管理人NEROが映画について語ります。

Caramel Cinema


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0061/北京より愛をこめて!? (1994/香港) 83分


 今や「少林サッカー」「カンフーハッスル」ですっかり有名になった
チャウ・シンチー監督主演の映画です。
 題名で分かる通り、有名な007シリーズのパロディ映画ですが
それなりに話がぶっ飛んでいて、似てるのはオープニングと設定だけかな?
この監督、パロディもの撮らせたらかなり楽しく料理してくれそうだ。

 中国の国宝、恐竜の頭蓋骨が黄金銃を持つ謎の鎧を着た男に盗まれた。
軍部が調査を依頼したのは現在退職中で肉屋を営むステファン
現地で助手として組むパートナーと共に盗まれた恐竜の頭蓋骨を捜すが…

 とにかく面白かった。秘密兵器やドジっぷり、くだらないけど単純に笑える。
相手女優のアニタ・ユンがとにかく可愛い!!
日本人にもいそうな顔つきで可愛いかったなぁ
敵の女スパイもともさかりえ辺りに顔が似ていたような。
 途中で盗まれた恐竜の骨なんてどうでもよくなってく展開も素敵だ。
それなりに残酷描写や血もいっぱい出ます。ちょっとエロかったり。でも好きだ!
少林サッカーの鉄の頭の兄さんもチラっと出ていました。
処刑逃れるあんな解決策は自分じゃ思いつかなかった!目から鱗。成る程ね!
肉切包丁で戦っても何故だか決まって格好良いのはどうしてなんだ〜
ラストも007シリーズお約束だよね。


007は二度死ぬ (1967/英) 117分




 007シリーズの第5作目。舞台は日本!
監督は『アルフィー』のルイス・ギルバート。
撮影に『アラビアのロレンス』のフレデリック・A・ヤングを起用し、
主題歌をナンシー・シナトラが歌ったことでも話題に。
主演は言わずと知れた初代ジェームズ・ボンドのショーン・コネリー。
共演に丹波哲郎、ボンドガールには若林映子、浜美枝。
ドナルド・プレザンス、バーナード・リー、ロイス・マクスウェル。

 アメリカとソ連の宇宙ロケットが立て続けに謎のロケットに吸い込まれた…
米ソは疑い合い、このままでは戦争に突入してしまうことに。
謎のロケットが日本とシンガポール辺りに消えたことから、
イギリス情報部は007を日本に派遣し、タイガー田中と共に調査を開始する。

 結構有名なんだけど、全然観たことないのでレンタル。
日本が舞台だし、丹波哲郎だし…どんなのかすっごい興味ありました。
日本に到着して、日本国技館で相撲観戦しながら女性と待ち合わせ…
相撲、芸者(正確には召使?)、城、柔剣道、忍者、三々九度、漁村、海女…と
事件よりも007さん日本にようこそ!ってなもんで、
日本文化をヘンテコにアピールしまくってて笑えてきました。
別にそういうシーンなくても成立するよね?でも主張したいのよね?と。
そうそう、身分の高い奴の部屋には鎧兜や日本刀が飾ってあるのよね〜
そして内装が妙に悪趣味。美しさの欠片もないわ。

 007が相撲に全く興味薄で
女しか目に入ってないわ、
女おっかけて穴に落っこちるわ、
女に騙されてヘリで散々な目に遭うわ、
任務の都合上の結婚相手が美人かどうか、非美人と聞いたらやる気ゼロ、
美人だったら鼻の下伸ばしちゃって、夫婦だから一緒に寝ようぜ〜と誘ったり、
白下着のまんまの女と一緒に火山登っちゃうわ
、もう面白過ぎ。
漁師の格好して、「コニチワ」「アリガトゴザイマス」だわ、
貴方、絶対にケンブリッジで日本語マ
スターってウソでしょ!
火山の秘密基地で、大ボス登場にはびっくらこいた。
「Dr.イーブル!」って。これが元ネタだったのか…格好ソックリ。
足元のボタン踏んでピラニアの池に落としたりするのもね。
『オースティン・パワーズ』の元ネタが色々見つかって面白かった。
リトルネリー…ホントにちゃっちい!もっとスタイリッシュなデザインなかったの?
敵を爆破し降りてみたら
城!そして城の庭で柔道着で訓練してる連中。
なに?なんの部活動?ニンジャ部隊
。おかし過ぎるわ。
丹波哲郎は演技はよくわからんけど貫禄は出てたような気がする。
若いよね〜そりゃ、私が生まれるよりも随分前に出来た映画だもんね。
最後はお約束♪Dr.イーブルは何処かに逃げたのかな?
映画は日本よりも海外の方がウケたみたいで。ま、ファンタジーな日本デスネ。


0:34 レイジ 34 フン (2004/英・独) 85分


 深夜の地下鉄構内で暗闇の恐怖に苛まれる英独発のスプラッタ・ホラー。
終電後の地下鉄駅に取り残された女性が、闇に潜む何かに
追い詰められていくさまをスリリングに描く。
監督はこれまで短編やTVの脚本を手掛け、本作で劇場長編デビューの
クリストファー・スミス。主演は「ラン・ローラ・ラン」のフランカ・ポテンテ。

 イギリス、ロンドン。ファッション業界で働くケイトは、
彼女に気があるらしいガイを避けるためパーティー会場を抜け出して
地下鉄のチャリング・クロス駅へとやって来た。
そして深夜の最終電車を待つ間ベンチに腰掛け、ついうたた寝をしてしまうケイト。
やがて気が付いた時には、終電はすでに出た後だった。
さらに、彼女は駅から出ようとするも人影はなく、無人の構内。
駅から出ようとするものの、出口は外からシャッターが下ろされていた。
するとその時、もう来ないはずの電車が到着する。
ケイトは疑問を抱きながら、その電車に乗り込むのだが…。

 バイト先でこの映画の宣伝ポスターを見て、興味が沸いた。
“始発まで生きていたい…”という文字とガラスに映る血まみれの手…
レンタルして見た。何か違うなと思ったのは、イギリス・ドイツ製作だからだろうか。
色んなタイプのホラーが造られてきたけど、地下鉄が舞台ってのは
なかなか新鮮だったと思う。閉じ込められちゃえば、そこは恐怖の空間。
主人公が起きた時、いつもは人が居るはずの当たり前の駅じゃない。
あのガラリとした場面はリアルな怖さがあったと思う。
…でも、あんな所で寝てる人を見逃して閉めちゃうことなんて有るの??
実際に地下鉄はどんどん増築され、すっぽかされた穴や場所が多々在るらしい。
人知れず、何かが生息していてもおかしくはないわけだ…
まずは、突っ込ませて頂きたい。

 最初から駅の呼び出しボタンで警備員に言って出してもらえばよかったんじゃ…
主人公の勝手な行動と判断で次々と他人を犠牲にして行く姿に腹立つ。
お決まりで、なかなか殺人鬼にトドメを刺さないで鬼ゴッコ続行。
今まで奴に3人も残虐に殺されておいて、命乞いされて
戸惑ってんじゃねーよ!彼女のせいで、助かるはずだった黒人さん可哀想。
まぁ、水牢で彼を助けたのは彼女なんだけども…でも酷いわ。
最初の水牢で殺していたら、まだあの子は助かったかもしれない。
そもそも、あのカップルの隠れ場で朝まで待てば…私なら、そうする。
今まで、あんな場所で夜を過ごしてて二人は安全だったわけだし。
だいたい冒頭の一件で、従業員が行方不明になったら捜索行われるだろ!
殺人鬼の姿が非現実的過ぎる。SIN CITYのイエローバスタード思い出した。
あんな格好で…冬は凍え死なないか?奇声には引く。
華奢な身体で結構タフ。そしてあまりにも神出鬼没過ぎだろ。
動機が不明でも、そこは許せるけど、途中で正体を仄めかすモノ出すなら
やっぱり説明が欲しくなる所。何で手術室があるのかも不明。
マンディに何をしたかったのかもサッパリ。
ちゃっちいけど、始発に乗って脱出した主人公、犯人は生存不明で、
後日地下に捜査が入って、それとなく殺人鬼の正体が明らかに…でも
奴が何処に行ったのか判らない(もしくは、ラスト数秒後いきなり現れて皆殺し)
…みたいなラストでも良いんじゃないかな。
ボロボロになった彼女がホームレスと見られる、って皮肉も面白いけどね。


 映画館で観ればそれなりに恐怖だっただろうな…
前半は硬派なホラーっぽくて良いのだが。後半は開き直っていく。
迷路状態の地下は、そんな変な道行って、出られなくならないか?って思う。
あんな見放された場所にしては、電気が通ってて、倉庫みたいな場所もあって。
随分前に閉鎖されたトンネルに行かされるような職の人には怖さ倍増だろうな。
真っ暗闇で、懐中電灯に映るものが唐突で、ビックリするから嫌だ〜
別にまた見たくはならないし、後引く怖さもないし、主人公にむかつく映画。
設定は面白いので、また別の形で地下鉄ホラーがあってもいい。
邦題タイトルの0:34は東京の地下鉄の終電時間らしい。


10日間で男を上手にフル方法 (2003/米) 116分






 上司と“10日間で本当の恋人をつくれるか”の賭けをしている男性と、
雑誌の企画で“どうしたら10日間で上手に男にフラれるか”を体験取材する女性。
そんな2人がそれぞれ思惑を秘めて出逢い、表面上の恋愛を始めていく。
監督は「アメリカン・ビューティー」などで知られるドナルド・ペトリー。
主演はケイト・ハドソンとマシュー・マコノヒー。
原作はOL2人が自らの体験を基に“男に嫌われる言動”を書き連ね
全米でベストセラーとなったハウトゥ・パロディ本。

 私の場合、『10日間で男を上手に作る方法』の方が為になるんだろうけど(笑)
まずケイト・ハドソン。彼女がどんどん可愛く見えていきました。何のマジック??
何か遠山景織子っぽいな〜って思って観てたら、ペニー・レインの子だったのか!
マシュー・マコノヒーは何か浮いてた。ラブコメ向きっぽい男じゃないな〜。
お互いに相手を好きにならなきゃいけない事情があって、
女性の方はそれから、思いっきり突き放していかなきゃならない。
でも男性の方は、10日間の辛抱でいいから、とにかくラブラブを目指す。
早々に、好感度アップは成し遂げた女性は一転、わざと嫌われる行動に移る。
男性の方は戸惑いながらも、破局は避けたいので必死に我慢する。
この方法に翻弄されてく男性が、笑えて、気の毒で、でも滑稽で…
なるほど、こういうことしてる女性の話って確かに聞いたことあるな〜
日本だろうとアメリカだろうと、ウザい重い恐い女性は同じ行動取るのだろう。

 
大好きなスポーツ観戦時、いい場面で飲み物を買ってきてとせがんだり、
男性が腕によりをかけて作った料理が、食べられないのと言い出して
お店に渋々行ったら「彼にデブって言われたから食欲が…」と店員に言い出す。
彼の部屋に私物のぬいぐるみ等を持ち込んでピンク系に侵食、
彼のアソコに女性の名前を付けて萎えさせ、ペットの犬を持ち込む。
更にペットの犬と自分とお揃いのチェックの服を着させてペアルック。
大事な会議中にどうでもいい話題で電話をかけてくる。
彼の大好きなバスケ観戦のチケットだと思わせといて仕事をキャンセルさせ、
実はセリーヌ・ディオンコンサートのチケットでした〜勿論、お揃いのTシャツで。
家の留守電に何回もメッセージを残して、男仲間内の集まりにも強引参加。
友人同士のポーカーに口を挟んだり、変な手料理を持参、気を散らす。
管理人さんに頼んで、彼の部屋の合鍵を勝手に作って持っている。
二人の写真を合成して未来の子供の顔を作成してみたの♪とアルバム持ってくる。
彼の知らない間に彼の母親と凄いフレンドリーになっている。
気分が乗らなかったり、批難すると、私のこと愛してないのねと泣き出す。怒り出す。
家族に会いに行った時は、ふいで嫌われプランも練れなかっただろうし、
人様の家だから遠慮したのか、ファミリーと仲良くなって罪悪感を感じ始める。
彼女の本音や人の良さが表れてて、演技も上手に魅せてくれてた。
しかし、実際にフラなくても…っていうか、エレベーターで一度フレたんだから
そこで取材終了しちゃえばよかったじゃん?って思う自分は妥協し過ぎ?


 彼は彼女の嫌な部分ばかりを見せつけられながらも、我慢していくうちに
本質である良い部分も見つけていき、彼女に本気になっていく。
彼女は自分でもドン引きな酷い行動を取りながらも、何故か許してくれる
彼の寛容さと、人の良さにも次第に惹かれていく…。

 全体的に思ったより大分丁寧にラブコメしてたと思うし、
パーティーのシーンが思ったよりハチャメチャ少なく、(もっとぶち壊すのかと)
ラストの纏め方が若干アッサリし過ぎかな?
って思った位で、(記事内容見せてよ
自分的には大分楽しめた。タイトルの通り面白い視点だしね。
軽いラブコメ好きな人なら普通に楽しめると思うけど、好みはあるだろう。
やはり王道ラブコメだから起承転結決まってて安心して楽しめる。
ケイト・ハドソンが同時期に出演した『あなたにも書ける恋愛小説』も興味出た。


12人の優しい日本人 (1991/日) 116分


 「櫻の園」の中原俊監督。
三谷幸喜と東京サンシャインボーイズが脚本。舞台劇を映画化。
陪審員制度をテーマにした名作「12人の怒れる男」をパロディリメイク(?)
塩見三省、相島一之、上田耕一、二瓶鮫一、中村まり子、大河内浩、梶原善、
山下容莉枝、村松克己、林美智子、豊川悦司、加藤善博…

 もし日本に陪審員制度があったら…架空の設定で
国に呼び出されしぶしぶ陪審員として話し合いに参加する12人の民間人と
1人の看守だけで構成されるストーリー。
被告が美人で状況もそれなり、無罪に決まりかけた所で
一人の陪審員が有罪だと名乗り出たことで自体は複雑化し…

 怒れる〜の場合は陪審員に選ばれた12人。一人だけ無罪に手を挙げ、
様々な推理を持って、皆の意見を覆してゆく…
優しい〜の場合、最初は簡単に無罪で済むはずが、一人だけ有罪に変えて、
「こんな簡単でいいんですか?話合いましょうよ」と。
これの凄いとこは、逆転につぐ逆転…
一体本当はどっちなんだろう…と気になってしょうがなくなります。
演技派俳優ばかりのリアル芝居。「ああ、こういう人いるんだよな〜」と思う。
だいたいドラマの端役等で観たことある人が多かった。

これは映画というより劇に近いものでしたが…元が舞台劇だもんね。
場面転換もほとんど必要なかったし
その場だけで展開していく映画って集中力と想像力が要るけど
面白いよね!文句無しにいい内容だと思いました。
日本も陪審員制になったら、こうやって悩むんだろうなぁ〜と思いましたね。
やる気の無い人、意見を曲げない人、意見を言わない人…
有罪になって当たり前の事件でも、陪審員に選ばれて、決を出して、
それによって容疑者が死刑になった場合…後味が悪い…とか
あいつは死んで当然の奴なんだ、
あの人は悪いことするような人には見えない…とか
いくら美人でも、過去がどうであろうと、犯罪は犯罪…裁かなくては…とか

推理をどんどん進めていって憶測でこんなこと、
陪審員のやることなのかな?とも思ったけど…
話し合いの末決めるんだからいいのか。


12モンキーズ (1995/米) 130分






 「未来世紀ブラジル」のT・ギリアムが、クリス・マルケルの
短編映画「ラ・ジュテ」(62)を基に作り上げた時空SFの異色作。
主演はブルース・ウィリス、共演にマデリーン・ストー、ブラッド・ピット。

 1996年に発生した謎のウィルスにより、全人類の約99パーセントは死滅した。
そして2035年、地下に住んでいた人間たちは現在を生きる者たちの為、
そのウィルスのルーツを探し、一人の囚人を過去へと送り出す。
糸口はたったひとつ、“12モンキーズ”という謎の言葉のみ。
しかし主人公コールが送られたのは事件が起きる6年前、1990年だった。
彼はそこで精神病院に入れられてしまい、謎の男ジェフリーに出会うのだが…。

 随分前にテレビ放送で観たことはあったんだけど、
何か最後は納得した変な話、って印象だけあって改めて観てみた。
あの妙にストイックなテーマソングが頭に残るわ〜!
主人公のコールはタイムスリップの影響と、打たれた薬のせいでフラフラ。
それでも使命を果たそうとするものの、誰も信じてはくれない。
精神科医の女性もただの精神病だと言い張る。
何処にいようと勝手に未来に帰ってくれちゃうトコが都合いいなぁ。
漫画の短編系とかに在りそうな内容でもあるかも。
精神病院で出会うブラッド・ピット演じるジェフリーのぶっ飛び具合が好きだ。
視線や挙動不審さ、喋り方までトリッキー。
この頃のブラピは、それでもまだまだ格好いい。

 最初はコールが送り込まれたことによりジェフリーが計画を思いつき、
コールのせいで全人類が死滅するっていう展開になるかと思えたが
結局、12モンキーズは動物愛護団体の過激な若者集団で
その計画も動物園の動物を開放するという軽いものだった。
彼女が彼を信じたら、彼が自分を疑い出すという流れがよく出来てるなぁ。
夢に出てきたブラピは一体何だったのか…しかし
この物語の肝はそこではない。
ラストの飛行機の隣に乗り合わせた科学者。
未来の世界でコールに命令していた科学者の一人。
彼女が誰であるのか、最初見た時判らなかったが、これはいい!
例の彼がいなかったら人類は死滅しないし、あの二人も出逢わないんだろうな。
あの後、やはりウィルスを撒くのを阻止するわけではなく
未来に生きる人間たちの為に純粋なウィルスを持ち帰るだけなんだろうか。


 全体的に暗い画面で、未来の描写も何処か古臭い。
あんな薄いビニール服じゃ、不安でしょうがないじゃん。
コールがたまに耳にする謎の声とか、説明つかないものもある。
テーマはでかいが、映画の描くスケールは小さい。
実際にどんなウィルスなのかとか、破滅の様子は想像するっきゃない。
好きな人はとことん好きで、嫌いな人は受け付けない、ハッキリした映画。
何か、珍味系な映画だな。私は好きですよ。ええ。
「未来世紀ブラジル」も癖の強い作品らしいので、機会があれば見てみよう。


13日の金曜日 (1980/米) 95分


 1957年、一人の少年が湖で溺れ死んだ。それが全ての始まりだった。
それから数年後、謎の殺人事件発生で閉鎖されていた
田舎のクリスタルレイクキャンプ場が再開されることになり
数人の若者たちが協力員として派遣されてきた…

 有名なホラー映画ですよね。
未だにまともに観たことなかったので借りました。
出世前のケビン・ベーコンも出ているというじゃありませんか。
ホッケーマスクをかぶったジェイソンという怪物を生んだシリーズ1作目だけど
ここではそんなジェイソンは出てきません。

 きちんと真面目にホラーをやっていました。王道です。
何故ここからあんなモンスターシリーズになったんだろう?
最初はあのキャンプ場限定だったジェイソン出現地域もシリーズが続くにつれ
ニューヨークや宇宙にまで行ってしまって…
何だかバカバカしくて他のはまともに観る気は今の所ないです。

 いきなり初登場されてそんな展開…と思いつつ
母親の子を思う気持ちは凄まじいものです。
セックスに興じたものは殺される、優等生な女性だけが助かった、など
倫理的なものを含んだとかで当時色々議論を呼んだとか。
今観るとパンチが効いてないと思うけど、昔はこれがもう衝撃的だったんだな…

 電話線切られたり車のエンジンかからなかったり
倒したと思ったら復活してきて襲いかかったり…王道パターンです。
 毎回思っちゃうんだよね。
何で倒したら足を斬りつけておくとか、縛るとか防御措置を取らないんだって。
でも例のシーンではまんまとビックリしました。
終わり方、どこか悲しい余韻が残ってた。


16歳の合衆国 (2002/米) 104分


 本作がデビューとなる新鋭マシュー・ライアン・ホーグ監督。
彼の矯正施設で教員生活を送った時の実体験を基に脚本を執筆、
作品に共鳴したケヴィン・スペイシーが製作にも名を連ね映画化を後押しした。
主演は「タイタンズを忘れない」「完全犯罪クラブ」のライアン・ゴズリング。
ドン・チードル、クリス・クライン、ジェナ・マローン、ケヴィン・スペイシー。。。

 ある日、衝動的に人を殺してしまった16歳の少年リーランド。
彼にも理由は判らない。「僕は過ちを犯したと思う」そう淡々と告げるだけだった。
矯正施設の教師パールは作家志望ということもあり、アイディアを求め
彼に興味を持ち、生活環境や人間関係を調べ始める。
殺されたのは知的障害者のライアン。リーランドの恋人ベッキーの弟で
リーランド自身も普段から交流を持ち、仲が良かった。
残された遺族たちはただただ深い悲しみに暮れていた…。

 短めな作品なんだけど、3回も強い眠気に襲われ何度も見返した。
難しいテーマで、描き方も様々だからどうこう言うのは苦々しいけど…
主演のリーランド役はボケーっとしてて無気力な若者って感じなんだけど
何故かあのアンニュイさが非常に印象に残った。
あの口を棒の字にしたり、眩しそうに見つめる眼差しがね。
一見、冷めた若者の持つ妙な危うさみたいなものかな?
ある一点では理解できるけど、あえて理解したくない思いがした。
独白が主な静かで特に山場のない映画なので、見るには覚悟が必要。
少し違うが「エレファント」とちょっと似た印象を受ける。雰囲気で見るのも可。

 何故ベッキーは彼と別れたんだろう?事件に直接関係はなくても、
間接的な関係もなきにしもあらずじゃない?大まかに言ってしまえば
リーランドが恋人に振られ、カルデロン夫人の瞳の輝きが失われ、
自分の今まで持ってた価値観を大きく変えてしまったから起きた事件だと思うし。
主人公は自分の書いたノートの中で必要悪の理論も展開してたけど…
「彼は本当は気づいてる。自分が嘲笑か同情の対象でしか見られないことを」
この言葉が一番響いたかも。例え行き場なく苦しんでいたとしても
やはり殺すのは筋が通らない。「もう大丈夫だよ」は何を込めて言ったのか。
何が怖いのか、それはごく普通の少年が理由無く人を殺せること。
結局リーランドは「本当は凄く後悔している」とは言ってる。
日本でもどんどん少年犯罪が増加してく。嘆かわしいことだ。


 主人公のトレードマークのような赤いパーカー。判り易い。
ベッキーの家族の同居人とか、関係が凄くわかり難い。
あの教師も父親も勿論、良い人間だとは思えないし…。
何故加害者の両親の所にマスコミが行ってるシーンがないのだろう?
想像の中だけの殺人なら皆子供のうちから持ってたと思う。
私は小学校3年生の頃、いじめてきた輩をナイフで刺し殺すのを想像して
自分を慰めていた。この映画とは関係はないが、ふと思い出した。


2001年宇宙の旅 (1968/米英) 139分


 キューブリック監督作品。
未来に人類が宇宙に出て暮らすようになる様を予知のごとく忠実に映画化。
今から30年くらい前にこんな未来を想像してたなんて凄いよなぁ
今見てもロケットやハイテクが大して観衰えしないから、なお凄い。
しょぼくないんだよね。昔この映画を観た人達の衝撃ってどんなだったろう。

 最初に長い間真っ暗で音楽だけが流れていたんで
てっきりDVDの故障?「えっ騙された?!」って思っちゃった。
優雅な音楽やクラシックをまったり流して映像がゆっくり流れていく…
なんて安眠できそうな映画だ…不眠症もふっとぶ凄さだ
昔だからなぁ、やっぱ。
今ならこんな間がありすぎる映画は受け入れられないかもしれない。
テンポも何もあったもんじゃない。

 今風に編集してしまったら、きっと1時間映画になりそうなストーリーである。
最初に原始時代の映像が出るんだけど、長い!
そして類人猿の動きがまんまきぐるみ着た人間そのものでした。
今ならもうちょっと凝るだろうなぁ〜と思った。
そして進化の瞬間、偉大なミュージック♪
もう、現代の人間ですので、カップヌードルのCMが浮かびました。
あの謎の黒い鉄板は謎めきすぎてていかしてるなと思った。
月面基地に移動する際もこれまた長い………………………
そして唐突に別のシーンに。

 木星の探索に行った宇宙船。
起きてるメンバーは二人、冷凍睡眠してる博士が三人、
そして人工知能を持つコンピューターHAL
A.IのHALは一度もミスを犯したことがない完璧な存在だと自負しているが、
とあることで…その宇宙飛行士たちとの関係が崩れていく。
このエピソードが私は気に入りました。
長いしハッキリ言って難しいというより理解って何?と思う。

 謎を残したまま終わってしまったようなので続編を観ましたが
キューブリックの作品でもないし質落ちしてしまったのは否めない。


25年目のキス (1999/米) 107分


 製作総指揮と主演を度リュー・バリモアが務めたラブコメ。
監督は「ホームアローン3」「スクービー・ドゥー」で知られるラージャ・ゴスネル。
共演者にデビット・アークエット、ジョン・C・ライリー、ジェシカ・アルバ…
ジェシカ・アルバどこにいた?もっかい見てもよく判んなかった。

 雑誌記者のジョシーは25歳になっても本気の恋をしたことがない冴えない女。
気分屋の社長から直々に指令が下り、彼女は歳を偽り高校へ潜入取材へ。
実は高校時代はイジめられっ子でいい思い出なんて無いジョシーは
登校早々、浮きっぱなしで取材も満足に進まない。
何とか学校の人気者たちの仲間入りをしようと試行錯誤する…

 25歳の女性が17歳に見えるだろうか…??
ドリュー・バリモアって素は可愛かったよね?って適当に見ていたんだけど
まぁ、酷い酷い。顔色がおかしいし、動きがトロイし姿勢も悪い。
でもコレ、物語の伏線になっていってたんだね。
徐々に、徐々にだけど確実に可愛く見えていくんだから不思議。
要はよくあるラブコメ路線まっしぐらな映画なんだけど
ジョシーが本物のキスについて語ったり、
何よりも大切なものが出来た嬉しさと、同時に失ってしまうかもしれない不安で
心が打ち震える…だっけ。詩人ですなぁ。

高校時代のトラウマなシーンが出てきて、更にそれがリンクしたりして
諸所、結構ジーンと来てしまうのである。

 確かにどんな学園にもいるよね。人気者のスーパースター。
美人でお洒落なグループ、地味で大人しいグループ…イケてる、イケてない
でもそれは、そこだけの、そこだからこその輝きなのだ。ジョシーの言葉が響く。
プラムのエピソードとか、思いっきり「キャリー」を思い出したら
言ってくれました!弟君が。ウケなかったのは世代の違い?
仮装とか実にノリよく楽しそうにやってるからね。
日本人では、学園祭とかであんな空間は出来にくいと思う。
トラヴォルタやトムがいて、「うわぁ〜楽しそう〜!」って興奮したよ。(笑)
確かに格好いい男子がいたけれど、私はどうも腑に落ちない。
彼はジョシーに惹かれていたのか?それともメガネの彼女?
ハッキリしなかったなぁ。ラストにキスでもしてたら一応大円団なんだけど。
球場で待つのも、5分って…短過ぎじゃないか?って
観客と一緒になって、オチが判っていながらハラハラ楽しんだよ。
「遅くなってゴメン」ってタイトルの25年目を意識してるのかな?
運命の相手をようやく見つけました、って感じに。素敵じゃない?

二人の後日談をエンドロールの最中でもいいから流してくれたら良かったな。
でも頭を空っぽにして見るのに丁度いい、王道ラブコメですね。
25歳以上にして男運が無い女性にはちと辛いとは思うけど…うん。
でも何年経とうと関係ない!相手が見つかっても、見つからなくても生きてかにゃ。
…なぁ〜んて後から現実に引き戻される自分もいる。


28日後... (2002/英・米・蘭) 114分





 
感染すると見境なく他の人間を襲うようになる新種のウィルスが蔓延した
ロンドンを舞台に、感染を免れた人々の生き残りをかけた戦いを描くSFホラー。
「ザ・ビーチ」の原作者アレックス・ガーランド初のオリジナル脚本を
「トレインスポッティング」「ザ・ビーチ」のダニー・ボイル監督が映画化。
ゾンビ映画や戦争映画をモチーフに、絶望感漂う終末世界でかすかな未来に
希望を託す主人公と仲間たちの旅と、直面する危機…
デジタル・ビデオで撮影された映像も絶望的世界観を見事に表現している。

 怒りを抑制する薬を開発中のとある霊長類研究所。
動物保護団体の過激派たちが猿を開放しようと建物に侵入し、
科学者の制止も聞かず檻を開け実験動物を開放してしまい…28日後。
交通事故で昏睡状態に陥っていた自転車メッセンジャーのジムは、
ロンドン市内の病院の集中治療室で意識を取り戻す。
ベッドから起き廊下をさまようジムだったが、院内には全く人の気配がない。
人の姿を求めて街へ飛び出したジムは、そこで驚くべき光景を目にする…。

 随分前にDaiの家で見せてもらったことがあって、
冒頭からの流れ、無人のロンドン、雰囲気がたまんなく凄くて、
低予算映画とは思えない厳粛さ(?)を感じた。
教会を出たら外は真っ暗で、混乱する主人公に自分を投影して
爆音やら何やら映像的には何が起こってるのか見えづらかったのが
逆に、そこがリアルにも感じた。感染が異様に早いのは非現実的だけど。
マークが自分に起こった出来事を話す時、普通なら映像があってもいいけど
あえて無くて、想像してみて何かゾッとしたのを覚えてる。
実家に行って階段登る所も、何処かで驚かしてゾンビ(正確には違うけど)が
出てくるんだろ!ってかまえてたり…でも、この映画はそういう見方じゃダメね。
せりーナがどんどん綺麗になっていくようで、魅力的に見えた。

 ラジオの放送を頼りに車に乗って4人で旅をするわけだけど、
ホラー映画とは思えないほどのほんわかムード(時間にすれば少ないが)
最初の何処から奴らが襲ってくるかわからない、って恐怖が、
後半から別の意味の恐怖になっていく。この切り替えが、何か
「ザ・ビーチ」を思い出した。何故かって、原作も監督も一緒だったのかよ!
日本もイギリスと同じ島国だから、壊滅的打撃を受けて大避難が始まって
取り残されちゃったりしたらこんな感じなのかなぁ…
終わり方は2通り。劇場公開版はバッド・エンド。
やっぱりハッピーエンドがいいな。あそこの場面だけだと、
何処の青春映画だ、って思う。でも、心底ホッとしたよ。うん。
全速力で走るゾンビ(違うけど)ってことで、「ドーン・オブ・ザ・デッド」(リメイク)
と比較されることが多いこの作品。そりゃあちらの方がハラドキ度は上だけど、
こっちはこっちで、あっちには無い雰囲気が結構気に入ってたりする。


300<スリーハンドレット> (2007/米) 117分






 原作・製作総指揮『シン・シティ』のフランク・ミラー
監督・脚本は『ドーン・オブ・ザ・デッド』のザック・スナイダー。
主演に『オペラ座の怪人』のファントムを演じたジェラルド・バトラー(レオニダス王)。
共演に『ブラザーズ・グリム』のレナ・へディ(王妃ゴルゴ)、
LOTRのファラミア役などで知られるデヴィッド・ウェンハム(語り部ディリオス)、
『ハンニバル・ライジング』などで悪役を務めるドミニク・ウェスト(政治家セロン)、
人気上昇中のラテン系ロドリゴ・サントロ(ペルシア王クセルクセス)。

 紀元前480年。スパルタ王レオニダスのもとに、ペルシア帝国の使者が来る。
1000もの国々を征服した東方の大帝国が次に狙ったのはギリシアの地。
国を滅ぼされたくなければペルシア大王クセルクルスに土と水を差し出し、
服従の証を示せと迫った使者を葬り去り戦う決意を示したレオニダスだったが、
スパルタの古くからの仕来りが邪魔をし、軍隊を出すことを司祭たちに止められ、
僅か300人の精鋭を連れ、祖国を守る為に旅立った。
王妃ゴルゴは議会に呼びかけ、派兵を強く訴えるのだったが…
ペルシア兵100万人を相手にテルモピュライでかつてない戦いが幕を開ける。

 ギリシャ・ローマ時代が大好きな私としては、見ておかねばならぬ映画。
かといって歴史劇のつもりで観に行くのはいささか問題があるかもしれない。
二度目からはもう、戦いの理由や民主主義だ専制主義だ、耳に入らない。
渋い色彩の素晴らしい映像美、時々スローになる動きや表情、
そして何よりも荒々しく、猛々しく、残虐でいて神々しいその戦い!
互いの盾を重ね合わせ密集陣形を組む“ファランクス”、
槍を突き刺し、ブン投げ、赤マントを翻し、盾を振り回し、剣を舞わせる姿に熱くなる!
役者たちは甲冑のような筋肉を自らの訓練で創りあげ、撮影では
ブルースクリーンの前で想像力をかきたて、素晴らしい演技をしている。
対するペルシア軍も様々、個性的な形相、戦法で来てワクワクする。
ふたつの軍が対照的で、ペルシア軍の化け物集団のような描写が問題となり
人種差別だ、と中東の国では議論が巻き起こってしまったんだとか。

 革パン、赤マント、兜、盾、槍の装備で戦う姿は史実と多少異なる。
実際は鎧甲冑をつけていたそうだが、ムキムキぶりは素晴らしいからね!
あの格好のスパルタンが何人も出てくるから凄いんだ。
撮影開始では出演者も恥ずかしがっていたけど、慣れてきたら逆に
服着てる人間の方が不自然に思えてきたんだとか(笑)
語り部役でもあるファラミア君があんな身体になってるとは驚きでした。
レオニダス王の立派なヒゲにもご注目。ナイスなキャスティングだったと思う。
もう、これから他の映画で彼を見かけても「王!」って呼んじゃう。
クセルクセス王
の貴金属ファッションも目が釘付け。
身体も妙にデカい。妙にカマっぽい。声が野太い。でも慈悲深い。
御輿に乗って登場の仕方も漫画の
大ボスっぽくて素晴らしい。

 ちょっと残念な点は、妙に何たら主義とか口にする所。
別にスパルタなんだから
(何じゃそりゃ)戦の大義名分とか政治思想とか。
息子を殺された隊長の落ち込みようと、それによって気まずくなる隊。
せめて、憎きペルシア兵を一人でも多く道連れに、息子に会いに行こうぞ!
なんて感じで最終的にブチ切れて暴れて欲しかったな。
ラストの戦いの結果、どうなったのか文章説明があった方がいいと思う。
ペルシア軍を撃退したんだ、って歴史に詳しくない人でも分かって、
300人のスパルタンの壮絶な戦いがペルシア軍の士気を下げ、
ギリシャの国々を立ち上がらせ、後の勝利を導いたんだ、と理解できるから

気になったのはそれくらいで、あとはどこまでも素晴らしい。
普通の戦争ものの悲壮感はなく、妙に清々しい気持ちになれるのも良い。
どこまでもスパルタン。戦死こそが栄誉。そこが何だか素敵だ。
今現在の所、2007年公開作品で私的No.1です。98点。
この作品は映画館の巨大スクリーンで堪能しなければ損です!


40歳の童貞男 (2005/米) 116分


 全米で予想外の大ヒットになり大きな話題を集めた異色ラブコメ。
40歳にして未だ童貞という生真面目な独身男が、職場の悪友3人組の
おせっかいな手助けをかり童貞卒業までこぎつける様を
生あたたかく下ネタギャグを交えドタバタほんわか描く。
主演は「ブルース・オールマイティ」のスティーヴ・カレル。
(SNLにも出演していたコメディアン兼俳優)
TVのコメディ番組などで実績のあるジャド・アパトーの劇場監督デビュー作。

 一度聞いたら頭に残るタイトルだよね。
そのうちパロディで30歳の処女とか出そう。(私にとっては洒落ならん)
下と聞いてたからどんだけ突っ込んで描写してるんだろと思ったら
そんなに下でもないよーな。もっと弾けてくれていいのに。
主人公も、女とキスもしたことない奥手君って訳でもなく
顔も大幅にイメチェン必要な程じゃないし、機会がなかっただけっていうか。
あっちの男女関係ってあんなにシンプルなんだろうか…
基本、結婚相手としか寝ない感覚なんてもう可笑しい時代なのかな〜
日本男児の場合、単純に童貞卒業したいなら風俗行けば解決じゃない?
身体だけが目当てならその方が女性だって気楽じゃん?
寝たいから口説いて終わったら用済みなんて酷いし失礼じゃん?
40歳の童貞君のお相手が
年上の子持ち(しかも孫も)とは。
フィギアを箱のまま大量保存しておく性はちょっと理解出来ちゃう。
だから
全部売るなんて…絶対あとでこじれるわって予想ついた。
最初と最後で主人公が大分変わってるのかと思ったら、そうでもなくて
終わってみたら…やっぱり微妙な出来に感じてしまった。
最後の方、ミュージカル仕立てになったのもお寒いです。
この題材で、もうちょっと上手な料理の仕方があった気がしてならない。
友達が結婚した女の集まりにジェニファー・クーリッジがいたような。


50回目のファースト・キス (2004/米) 99分






 「ウェディング・シンガー」以来の再共演となる
ドリュー・バリモアとアダム・サンドラーによる、ちょっと切ないラブ・コメディ。
事故の後遺症で夜寝ている間に“短期記憶”を“長期記憶”に書き込めず、
“前日のことをすべて忘れてしまう”記憶障害に陥った女性と、
彼女に一途な想いを寄せる獣医が繰り広げる、
毎日が最初からやり直しの恋の顛末を描く。
監督は「N.Y.式ハッピー・セラピー」のピーター・シーガル。

 舞台は常夏の島ハワイ。水族館で獣医として働くプレイボーイのヘンリーは、
ある日カフェでルーシーという女性と出会い、一目惚れ。
意気投合した2人だったが、翌日また同じカフェで再会すると、
彼女は冷たく他人行儀になっていた。
家族や周囲の努力で、ルーシーはそうとは知らず同じ一日を繰り返していた。
ルーシーの短期記憶喪失障害を知っても諦めずに、
毎日新しい試みで彼女にアタックするヘンリー。
友人の協力もあり、やがて彼女の家族にも受け入れられるようになったが…

 アダム・サンドラーの映画は初めて見ました。
彼もSNL出身のコメディアンだったとは…そして共演者にも
同じくSNL出身のロブ・シュナイダー、ダン・エイクロイドが出演。
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズを終えたサム役のショーン・アスティンも参加。
結構切ない、重い題材を扱ってはいるものの、ハワイの開放感と自然と、
癒される動物、子供の出演、コメディ色の強さで前向きになれる。
とことん泣けるお涙頂戴なラブ・ストーリーじゃないです。下ネタも多い。
だからこそなのか、ひねくれた私には変化球で大ヒット。ちょっぴり涙が。

 「25年目のキス」の印象から、最初は可愛く見えないんだろなーと
身構えて見たドリュー・バリモアでしたが…目茶目茶可愛くない?!
これって人によって違うのかな?ロングが似合ったのかな?
ハワイの雰囲気に合っていたのかな?アダムとの相性も抜群でした。
ルーシーの真似してワッフルで家を作ってみたいかも。
水族館の獣医ってことで、アザラシ、セイウチ、ペンギン、イルカ…
特にペンギンにやられた。(ノ・ω・)ノ゙ヵヮィィヽ(・ω・ゞ)ヵヮィィ (o ゝω・)b 超ヵヮィィ♪
弟のダグは最初ショーン・アスティンだとは思わなかった…
あんな役もやれるんすね。肌の色とガタイの良さはホビットとは凄いギャップ。

 ビデオや日記によって毎朝、自分の毎日を再認識していくルーシー。
重荷になりたくない、とヘンリーとの別れを決意するくだりから、
今までの二人の関係が思い返されて、それでもルーシーの気持ちも理解できて。
確かに朝起きてあんなコトにもなるんだもの、結婚生活なんて想像できない。
それでも、ラストは絆の強さを見せつけてくれて、感動した。
毎日普通に寝起きして毎日過去のことを覚えていることが、
こんなにも大事なことだったんだ、って気づかされましたね。
ルーシーを思って過ごしてきた父と弟の気遣いにもジンとくる。
貰ったCD聴いて泣きながら歌うヘンリーには笑った。

シックスセンスの秘密をアッサリ喋っていたので、未見の人は注意(笑)
特典映像も豊富で、未公開シーン、NGシーン、メイキング、
ハワイアンスラング特集なんかも。アダム・サンドラーCD出してるんですね。
有名な作品じゃないけど、これはかなり良い出来だと思います!
話題は薄いけど、もっと世間の評価が高くてもいいんじゃなくて?
ハワイにも行きたくなったし…隠れた傑作ラブコメですね。


54 フィフティ★フォー (1998/米) 101分





 1970年代後半から'80年代にかけてニューヨークに実在した、
ディスコ〈スタジオ54〉を舞台にした青春ドラマ。
1979年、ニューヨーク対岸のニュージャージーに住むシェーン。
彼はガソリン・スタンドで働く単調な毎日に嫌気が差していた。
彼はセレブレティたちが集まりスキャンダラスな話題を振りまくディスコ
〈スタジオ54〉に憧れ、いつか自分もそこに仲間入りすることを夢見ていた。
憧れの女優ジュリー・ブラックが54にいる写真を見つけたシェーンは意を決し
父親の車をこっそり借りて友達とニューヨークに向かう…。
54には招待された特別な人間しか入れない。幸運なことに、
ディスコのオーナーであるスティーヴ・ルベルが群がる大勢の希望者の中から
相応しい人物を選ぶなか、選ばれたシェーンは54の世界にすっかり魅了され、
そこで働くことを決心し、シェーンはどんどんのし上がっていく…

 主演はライアン・フィリップ(リース・ウィザースプーンの夫らしい)
サルマ・ハエック、ネーヴ・キャンベル、セーラ・ウォード、ブレッキン・メイヤー、
オーナーのルベル役にマイク・マイヤーズ。

 若さという名の美だけでのし上がる主人公。
そこではスター気分でいつまでもこんな日々が続くことを疑わなかった。
時代は54。芸能人やお偉いさんも集まる流行の最先端の特別な店。
ドラッグとセックスには困らない、刹那的な危うさが同居した天国。
これぞ青春!そして、青春は誰にでも訪れ、誰からも去っていく…
ウェイターやバーテンダーは全裸にパンツで接客する。
皆からチヤホヤされて、まるでそこではスター☆
何か、アメリカ版・ジャニーズ青年の物語としても見れるかもしれない。
主役のライアンは確かに美しかったです。演技は酷評されてるけど。
サルマ・ハエックのセクシーさと歌も堪能できて、幸せ。
ネーヴ・キャンベルは影が薄すぎる。いてもいなくても良かったんじゃ?
マイク・マイヤーズは地味めでギャグってないけど何か似合っていた。

 雑誌の取材とか受けてチヤホヤされていたシェーンが、
ディナーの席で教養のなさをバカにされたり、おばあちゃんが急死して
何かおかしいことに戸惑いを隠せなくなったりと印象深いシーンが多かった。
流行の波に夢中で乗り続けて、知らないうちにドンドン周りが見えなくなるんだ。
自分が本当に欲しいものは何だろう?何になりたいのだろう?
天国の夢が覚めた時、それが一夜限り戻ってきた時…
再会した4人がそれぞれ笑い合うのが何故かたまらなく切なく嬉しかった。

エンドクレジットで本物の54のお客さんやルベルが映ってる写真が出てきて
アメリカのそんな時代に、日本のバブル絶頂期を思わせた。(体験はしてないが)

 有名な人が何人かカメオ出演してるらしいが分からなかった。
当時流行った音楽も流れて、ディスコ好きには良いかもしれない。
青春の光と影を描いてるね。私はその流れが個人的に凄く気に入った。


72時間 (2002/米) 105分




 監督・脚本キース・リチャーズのサスペンスアクション。
主演にティム・ロス、スコット・ウルフ、ガブリエル・バーン。
病院で健康診断を受けた刑事エメット。白血病で余命僅かと宣告された彼は
両親も死に、恋人とも別れ深い人間関係を築いた相手もおらず、
一人深夜のバーで絶望に打ちひしがれていた。
そんな彼に声をかけてきた元FBIのマーロウは相談に乗ってきて、
「病気に命を奪われるよりも急にある日突然殺された方がマシだ」と呟く。
マーロウの話に本気になったエメットは、自分を殺す暗殺者を雇うことにする。
あと3日はマトモに生きたいと考えたエメットは72時間後、命を狙うよう依頼。
マーロウはエメットの知らない第三者に殺しの仕事を紹介するのだった。
女性連続殺人事件の調査にも追われる中、医師の手違いだったことが発覚。
エメットは殺しの依頼を取り消そうと必死にマーロウを捜すのだが…

 ティム・ロス出演でDVD化してるのに今まで観れなかった作品。
劇場未公開作品で、レンタル屋にもなかなか置いてないのだ。
今回、DVD廉価版が発売したので思い切って購入。
それだけマイナーな分、確かに全体的に微妙な出来ではある。
主人公の命に関わる事情と、女性連続殺人鬼を追う刑事としての事情が
平行して展開していくわけだけど、殺人事件の方は手ごたえが無い。
ティムのくたびれた感じはよく出てた。ガブとの共演も見れたしね。
負け犬呼ばわりされてたジョンだけど、マーロウだって同じ穴のムジナ。
謎の殺し屋に怯えて過ごすエメットが、そのまま殺し屋とコンタクト取れずに
毎日毎日ハラハラしながら暮らしていくラストってのも良かった気がする。
何とももの悲しい最期を迎える殺し屋ジョンだけど、あの紙切れで
捜査が進展した…って流れなんだろうけど凄く曖昧だなぁ。
あの店に行って、犯人を発見して逮捕〜とかそういう単純さでもいいのに。
あと、あの女相棒もキャラが破綻してる気がする。
事件はいくらでもあるわ、解決しても永遠に続くわ、なんて
諦めて屁理屈並べてた無性に苛付く女が、悩みを打ち明けたエメットに
急に優しく接しはじめて、捜査にも積極的になった。
…何なの?エメットともっと親密になりたかったから反発してただけ?
エメットもエメットだよ〜犯人が現場ウロウロして、まだ長居してそうだったのに
仲間の到着待たずにあんな遠距離から「警察だ!手を挙げろ!」って…

まぁそんなに期待はしてなかったからね、こりゃマイナーだわな、と。
ジャケットのような、派手なアクションシーンなんてありませんよ。


 
7月4日に生まれて (1989/米) 145分






 幾度となく題材に上げられているベトナム後遺症問題を、
ロン・コヴィックの実話小説を基に、監督をオリバー・ストーン
主演トム・クルーズ主演で描いた問題作。
1946年。7月4日のアメリカ独立記念日に生まれ、愛国心から
ベトナム戦争に参加した青年が経験する、挫折と苦悩の日々を描く。

 オリバー・ストーン自身、大学時代にベトナムに渡り半年後に帰還。
67年に陸軍に志願、ヴェトナムで従軍した経験を持つ。
除隊後はニューヨーク大でマーティン・スコセッシに師事していた。
この映画の前にも「プラトーン」でベトナム戦争を題材に映画を製作。

 主人公のロンが祖国の為にベトナムへ行き、
戦場での非情さ、混乱のなか、負傷し病院で辛い日々を送り
下半身不随で車椅子で帰郷する…そこに待っていたのは
守ろうとした国民達が反戦運動をしてベトナム戦争を非難している事実。
「俺達は国の為に命をかけて戦い、多くの犠牲が出ているのに
何も知らないで反戦反戦と叫んでいる」と民衆に遺憾しつつも
彼らが非難しているのは国民を騙し、戦場へ駆り立てた政府だ。

 ベトナムでの戦争が舞台ではなく、戦後の兵士たちのその後が舞台。
映画を観てるとそう感じた。地味で、とても苦い映画だ。
トム・クルーズの演技が素晴らしい。苦悶する様が伝わってくる。
負傷兵として帰ってきたハンが夜中に騒ぎ出した場面
戦場で起きた真相を語ろうと決意して家に赴いたところ…
世の中って何て残酷なんだろう。何故こんな悲劇ばかり生まれるんだろう。

 最初のエロ本を見つけて「何て汚らわしい!」って怒鳴って叩く母親。
カトリック色の強い家庭だからって、思春期の青年には
誤解でも何でも、あんな仕打ちされちゃ…たまんないだろうな。
ほのかに恋心を抱く相手がいたのに、車椅子で帰還。
名誉なんていらない、戻れるなら臆病者と罵られても
男に戻りたい。と云った言葉も重い。

 負傷兵の病院の不潔さや、むごい傷跡、罪悪感に苛まれ
不随になった男たちの辛さ、その後の祖国の仕打ち…
ベトナム戦争はアメリカにとって思い出したくもない失敗で
その悲劇がまたイラクでも起こってしまったんだな…
ブッシュとかお偉いさん達は、こういう映画を沢山観て学習して欲しい。


8 Mile (2002/米) 110分




 大人気ラッパー、エミネムの半生を基に描かれた青春音楽ドラマ。
貧しい地域で暮らし、いつしかラップ歌手になることを夢見る白人の青年が、
様々な問題にぶつかりながらもやがて成功を掴んでいく。
共演は「L.A.コンフィデンシャル」のキム・ベイシンガーと
「サウンド・オブ・サイレンス」のブリタニー・マーフィ。
監督は「L.A.コンフィデンシャル」のカーティス・ハンソン。

 1995年、デトロイト。中産階級の白人が多く住む郊外とは
“8マイルロード”で分断され、貧困層が多数を占める都市中心部。
ジミーはここで無職の母と幼い妹の3人でトレイラー・ハウス暮らし。
母は男とうまくい付き合って生活を何とかしようとしていた。
彼は昼間プレス工場で働き、夜はヒップホップ仲間たちとつるむ。
・クラブ“シェルター”で毎週行われるラップ・バトルでの優勝を目指し、
プロで成功することを夢見ているが、彼は才能がありながら
本番になると、その実力を発揮出来ないでいた。

 話題になった頃は全然気にならなかったけど、話題作なのでレンタル拝見。
エミネムって率直に言うと嫌いな部類なんだよね。
映画を観ていくうちに、「悔しいけど男前だな〜」とは思った。
ユアン・マクレガーの顔にイライジャ・ウッドの瞳つけたような印象。
ストーリーもざっと流せば何てことない。描写が上手かったのかな。
こういうアーティストが主役の映画ってどこかチープ感漂ってて
どれも大抵は酷評されちゃうんだけど、これは珍しい成功例。
半自伝的な物語で、実際にはエミネムの別れた妻と愛娘が
映画では母と妹という設定になっているらしい。
ラップは英語だし、韻を踏んでるとか上手いこと繋げたとか、
ネイティブじゃないと理解できない部分が多いと思う。
私は英語自体苦手なので、何か“凄い”って雰囲気だけでしか見れない。
字幕を書いた人は頑張ってくれてるとは感じた。

 夜のデトロイトの治安悪そうなイメージがよく撮れてた。
エミネムのファッションもシンプルだけど格好良かった。
これ見て日本に勘違いラッパーが続出しちゃったのもうなづける。
普段から地味にメモ付けたり勉強はするもんなのね。
ちょっと気まずい長めのSEXシーンがあるので家族鑑賞はお勧め出来ない。
危ない雰囲気は漂いつつも、誰も殺されないし、
彼女は結局サッパリしたヤリマンだったし、母親は男に捨てられたが
宝くじというアイテムで解決させちゃうし、エミネムはただ本気出せなかった
のが終盤になってようやく本気出せて良かったねーな展開だし、

監督が違えば充分コケた可能性大きいような気がする。
劇中出てきた悪口ラップは別に惹かれなかったんだけど、
エンディング曲は正直、カッコいいと思った。何言ってるのか知らないけど。
で、DVDに収録されてたエミネムの他の曲のPV見てみたら…
お下品。やっぱエミネムってこういう奴だよね。ウン。
エロ描写って少しの違いでセクシーになるか下品になるか際どいもんよね。
映画見てちょっとだけ見直しちゃったけど、やっぱり嫌いな部類だわ。
それだけ、この映画は不思議な魅力はあるってことで。


8mm (1999/米) 123分




 監督は『セント・エルモス・ファイアー』『評決のとき』のジョエル・シューマカー、
脚本は『セブン』『スリーピー・ホロウ』のアンドリュー・ケヴィン・ウォーカー。
主演にニコラス・ケイジ、共演にホアキン・フェニックス、ピーター・ストーメア等。
『処刑人』のノーマン・リーダスがちょい役で出演。(刑務所の彼)
PG-12指定。05年に『8mm2』なる作品が製作されたが本作と関連はない。

 細々と探偵業を営むトムに舞い込んできた依頼。
ある大富豪が亡くなり、金庫から出てきた謎の8mmフィルム。
その中には若い女性が無残に殺されるショッキングな映像があった。
この映像は本物か?偽物か?女性の安否を知りたいと、
年老いた未亡人からの依頼を引き受けたトムは、
少女の身元を割り出し、その足取りを追ってハリウッドへ飛び
過激なAV専門店の店員と協力し、本物のスナッフビデオを求め、
その危険な闇商売の世界へと足を踏み入れる…。

 普通の社会で暮らしている人には理解出来ない世界。
何処からか騙して連れて来たか、借金の清算の為か、
人間を本当に殺して、それを金持ち連中、特異な嗜好の人間が楽しむ。
信じたくはないけど、実在するアンダーグラウンド。
ホアキン演じるデビル頭の店員は、最初組織と繋がってるかと思ってドキドキ。
ただのいい兄ちゃんだっただけに、あのアッサリ感は悲しい。
折角、これ以上は危険だから帰れって言ったのに…
女優を目指して駆け落ちし、男に捨てられ堕ちて行った少女。
知られてないだけで、こんな末路は山ほどあるだろうと思うとゾッとする。
失踪した娘を何年も待ち続ける母親の寂しさと後悔も痛いほど伝わったし、
伝わったからこそ、トムの処刑人行為も映画ならではだが、熱くなる。
長年連れ添い、良き夫と思っていた人がそんな酷いことを…と
罪の意識に耐えられなくなった未亡人は命を絶ってしまう。
マシーンの正体が思わせぶりだが、要はそこら辺にいる普通のおっさん。
外見普通のおっさんだけど、裏では何やってるのか判らん恐怖。
あんな荒っぽい方法で殺しておいて、よくトムは逮捕されなかったな。

そこらへんはやはり「映画だから」なんだろうけど。
ニコラス・ケイジにこういう役は合うのか?と思ったけど、結構ハマっていた。
主人公の強い正義感と思い切った行動にハラハラしました。
夜中に1人で見るのに適した映画かと。
評判に違わず、なかなかスリルがあるよく出来た作品でした。



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