が重なって誰が死ぬのか、ワクワクしてしまう。
凄い手段でやられちゃうからねぇ〜ちょっとグロも。

 アレックスとクレアが夜空の下で話すパラレルワールド概念が好き。
単純なホラーなんだけど、こういうシリアス感入ると応援したくなる。
アレックス…あれだけ警戒してないといけないなんて
ある意味、生きてても生きた心地してないから意味なくない…?
忘れてれば死神も帰ってこなかったのに…って思ってしまうのは私だけ?

 DVDにはもうひとつのエンディングが収録。
普通のバージョンもいいけど、これもこれで良いエンドかな。
流石B級ホラーハリウッド的な終わり方。もうお決まり。
見方を変えれば笑って鑑賞できる類のホラーですね。
死神が他の人を巻き込まないで殺そうと苦労してる姿が伺える…
ホラー苦手だけど、この映画は結構観れる。


ファイナル・デッドコースター/ファイナル・デスティネーション3 (2005/米) 93分





 迫り来る“死の運命”から逃れようとする若者たちを襲う数々の恐怖を描く
人気ティーンエイジ・ホラー・シリーズ「ファイナル・デスティネーション」第3弾。
アミューズメント・パークのジェットコースターを皮切りに、
幾通りもの独創的なデッド・シーンが若者たちを待ち受ける。
監督はシリーズ第1弾「ファイナル・デスティネーション」のジェームズ・ウォン。

 ハイスクールの卒業イベントとしてやって来たアミューズメント・パーク。
仲間たちと一緒にジェットコースターに乗り込んだウェンディは、
その瞬間、壮絶な事故の予知夢を見てパニックに陥る。
結局ウェンディと数人の仲間たちは係員によって降ろされてしまうが、
その直後、ジェットコースターは本当に事故を起こしてしまう。
多くの犠牲者が出る中、九死に一生を得たウェンディたちだったが、
免れたはずの“死の運命”は、形を変えて再び彼女たちを狙い始めるのだった…。

 愛知県で唯一上映してる名古屋109シネマで鑑賞。
映画の内容とは関係ないけど、不愉快な客がいてイライラした。
隣りの彼女が彼氏に「あれどうなったの?」とか「あれ誰だっけ?」とか…
記憶力が乏しい奴は映画を観るな!上映中は例え疑問があっても黙れ!!
それとなく不愉快な態度をあらわにしても空気を読まないバカップルめ…
ああいう輩は劇場に来ないで欲しい。自分の部屋で観てるならまだしも。

 1,2と比べてレベルダウンが囁かれる3だけど、充分凄かった気が。
グロ度は上がってると思う。ストーリーは1,2の繋がり切れてたけどね。
恐いよ〜ジェットコースター…そして最後にもうひとつ、でかいイベントがある。
これが原因で、上映時期がずらされたんだろうな…壮絶でした。
宣伝映像はあまり見ない方が吉。死に方ネタバレしちゃってるもんな。
2は確かに凄かったけど、助かる方法云々の展開が気に食わなかったタイプは
この3はお気に召すかと思う。チームワーク悪いのよ今回。
自意識過剰なスケベ男とか、チャラチャラギャル女ズとか、
アメリカ・ティーンものって判り易いキャラ作りだから好きだ。
今作では予兆+写真というヒントがサービスされてるが、空回り。
日焼けサロン…痛そうだったな。宣伝でネタバレしてるけど、酷かった。
クギ打ち銃…まだ声が漏れてる所が凄まじかった。いきなりで、吃驚。
1,2よりも、3の方が若干、自業自得な面が覗えるんだよね。
正しい使い方をしなかった、注意力が無さ過ぎた、って感じで。
電車のシーン、日本のあの大事故を思い出さずにはいられない。
あんな瞬間に予知したって、もう遅い!!!ゾワッとしたね。

2の生き残ったカップル、あれから死んだ設定らしい。
やっぱり、死の運命からは誰も逃げられないんだなぁ…死神、残酷。
3部作で締めるのかと思いきや、4も製作決定しているとか。
飛行機、高速道路、ジェットコースターときて、ネタが残っているんだろうか?


隣人13号 (2004/日) 115分




 井上三太の同名人気コミックを実写映画化したサイコ・スリラー。
かつてのいじめっ子に復讐を図る二重人格の男を斬新なタッチで描く。
監督はこれまで音楽PVを手掛け、本作が劇場映画初メガホンとなる井上靖雄。
主演は中村獅童と小栗旬。共演に新井浩文、吉村由美(パフィー)、
ちょいと出で監督の三池崇史、劇団ひとり、村田充が出演。

 村崎十三は小学生の頃、赤井トールから凄まじいイジメを受け、
その復讐を果たすために赤井と同じ職場に就き、同じアパートに越してきた。
赤井は村崎のことを覚えておらず、新しい職場でもイジメを受ける村崎。
しかし、十三の体内には全く別の人格で凶暴な“13号”が潜在していた。
13号は、赤井を殺すことで復讐を達成しようと徐々に凶暴性を増していく。

 ハリウッド・リメイクが決定している作品らしいですね。
設定自体は何てことない、イジメを受けたことある人なら想像したことある内容。
でも描き方がなかなか斬新で、物語に引き込ませていくのがうまいかも。
といっても、基本はスプラッター思考なので苦手な人はオススメ出来ない。
邦画の気持ち悪さ表現というか、『殺し屋1』みたいなイメージです。
小栗旬の裸が見れます(笑)彼はホント暗い役が似合いだわ。
中村獅童の変な顔が設定に生きて、禍々しさを演出してる。
変な行動に終始、「オイオイ何やってんの?」って聞きたくなってしまった。
新井と吉村がヤンキー夫婦を演じているわけですが、これが怖いくらいハマってて
ホントにこの人たち、ヤンキーだったのかなとか、こういう人たちいそうだな、って。
ムカムカするよ。ああいうのが「お前等守る為だったら…とか粋がってるの見ると。

 ラストは
すんなり、殺して終わるんだろうなと思ったら意外、
赤井があやまったら事態は急変。村崎は結局は非情になりきれなかった。
危うい内容だしね…これを見たイジメられっ子が「殺せばいいんだ」と
安易な考えにたどり着いたらいけないし、自分の大事な人生を犠牲にしてまで
復讐に費やすことは何とも儚く哀しい。勿体無い。下らない連中の為にさ。
確かに小学生・中学生あたりのイジメって凄く陰湿で残酷だったりする。
後先考えなかったり、勢いに身を任せたりするから。
自分もイジメられたことあるから、イジメっこを殺す妄想を抱いたことは正直ある。
そして、イジメた側はいじめたことすら忘れているのもよくあること。
私のイジメは長期的なものじゃなかったから良かったけど、
長期に渡っていたらもっと暗い性格になってただろうな…って思う。
子供を殺すのは行き過ぎだと思うけど、その気持ちは判っちゃうんだよね。
だから観る人によっては、「やっちゃえ13号ー!」っと爽快な気分になるかも。
映画では現実だと思って見せられていたものが、恐らく主人公の想像で、
実際には、あの未来は存在しなくなった。
ピースする13号は、あの結末に満足しているということなんだろか。

想像していたのとはちょっと違うけど、なかなか面白い作品でしたね。


-less [レス] (2003/仏・米) 85分


 若手新鋭コンビ、ジャン=バティスト・アンドレアとファブリス・カネパの
デビュー作にして、各地の映画祭で評判を呼んだ戦慄のスリラー。
 クリスマスの夜にハリントン一家は母方の祖母の家で毎年行われる
クリスマス・パーティに出席するため、車で祖母の家へと向かっていた。
20年以上も同じ道を通ってきたフランクだったが、この日は気分を変えて、
高速道路を使わずに普通の道路を使って行くことに。
外灯も無く、長い一本道をひたすら進む。どうやら迷ってしまったようだ。
そんな時に、道路沿いの森に白いドレスを着て赤ん坊を抱いた女性の姿を見つける。
フランクは車を止めて事情を聴くが女性は何も答えない。
このままにしておけないと彼女を車に乗せ、事態は更に不気味になっていく…

 まさに、都市伝説みたいな話だったな。
夜に車を走らせ、対向車もなく街の明かりも見えないのって凄く怖い。
そのうえ、普段は通らない道で、しかも気味悪い女性を拾っちゃうんだもの…。
家族は父親、母親、長女とその彼氏、弟の5人で、やっぱりホラー系だから
そう、次々と…になってくわけ。直接描写が無いけど、それなりに怖い。
白いドレスを着て赤ん坊を抱いた女や、黒いクラシックカー、
日本の怖い話とも通じる何かがあって、ゾクゾクしました。

 実は他のサイトでネタバレ読んでしまったんですよ。
それでも、「何であの人たちを狙うんだ?」って凄く気になって、
どんどん崩壊していく家族、堂々巡りな一本道、謎の目的地、
イッちゃってる母親のショットガン(これがガチで恐いっす)、父親の暴走、
最後の最後で夢オチ…と見せかけて、意味深なラスト。
白いドレスの女性は事故で即死して、あの家族を弄り殺す充分な理由はあって、
(直接の責任は居眠り運転した父親だけだけど…でも連帯責任だな)
標識にあった目的地は女医さんの名前だったとはなぁ…
“すんだらしたいこと”ってメモ、ラストで父が書いた文字…何か泣ける。
現実ではないけど、只の夢ってわけでもなかった…って不思議な設定好きです。


 ジャケットの写真、女の子に見えた。普通の年頃の女だったのね。
思えば家族の面々も、娘の彼氏を除けば現実にチラホラいそうなタイプですね。
邦画バージョンだったら親父は田中要次あたりでしょうか。
自分の誤った判断でこんな目に遭って…って凄い圧力だし居た堪れないな。
闇の世界って本当に恐い。ガソリンや懐中電灯の僅かな光が頼り…。
原題は『デッド・エンド』こっちの方がしっくり来る気がする。
低予算で精神的にもグイグイ引きこんでくれる映画ってことで評価高いです。




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