管理人NEROが映画について語ります。

Caramel Cinema


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蝋人形の館 (2005/米) 113分


 1933年と53年に映画化された猟奇ホラーを再リメイク。
地図にも載っていない小さな町に迷い込んだ学生グループが、
不気味な蝋人形館で逃げ場のない恐怖に襲われてゆく。
出演は「24」でブレイクしたエリシャ・カスバート、
「フォーチュン・クッキー」のチャド・マイケル・マーレイ、
そして、これが本格的な映画デビューとなる人気セレブのパリス・ヒルトン。

 カーリーと親友のペイジら6人は、フットボールの試合を観戦するため
長距離ドライブでスタジアムへと向かっていた。途中、野宿で一泊した彼らは、
翌朝何者かの悪質な悪戯で車の一台が故障してしまったことを知る。
仲間と別れ、修理品の調達で近くにある片田舎の町へ向かうカーリーとウェイド。
アンブローズというその町は人影もなく、異様なほど静まりかえっていた。
これといって興味を惹くものがないその町に、なぜか立派な蝋人形館が。
閉館となっていたが好奇心で足を踏み込んだ二人。
中には、本物と見まがうばかりに生々しい蝋人形の数々。
しかしその人形には恐るべき秘密が隠されていた…

 オリジナル作品は知らないんだけど、蝋人形のホラー映画ってさ、
蝋人形のヒミツって簡単に判るよね。
本物の人間を使ってるってことくらい
まさにこれ、スプラッター映画でパリス見たさに見る人いっぱいいると思う。
彼女、頑張ってましたよ。やはり脇にいるくらいが丁度良いと思う。
パリスが主役だったら不愉快な映画になっちゃいそうだし。
ホラー王道、悪ふざけや、マナーのない若者が犠牲になるのは悪くない。
主人公の双子の兄貴が結構いい奴だったな。
町全体が無人の蝋人形づくし…不気味だろうなぁ。
館全部が蝋で出来てるなんて、普通は無理だよねぇ?どんな量だよ。
ラストはちょっベトベトギトギト、ちょっと美しかったりもする。
双子同士の対決で、最後には生まれた時の状態で二人くっついて沈んでいく。
3人目の兄弟がいた、ってオチも面白い。あいつこれからどうするんだろ?
そもそも町人を蝋人形にしてどうするの?って思が、ま恐怖に動機はいらん。
生きたまま蝋人形にされちゃった奴、可哀想だけど、
そもそもアイツは色々と好奇心で行動し過ぎた。
指を容赦なくちょん切ったり唇をくっつけちゃったり、生き残る役でも

遠慮の無い展開はビックリしたけど、でも何故か安心して見れるホラーね。


ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ (1990/英) 117分






 「太陽の帝国」の脚本家で知られるストッパードの監督デビュー作で、
監督は今作でベネチア映画祭金獅子賞を受賞。
有名なシェークスピアの『ハムレット』で、ただ、
“ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ”という台詞だけで片づけられる
まったくの脇役である彼らを主人公にし、別の見方をした面白い作品。
イギリス出身の演技派俳優として知られるティム・ロスと
ゲイリー・オールドマンの共演作としても注目。
共演のリチャード・ドレイファスも物語の核を担う役を演じている。

 主演の二人が好きなのでレンタルで拝見。
最初見始めたときは、コレほど理解し難い映画はそうそうないなと…
映像は地味で音楽も控えめ。飽きさせないようにする配慮は無し。
意味不明なシーンやセリフが続き、くじけそうになった時、
舞台はお城へ。そこでハムレットの話が絡んできて
意味不明に見えた二人のやり取りがどんどん楽しくなってきた。
まるで漫才のように息のあった二人のボケとツッコミ。
ローゼンクランツが遊びで未来的なもん発明し出すわ、
どう接すればいいものか二人でシュミレーションしたり言葉遊びしたり…
二人は自分達の名前や旅の目的でさえ曖昧で
周りはかまわずに脇役である二人を巻き込んで展開していく。

 まずこれは戯曲「ハムレット」を細かく知ってる人向けに作られている。
その点をクリアさえすれば、間違いなく楽しめる凄い映画じゃないかな?
私は映画を観終わって、完璧にこの映画を理解したくなって
本屋で小説を購入。読んでから映画を見直しました。
いやぁ〜…たまんない。滑稽、皮肉、苦笑、無知、理不尽…
「そうか、ここはこのシーンだったのか!」って発見あるたび歓喜。
もうタイトルからして既に主人公たちの行く末がバレバレなんだけど
それを前提に描いてここまで楽しませてくれるなんて凄いね。

 ティム・ロスとゲイリー・オールドマンは友人であり、
共に数々の映画で主に悪役を多くこなしていて監督として映画を撮ったりも。
ティムよりゲイリーの方が3歳年上だったのね。また、二人の共演が見たい!
ローゼンクランツのお茶目でドジなキャラが可笑しくて可笑しくて。
ギルデンスターンは一見しっかり者のように見えて、それでも鈍い。
最初はあんなにとっつきにくそうに感じたのが嘘なくらい
この世界にどっぷりハマってしまった。
二人を含め、この世界では誰もが筋書き。役目があり、終わりも用意してある。
役を与えられた以上、どんな役でもこなさないとな。
この、何だか不思議なブラック要素が私は大好きなのだ。
改めて「ハムレット」という物語を自分なりに細かく見直したね。
観れば観るほど味が出てくるスルメ系。
文芸ものの映画の中でも私的ベスト3に入りそう。名作です。
未だDVDは廃盤で入手困難、レンタルでビデオがせいぜいなのが辛い。
特典映像付きで是非とも再販を強く希望しますね☆☆☆☆☆


ロード・オブ・ウォー (2005/米) 122分





 史上最強の“武器商人”と呼ばれた一人の男の実像をシニカルに描いた
ニコラス・ケイジ主演作。タブーとも言える戦争事業の裏の実態に迫る。
監督は「ガタカ」「シモーヌ」のアンドリュー・ニコル。
共演にイーサン・ホーク、ジャレッド・レトー、ブリジット・モイナハン、
ドナルド・サザーランド、イアン・ホルム。

 ソビエト連邦崩壊前のウクライナに生まれ、少年時代に
家族とともにアメリカに渡ったユーリー・オルロフ。
やがてニューヨークにレストランを開いた両親を手伝っていたが、
ユーリーはある時、ギャング同士の銃撃戦を目撃し、自分の道を決めた。
武器を必要としている人に武器を提供する仕事。
弟のヴィタリーと2人で武器売買の事業を始めたユーリーは、
危険と隣り合わせの裏社会で天性の才覚を発揮し、
世界有数の武器商人へと成長していく。
しかし、そんな彼にインターポールのバレンタイン刑事が付き纏う。

 ニコラス・ケイジの映画はあまり手を出さないんだけど、
この映画は宣伝見た時から気になってはいた。なかなかの秀作だそうな。
出だしの言葉でグッと惹き付けられ、弾丸が製造され、渡っていく様子で
ググッと心は映画の世界へ…これは、かなり面白い作りだし、
最後まで飽きは来ないし、色々と考えさせられるテーマもあるし、
ブラックなユーモアも含め、ザクッとくる残酷な現実も突きつけられる。
最初は軽いノリの映画だな〜って思って見てたけど、
主人公の心境と一緒に見方も自然に変わっていった。

 
弟は、ドラッグに溺れていく様観てダメ人間だなぁと思ったけれど、
最終的には彼は兄よりもよっぽど人間的で優しい人だったんだな…
愛する妻と子、両親と弟…全てを失っても、金の為でもなく、
それでも武器商人を続けるのか…潔いのか、狂っているのか…
自分のとっての天職だとか、才能だとか、言い分はあるけども、
妻の「合法だろうと間違ってる」って言葉が何気に重かった。
やっと追い詰めたイーサン演じる刑事も、予言が当たって愕然とする。
常任理事国がこぞって各地の戦争事業で金を稼いでるという現実。
もっと幼い頃は、常任理事国が世界の戦争をなくそうと頑張ってくれていると
ただ漠然と思い込んでいたっけ…現実はとことんシビアだ。


 私は武器商人のことなんて今まで全然考えたことなかった気がする。
そういう意味でも非常に勉強にもなったし、無知だけど、判らないけど、
実際にこういう人たちが世界を飛びまわってるんだなって信じた。
こんなことを終わりにする為には何をすればいいのだろう…。
核よりも危険な銃。「ボウリング・フォー・コロンバイン」とか好きならオススメ。
期待以上に良かったです。かなり良作。DVD欲しくなった。


ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間 (2001/ニュージーランド・米) 178分






 壮大なファンタジーの原点として数々の作品に影響を与え続けてきた名作
J・R・R・トールキンの『指輪物語』を映画化。
監督はピーター・ジャクソン。3部作を一度に撮影。

 役者もイライジャ・ウッド(パラサイトでも似たような役だったね)
イアン・マッケラン(X-MENでもいい味出してる)
リヴ・タイラー(アルマゲドンの彼女、エアロ・スミスの実娘だったのね)
ヴィゴ・モーテンセン(ダイヤルMしか知らないけれど)
ショーン・アスティン(グーニーズの子も歳を取りましたね〜)
ケイト・ブランシェット(今作ではまさに美しい女神みたいだった)
オーランド・ブルーム(今作でかなりのブレイクかな。トロイの役もまぁ好き)
ヒューゴ・ウィービング(額はまんまスミスですね)
ショーン・ビーン(なんか印象に残る顔だよね。悪役っぽいけど)
イアン・ホルム(フロム・ヘルの役もなかなかでしたね)
クリストファー・リー(この人の有名な吸血鬼映画も是非観たいけど…)

 世界を統べる力を持つといわれるひとつの指輪を巡る冒険。
長い間歴史の狭間で行方不明となっていた冥王サウロンの指輪。
偶然それの持ち主となってしまった平和な土地で暮らすホビット一族のフロドが
世界を救うべく、その指輪を敵の手に渡すことなく敵地の火山に葬るため
魔法使い、エルフ、ドワーフ、人間、ホビットの9人で旅に出るのだった…

 原作を読んだこともなかったけど、興味を持って映画館で鑑賞。
もう、凄いのなんのって…ピンチピンチでドキドキでした。
主人公が非力な小人で敵が得体の知れない亡者だったりオークだったり…
魔法使いにエルフにドワーフ…FF好きにはたまんなかった!
極めつけはニュージーランドの自然美☆☆☆映画館で観るべき映像だった

 指輪の誘惑で人間は破滅する…指輪の魔力も面白い設定。
エルロンドとイシルドゥアの過去の因縁と、その子孫のアラゴルン
エルフとドワーフの仲も興味深いところ。
最初は見分けがつかなかったメリーとピピン。
無敵のレゴラス、苦悩のボロミア、頑固爺のガンダルフ
キャラクターも見てて面白い。皆で旅してるシーンが大好き。

 洞窟や森の中など、RPGを彷彿とさせるし…松明に階段、緊迫感と神秘さ
エルフ語を実際に作ったトールキンは凄い徹底ぶりだと思う。
フロドの瞳がでかくて不思議な色してるのが大画面で栄えた。
エルフという美しい種族と文明も素敵だ。
あと、オークたちが鎧や武器を作っているシーンが印象的だった。
そうだよな、敵もバカじゃない。武装して準備してくるわな、と妙に納得。

 CGを多用しているけれど、この映画を観終わったあと
大昔、確かにエルフやドワーフは存在していたんじゃないか、と
妙なリアリティを感じた。今はどこにいるのだろう…な〜んて
この映画を観終わったあと、原作を読みました。

未公開シーンでギムリと奥方の絡みが出てきて満足。
これ付けて公開してもいいはずなんだけど、長くなり過ぎるからかなぁ
だったら昔の映画みたいにトイレ休憩入れてでも…


ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 (2002/ニュージーランド・米) 179分






 指輪物語の続編第二作目。
それぞれバラバラになった旅の仲間たち…
フロドとサムは滅びの山へ向かい、メリーとピピンはオークに連れ去られ
アラゴルンとレゴラスとギムリはオークの群れを追う…
二つの巨大勢力オルサンクの塔とパラド=ドゥアの塔。
手を組んだサルマンとサウロン、悪の力は益々その勢いを増す…

 今回で新しい国が登場。馬の国(?)ローハン。
あんな丘のてっぺんに国があっても、攻められたら困るだろうになと思った。
実際にロケ地に建設してしまうところは凄いけどね
バーナード・ヒルがローハン国王セオデンとして登場。
ファラミアが出てきた時はボロミアといかにも似てる!!と思ったけど
髪型の力だけだったのかな。ヴァン・ヘルシングでのギャップに苦笑。

 今作で空飛ぶナズグルも出てきて益々佳境。
ゴラムの声は真似したくなるね。気持ち悪いけど、微妙にリアルだと思う。
エント族が出てきて、この人たちがかなり好きです。
普通の木とエントは別物だろうけど、昨今の自然破壊が浮かぶ。

 どんどんフロドが異常を来たしていくので心配でたまらなくなる。
砦での戦いとか、戦闘メインになってきてちょっと惜しい。
それはそれでいいんだけどね…
分かっちゃいるけど、ゴラムはスメアゴルでいて欲しかった。
もうレゴラスとギムリの立場が戦闘でしか活かされなくて寂しい。
物語的にはそんなに必要な存在じゃなくなってきたからなぁ…
砦でアラゴルンと話した少年兵がその後どうなったか分からないのも悲しい。

 今回で、特典映像の未公開シーンが気になって
スペシャル・エクステッド・エディションを購入してしまった。
これとコレクターズ・エディションは一応特典内容が違うから
ダブってしまったけど後悔はしてないぞ!
正直、ボロミアとファラミアの過去シーンの為に買ったかも。


ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 (2003/ニュージーランド・米) 203分






 指輪物語の最終章第三作目。
徐々に滅びの山へ近づいてきたフロドとサム。ゴラムが怪しい動きをし出す。
愛する息子ボロミアを失い苦悩するゴンドールの執政デネソール。
敵の勢力が迫る中、ローハンに助けを求めるよう現れるガンダルフ
一方、アルウェンは次第に巨大になりつつある悪の影響で
その命が尽きようとしていた…

 私が小説で読んで驚いたシーン。サムってこんな強かったのか?
あの蜘蛛は気持ち悪いね…愛嬌めいた呼ばれ方してるとは思えん
砦での戦でボロボロだったローハンだけど、すぐゴンドール助けに行くとは…
あの国の男たちは相当根性あるね。
あの時は運良く生き延びたけど、今度こそ絶対死にそうだ、と思ったら
どうしても王の人徳と世界危機の為に命投げ出せないよぅ
「人は人類のために死ねませんよ」という言葉は正しいと思ってる人間だから。
でもやはり、その時に全員行かなければ勝つものも勝てないだろうと思うと
行くべきなんだろうけどなぁ…って何か変なこと言ってるかな

 今回は流石に分が悪かったのか反則技の助っ人が出ました。
凄かったねぇ〜最初から来いよなんて思ってもしまったが。
 ファラミアと父親の関係が今回はかなりのミソだった気がする。
兄弟がいると、どうしてもそういうわだかまりが出来てしまうものだな
あとからああなって、何だか酷く可哀想に見えた。ファラミアもデネソールも。
ピピンの歌がうまかったのも驚き。

 ゴンドールの城の作りも凄いと感心。
暮らすとなると不便そうだけど、荘厳で偉大な建造物ですなぁ
投石器でグシャグシャにされていくのが「あぁ〜っつ!!」って思った。
烽火のシーンで自然美が観れて、なおかつ音楽が最高にマッチしてて
何か、よくわかんないけど胸が熱くなった。
 オーク側とウルク・ハイ側で一応派閥争いがあるのね。
でかい象(オレファント)も出てきて戦い方もスケール・アップ!
レゴラス象退治は、出番が少な過ぎるからせめてものファンサービスか

 終盤さしかかってきて、心も身体もまいりまくったフロドを観て
こちらまで動悸が激しくなってしまった。
サムのセリフに感動しつつも、色々突っ込みたくもなる。
旅立ちのシーンはやっぱり悲しい。
あんなにホビット庄に帰りたがっていたのに…
指輪の残した跡は深いのですね
映画を観終わって、遂に終わってしまった。という感がして
とっても寂しい気分になってしまった。
別の形で、またこんな壮大なファンタジーを見たいですね。

 未公開シーンで骸骨の波が来たのは流石に唖然。ギャグ?
宣伝ではあったアラゴルンの呆然としたシーン、エオメルの叫び、
ガンダルフ対ナズグルとエオウィンとファラミアの出逢いも観れたので満足。

 応募したスペシャルディスクが届いたので拝見☆
これは普通じゃ観れない特典映像なだけに俳優人がインタビュー冒頭で
パスポートキャンペーン参加に感謝の辞を述べてくれて
それぞれキャラや世界観の思い入れや日本の印象など、
日本のファン向けな楽しいオマケでした。メイキングはアッサリめだったけど…


ローマ帝国の滅亡 (1964/米) 194分




 「エル・シド」「グレン・ミラー物語」のアンソニー・マン監督作品。
主演に「エル・シド」「ひまわり」のソフィア・ローレン、
「アラビアのロレンス」のアレック・ギネス、
「ベン・ハー」のスティーヴン・ボイド、
「サウンド・オブ・ミュージック」のクリストファー・プラマー。
2000年に製作され大ヒットとなった「グラディエーター」の元ネタでもある。

 ローマ帝国が何故滅んだのか?…というよりも、
ローマ帝国が何故衰えていったのか、というテーマの方が正しいだろう。
時代は紀元180年。五賢帝時代の終わり。
病に伏せるマルクス・アウレリウス。看病する娘のルチッラ。
次期皇帝の座を実子のコモドゥスでなく、リヴィウスに継がせようとする彼を
快く思わなかった一部の側近たちの手によってアウレリウスは毒殺される。
自分を後継者にと望まれていたことを知っているリヴィウスはそれでも、
兄弟のように育ったコモドゥスを裏切れず、彼に帝位を譲る。
しかしコモドゥスは前皇帝が案じていた通り、彼は皇帝の器には相応しくなく、
新皇帝は悪政を敷き、税金を上げたことにより各地で反乱が勃発し出す。

 こんな豪華キャストでこのテーマ。レンタル屋で見つけた時嬉しかった。
で…拝見してみた所…どうも妙。変な映画でした。
まず、ソフィア・ローレンの役どころが完璧にストーリーから浮いてて、
それでいて主演扱いだから変な流れになる。服装も当時らしさを感じない。
我侭皇帝コモドゥスをクリストファー・プラマーが演じる。
彼の存在感に比べて、リヴィウス役のスティーヴン・ボイドが地味過ぎる。
アレック・ギネスはスターウォーズでもココでも、
若者たちに後を託して死んでいく役なのね〜。

 ルッチラとリヴィウスのロマンスも全然ドキドキしない。
両軍激突する戦場のど真ん中にテント張ってアンタら何してんの??
殺しあう戦なのに、BGMが運動会みたいな能天気さなのってどうよ??
蛮族との話し合いの席でのひと悶着も意味不明過ぎる。
塩野七生著「ローマ人の物語」によれば、
何故皇帝に相応しくないコモドゥスが選ばれてしまったのか?
それは他の4賢帝には実子がおらず、次期皇帝に相応しい人材を見つけ、
養子縁組すればスムーズにいっていたのが、彼にだけは子供がいた。
彼が相応しくないからといって他所から皇帝を指名すれば、
どのみち内乱になる。選ぶしか道はなかっただろう、という見解である。
最後に
コモドゥスとリヴィウスが決闘し、勝った方が皇帝って流れも変。
まぁ実際、長いローマ帝国の歴史には次期皇帝の座を金で買った人もいたとか

巨大な帝国の頂点に立つのは凄いことだが、帝国を維持するのは大変だ。
こうして、ローマ帝国は衰亡の道を辿っていった…というお話。
歴史の重みも感じられず、金はかかってるけどゴチャゴチャしてて、
決して良い出来とはいえない映画。こんだけ長いから、観た後の虚しさも大きい。


ローレライ (2005/日) 128分






 『戦国自衛隊1549』、『亡国のイージス』等で知られる人気ミステリー作家
福井晴敏の戦争スペクタクル巨編『終戦のローレライ』を映画化。
新作『日本沈没』の樋口真嗣が本作で本格的長編監督デビュー。
出演者にも豪華な布陣。
役所広司、妻夫木聡、柳葉敏郎、香椎由宇、石黒賢、國村隼、佐藤隆太、
小野武彦、ピエール瀧、橋爪功、忍成修吾、鶴見辰吾、伊武雅刀、
大河内浩、歌手のKREVA、上川隆也、堤真一。

 法則!潜水艦映画にハズレなし!を見事に破ったかもしれない作品。
時代は終戦の迫る1945年8月。同盟国ドイツは既に降伏し、
ついに広島に原子爆弾が投下され、実質日本は満身創痍状態。
2発目の原爆投下を食い止めるべく、日本は秘密裏に入手した、
ドイツの開発した最新技術を搭載した戦艦(伊507)に最後の望みを託し、
南太平洋の原爆搭載機の発進基地を殲滅すべく、単独で航海に乗り出した。

 たまたまHDDに録ってあったので暇つぶし気分で鑑賞。
時代は現実なんだけど、設定と展開が若干ファンタジーなわけだな。
船長や船員の髪型が現代まんまだし、喋り方も今風。
とても60年以上前とは思えないんだよね。
香椎って子はデスノ前編にオリジナルキャラ詩織役でも出演。
デスノの時は演技下手だなって思ったけど、ここでは上手く包んであるのね。
キャストからも察せる通り、妻夫木といい感じになっちゃうわけですが、
この戦時下、この状況下で少し無理があるロマンスなの。
男だらけの潜水艦に唯一女の子が居るって逆転大奥設定も批難轟々。
まぁそれも、ムスカっぽいとか、綾波レイ的、ガンダムのニュータイプ的設定も、
漫画みたいで好きだけどね…でも、何かテンポ悪いし、緊迫感ないし、
外人が出てきて演技してるの見ると無償に気恥ずかしくなってまうし、
1回観て「…へぇ〜…」ってなるだけの映画だった。2回目は勘弁!
実は黒幕でした、って朝倉大佐も、動機がおかしいんだよね。
ローレライ・システムと引き換えに…原爆は勘弁してやるって言うんだな…
えっ?!引き換えに東京に原爆落とすの?!わけわからん!!
我が国はメリットゼロやん!日本を浄化する?ハァ?
優秀な人材は既に戦死してるから首都にはクズしかいない?ハァ??
そして、キャスト豪華だけど、無駄使いな気するのね。
柳葉とか、こういう映画でもいつも同じだしさ。
ジャンボこと佐藤隆太も無駄に死んでるし…いいとこなしやん!!

あからさまなお涙頂戴劇なんて胸糞悪くなるだけなんじゃい!!
やっぱり『ローレライ』よりは『亡国のイージス』だわな。個人的に。
でも日本人にとっては主張し辛いこの時代の戦争をこんな形で描くのは
希少で良い試みとは思うかな。映画としては荒削りだと思うけど。
あと、CGながらも戦艦を撃破してくシーンはちょっとワクワクした。


ロスト・イン・トランスレーション (2003/米・日) 102分


 フランシス・フォード・コッポラ監督の娘、ソフィア・コッポラ監督作品。
本人が日本に滞在して経験したことなどを参考にこの映画を作ったそうな。

歳を取ったアメリカの映画俳優が日本にCM撮影しに来日。
ホテルで滞在し、ビジネスで日本人にぎこちなく接し、
故郷の国では気まずい奥さんが待ってる状況。
同ホテル滞在の若いカメラマンと結婚して仕事でくっついてきた
同じくアメリカ人の若い娘と意気投合し、街を一緒に周ったりして過ごす…

いやぁ〜!もう、ハッキリ言って長い。長く感じた。
そして民族意識的に劣等感を感じてしまった。
日本の(東京)街があんなに退屈そうに映るとは…
「あそこに行けば楽しいのに!」という場所が浮かんでこなかったし;
都会を楽しむという点ではアメリカの大都会には敵わないとは思う。
だって、もともとアメリカの真似みたいなもんもあるし…高層ビルの群れとか
自然を楽しむにしても、やはりアメリカの土地の方が広いし
大自然がある所にはあるしなぁ…
主人公と彼女の日本人を見る冷静な視線が痛かった。

 しかし!カラオケの魅力はどうよ〜
結構、映画宣伝で来日してる俳優とかはこれで楽しむらしいよ。
「カラオケ」は「スシ」みたいに世界共通語だしね。
今作ではこれまたいまいち楽しめていなかった主人公たちだったけど…

電車の中でエロ本読んでるおっさんや
ゲーセンで夢中になってる人をはたから見ると滑稽だけどさ。
最初に出てきた日本人が二人もそろってダサい黒ぶちメガネなのは…?
きちんと全部訳してくれないなんて、そんないい加減な通訳さんがいるの〜?
それにあのストッキングおばさんは何したかったんだ?アレなのか?
日本人の、日本の嫌な部分ばかり描いてるみたいで残念。
唯一救われたのはゲスト出演したマシュー南の番組かもしれない。
夜ホテルでテレビチャンネル変えてる所、マジでつまんなそうだった…

静かで落ち着いてる映画で、ヤマ場も強烈なオチもなかった。
あの二人のエピソードだけなら、舞台は日本じゃなくてもいいと思うんだけど。
でもこういう形の映画も凄い想像広がりそうで面白いと思った。
せっかく日本に来たんだからいい日本人との出会いものが良かったなぁ


ロッカーズ ROCKERS (2003/日) 105分




 君は伝説のロッカーズを知っているか?!
博多のアマチュアバンド“ロッカーズ”。メンバーは、
勝気なボーカルのジン(中村俊介)、惚れっぽいドラムのモモちゃん(岡田義徳)、
脳バカなベースのガクちゃん(佐藤隆太)、ナヨいギターのコーちゃん(塚本高史)、
というバラエティーに富んだ4人。ある日、自分たちのロックに
限界を感じたジンは新メンバーを募集。そして抜群のギター・テクニックを持つ
タニ(玉木宏)の加入が刺激となった彼らは、真剣にプロを目指し始める。

 上原美佐、白竜、大杉蓮、はなわ他、
豪華ゲスト出演に風間トオル、小泉今日子、佐藤浩市、
鈴木京香、中井貴一、松重豊、モト冬樹、八嶋智人。
本作で監督・原案を務めたのは陣内孝則。そう、これは彼の自伝が元なのだ。

 青臭いドラマだ…筋は単純で熱い青春ドラマです。
役者が好きなら楽しめるでしょう。そして当時のロックに身を投じた人たちなら。
中村俊介は若干無理して突っ張った演技していう風だったな〜
最初は博多弁で何言ってるのかよく分かんなかった。喋るの早いし。
THE3名様がそのまま一緒のバンドだからね〜イイ脇でした。
今回、一番輝いてたのは…やっぱり玉木宏でしょうか。カッコええんです。
まずね、スタイルが格好良かった。一匹狼的空気も好きだけど。
上原美佐の使い方も良かった。恋愛漫画じゃ王道ベタ展開だけど、爽快。
タニがイイトコ全部持ってく映画なんだけど、ライバルのバンドもなかなか。
玉山鉄二がキザったらしいちょっとビジュ入ったバンドボーカルなんだけど
そのムカつき具合が良かった。悦に入った歌い方も入り込んでるね〜

 肝心の歌の方も、歌詞はともかく、曲はノリノリロックで、
今とは何か違う雰囲気も出てた。音楽のことは詳しく語れないけども。
しかしジンの頭は当時としてもちょっと浮いてそうな気する。
タニの髪型とか、当時あったのか?時代流行はごっちゃだと思う。
自伝が元だけど、やっぱあんな美談じゃなかったんだろな。
バンドが解散したのだって、メンバーの仲たがいとかあったろうし。
ラストに“タニに捧ぐ”とあるんだけど、劇中タニは何割美化されてんだろ。

1980年に活躍してたらしい。知ってる人はどう観るのだろう?
映画公開当時、陣内孝則も出演してるものと思い込んでたら出てないや。
ブツブツ何言ってるのか判んない静な邦画よりも勢いあって好き。
元気が出る映画系。ラストはちょっとしんみりしちゃうけど。


ロッキー (1976/米) 119分






 当時無名だったシルヴェスター・スタローンを一躍スターにした大ヒット映画。
スタローンが脚本を作り、自分が主演になることを条件に売り込み、
ジョン・G・アヴィルドセン監督。(後にベスト・キッドシリーズも手掛ける)
モハメド・アリの試合を見て感動したスタローンが3日間で書き上げた。
スタローン自身、イタリア移民で母のボクシングジムで身体を鍛え、
荒れた不良生活の末、役者を志すもののオーディションに落ち続け
今作でのし上がった様は映画のロッキーとかなりリンクするものがある。
映画を観たことなくても知れている「エイドリアーン!」役には
有名監督フランシス・フォード・コッポラの妹のタリア・シャイア。
最近では「ハッカビーズ」にて久しぶりに映画出演している。

 世界チャンピオンのボクサー・アポロが試合を盛り上げようと
無名のボクサーに白羽の矢を立てた。チャンピオンに挑戦する機会を与え、
アメリカン・ドリームを夢見させてやろうとする意気込みだ。
指名されたのはイタリアの種馬ことロッキー。
彼は才能あるボクサーだったが挫折し、借金の集金をして日銭を稼ぎ
ペットショップに寄って友人の妹でもあるエイドリアンと会話を交わし、
ボロアパートでペットのカメに餌をやる暮らし。
突然のチャンスに奮起し、エイドリアンとも積極的に親しくなり、
ジムトレーナーのミッキーと共にトレーニングを始めるのだった。

 つい最近急に「ロッキー・ザ・ファイナル」が作られましたね。Gyao鑑賞。
ウッチャンは何でも、好きな映画にロッキーを挙げるのは
好きな食べ物・カレーライスって言うくらい勇気がいるんだとか。
ロッキーシリーズはその後、2,3,4,5まで製作。
どんどん質が低下していき、ファンからも評判が悪い。
3で止めておくのが打倒だったとの声が。

 ロッキー見るの初めてです。ボクシングには元より興味もないし…
でもこの映画、ボクシングが肝じゃないような気がする。
一番おいしい部分はエイドリアンとのロマンスと、どん底からの復活。
エイドリアンが美人じゃないのが妙にリアル。こういう女性はいそうだ。
ガードの堅い彼女と親しくなってく様は見てて微笑ましい。
ペットショップでインコが登場してちょっと嬉しかった鳥好きな私。
スタローンの地声が凄い声だったんでビックリ。
ミッキーが急にトレーナーになりたいと申し出て、
今更…!と怒りを爆発させるロッキー。去るミッキー。
その後、追いかけてって何やら和解してるシーンでは
あえてセリフや顔アップを使わない演出にちょっとジーンときた。
イチャイチャし出した二人に怒り出す兄貴…チキン勿体ない〜
あの借金取り、彼女とデート?これで楽しんでこいや、と結構いい奴だったな。
映画公開当時、何人がフィラデルフィアのあの階段を走って登り、
朝日に向かってバンザイして雄たけびあげたことだろう。

映画を観終わると確かに、テーマ曲に合わせてトレーニングしたくなる(笑)
怠けてるチャンピオン対ブランク明けで猛練習した無名ボクサー。
話がシンプルだけどあのテーマ曲と雰囲気が人気の秘密なのかな。
想像していたよりも意外
に面白かったです。


ロッキー・ホラー・ショー (1975/英) 99分





 リチャード・オブライエン作の、世界中で大ヒットした異色ミュージカル。
50年代のロック色の強いド派手で異様な雰囲気と魅力に包まれた作品。
未だ熱狂的なファンも多く、今でも劇場公開される際に仮装で来て
ライスシャワーやトイレットペーパー、クラッカーなどで盛り上がる。
シーンに合わて踊り歌い、スクリーンに突っ込みを入れたり大騒ぎするらしい。
日本でも地域によってはハロウィンの日に特別上映されており、
日本版キャストでの舞台もあったりする。

 婚約者のブラッドとジャネットが嵐の夜の道端で車がパンクし、
助けを求めて訪れた、山に聳え立つ不気味な城…
二人を迎えたのは不気味な執事。今夜は怪しげなパーティーが催されていた。
城の主のフランクリン博士が怪しげな格好で現れ、二人を持成す。
博士が造った人造人間ロッキー・ホラー誕生の瞬間を目撃する二人。
今夜は泊まっていくように半ば強引に引きとめられる二人だった…

 フランクリン博士役にティム・カリー(他映画ではあまり見かけない…)
ブラッド役にバリー・ボストウィック(主にドラマ役者らしい)
ジャネット役にスーザン・サランドン(若い!テルマ…)
リチャード・オブライエン、ジョナサン・アダムス、ミート・ローフ、
チャールズ・グレイ、パトリシア・クイン…

 最初は真っ赤な口紅のでかい口が歌いだすという始まり。
友人の結婚式から始まって、次は私たちの番よと目を輝かせる恋人たち。
まさか、こんな事態に巻き込まれようとは夢にも思わない。
城の主の網タイツ、ガーターベルト、でかい顔パーツに奇抜な化粧。
彼が登場した時の衝撃といったら…映画の魅力は彼が大分担っている。
オカマなのか、ゲイなのか、バイなのか…はたまた…なのか(笑)
気持ち悪い執事も人造人間ロッキーも怪しさ大爆発だけどね…
あんたの為に造ったんじゃないわ」ってセリフが妙にツボった。
大勢でワイワイ見た方が絶対楽しいらしいけど、
こりゃ、受け入れる人と受け入れられない人と大きく分かれそう。
ぶっとんだ世界を堪能して、大いに笑って驚いて、突っ込める人ならいいかも。
ホラーとSFとコメディとミュージカルの融合みたいに言われているけど、
全然、怖くはない。歌と踊りは見物だとは思う。

 ラストは今までの展開からして少し尻つぼみな気はした。
あと、どうでもいい解説してるオッサンは何者さ?
DVDには観客の突っ込みや歓声入りのバージョンも楽しめる。
変テコな内容なんだけど、何十回も観てしまう人の気持ちも判る。
今でも世界中でこんなに愛される、こんな変わった映画は
どういう感想を持つにしろ、見てみたい衝動に駆られることでしょう。


ROCK YOU! [ロック・ユー!] (2001/米) 132分






 中世ヨーロッパを舞台に、庶民の娯楽だった馬上槍試合に挑む
ひとりの若者の成長を描いた青春アクション・アドベンチャー。
舞台は中世ながらそこで歌われる音楽が現代のロックという異色の試み。
監督は「L.A.コンフィデンシャル」の脚本を手掛け、
「ペイバック」を監督したブライアン・ヘルゲランド。
主演は「パトリオット」で注目されたヒース・レジャー。
ライバル役にルーファス・シーウェル。
さりげにポール・ベタニーとジェームス・ピュアフォイがおいしい役所。

 14世紀。平民の若者ウィリアムは馬上槍試合をして諸国を巡り、
名誉と賞金を稼いでいた古き騎士エクスター卿の従者のひとり。
ある日、卿が不幸にも試合中に人知れず命を落としてしまい、
金目当てで、その場つなぎにウィリアムは身分を偽り大会に出場、
みごと優勝してしまう。そしてこの時、ウィリアムの運命が大きく変わり始める。
仲間の従者を説得し、偽証して貴族として槍試合をこなし、
彼はどんどん、名を上げていくが…

 この作品でヒース・レジャーが名を馳せたらしいけど…この人誰?
「ブロークンハット・マウンテン」の人なのね。オーストラリア俳優。
凄く男前とか言われてる割には血気盛んな若造イメージ。役に合ってるけど。
ライバルのルーファスは『レジェンド・オブ・ゾロ』でも悪役。
結構男前なんだけどね…いい瞳してるし。出演作は少ない。
ポール・ベタニーの初登場シーンで笑った。全裸です。
よく盗賊とかに襲われて身ぐるみはがされるとか言うけど、
本当にすっぽんぽんにしちゃうんでしょうか?パンツ残すくらい慈悲ないの?w
ジェームス・ピュアフォイは『バイオハザード』のスペンス役の人。

 まずオープニングの試合でクイーンの曲がかかって熱くなったねぇ〜
史劇と現代音楽って面白い組み合わせ。この世界観気に入った!
何か道中や街中でそれぞれ別の能力を持つ仲間が加わったり、
RPGみたいだった。主人公は最初のモンタージュで一気に修行しちゃうけど。
この仲間たちがいい味出してて、見てて和んだ。判り易いキャラだし。
敵キャラは中途半端に悪人で?な部分が多かった。
ヒロインの衣装がどれもパッとしない、ヘンテコなのが多かったのも…
このヒロインの子、『ルールズ・オブ・アトラクション』の子だったのね。
黒髪で目の下にホクロがあるから。あまり美しいって言葉似合う顔じゃないよ。

 観終わった後は、なぁんか微妙かも〜って思ってたけど、
何か所々好きなシーンとかもあって、特典映像も全部見てしまった。
音声解説に監督と、何故かポール・ベタニーが参加してるもんだから、それも。
やっぱり裸イヤだったのね〜とかルーファスの秘密のパーティーとかw
監督とポールが凄くフレンドリーに色んなシーンに突っ込み入れてて
ユーモアたっぷり、なかなか楽しく観させて頂いたわ。
私と〇〇どっちが大事なのか証明して!って凄くウザイ言葉だよね。
流れは典型的だから読めたけど、そこらへんイラついちゃったよ。
仲間との交流や故郷へ帰って父親と再会したり、棚から牡丹餅、
逃げなかったから貴族になれちゃったりと
気持ちよく見れる映画でもある。
でも私は肝心の槍試合とか見てても何が楽しいのか疑問。
中世で実在した娯楽スポーツなんだろうけど。
槍の中身がパスタって
ポール演じる詩人チョーサーは実在した有名な英国文学の作家らしい。
本物は太っちょのヒゲ男だったとか。彼は実際、行方不明だった時期があり、
その頃に、こんなことをしてました〜って設定らしい。
チョーサーのリング司会者みたいな演説も聴いてて楽しいです。
未公開シーンにはチョーサーの奥さんや、カットされた演説もあり。
真面目な『グラディエーター』とかの戦闘史劇じゃないので、
中世ファンタジー…のような感覚で見れば楽しめることでしょう。
単純明快、気持ちいい。B級感漂ってるけど、いい線いってる。
あとエンドクレジットでクイーンの『WE ARE THE CHAMPIONS』が流れる。
ロビー・ウィリアム(誰?)が歌ってて、特典映像にPVも収録。


ロブ・ロイ/ロマンに生きた男 (1995/米・英) 139分


 スコットランドの実在の英雄“ロブ・ロイ”を描いた映画。
美しい山々と湖に囲まれたスコットランドのハイランド。
1713年、民衆は氏族制度の崩壊による不安定な政情と飢餓に疲れ果て、
多くのスコットランド人はより良い暮らしを求めて、アメリカへと移住していた。
義賊として名高いマグレガー氏の族長ロブ・ロイは、
そんな中でも祖国で細々と生計を立て、家族と自分の仲間を守っている。
ある日、彼は千ポンドあれば牛の売買で貧しい民を救えると考え、
モントローズ侯爵に多額の借金をすることを決意するが…

 美しいハイランド地方でロケーションされた映像や、
リーアム・ニーソン、ティム・ロス、エリック・ストルツなど、配役にも注目。
ティム・ロスは今作品で、米・アカデミー助演男優賞ノミネート。
英国アカデミー助演男優賞を受賞。
L・ニーソンはSWのクワイガンジンのイメージ強くて、
全裸が見れたのは驚いた。あのでかい岩陰でのラブシーンのあと、
映像がどんどん遠ざかってくから、あそこでendになるのかと思った(笑)

 とにかく、この映画誰が一番凄いって、勿論ティム・ロス。
初登場でその髪型と仕草に噴出しそうになって、
いざ決闘始まったらそのギャップにやられてしまった!
イギリス人の彼が昔の英国貴族の格好をして演じてるのは
日本人が昔の日本の装いして時代劇してるのと同じ感覚なんだろうなぁ。
とにかく酷い野郎なんだけど、何か心底憎めない。
完璧に主役を食っていたと思う。『ヤング・ブラッド』でもそうだったけど。

 ロブ・ロイって誰よ?何したの?…調べてみた。
とりあえず、花の名前やカクテルの名前、地名になってたり。
実在した義賊らしいけど、時が経つにつれ良い噂が膨れ上がったらしい。
ロブ・ロウと似てるから、ややこしいね。
ロバート・ロイ・マクレガーが本名で、ロブ・ロイと呼ばれてたらしい。
劇中では、確かに微妙でした。あれでは感情移入は難しい。
そりゃ、冤罪かけられ仲間を殺され家を焼かれ、妻を犯され弟も殺され…
復讐するにも、もっと規模がでかいもんだと思ったよ。
部下達と一致団結して、野原が戦場になったりは、しなかった。
ロブがあまりに馬鹿正直過ぎて、観てられねぇ〜ひとりで隠れちゃってさ。
そしてラスト…全然渡り合えていなかったのに、そりゃないっすよ。

 ロマンに生きた男、とかレジェンド・オブ・ヒーロー・ロブ・ロイとか、
そんな大それた題名付けるようなでかいスケールの映画でもないよーな。
王位継承者問題もちらっと出てきたけど、特に関与はなし。
話は勧善懲悪、凄くわかり易いが全体的に長い印象を受けるかも。
同じくスコットランドの史劇のウィリアム・ウォレスの生き様を描いた
メル・ギブソン主演の『ブレイブ・ハート』と比べれば、アレだけど
これはこれで、私は気に入ったかな。
とりあえず、アーチボルト・カニンガムをまた観たくなりそうだ。


ロミオ・マスト・ダイ (2000/米) 115分


 ジェット・リーがハリウッド進出した初の主演映画。
「マトリックス」シリーズのスタッフと組み
SFX技術とカンフーアクションの見事な融合を見せる。
相手役に今は亡き歌手のアリーヤが出演しているのも話題を呼んだ。

 題名がセリフに出てきて「色男は死ね」って字幕が付いて…
何じゃそりゃ?って印象だったんだけどテレビで見直して理解したという…
ふたつのマフィアファミリーの抗争に巻き込まれた
中国人の組織のボスの息子、ハン(ジェット・リー)と
黒人組織のボスの娘、トリッシュ(アリーヤ)が恋に落ちるからなのね。
つまりは現代版ロミオ&ジュリエット…

 この映画に注目すべきはアクションよりもアリーヤの魅力と
BGMのヒップホップ系ないかした音楽じゃないかな。
二人は恋に落ちているかも微妙かも(笑)
でも観易い映画だし娯楽作品としては合格。
最初に中国人マフィアの息子が殺され
遠く離れた中国の刑務所に居たハンが脱走して話が始まる。
誰と誰の関係がどんどん明らかになっていくわけだ。

 ふたつの組織のナンバー2的なキャラが始めから
怪しさプンプンな顔つきと長いショットでミエミエでもある。
モリースがギャグ担当でもあり敵なのは面白い要素。
アイザックがいい父ちゃんだなとも感じた。
トリッシュのサバサバした性格も良い。
本当に綺麗だなと再確認…生きていたら…。

 ジェット・リーは小柄で何かアメリカ人に混ざると妙な感じ。
でも強くて気の良い男はそれだけでも魅力的さ!
刑務所の門のシーンやタクシーのシーンはユニークだし。
アクションも頑張ってはいたがラストの戦いはあんまり盛り上がらなかった。
やはりカンフー使いは銃を使わないポリシーがあるのですね。
ラストの展開はちょっぴり意外だったけど…
要するに、ロミオがとんでもなく強かったら
ロミジュリのあんなラストは来ないぜ!


ロリータ (1961/英) 153分


 少女愛好家“ロリコン”の語源ともなっているナボコフの同名小説を
キューブリックが映画化した問題作。

 夏を過ごそうと田舎町で下宿するハンバートに、
未亡人のおばさんは彼に入れ上げる。が、当のハンバートは
彼女の娘のロリータに心奪われていた。
やがてハンバートは未亡人と結婚するが、娘の問題でヤキモキ。
二人きりで新婚生活をエンジョイしたい為に娘を寮学校に入れると言い出す。
口論の末、夫が娘を愛してる事を知った彼女は逆上のあまり事故死。
近所の視線も気になるハンバートは引っ越して二人きりの生活を始めるが、
学校の部活動や放課後、異性と接するのに嫉妬するハンバートは
ロリータをどんどん束縛していく…

 モノクロ映画。かなり長く感じました。
始まりがラストシーンの一歩手前という手法。
正直、理解に苦しむよね。奥さんの立場で見てしまうとあまりに可哀想。
性的関係にあるだろう二人だけど、そういう描写は避けているせいか
ハンバートの執着が酷くプラトニックなものに感じる。
青春真っ直中の少女にとって、早く家に帰れ、異性とデート禁止、
部活動も制限で神経質なおっさんとずっと家にいたくもないわな。
急展開の説明が会話だけでされていたので戸惑う。
そんなに絡んでこなかったような人がそこまでするの?
伝わるものがあまり無かったです。

ロリータがそんなに魅力的じゃなかったし…これが一番の問題か?


ロング・エンゲージメント (2004/仏) 134分




 「アメリ」の鬼才ジャン=ピエール・ジュネ監督が、
再びオドレイ・トトゥを主演に迎え、セバスチャン・ジャプリゾの
全仏ベストセラー小説『長い日曜日』を映画化したミステリー・ラブ・ロマンス。
共演に「かげろう」で強い印象を残したギャスパー・ウリエル。
ちょい役でジョディ・フォスターも出演し、流暢なフランス語を披露している。

 第一次大戦下のフランス、ブルターニュ地方。
幼い頃の病気の後遺症で脚が不自由なマチルド。
戦場に旅立った恋人マネクの帰りを待ちわびていた彼女のもとに、
ある日、マネク戦死の悲報がもたらされる。
彼を含めた5人の兵士が軍法会議で死刑を宣告され、
武器も持たずにドイツ軍との中間地帯に置き去りにされたという。
だが、彼の最期を見届けた者はなく、不思議な愛の直感を信じるマチルドは、
マネクがまだどこかで生きていると確信して疑わず、
私立探偵を雇い独自の調査を始め、マネクの消息を尋ねて回るのだった…。

 好きな人は大好き、他は微妙な感想しか浮かばず、とことん入れない。
私はダメでした。全編ナレーションされっぱなしのせいか、遠めに見すぎ、
冒頭のシーンでの5人の兵の紹介で頭が混乱した。
もっときちんとした状態で鑑賞すれば頭が働いたんだけど…
それに最終的には
5人は多すぎない?3人にすりゃいいのにと思ってしまった。
ミステリーの要素もあるので、いろいろトリックがあるんだけど
どーでもいいわ、生きてるんでしょ、で物語に集中できなかった。
…これって映画鑑賞としては凄く間違ってるんだけど。
でもこの映画は見ているうちにそう思わせてしまう何かがあった。
セピア調な画面は綺麗で、壮大さもあり、2人の馴れ初めも微笑ましいし、
戦争シーンはかなり力入ってる方なんだけど謎解きにはのれなかった。
しかし故意に怪我して戦線離脱しようとした罪で
あんな所に放置するって凄くおかしいと思った。そういうものなのかな。
御伽話調と現実味が上手くリンクしなくて感情移入できなかったのかも。
オドレイさんもアメリが大人になったようで、そのまんま。
綺麗な背中を見るためだけと思えば儲けものか。ウリエル君との年齢差、6才。
マチルドとマネク、二人とも天然不思議系カップルだったな。
正直、万人にはお勧めできない作品だなと思いました。
いつかもう一度きちんと見直してみたいと思う。評価変わるかも。



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