管理人NEROが映画について語ります。

Caramel Cinema


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イーオン・フラックス (2005/米) 93分




 「モンスター」でアカデミー主演女優賞を獲得したシャーリーズ・セロンが
セクシーな女戦士に扮して大暴れするSFアクション。
韓国出身クリエイター、ピーター・チョンの人気TVアニメを基に
「ガールファイト」のカリン・クサマ監督で実写映画化。

 西暦2011年、人類は新種のウィルスにより99%が死滅、
科学者トレバー・グッドチャイルドが開発したワクチンのおかげで全滅を免れた。
生き残った500万人は汚染された外界から隔てられた都市ブレーニャで
潔癖な監視下の元、安全かつ平和な生活を送るようになる。
しかし西暦2415年、グッドチャイルドの子孫と科学者で構成された政府は
秩序維持の名の下に圧政を強いた。反政府組織“モニカン”は、
最強戦士イーオン・フラックスにトレバー・グッドチャイルドの暗殺を命じ、
イーオンは厳重な警備の敷かれた政府の中枢である要塞へと潜入する。

 『ウルトラヴァイオレット』も非常によく似てますね。
SF近未来の都市でプロの女暗殺者が潜入して大暴れ。
でも要は、主演女優のPV状態、彼女の美しさをご堪能下さい、っていう。
残念ながらふたつとも、二人とも出ずっぱりなのに魅力を感じないのは何故?
やはり話がパッとしないからなのかな。既存な設定で白ける。
でも『ウルトラヴァイオレット』よりは多少、こちらの方が内容はマシ。
しかしイーオンと真っ向勝負する敵役がいなかったのは痛いかも。
草がゾワヮワーッのシーンはセキュリティシステムだったんですね。
アクションシーン以外は正直、退屈でした。
脳内会議できる設定は何かと便利やなーと思ったけど。

 実は
人類には子供を産むことが出来なくなっていて、
それを政府が隠し、適当な時期に妊娠したと思い込ませ、
死者のクローンを孕ませ、出産させる、という真に面倒なことを行っていて、
トレバーと弟のオーレン自身、ずっとクローンで7代目にあたる。
人類の不妊治療を研究していたが、自然妊娠が極秘裏に確認され、
自身が永遠に生きたいが為、クローン社会の存続を強く願うオーレンは
妊娠した女性を密かに抹殺しており、兄を暗殺し政権交代を狙っていた。
オーレンに操られモニカンが動いたという真相を知ったイーオンは
自分のオリジナルが昔、トレバーと恋仲だったことも知り、彼を助けることに

トレバーを演じたマートン・ソーカスって、ロード・オブ・ザ・リングシリーズで
エルフの女王ガラドリエルの存在感に霞んでるケレボルン様なんですね。
シャーリーズ・セロンは綺麗だったけど、魅力的には撮れてなかった。
DVDを買う価値も、映画館で金を払う分の価値もないと思います。20点。


イージー・ライダー (1969/米) 95分






 監督・脚本:デニス・ホッパー 製作・脚本:ピーター・フォンダ。
主演もピーター・フォンダとデニス・ホッパーが務める。
共演に若き日のジャック・ニコルソンが出演してるのもミソ。

 マリファナ密売で儲けた大金をタンクに隠し、真のアメリカを求めて
オートバイで放浪の旅に出る二人のヒッピーを描いた作品。
“自由とは何か?”、“それは、どこに行けばあるのか?”
低予算ながら、そのテーマは多くの人々の共感を得て、大ヒットとなった。
'69年代のアメリカという時代性を強く反映させており、挿入歌も名曲揃い。
今でも色褪せずに、世代を超えて愛され続けている。

 父さんが懐かしがってDVDを買ったので、一緒に拝見。
最初見た時は、何が面白いのか、何が凄いのか、サッパリ。
ただ、ひたすらのんびり旅して、ここ行って、遊んで〜みたいな映像ばかり。
もう退屈で退屈で…負けた。途中で眠ってしまいました。
そして今回、2年も経ってから再チャレンジして見ました。
とりあえず、ピーター・フォンダを初めてマトモに見ました。
娘のブリジット・フォンダの方しか知りませんので…
格好いいっすね!キャプテン・アメリカって…名前も凄い。
デニス・ホッパーは名悪役として有名だけど、この頃は普通に男前なおっさん。

 なんか全体的にイメージムービーみたいな感じでしたね。
とにかく、ロックやポップス、音楽がふんだんに使われ、セリフは少ない。
ヒッチハイカーを当然のごとく拾って一緒に旅し出しちゃうんだから…
この頃のアメリカは、そこまで物騒じゃないし、当たり前感覚なのかな?
ドラッグを普通に吸ってるシーンも出てくるので嫌な気になる人もいるかも。
何か意味ありげなショットが多いんだけど、結局何だか判らなくて。
全体を通して見ると、やっぱり荒削りな印象は受けるね。
テンポとか、最近の映画のような見る人に対する気配りはありません。
でもだからこそ、大好きな人もいるんでしょうね。

 途中でジャック・ニコルソンが出てきた辺りから、私も入り込んできた。
若いねー!普通に男前だし。三人で謝肉祭に行く為に旅を再開する。
3人でレストラン入って、若い娘たちにキャーキャー言われてる所がおかしかった。
焚き火のシーンでの会話が一番印象に残っている。
『君が自由だからさ』 「自由の何が悪い?」 『悪くはないさ』
『自由を説くことと、自由であることとは別だ。』
『人は君に、自由を見る。だから恐れる。』
『アメリカ人は、自由を証明する為だったら人殺しも平気だ。』
このシーンが、この映画の核を語っているんじゃないでしょうか。
『夜に、食用カエルと話したことあるか?』ってセリフも覚えてしまった(笑)
あの後、まさかあんな事になろうとは…前言撤回です。
何であんな仕打ちを受けるんだ?余所者に対する差別意識か?
ラストも驚愕した。こんな終わり方って…強烈だったけどさ…あっけない。悲しい。
人々は自由な彼らを恐れ、嫉妬し、憎悪した。何故だ?
誰にも依存しない、属さない…そんな強さを受け入れる器は無いに等しいのだ。
自由の国だけど、自由に生きてはいけない国なのですね。

 冒頭の二人がバイクに跨って気持ち良さそうに走ってるシーンで、
ああ、こんな風に気ままな旅をしてみたいなぁ…なんて思った。
金がいっぱい入ったら、仲の良い友達と一緒にさぁ。
バイクと、旅と、音楽と…そのどれかが好きなら結構はまるのかも。
ストーリーといい、雰囲気といい、不思議な映画でした。


硫黄島からの手紙 (2006/米) 151分










 硫黄島での戦いを日米双方の視点から描く硫黄島2部作の
「父親たちの星条旗」に続く第2弾。日本側からの視点。
アメリカ留学の経験を持ち、親米派でありながらアメリカを最も苦しめた
指揮官として知られる知将・栗林忠道中将が家族に宛てた手紙をまとめた
『「玉砕総指揮官」の絵手紙』を基に、本土防衛最後の砦として、
死を覚悟しながらも一日でも長く島を守るために戦い続けた男たち。
主演は「ラスト サムライ」の渡辺謙、共演に人気グループ“嵐”の二宮和也。
伊原剛史、加瀬亮、中村獅童、裕木奈江など。

 戦況が悪化の一途をたどる1944年6月。
日本軍の最重要拠点となる硫黄島に新たな指揮官、栗林忠道中将が降り立ち、
無意味な精神論が幅を利かせていた軍の体質を改め、体制を整えていく。
栗林の進歩的な言動に古参将校たちが反発を強める一方、
ロサンゼルス・オリンピック馬術競技金メダリストの“バロン西”こと
西竹一中佐のような理解者も増えていった。
そんな中、圧倒的な戦力のアメリカ軍を迎え撃つため、
栗林は島中を張り巡らせた地下要塞の構築を進めていく…。

 「父親たちの星条旗」を見たので、こちらも劇場へ。
やはり私は日本側のこちらの方が感情移入しまくりでした。
一部とかぶる映像がなければ、まるで邦画の戦争映画。
渡辺謙や伊藤剛史らが監督といろいろ話し合って作ったそうで。
史実はもっと過酷なゲリラ戦だったとか、人とは思えぬ戦法も使ったとか、
仲間や敵の死肉を食べて生き延び、戦後になっても生き残りが居たとか、
色々とアレが足りない、コレが甘いとか評論も見るけども、
これはドキュメンタリーじゃなくて映画なんだから。
この硫黄島二部作で、歴史としての硫黄島の戦いに興味を持って、
闘って散っていった人たちのことを思うキッカケになれば充分だと思う。

 宣伝で名セリフがもう出ちゃったじゃないかと思ったけど、
あそこらへんは序盤で既にサラッと出て、後半が凄い。
難だったのは二宮演じる役が妻子持ちに見えず、少年兵に見えてしまうこと。
演技はかなり絶賛されてて、アカデミーとか…そこまで行くか?とは思うけど。
でも終盤での表情が凄い。戦場を生き抜いてきた顔をしてるように見える。
渡辺謙も言わずもがな、フランクな上司、鬼気迫る演説と静と動が魅せる。
実在のバロン西を演じた伊藤剛史も格好良かったな…
西郷を主人公目線にして進み、戦闘のなか、他の部隊と合流して
「ここは獅童(何故か役名よりしっくりくる)の隊か〜嫌な感じ」や、
ちょっと伊藤中尉に関しては変な視点で見てしまった。
殉じて死ぬはずが、戦車が来なくて何日も待ちぼうけ。
青い空に鳥なんて見ちゃったら、戦争もバカらしくなってしまうか…
元憲兵の清水は逆に、米兵は鬼畜じゃなかったんだと思い投降するものの、
米兵の気まぐれでアッサリ殺されてしまうし…あれはさぞ無念。
犬を見逃すエピソードで、鳴き声が聴こえてしまった時に
劇場から「あぁ〜」と声が漏れてました。
戦いよりも常に生きることを重視してきた西郷も、最後の最後には
恩人の形見をとりかえそうとスコップを振り乱して闘おうとした。
あそこで撃たれてしまうんじゃないかと思ったが、運が良く捕虜に。
しかし、日本の本土はこれから攻撃されていく。生き残っても辛い。
「天皇陛下万歳」のかけ声が今でも耳に残る。
栗林中将は敬礼の意味でなく、士気を高め自分を奮い立たせる為なんだろう。
終盤の「ここはまだ日本か?」には誰しも胸が熱くなるに違いない。
擂鉢山には星条旗が掲げられている。あの旗を日章旗に2度までも
こっそり代えて立てた日本兵がいたというエピソードもあるそうだ。
しかも2度目は日の丸の赤が血で描かれて。執念だ。


 「父親たちの星条旗」を先に見ていた分、米軍上陸のシーンでは
あの兵士たちが恐る恐る上陸していく様が思い出された。
こちらの映画では米兵の苦戦する様はあまり見られなかったけど。
もともと、人数も武器も圧倒的に劣っていたのに、あそこまで苦しめるとは。
日本で暮らす家族が一日でも安泰に暮らせるなら我々の守る一日には
意味があるんです!
」と言っていたけど、気休めだ…だけど、
そうでも思わなければやりきれない。ラストに
手紙がひらひら舞って、
兵士たちの声が聞こえてくるあたりからはもう涙腺が爆発した

決して「泣く」為に劇場に行ったわけでもないし、感動とか、言葉違いだ。
だけど、これを見て微塵も心が動かされないような人間はおかしい。

 この映画は劇場で見なければダメな映画だとも強く思った。
硫黄島は今でも洞窟が入り組んでいて、見つからぬ遺体も多いとか。
硫黄島だけでなく、あの戦争では様々な地域で戦闘が起こった。
他の島での逸話もいくつか聞いて、これもいつか映画化するのかななんて。
この映画を見てしまって、これから「男たちの大和」を見てもショボくなるかな。
これから公開される「僕は君のためにこそ死ににいく」もどうだろう。
「父親たちの星条旗」の方が格別に金がかかっているのは感じたし、
片手間に作ったんじゃと思われようとも、監督には感謝の一言。
少しでも興味が持てた人は劇場に足を運んで欲しいですね。


生きてこそ (1993/米) 126分








 ドキュメンタリー「人肉で生き残った16人の若者/アンデスの聖餐」(75)
でも描かれた1972年の旅客機墜落事故を、20年後にハリウッドが映画化。
極限のサバイバルをセミドキュメンタリー・タッチで描く。
飛行機の墜落シーンを始め、リアルな絵造りが最大のポイントで、
セットではなく実際に雪山で撮影されたシーンの重みには圧倒される。
当時の生存者がアドヴァイザーを務めた功績は大きい。

 監督を務めたのはBTTF三部作に製作参加し、
最近ではボーン三部作の製作にも参加しているフランク・マーシャル。
主な出演者はイーサン・ホーク、ジョシュ・ハミルトン、ヴィンセント・スパーノ
ブルース・ラムゼイ、ジョン・マルコヴィッチも語り部として出演。

 小さな45人乗り小型飛行機がロッキー山脈で墜落。
後尾は飛ばされ、機内は死傷者と奇跡的に助かった者たち。
彼らはチリにラグビーの試合に参加するはずだったラグビー部の面々と家族たち。
生き残った生存者たちで極寒の雪山、飢えと寒さと怪我で苦しみながらも
何とか皆で協力し救助を待つものの…

 誰にでも起こりうる最悪の惨事…もしそんな事態に直面したら…
叫びも少なく、乗客は成す術もなく吹き飛ばされていく。
飛行機は雪山にぶつかり、あちこち大破し、雪の上に不時着する。
さっきまで機内で遊びはしゃいでいたのが嘘のような光景。
死者を運び出し、雪の上に並べる…怪我人の手当てをする。
椅子に挟まれ、痛みに嘆く人や血を流していく負傷者。

 夏に見たのだが、これを冬に暖房無しで鑑賞していたらどんなに怖いだろう。
下手なホラーよりも怖い、救いの無い状況。死を間近に感じる感覚。
現実に起こった実話であり、結末は判っているものの
絶望的な状況を一緒に体感しているような映画の作り。
救助隊や帰りを待つ家族たちのことは一切判らない。

 こういう場合、リーダーを決めておくのは大事だ。
食料管理も、誰かを信頼して任せた方が良い。
そして皆が協力し合い、助け合わなければ雪山に殺される。
救助隊の望みも薄くなり、彼らは究極の選択を迫られる。
淡々と、最初に言い出したのはナンドだった。
戸惑い、拒絶するのは当然だけれど、生きてこそ…そう、生きる為。

 救助隊が何日かして救助を打ち切るのだが、
心配している家族にとっては死んでいても見つけ出して欲しいと思うはず。
でも相手が雪山で場所が特定できない以上、捜すのは絶望的だろうか。
助けを待つ仲間たちの為にアンデス越えを敢行し、雪山を越えてゆく
自然界の力の前では人間はあまりにも無力だ…でも
不可能ではない、可能なんだと訴えるナンド。
…そういえば『ガタカ』にも似たメッセージがあった。
ヘリが現れた時点で、自然に涙を流していた自分がいた。
映画を観て久しぶりに泣いた。
そしてエンディングの「アヴェ・マリア」の曲で感極まった。
作品自体はとても重く、事実なだけに安易に語れない。

 DVDのメイキングで当時の様子や事件の体験者の話が出る。
「人肉を食したのが罪だとは思っていない。
だが誰の肉を食べたかは絶対口外できない。遺族のことを考えたら当然だ。」
実際に飛行機事故で死んだ乗客も生き延びた乗客も
事故が起きる以前と同じように小さな町で暮らしを営んでいるとか。
近所に親戚や家族もいるし、遺族の家族とも会っている。
帰還した時は奇跡のヒーローと称えられ、生存した手段として
死んだ乗客の肉を食していたことが公にされ、非難する人もいたらしい。
でも誰が非難できようか。その状況にいた者でなければ判らないのに。

 そして、彼らの凄いところは飢えを満たした後に
行動を起こす所です。まだ望みを捨ててはいない。帰るんだ!
生きる望みもなく、飢え、本能のみで人肉を食しただけなら
彼らは最早、理性を失った獣に映ってしまうかもしれない。でも、そうではない。
「もし自分が死んだら、自分を食べて構わない」そう誓い合った。

 「手紙を書いていた人は死んでいった。どんなに励ましても
元気に見えてはいても希望を捨ててしまえば生きる力は失われるんだ。」
過酷な状況に置いても生きようとする人間の生命力には真に驚かされる。
墜落現場から助けを呼びに行くにしても一人では不可能。
共に助け合い、励ましあえる人がいたからこそ、たどり着けたんだと思う。
生き残った16人はそれぞれ違う心の傷を抱え、
それぞれ違った解釈で事実を飲み込み、暮らしていくのだろう。

簡単に薦められる作品ではないが、観る価値は十二分にあると思う。
嫌いではないが、もう二度と観ることはないだろうと言う人もいる。
グロ系の映画では無いのに、それだけショッキングな出来事だからでしょうか。
けれどこれは、希望を捨てずに生きることの素晴らしさを語る映画でもあります。


 
池袋ウエストゲートパーク <TV> (2000/日) 560分










 「トリック」の堤幸彦監督と人気脚本家クドカンが手を組んだ話題の作品。
石田衣良の同名小説を連続ドラマとしてTBS系列で放送。
若者の圧倒的支持を得て、最高視聴率も20%を越えたとか。
長瀬智也、窪塚洋介、山下智久、坂口憲二、妻夫木聡、渡辺謙、
佐藤隆太、阿部サダヲ、加藤あい、森下愛子、酒井若菜、矢沢心、小雪…
今では考えられない豪華キャスト☆回ごとにゲストも様々登場。

 日本の東京、池袋で暮らす真島マコトを主人公に
実際に池袋で屋外ロケを慣行、レイプ、殺人、ドラッグ、詐欺、ストーカー
現代を渦巻く様々な犯罪を背景に、彼の周りで起こる珍事、
芽生える恋や友情、チーマー対決などを描く。
ホテルに女性を連れ込んで首を絞めてレイプする事件が多発。
マコトの友人のリカが巻き込まれ、友人のチーマーや仲間達と協力し解決。
その顔の広さと行動力を買われてトラブルシューターとして
毎度毎度、マコトの元に厄介な事件が舞い込んでくることに…

 盛り上がってる当時は全然興味なかったんだけど…
「GO」観て窪塚洋介に興味が出てこのドラマをレンタルした。
もう、2本づつ借りて観ようと思っていたのに観出したら止まらない!
だって、普通のドラマと全然違うんだもん!!
よくここまで、思い切ってドラマとして放送したなぁ〜
今じゃPTAとかうるさそう…よく深夜で再放送してるけど。
過激な描写やアクションもあってクドカン節のギャグ満載☆☆☆
早く続きが観たくて、夜ぶっ通して観た…
そしてDVD−BOXを購入した。宝物。一生飽きないだろうな。

 #1イチゴの回 記念すべき第一話。色んなキャラを把握しよう。
しっかし、本当に豪華なキャステキングだ。キングと山井の喧嘩シーンが見もの。
#2 ニンジンの回 Gボーイズの協力で犯人を追い詰めるが…
ここもかなり過激でビックリしたよ。メスで…ひぃぃっつ
#3 みかんの回 ヤクザの娘が誘拐されて捜索に乗り出すマコト達。
これもかなりヘビーな内容。引きこもりの友人の話とサルの恋でラストはホロリ
#4 しいたけの回  ドラッグ売人と関わった友人を助けるべく…
売人って思いっきり服に書いてあるやーん。しかしよく考えるねこの子たち。
#5 ゴリラの回 ネットアイドルに付きまとうストーカーと対決。
かなりサイコで怖い。世の中色んな職がありますな。性転換した男性も登場。
#6 人の回 ヤクザの息子、ヒロキは数字しか信じない心を閉ざした少年。
マコトと出逢い変わり始めるが…彼が誘拐された!捜索に乗り出すマコトたち…
#7 洋七の回 ネズミ講にハマってしまったマコトの母親。宗教めいてた。
何とか目を覚まさせようと息子が奔走する…
#8 洋八の回 マコトの友人のマサが女子高生を妊娠させたと
ガングロギャル達にリンチに遭う。金を稼ごうと決心するマサだったが…
森下愛子演じるマコトの母ちゃんがパラパラダンスする。
#9 九州の回 加奈が黄色い服を着た謎の男に刺された。
Gボーイズとブラックエンジェルズの抗争はますます広がり…
#10 十手の回  カラーギャング抗争で双方それぞれ犠牲が出た。
衝突は避けられない…マコトは板ばさみ状態。
#11 ±(サムライ)の回 遂にリサ殺害事件の真相が明らかに…
膨れ上がったギャング抗争を何とか阻止しようとマコトがとった行動とは!

 窪塚洋介扮するGボーイズの頭、キング(タカシ)役。
ぶっ飛んでて一見バカっぽいがシリアスな場面でのギャップが凄い。
頭もそこそこ良く、池袋周辺のチーマーを纏める統率力を持つ。
マコトの幼馴染で彼を慕って色々協力してくれる。
いつも隣にいる金髪ギャルはジェシー。外人っぽい。そして年上。
キング最高!!と云われているのも無理はない。
長瀬智也演じるマコトも「めんどくせぇ〜」が似合うハマリ役だけど
キングがこのドラマで一番良いトコ持ってってるキャラだ。
坂口憲二も演技の下手さは目立つが今の好印象キャラを演じる彼と比べると
その極悪非道な山井の役のギャップが楽しめる。格好もワイルド。
今はNEWSでデビューした山ピーこと山下智久。
絵を描くのが上手で寡黙な少年シュン。不器用な喋り方がキャラになっていた。
加藤あい演じるギャルギャルしてるヒカル。
よく声が裏返って、何か無理して演じてる感が…
渡辺謙演じる横山さん。厳しい姿勢で、たびたび敵にも味方にも。

 池袋に住んでる人だったら馴染みの場所が撮影に使われたりして
アレコレ発見して楽しくて嬉しくてしょうがないだろうなぁ。
最後の女の子の演技力が酷かったけど、泣いてしまった…
凄い内容濃い、詰まったドラマでした。


池袋ウエストゲートパーク スープの回 TVM> (2003/日) 137分




 3年の時を経て、あの伝説のドラマが復活!!
当時のキャストを過密スケジュールの中集めて再結成。
続編のスープの回を1話限りでスペシャルドラマとして放送。
監督、脚本、原作ともに同じく。
主要キャラもほぼ登場。渡辺謙は都合により不参加。
石橋蓮司、クレイジーケンバンド、RIZEがゲスト参加。

 土地事情で今まで居た家を追い出され屋台暮らしのマコト一家。
一方、Gボーイズとブラックエンジェルズは別の形で戦いを続けていた…
そう、ラーメン屋を開き、それぞれ味と客足と人気で競っていた。
肝心のキングは外国に旅に出ており不在。
そんな中、夜中にホームレスを襲い、骨が折られる事件が多発。
マコトに再びお呼びがかかることに…

 今回は佐藤隆太演じるマサがでしゃばり過ぎてて、ウザかった。
主役のマコトも何だか消化不良気味。
肝心のキングは最後の方にちょこっと出てくるだけ…
骨折り事件の真相は、何ともお粗末、ガッカリした。
作った意味あったのかな。視聴率は凄かったらしいが
途中から残念がる人が続出したこと間違いなし。
以前のような凄いドラマには戻れないのか…
ゲストのRIZE全然興味ないからなぁ…
クレイジーケンバンドも、これ観てどんな人たちか初めて知った。
最後の方のノリは嫌いじゃないんだけどね。

 マコトの実の親父って登場する意味あったのかな。
そしてマコトのキレ締めも今回は発言の意味がチンプンカンプン。
ノリで、発言の矛盾を片付けた感が否めない。
原作は色んなエピソードもどんどん出来てるし
次やることがあるなら、もっと手ごたえのあるものを頼む!
ていうか、こんな試みはもう無いのかもなぁ。

限定版のTシャツ付きDVDを購入したものの、やはり
特典のTシャツなんて勿体ないし着れない。
このTシャツにいたっては、着て歩いても目立たないし判らないと思う。


犬神家の一族 (2006/日) 135分




 “角川映画”の第1回作品として76年に製作され大ヒットした
横溝正史原作ミステリーを、豪華キャストを迎え
市川崑監督自らが再びメガフォンをとり完全リメイク。
名探偵・金田一耕助役はオリジナル版と同じく石坂浩二が演じる。
野々宮珠世役には松嶋菜々子、ホテルの女中役に深田恭子。
松子役に富司純子、竹子役に松坂慶子、梅子役に萬田久子。
佐清役に尾上菊之助、佐武役に葛山信吾、佐智役に池内万作。
等々力署長役には前作と同じく加藤武。
琴の先生を演じた草笛光子も前作と同じ役。
他、仲代達矢、大滝秀治、岸辺一徳、尾藤イサオ、
奥菜恵、三谷幸喜、林家木久蔵、中村玉緒など。

 信州の犬神財閥の創始者・犬神佐兵衛が永眠した。
佐兵衛には腹違いの3人の娘、松子、竹子、梅子がおり、
それぞれに佐清、佐武、佐智という息子がいた。
さらに、犬神家の屋敷には佐兵衛の恩人の孫娘、野々宮珠世も住んでいた。
しかし、全員が固唾をのんで見守るなか公開された遺言状には、
「佐清、佐武、佐智のいずれかとの結婚を条件に、
犬神家の全財産を珠世に譲渡する」と記されていた。
この予想外の事態に、一族の間で血で血を洗う惨劇が繰り広げられていく。
事件の調査を開始した金田一耕助は、次第に大きな謎を解き明かしていく…

 家族で正月に劇場へ足を運びました。
ちなみにオリジナル版未見。兄が持ってて、その後見たけど
大した違いはなし。キャストの違いと編集の仕方を見比べて楽しむべし。
松嶋菜々子綺麗だったな〜背が高すぎるとか、見た時気にならなかった。
石坂浩二は30年経ってもまだ金田一が演じれるんですな。
スケタケとかスケキヨとか、結構ややこしかった。誰が誰やら。
遺言開いて、
「私のことなんか全然書いてないじゃない〜!」と
嘆いていた奥菜はその後、気が狂っても誰も相手にされなかった
ナ。
フカキョンは田舎娘っぽくはなかったが、天然娘って感じで良かった。
全体的な評判はイマイチですが、私はこのストーリー、他に
どうすれば良くなったかも分からないので何も言わずに楽しんだ派。
昔の小説だから、映像も古い感じにして時代を感じたし、
戦争が終わって兵士が帰ってくる映像で勝手にウルッときてしまった。
松子と佐清を演じた二人は実際に親子だから、面白い。

 
静馬親子が長年恨みを持った3姉妹の仕打ちが、
フラッシュバックした時、あんまり陰惨に見えなかったのが残念。
何か原作では琴の先生が実は青沼菊子だったとか。
金田一耕助は30年経っても、やはり殺人は未然に防げず、
最後に犯人を追い詰めて自殺させちゃうのよね。
私は特に、二度と会えないと思っていた佐清と珠世が再会するシーン、
佐清と母親が再会するシーン、ジーンときました。弱いです、ああいうの。
オリジナルでは自害した時、奥菜の子供にも遺産を分けてやって、と
松子が言うらしいですね。そのシーンは今回もあった方がよかったのでは。

しかしあれだねーやはり殺人事件には金と美女と怨みがツキモノね。


いま、会いにゆきます (2004/日) 119分










 書店の口コミからベストセラーとなった市川拓司の同名小説を映画化。
亡くなった妻が突然姿を現わし、残された夫と息子と
束の間の奇妙な共同生活を送る切なくも心暖まるラブ・ファンタジー。
監督はこれまで数々のテレビドラマで演出を手掛け、
本作で劇場長編デビューの土井裕泰。
主演は「黄泉がえり」の竹内結子と「ピンポン」の中村獅童。

 秋穂巧は一年前、妻の澪に先立たれ、一人息子の佑司と2人で暮らしていた。
そんな梅雨のある日、逝ったはずの澪が森の中に姿を現わす。
だが、彼女は生前の記憶を一切失ってしまっていた。
それでも巧と佑司は澪を温かく迎え、3人での生活を再び始めることに。
そして、巧は彼女に自分たちの恋の歴史を語るうち、
互いの間に“二度目”の恋が芽生え、
佑司は“二度目”となる母と息子の交流に心から喜んでいた。
こうして、彼らの幸せな暮らしは以前と変わらず永遠に続くと思われたが…。

 邦画の純愛映画って苦手なんです…
『世界の中心で、愛をさけぶ』とよく比較されるこの作品。
確かに!セカチューなどより、ずっと良い出来でした。
『黄泉がえり』とかで竹内結子の魅力(?)が感じられなかった分
こっちでは何故か成功してる。清楚な妻という役柄が当たったのかも。
この映画は宣伝やら何やらで物語も充分ネタバレしてるから
期待なしで、とりあえず話題作を拝見しとこと思って観ました。
宣伝では明かしていない重要なネタもちゃんとあったんだね!
ラストの展開は、人によってはいらないと感じるらしいけど…

 最初の方はテンポ悪いと思ったんだけど
澪と再会して、三人の暮らしが始まる当たりからノッテきた。
毎朝目玉焼きって不健康じゃないかな…なんて思ってしまった。
私的に『誰も知らない』で強烈な印象残したYOUが
ここでは面白い役柄で出てきてるのが良かった。
あんな先生が担任だったら、良かったな〜…なんて。
小日向さん演じる医師の喋りは何か裏があるのかと思ったよ。
子役の子は、演技は上手じゃないけど胸打つ何かを持ってたね。
この映画がきっかけで結婚することになった二人が
キスしたりベッドシーンやってるとこは、ちょっとリアルに思えてしまう。

 夫の上司(寝てばっかいる人)が獅童の伯父の中村嘉葎雄とは!
同僚の子が自分的にツボ。ああいう報われない人(オイ)に共感しちゃう。
セカチューと違って、無理に伸ばしたようなシーンが無い分、
普通に流れるように鑑賞できたかな。
…違うんだよ。泣けたのは子供のせいだよ。
「いま、会いにゆきます」の本当の意味を感じ取ってジーンときた。
ひまわり畑で自分に云い聞かせるように云ったのはその為なのね。

 
…欲を云ってしまうと、やっぱり死なないように考えちゃわないかな。
無理に産んだのがいけなかったなら、帝王切開にするとか…
子供を産むことで死期が早まると知ったら、男は反対するだろう。
でも彼女は生まれて生きているわが子の姿をもう見てしまっているし
やっぱり、行こうとするのかな。
別の視点で云えば、早く死ぬことで残す二人にとって凄い悲しみを与えてしまう。
だから、そういう意味で身を引くという形も、ひとつの形…
でも巧にとっても澪が居てくれたことが最高の幸せであり
いなくなった後も幸せがあって、その事実は変わらないのだから…うん。


 映画館で観なくてよかったぁ…絶対、こういうの観に行くと
素直に見ることが出来ないと思う。周りは感動を確信犯的に待ってるだろうし
家で誰の邪魔もなく一人で見る…これが良い!!
そして、エンディングで一気に熱を冷める作用は凄いですねぇ〜
あの軽いノリでヘイ♪とか歌われても…即行DVDを停止した私。
冒頭にも使われてた音楽をそのまましっとりと流した方が良いと思う。
まぁこれの相乗効果もあって『花』がバカ売れしたのも納得。

 暖かいファンタジーって感じでしたね。
恋人や夫、子供とうまくいってる人が見ると感動も倍なんでしょうな。
現実は、そんな優しいストーリーにならんよ、ってヒネタ想いがある自分(笑)
中村獅童が弱い男性を演じるってのがギャップあって良かったです。


妹の恋人 (1993/米) 99分




 「シザーハンズ」のジョニー・デップ主演のラブ・ロマンス。
共演にメアリー・スチュワート・マスターソン、エイダン・クイン、
ジュリアン・ムーア、オリヴァー・プラット…
自閉症の妹ジューンを世話して、自分の生活を犠牲にしている兄ベニー。
世話をしてくれる人を雇ってもそりが合わず、すぐに追い出してしまうジューン。
幼い頃に両親を亡くし、兄妹二人きりで生きてきて、
施設に預ける方が良いという周りの勧めにも気が咎めるベニー。
そんなある日、事情で引き取ってしまった同僚のいとこのサムが同居することに。
昔の映画が大好きで、パントマイムや芸をして人を和ませる、
マイペースで変わり者のサムの存在に、心を開いていくジューン…

 結構評価が高いので、気になって観てみることに。
いや〜ジョニー・デップが男前で魅力的なのは判っていたけど、
これを見て初めて、彼を美男子だと思ったね。
ファンにはたまらないであろう、多彩で味のある彼の魅力を堪能できる映画。
映画の内容的にはそれほど目を惹くものじゃないけど、微笑ましい話。
「シザーハンズ」と結構似てるものがあるとも思う。
こっちの映画の方が優しく、ほんわかしているね。
パンのダンスを見て、サムの格好がチャップリンに影響を受けてるんだなと思った。
アイロンでパン焼くのはどうかと思うぞ…パン用ならいいけど。
妹の精神病、そんなに重くはないので過剰なストレスさえ与えなければ
普通に暮らしていけるんでしょうね。きっと。

 「妹の恋人」ってタイトルがパッとしないよね。
勝手に自分の中で兄妹愛のちょっと危険な話かと思ってしまった。
過保護な兄と、ひねくれた妹の家に環境と、心を変えるキッカケを与える話。
B級な軽めの映画なので、派手さはないけどほんわか見れる。
兄貴役の人、どっかで見た顔だなと思ったら「レジェンド・オブ・フォール」の人か。
とりあえず、ジョニデファンは必見。かわいい作品でしたね。
あのハットといい、長髪といい、若い頃のウォンカさんみたい。

 このジョニー・デップ・セットって確かにお得な組み合わせだけど、
「プラトーン」じゃジョニデちょこっとしか出てないじゃん。
他の三作品は文句なしに良いんだけどな…
「スリーピー・ホロウ」辺りがあったら、完璧!!


イルマーレ (2006/米) 98分


 2001年に製作された同名の韓国製作のロマンス映画を、
「スピード」のキアヌ・リーヴスとサンドラ・ブロックの共演でリメイク。
共演にクリストファー・プラマーなど。
監督はアルゼンチン出身のアレハンドロ・アグレスティ。

 静かな湖の岸辺に建つガラス張りの一軒家。
ここに住む女医のケイトはシカゴの病院に転勤になり、愛着のあるこの家から
引っ越すことになった。彼女は次の住人に自分宛の手紙の転送を頼もうと、
郵便受けにささやかなメッセージを残した。
一方、建築家のアレックスは子ども時代をそこで過ごした、懐かしい
思い出が詰まった湖の家を買い取り、そこへ引っ越してきた。
彼は郵便受けにケイトが残していった手紙を発見する。
この家は長いこと空き家になっていたはず…と不思議に思い、
アレックスはケイト宛に返信するが、ケイトの住所はマンション建設予定地だった。
やがて2人は、ケイトが2006年、アレックスが2004年の時代にいることを知る…

 イルマーレ=イタリア語で海を意味する。
この映画の中で“イルマーレ”とは予約殺到の人気レストランなのね。
韓国版では海辺の家で、ハリウッド版では湖の家。
主に湖の家で時間をすれ違う、どうしても会えない二人をイメージしてたんだけど、
二人の障害はたった2年。アレックスは結構会えていたりするのだ。
映画が始まってバレンタイン、不意に起こった交通事故。
もしやと思ったら、やっぱり彼だったのね。ここら辺は楽に予想がつく。
あぁ〜原作が韓国映画だからな…最後は彼が彼女に会おうとして
事故死しちゃうって結末?って思ったらアレアレ。運命を変えました!
オリジナル版未見なので比べれませんけど、やはり
タイムパラドクスの矛盾は発生するんでしょうね。犬の名前をつけたのは誰?
アレックスが過去のケイトと接触することによって
ケイトと彼氏の歴史にも確実に大きな変化があったことになるよね…
だけど後半、普通にヨリ戻そうとしてる…んで、後でアッサリ捨てられるのかしら。
もっと時間差を使ったユニークな出来事も描いて欲しかった。
未来を知ってたから、こんなこと教えてもらってこんなことになった、とか。
あとアレックスの親父との確執とかもよく判らなかった。
う〜む。

 湖の上の家での暮らしをもっと見せて欲しかったな。
二人の接点が出来てからは、もう郵便受けぐらいしか出てこなくなった。
二人ともそこで2年の誤差で生活してる、って形の方がロマンチックじゃん?
しかしキアヌは…正直、恋愛もの向いてない気がしてしょうがない。
サンドラもですよ。何か無表情な気がした。
それと、あの年で研修医ってのも不自然かな〜なんて。
アレックスのちょっとくたびれた私服は、キアヌの普段着に近いかも?(笑)
40歳の大人の落ち着いたラブストーリーってことで、
展開が驚愕もんでもないしホロリとくるシーンもないんですが、
二人の役者のファンなら観てもいいぞ、って所ですかね。


イン・ザ・プール (2005/日) 101分




 深刻な悩みを抱え相談に訪れた患者たちを、毎回珍妙な診療で
振り回し治療してしまう“トンデモ精神科医”伊良部一郎を主人公にした
人気作家奥田英朗の同名連作短編集を映画化した痛快コメディ。
主演はマルチに活躍を続ける劇団・大人計画の松尾スズキ。
監督は、構成作家などで知られる三木聡。
訪れる患者たちに、それぞれ
オダギリジョー:田口哲也(継続性勃起症) 職業は営業課のリーマン
市川実和子:岩村涼美(脅迫症) 職業はフリーライター
田辺誠一:大森和雄(プール依存症) 職業は大手商社マン
トンデモ精神科医の助手、お色気ナース役にMAIKO。
他、森本レオ、きたろう、ふせえり、岩松了、三谷昇など。

 DVD発売当初から気になってた作品。
観ても全く期待を裏切らない、素晴らしい邦画独特のとんでもコメディ!
「恋の門」は勿論、「下妻物語」とかそれ系好きな人なら楽しめるでしょう。
ぶっこわれた笑いや、マニアックなツボ、何か知らんけど笑える間などなど。
オダギリジョーは「SHINOBI」では散々だったけどここではいい演技してます。
ここ3日間、ずっと勃起しっぱなしなんです…なんて恥ずかしい病気も、
オダギリジョーが演ってるから不思議と興味が(オイ)それに何故か爽やか。
市川実和子演じる女性も、凄く心配性っぽさが出てて良かった。ハマリ役。
この脅迫症、外出する時、ガスの元栓締めたかな?鍵閉めたかな?とか
やたらと不安になって何回も確認しに戻ってしまったりする病気。
Daiがこれなんだけど、少し過剰とはいえ一人暮らしとかなら判らないでもない。
編集長役のふせえりもハマリ役。ああいう人ってあったかい…しオモロイ
プール依存症の方は実際に絡み少ないんだけど。これも病気か?
ランナーズ・ハイみたいなものだよね。水泳長時間で起こる快感って。

 何よりも松尾スズキの変な医者がツボでツボで…
素早い早口で結構妙なこと口走ったりするから。笑いセンスが絶妙。
どうみても変態オッサンなのに、ああいう人とお付き合いしてみたいかもなんて。
冒頭から惹き付けるオープニングから始まり、すべてが退屈とは無縁。
ワクワクして、笑って、あっという間にエンディングを迎えていました。
これはホントに面白かった!もうすでに3回も観てしまったという。
頭カラッポにして観て、登場人物たちに感情移入して観て…楽しいです。
邦画はスケール感では見劣りするけど、たまにこういう傑作見つけるからイイ。


インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア (1994/米) 126分


 ヴァンパイアものって普通はホラー部類だろうけど…これは違う!
だって主役はヴァンパイア。彼らの身になって観る映画だと思う。
 今じゃ考えられない豪華キャスト。
ルイ役にブラッド・ピット(哀愁な表情がよく出てた)
レスタト役にトム・クルーズ(一番はまってたのがこの人!)
クローディア役にキルスティン・ダンスト(スパイダーマンのヒロイン子役時代)
アーマンド役にアントニオ・バンデラス(もっと派手な活躍が欲しかったけど)
インタビュアー役にクリスチャン・スレーター(アクション物とか結構出てる)

 アン・ルイス原作の人気吸血鬼小説の映画化。
当時はインタビュアー役にリバー・フェニックスが挙げられていたが
例の事故で死亡…親友のクリスチャンが代わりに出ることに。
出演料は麻薬撲滅運動へ寄付したとか…
当時若かったレオナルド・ディカプリオもオーディションを受けたという映画。

 ジャーナリストが人の人生を語って聞かせてもらう為街で声をかけた相手
それがヴァンパイアのルイだった…彼は言う。
自分もかつては人間だった。話は100年以上前にさかのぼる…

 高校2年の頃、テレビでこれを録画して凄いはまった映画。
最初はレスタトがトム・クルーズだと分からなかった…
流産で妻子を亡くし、人生に絶望した男が吸血鬼にされ新たな人生を送る…
壮絶だった。ちょっとエロティックでサディスティックな描写がある。
 時が経てば時代が変わり人々も変わっていく…
変わらず存在し続けるヴァンパイアの気持ちになると、
生き死にどうでもいいかも

 それぞれ色んな考えのヴァンパイア達がいて面白い。
一番厄介なのは、昼間に出歩くことが出来ないことだよなぁ…
太陽の光りを忘れてしまう、という状況も生き物として恐ろしい。
でもヴァンパイアは生き物とはいえないか…
 アーマンドの云う、生きるためにパートナーが必要だ、っていうのは
人間世界でもいえることなのかもしれない。
 
 ドロドロとホラーめいたものもあるしミステリアスな要素もあり、
緊迫シーンやアクションシーン、ドキッとする瞬間もある。
クローディアの所業もなかなか観てて楽しい。世界観も美しいし演技も逸品。
ラストの締め方も最高に好きだ。もう、最高だったね!あれは
普通に見る分にも退屈しないと思う。まだ観てない人にはお勧めしたい。
続編の「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」はあまり好きになれなかった。


イントゥ・ザ・ブルー (2005/米) 111分


 美しいカリブの海を舞台にしたアドベンチャー・サスペンス。
主演は「ワイルド・スピード」のポール・ウォーカーとジェシカ・アルバ。
ダイビング経験者の2人は、サメが泳ぐ海中でのアクションも
ほぼスタントなしで果敢にこなした。
監督は「ブルークラッシュ」のジョン・ストックウェル。

 カリブ海に浮かぶバハマで恋人と細々暮らしているジャレッド。
いつか沈没船を見つけて一攫千金を夢見る彼は、
ハリケーンが通り過ぎた海で、ついに沈没船の一部を発見する。
それが何百万ドルもの金塊を積んだまま難破したと伝えられる
伝説の“ゼフィア号”だと確信したジャレッドは、恋人のサム、
幼なじみのブライスと一緒に着いて来たアマンダの4人で
宝を4等分にして自分たちだけで引き上げようと誓い合う。
ところが、そのすぐそばには麻薬を積んだ密輸飛行機も墜落していた。
しかし、せっかく見つけた沈没船の存在を隠しておきたい彼らは、
所有権が得られる証拠を見つけるまで警察への届け出をためらうのだが…

 まず、海が凄く綺麗!そして泳ぐ美男美女の肢体も綺麗。
こんな生活してる人たちもいるんだな〜なんかちょっと憧れてしまう。
映画の内容はよくある展開で目新しいモンはない。お約束のサメも危険信号。
麻薬が絡んでギャングに怪しまれ、どんどん立場が危うくなっていく。
4人とも、どっか抜けてて馬鹿なんだよね。ちょっとイライラする。
よく考えて行動すればスムーズに進んだのに。それじゃ映画にならないが。
美しい海とポールとジェシカの水着姿を堪能する為だけに見るがよろしかろう。
あんなプルンプルンしたお尻になりたいわ…なぁんて。腹筋も見とれる。
これキャスト一歩間違えれば大コケしてただろうな。絵になるスタイル命!
ラストの字幕を見て、海に繰り出す人はいるのだろうか??


イン・ハー・シューズ (2005/米) 131分






 ジェニファー・ウェイナーの同名ベストセラー小説を
キャメロン・ディアス、トニ・コレット主演で映画化。
監督は「L.A.コンフィデンシャル」「8 Mile」のカーティス・ハンソン。
地味で自分の容姿に自信が持てず、仕事人間な堅物の姉と
外見が美しく、モテモテだが定職に就かず遊び呆けている妹。
対照的な姉妹がそれぞれお自分の人生の転機を迎え、
自分らしい生き方を見つけていく物語。
姉ローズの家に居候して嫌々ながら仕事を探していた妹のマギー。
ある日、姉の恋人に手を出してしまい、家から追い出されたマギーは
最近まで死んだと思っていた祖母の家を訪ね、老人介護の仕事を任される。

 宣伝だけ見ていた時は、宣伝であらかた筋が判ったし、
そんなにインパクトもなかったんだけど、実際に観てみたら良い映画でした。
何よりも、自分の居場所を捜している人には身に詰まされる話であり、
劇中に何度か、ハッとさせられるセリフが多々ある。
キャメロン・ディアス主演ってことで最初は真剣に観ていなかったんだけど
観ている最中に、結構深刻なテーマにドキッとして、姉妹の行く末に夢中になり、
ラスト近くになると自然に一筋の涙が流れて、自身に希望が込み上げてきた。

 姉妹共、結局は弱い部分を持ってて、不器用で、だけど優しいのだ。
祖母と父親の、母親の死に関する因縁が絡んで少し複雑だけれど、
姉の部分はちょっとしたハートフル・ラブストーリーな感じで、
妹は恋愛しか知らなかった女性が他の大切なものたちに気づかされる話。
3つの要素がうまくリンクして、なかなかの良作に仕上がったのですな。
アメリカ人が寿司屋で食事するシーンが結構興味深かった。
ああいう形式で注文して食べるのか〜ふむふむ。
MTVのアイドルオーディションにキャメロンが出てるのもツボ。
私のオツムが弱いせいなんだろうけど、あの結婚式で読み上げた詩、
判りにくくない??何か、言ってる深い意味は理解不能でした…あは。
マギーは結構ローズに対して酷いことしてるよなぁ…普段も、
そして、いくらなんでも寝ないよな?って思ったらホントに寝ちゃうんだもん。
恋に奥手だった姉がやっと見つけた相手だったのに…
ローズの言う、「若いのは今だけよ。老けたら相手にされないわ」云々
言われた言葉もマギーには相当グサッと来ただろうけどね。
最初から私はジムより車からひょこっと顔を出したサイモンのが素敵だなと思った。
マギーはその後、お約束にあのひょっこり出てきたじいさんの孫の
将来有望な医者君とお近づきになるんだろうな。映画とはいえ、羨ましい(笑)


 都会と田舎で雰囲気が全く違うロケーションだったのも良いね。
老人ホームは天気良くて、緑と青の爽やかな楽園って感じがした。
法律の都市フィラデルフィアと楽園マイアミって対比かね。
あんなじいさんばあさんになって老後暮らししたら幸せだろうな〜
描き方が丁寧で素晴らしい。特に女性にはオススメな作品ですね。



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