管理人NEROが映画について語ります。

Caramel Cinema


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スイミング・プール (2003/仏・英) 102分




  ミステリー。監督は「8人の女たち」のフランソワ・オゾン。
出演は共にオゾン作品に出演歴のある「まぼろし」のシャーロット・ランプリングと
「焼け石に水」のリュディヴィーヌ・サニエ。惜しげもなくヌード姿を披露している。

 見るからにしかめ面、欲求不満顔になってスランプ状態に陥っていた
英国の女流ミステリー作家サラは、出版社社長ジョンの勧めで
南フランスの彼の別荘に滞在することになった。
そこは明るく静かで、誰にも邪魔されずに執筆できる最適な場所だった。
しかし、サラがいよいよ仕事に取り掛かろうとした矢先、
社長の娘ジュリーが別荘にやって来る。裸でプールを泳ぎ、
毎夜男を連れ込んでは嬌声をあげるジュリーに苛立ち筆が進まないサラ。
だがやがてサラは、ジュリーの若さと妖艶な振る舞いに強い刺激を受け、
いつしか彼女をモデルに物語を紡ぎ始めるのだった…。

 エロだけの映画かなと思っていたんだけど、
フランスの田舎町の景色や環境が素晴らしかった。
あたたかい陽射し、サラッとした風までこちらに伝わってくるようだ。
あんな部屋数いくつもある別荘を持てて、自由に利用できるなんて素敵だなぁ。
でかい水溜りなだけのプールも、凄く鮮やかに美しく撮ってある。
そしてその隣りに若く豊満な裸体をさらすサニエも。
最初は不機嫌を顔にしたようだった作家のサラが、どんどん活き活きとしてくる。
最終的には印象がかなり変化して、女優って凄いなと感心した。

 キャッチコピーを読んで、殺人事件が起こるサスペンスかと思ってたけど
最終的には「えっ??」で終わって、後で自分なりの解釈をする映画。
主要人物が少なくて、舞台がハッキリしてて、謎を残す余韻が好きだ。
サラが作品を書くにつれて想像で登場させたジュリーで、
実際はフランクは殺されて埋められたわけでもないという妄想オチ。
…という解釈が一番普通だろうけど、まだまだ出てきそうでもある。
ジュリーの母親の件で、意味深なリアクションしてた子供も気になる。
最初は反発し合ってた二人がどんどん仲良くなってくくだりは楽しいし、
ジュリーが読んでショックを受けてたサラの原稿の中身も気になる。
ジュリーが連れ込む男がなかなか冴えない野郎ばかりだったのも。
サラの二面性、二重人格を作って共犯に及んだとも考えられ…る?

雰囲気だけに期待してたんだけど、思った以上の収穫があって嬉しい。
ヨーロッパの田舎町の雰囲気が好きな人にもお勧め。
男性は女性のヌードで退屈しないだろうし、女は女の感性で共感できるかも?


スーパーサイズ・ミー (2004/米) 98分








 “ファーストフードを一ケ月食べ続けたら人間はどうなるのか?”
という疑問に監督自身が自ら実験体となった作品。
偏食生活が身体にどのような影響を及ぼすのかを身を張って伝えると同時に、
ファーストフードや肥満をめぐる社会的背景をも浮き彫りしていく。
サンダンス映画祭で評判となり、その後全米を巻き込む社会現象にまで発展、
ドキュメンタリーとしては異例の大ヒットも記録した。

 2002年11月、感謝祭を過ごしていたスパーロック監督は、
肥満症に悩む若い女性2人が“肥満になったのはハンバーガーが原因”として
マクドナルド社に訴訟を起こしたニュースを見て、あるアイデアを思いつく。
彼は、消費者側とファーストフード側のどちらに問題があるかを証明するため、
1ヶ月間、マクドナルド以外は一切食べないことに決めたのだ。
実験を始める前に医師数人に協力してもらい、今の自分の健康状態を調べ
定期的に体重を計ったり血液検査など診断を受ける。

“一ヶ月間食事は全てマックで売られている食品だけ”
“とりあえず全メニューは制覇する”
“1日三食必ず食べる”
“スーパーサイズを勧められたら断らない”
など公正を期すための4つの厳しいルールを自らに課して、
この突飛な人体実験を開始、その経過をカメラで記録し始めるのだった…

 『ボウリング・フォー・コロンバイン』や『華氏911』と違い
身近でほとんどの人が食べたことあるだろうマック関連とあって
割と興味を持ちやすい題材を扱い、なおかつ目的も単純。
とりあえず、監督お疲れ様。思いの他、不健康って恐いと思い知らされた。
アメリカの肥満問題の深刻さから語られ、
学校での給食、子供を取り込む店の経営方針などなど。
監督がマックをひたすら毎日食って過ごすわけではなく、
そういった社会現象なども間を縫って語られる。
日本に生まれてよかった〜

 アメリカの成人の肥満率が50%なんて…目を疑ったよ。
なるほど、映像の中には凄い肥満体がわんさか出てきて
あのたるんだお肉(日本のちょっとしたデブなんて比じゃないわ)観るだけで
あぁ!痩せなきゃ!明日から減量を心がけよう!なんて思ってしまう。
ファーストフードに依存する人が店に週3,4日行くとか喋ってて
思えば自分も外食多いよな…やはり身体にはよくないから
食生活も見直さないと…なんて思った。

 アメリカの子供たちが今どんどんファーストフードに取り込まれてて
親は家事の手間が省けるし、金もそうかからないから平気だけれど
小さい頃から刷り込まれていく食生活…将来肥満率は更に増加する恐れあり。
例えば子供に毎日好きなものを好きなだけ食べさせていれば
当然栄養も偏るだろうし良くない。親がある程度コントロールしてあげなきゃ。
最近出てきた食育という概念が大事なものなんだと実感。

 ゲロのシーンや手術の生々しい映像(これ、気持ち悪かった)
があるので、食事しながら絶対観たくない映画ですね。
でも想像よりは過激なものではなかったです。
マックが批難されているよう映るが、他の店でも試してみては…?
ファーストフードと一言で言っても、店によって違わないのかな?
とりあえず、モスは健康食材を売りにしてるし…
似たようなものを1ヶ月三食取り続けてたら誰でも不健康になる…かな?
身体を貼って結果の見えてる挑戦をあえてした心意気は凄いけど
これを観ても、その後もマックで食事をしていく人が大半でしょうな。

 この映画が反響を呼んで“スーパーサイズ”が廃止になったけど
マック側は映画とは一切関係ないと言ってるそうです。
アメリカのマックは心なしか日本のマックよりもまずそうに見えた。
スーパーサイズは在り得ない量だったし…大勢で分けて食べれば得?!
監督が2日目にスーパーサイズを無理して食べて吐いてたんだけど
普通に食事する時って量があり過ぎたら適当に切り上げてやめるでしょ?
あれを無理して食べて吐いても、マックのせいとは思えないんだけど。
ベジタリアンシェフの彼女が可愛いが、出来すぎた設定のような気が。
あと、実験に参加してもらうマック大好きな人も欲しかった。
監督はもともと、マック好きって感じじゃなかったから。
マック大好きでよく食べてるし、この実験も面白そう!って人を起用したら
…どうなっていたのかな?

 思いの他、自分の食生活と体型を見つめ直してしまうという。
あとDVDのメニュー画面のスロットが面白かった。
インスタント食品を取りすぎるとイライラや情緒不安定、
頭痛や気だるさ、疲れやすくなるって知っていたけど忘れかけてた。
ビッグマックなんて一度も食べたことないや。
だってあれ、全然おいしそうに見えなくない?
マックではほぼ9割はてりやきバーガー頼んでしまう。
最近は全然行ってないけどね…これ見た後も行くか…行くまいか…


スーパーマン (1978/米) 144分


 アメコミ・ヒーロー界の神といっても過言ではない、スーパーマンの実写版映画。
主演はクリストファー・リーヴ、共演にマーロン・ブランド、ジーン・ハックマン。
田舎の老夫婦に拾われ育てられた子供がやがて成長し、
養父の死をきっかけに、北極まで足を運び自分のルーツを知る。
そしてクラーク・ケントとして都会ニューヨークの雑誌社に働きに出た彼は、
同僚の女性記者ロイス・レインに恋心を抱くようになる…。
しかし、あくまで彼は正体を明かさずに、スーパーマンとして人助け、
クラークとしてうだつの上がらない記者としての二重生活を送ることに。
そこにレックス・ルーサーが現れ、計画の邪魔になるスーパーマンを陥れようとする。

 『スーパーマン・リターンズ』が上映されるので、原点を拝見。
随分昔に見た記憶はあるんです。断片的に覚えているだけなんですが…
まず、冒頭からスーパーマンのテーマ曲がジャンジャカ流れるんですが、
同じくジョン・ウィリアムスだけあって、もろにスターウォーズチックでした。
今までよく知らなかったけど、彼は宇宙人だったんですね…
そして、滅びた惑星からやって来た超人赤ん坊が成長し地球を救うという設定。
そうです、ドラゴンボールの原型がここにあった!
そういえば「アラレちゃん」にも“スッパマン”ってのがいたな。

 まず、クリストファー・リーヴ氏の男前っぷりに尽きる。
もうね、ふと気づくと彼に見とれちゃってる自分がいる。何故あんなに格好良い?
リメイクの宣伝に出てきたスーパーマンのコスチュームを見ても、
何かイマドキ、すっごい違和感あるなぁ〜なんて気恥ずかしい気分になるけど
何故かこの映画に出てくるスーパーマンはちっとも古臭く感じない。
クラークの図体でかいのに不釣合いなスーツ姿は違和感なんだけどね。
しかもスーパーマンの人助けの爽やかっぷりにズッキューン。
お人好しさ、誠実さ、生真面目さがにじみ出てて、カッコいいんだよね!
30秒で分かるスーパーマンでもネタにされてて、ファンの間でも語り草な、
地球を逆回転させて
時間を戻すというトンデモシーンも凄かった。
彼女の為だけに?っていうか、もっと時間戻してミサイル2個とも阻止した方が…
ロイスの何処がそんなに魅力的なの??って思わずにはいられない。
時には助けられないこともある、っていう教訓…にならなかったよ!

ルーサーの妙な気品と狂気も不思議。変な悪党だなぁ。手下も頼りないし。
今回出る新作はリメイクじゃなく、あくまで続編なので、
(恐らく冒頭に説明されるだろうけど)やっぱり観といて損はない。
A級でもB級でもいいけど、凄まじく娯楽大作なのは間違いない。楽しい☆


スーパーマン II/冒険篇 (1981/米) 126分


 第1作の冒頭で宇宙に幽閉されていた惑星クリプトンの3悪人が復活、
地球に襲来してスーパーマンと一大決戦を繰り広げる、シリーズ第2弾。
テレンス・スタンプ、サラ・ダグラス、ジャック・オハローラン扮する3悪人、
ニューヨーク摩天楼で繰り広げられる壮絶戦闘シーン等、見せ場満載。

 パリでテロ事件が発生、スーパーマンが駆けつけ、ロイスを助け
爆弾を見事に宇宙に捨てる。それをキッカケに、3悪人が復活…
地球に降り立ち、この星を支配しようと動いていることも知らずに、
クラークは遂にロイスに正体を明かし、普通の人間としての生活をしようと
決意し、スーパーマンの超能力を自らの意志で失ってしまう。
ついでに、ルーサーも脱獄に成功、虎視眈々と陰謀を画策する。

 メガネだけで隠し通せるわけないじゃない…全く。
今回は悪役が同じ能力を持っていて、しかも3人。強敵です。
スーパーマンは恋愛に溺れてさぁ大変。ってなストーリー。
テレンス・スタンプってあの『プリシラ』のゲイ長老さんの若りし頃かぁ…
前作よりも遥かにスケールアップした超人同士の戦い…
当時はさぞかし凄い映像だったんだろうな。今観ても結構凄いし。
街中で人間を庇いながら闘うスーパーマンには心打たれる。
ロイスと甘いひとときを過ごし、ハンバーガー屋でコテンパンにされるクラーク。
ロイスの心中ってどうなんだろ?「私はスーパーマンの貴方に惚れたんだけどな」
って聴こえてきちゃいそうな気がして、めちゃんこクラークが哀れに見えた。
ロイスが彼を試そうと川に飛び込んだり、正体知って、特ダネよ〜って感じで
喜んだり、何かやっぱり癪に障る女だなと思っちゃうのは私だけじゃないはず。

ルーサーのずる賢さと、妙な余裕っぷりに愛嬌さえ感じちゃった。
変な宿敵だなぁ。リターンズでは彼もどう変貌してるんだろうか?
スーパーマンが倒れて市民が立ち上がる姿にちょこっと感動をおぼえたり、
風で吹き飛ばされる人々のシーンが妙に長く、滑稽でギャグっぽかったり、
スーパーマンが逃げたら逃げたで市民が批難轟々だったりと…

妙な突っ込み所というか、変な笑いもこもってる。
ラストの
大逆転勝利と、ハンバーガー屋のリターンマッチに快感!!
私は1作目よりもこっちの方が色々楽しくて更に好きだな。


スーパーマン III/電子の要塞 (1983/米) 123分




 元祖アメコミヒーロー・スーパーマンの映画化第3弾。
監督は前作に引き続き、リチャード・レスター。メインキャストもそのまま。
1,2作と登場してきた宿敵?ルーサーは今回はお休み。
巨大コンピューター企業の社長と、その妹の副社長、お色気ネーちゃんと、
職を転々として、偶然にもプログラマーとしての才能が開花したアフロのおっさん。
コンピューターを使い衛星を操り天候を荒れさせコロンビアを嵐にしたり、
石油を積んだタンカーの行動を阻んだりと社長はアフロのおっさんを利用して
世界各地で色々なパニックを引き起こして高笑い。
クラークは故郷へ取材に行って当時好きだった子に出逢いロマンスが芽生えるが
邪魔者である正義の味方スーパーマンには弱点であるクリプトナイトの影響で
悪の心が芽生えてしまい、逆に人間たちを困らせる存在に…
そんな中、アフロのおっさんが巨大なスーパーコンピューターを完成させ…

 私が小さい頃に見たスーパーマンの記憶…それがこの映画でした。
巨大な機械に掴った女性が機械化されてしまうシーンが当時凄くショッキングで
ずっと頭の片隅に残っていたのですが、今回そのシーンに再会しました。
この映画、製作年が私の生まれた年だったんですなぁ…しみじみ
冒頭からスーパーマンっぽくない映像のオンパレードでちょっと混乱。
あのアフロのおっさんを演じたリチャード・プライアーって役者が
当時は人気だったようだけど、明らかに映画をごっちゃにしてしまってる。
主役はあくまでスーパーマンなんだからさぁ…出しゃばっちゃダメ。ジャケットまで;
1,2とヒロインだったロイスは影を薄め、故郷出身の彼女が登場。
彼女の方がずっと好感持てるわ!彼女とくっ付きなさいと思う人も多いはず。

 
今回の悪党が他人の邪魔してれば満足なスケールちっちゃい奴でした。
クリプトナイトの謎の成分をニコチンにしたら不良化!ウケた。タバコ批難?
ピサの斜塔直しちゃったり、五輪の聖火ランナーの火消しちゃったり、
密かにやってみたいヒドイ意地悪を実行しちゃってるのが笑える。ヒドイ
悪のスーパーマンの表情が驚く程印象変わってるから凄い。
無精ひげのせいかな?目の輝きも無くなり、爽やかさが消えている!
善と悪に分かれて闘ったり、これもドラゴンボールの魔人ブウを彷彿とさせた。
機械化してたのはおばちゃんだったのね…大分自分の頭の中で
イメージが改変されていったんだな…実際はこんなだったのか…と驚き。
でもあの目のアップは、確かに小さい頃に見たら結構怖いモンだったかも。

 1,2と比べて全体的に評価が下がってる作品だけど、私は好き。
過ぎる程のスーパーマンの能力を使ったお遊びもある。
不良化したスーパーマンの落ちぶれようも、なかなか楽しい。
何か軽い気持ちで見れた。一番最近のアメコミなノリに近い?というか。
次回作の4ではルーサーも復帰、原案にクリストファー・リーヴも参加してるが
評価は更にガタ落ちしておりますな。まだDVD化もされていないし。


スーパーマン リターンズ (2006/米) 154分








 アメコミヒーローの元祖、スーパーマンが帰ってきた!
新たなスタッフ・キャストを迎え、物語は2からの続編。
ゾット将軍を倒した後、スーパーマンは地球から姿を消した。
…そして、5年後、再び彼は人間たちの前に姿を現す。
ロイスには子供と夫がおり、「もうスーパーマンは必要ない」とアッサリ言われる。
戸惑うクラーク。しかし復活したヒーローに世間は再び大騒ぎ。
レックス・ルーサーは刑務所から釈放され、懲りずに悪事を企む。
お人好しなスーパーマンは、やっぱり多忙なのであった。

 スーパーマンを演じるのは新人のブランドン・ラウス。
よくぞこんなに似てる人捜してきたなー爽やかさもバッチリ!惚れます。
ヒロインのロイス・レインを演じるのはケイト・ボスワース。
(この人、「ビヨンドtheシー」ではケヴィン・スペイシーの相手役なのよね)
宿敵レックス・ルーサー役にはケヴィン・スペイシーが参加。
ロイスの恋人役にジェームズ・マースデン(「X-MEN」シリーズのサイクロプス)
監督・製作・原案に「X-MEN」シリーズも手がけたブライアン・シンガー
(しかし、この作品の為に「X-MEN3」は他の監督に譲った。)

 劇場公開が始まり、観よう観ようと思って遂に観た!
評判はソコソコ良いのでそれなりに期待して行ったら、期待以上。
オープニングのテーマソングが頭から離れない…今もガンガン響いてくるわ。
旧作に比べて格段に進歩した映像技術とCG…美しい。
冒頭であらかた説明されて、元祖を見てない人もそれなりに楽しめるだろうし、
元祖のファンなら色んなシーンで旧作のオマージュを捜して楽しめる。
チケット売り場でタイトルを口にして、内心「今更スーパーマン…」なんて
思ってしまったが映画が始まったらもう虜。夢中。

 可愛い子役とわんこも登場するので、適度に和みます。
犬種はポメラニアン…あのわんこの行く末やいかに。
今回のロイスは美人で、旧作よりもいくらか好印象でした。
ケヴィン・スペイシーのレックス・ルーサーも楽しそうに演じてて、それが伝わる。
『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』を見ている人は
冒頭のあれとリンクして更に別の意味で楽しいかもしれない。

 ここからはネタバレ感想…
ロイスは記憶を消されたけど、スーパーマンとの子供だということは認知してた?
子供の能力覚醒か?…しかし曖昧で、見せ場もリアクションも中途半端な印象。
キティは何でクリスタル捨てたの?スーパーマンに返すなら分かるけど…
それに、海に落ちたら被害が何倍にも拡大して大変な事になりゃせん?!
スーパーマンが病院かつぎ込まれてるシーンはシリアスな展開なのに、
何かおかしかった。服は誰が脱がしたのだろう…全部見ちゃったんだろか(笑)
太陽がエネルギー源なんだから、太陽光浴びせておくのが効果的じゃ?
復活できたのはロイスのキスじゃなくて、息子のキスなのかしら?
飛行機救出シーンが凄すぎて、スタジアムの観客と一緒に大喝采したい気分。

色んな人命救助のシーンも出てきて、ファンタジーの世界なのに、
スーパーヒーローの存在を信じたくなってしまう。
ルーサーがスーパーマンにする仕打ちが結構酷くて、本気でハラハラした。
病院行きになった時も、分かっていつつも哀しい気分に。
欲を言えば病院から出て、ロイスに会いに行った帰りにでも
人助けして民衆に復活をアピールしてワイワイ盛り上げて欲しかった。
そして、ほとんどの感想サイトにも記載されてることだけれど、
クリストファー・リーヴ夫婦に捧ぐの文字にも感涙。


 「スパイダーマン」や「X-MEN」、「バットマン」もいいけれど、
こっちも最近のアメコミ映画に負けていない。
まぁ実際に戦ってもスーパーマンは弱点とお人好し度を除けば最強だし。
最初のうちは変な全身タイツ〜だったのに、見慣れたらひたすら格好いい。
空を飛び回る姿は爽快で、大画面で観るとそれだけでも感動する。
上映時間は長めだけど、もっともっと観ていたい気持ちになった。
観ようかなと躊躇してる人、是非観に行って下さい!
続編が決定しているそうですね〜やっぱり観に行ってしまいそうだ。


ズーランダー (2001/米) 89分






 サタデー・ナイト・ライブ出身のコメディアン、ベン・ステイラーが
監督・製作・脚本・主演を務めたギャグ全開のおバカ作品。
オースティン・パワーズに負けじと、カメオ出演に豪華なスターを揃えまくり、
ベン・ステイラーが世界一のトップ・モデル役に扮して大騒ぎ。
友人のオーウェン・ウィルソンをライバルのハンセン役に。
ヒロインの女記者役には後にベンの妻となったクリスティーン・テイラー。
他にも、ベン・ステイラーの父や母、兄、家族が出演もしている。
悪ボス・ムガトゥ役はオースティンシリーズでムスタファ役もやったウィル・フェレル。
悪ボスの右腕カティンカ役にはミラ・ジョヴォヴィッチ。化粧濃すぎ。
他、デヴィッド・ドゥカヴニー、ジョン・ボイドも出演。

 主なカメオ出演者には以下のキャストが。
ドナルド・トランプ、クリスチャン・スレイター、デヴィット・ボウイ、
レニー・グラヴィッツ、ナタリー・ポートマン、ウィノナ・ライダー、
クラウディア・シファー、ヴィクトリア・ベッカム、パリス・ヒルトン、
ビリー・ゼイン、ジェームズ・マースデン、グウェン・ステファニー。

 トップ・モデルとして人気を博してきたデレク・ズーランダーは、
3年連続優秀モデル賞に輝く偉業を成し遂げてきた。
そして4年目、のし上がってきたモデルのハンセンに賞を奪われ、
基本的に頭がおバカなデレクは授賞式で大恥をかく。
落ち込むデレクに追い討ちをかけるように不運が重なり、
彼はモデルを辞めて田舎に帰り炭鉱で働くと言い出すが、デレクを狙う影が。
彼はファッション業界の闇の世界に引きずりこまれていくことになる…

 オースティン・パワーズ系が好きならコレにもはまるはずと
どこかのサイトに載っていたので、レンタルで借りて観てみました。
ベン・ステイラーとオーウェン・ウィルソンが世界一モテる男な役なわけです。
ベン・ステイラーは顔芸やる時のおでこの皺と猿顔なのが気になるだけで、
まぁ結構イイ顔してるなと思う私の感覚はおかしいのでしょうか。
オーウェン・ウィルソンは変な鼻だよね。音声解説でも突っ込まれてましたが。
ウィル・フェレルは最近『プロデューサーズ』でも観たけど、役者だねぇ〜
ミラは最初見た時は誰だか判らなかった。ロシア人のお母さんの真似したとか。
全編、80年代の流行音楽を取り入れているので好きな人はいいかも。
『LERAX』聴くと絶対この映画のこと思い出しそうだわ。

 
最初は空回りなギャグワールドだったんですが、モデル仲間たちが
オレンジ・フラペチーノ片手にハメ外してガソリン浴びて爆死するシーンは
この映画の中で一番よく出来ていたと思う。あんな下らない死に様サイコー!
田舎の炭鉱シーンでは何したいのかようわからんので時間の無駄。
あとは模型学校とかモデルの暗殺組織とかのくだりが笑えた。
デレクとハンセンの仲直りのくだりも好き。単純明快。
パソコン叩く所も笑えた。ファッションショーのシーンは少々クドいけど。
マグナム含めみんな同じキメポーズ…マグナムは何故手裏剣を止めるのか。
モデルは一般常識が通じなくて頭の回転も遅いけど、センスや化粧技術、
世界を回ってるから語学に長けているっていう短所・長所を魅せるのがイイ。

本物はどうだか知らないけどね〜モデルの人は怒るだろうか。

 ただ、1回目観た時は正直、「イマイチだな〜」って思った。
オースティン・パワーズ1作目を観た時も思ったけども。
ベン・ステイラーって今までのコメディ映画では、変人や不可解な出来事で
トラブルに巻き込まれてアタフタする運が悪い人役が似合ってたしね。
今回、自分から変人になって他人をひっかきまわす逆の立場に扮してる。
本人としては、どっちを演じてる方がしっくり来てるんでしょうかね。
DVDのオマケ映像でデレクのプロモーション映像が結構笑えた。
あと、吹き替えで見るのも良しかと。ジェシーおいたんの声優さんです。


スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ (2007/日) 121分






 鬼才・三池崇史監督がオールスターキャストで描く
邦画初の試み、全編英語による異色の和製ウエスタン活劇。
主演は「海猿」の伊藤英明。謎のガンマンを演じる。
村の住民に桃井かおり、小栗旬、木村佳乃、松重豊、塩野三省、石橋蓮司。
源氏側(白)大将・義経役に伊勢谷友介、与一役に安藤政信、弁慶役に石橋貴明。
平家側(赤)大将・清盛役に佐藤浩市、重盛役に堺雅人、宗盛役に田中要次。
ふたつの勢力の間で揺れ動く村の保安官役に香川照之。
また、世界的映画監督クエンティン・タランティーノの出演も話題に。
カメオ出演でSMAPの香取慎吾が出演。
主題歌は紅白の大トリでもお馴染み北島三郎が「ジャンゴ〜さすらい〜」を熱唱。

 壇ノ浦の戦いから数百年後。
山あいの寒村“湯田(ユタ)”は平家の落人が拓いた村。
ある時、そこに平家再興の埋蔵金が隠されていると噂が立ち、
よそ者が押し寄せ村を荒らして回る。
やがて村は、平清盛率いる平家ギャング(赤軍)と、
源義経率いる源氏ギャング(白軍)が村人を巻き込み激しく対峙することに。
そんな抗争渦巻く村に、一人の凄腕ガンマンが流れ着いた。
両軍とも、この流れ者を用心棒に引き入れるべく動き出し、
事態は風雲急を告げるのだったが…

 劇場にて鑑賞。こんな珍しいジャンルの邦画は滅多にないからね。
本家マカロニ・ウエスタンにこだわりがある人は目が厳しくなるやも。
まず悪い点。主人公が主人公としての意味が皆無。
木村佳乃のダンスが色気ゼロで意味不明。振付師は有罪。
香川照之のゴラムばりの怪演はカラ回り。寒い笑いも多い。
豪華キャストを集め、ド派手に立ち回ったつもりが少々消化不良。
良い点。各キャラの衣装が凝ってて格好イイ見栄えが良い。
格好良い義経、格好悪い清盛のマ逆な設定が皮肉にも面白い。
桃井かおりが一番おいしい役回り。姐さん最高!
全編英語な為か、各キャラの細かいセリフが拾い易い。
母国語よりも理解し易いってどういうことよ(笑)邦画はボソボソ喋りが多いからサ。
タランティーノの平家物語語りにニヤニヤが止まらなかった。

 
与一のキャラは酷すぎるという意見があるけど、
三池作品なんだからアレくらいどうってことないと思って見てたな。
しかし静は源氏に取り入ってたのに一晩ガンマンと過ごしたら
急にガンマン側の逃げ体制に入ってたのはどういうことだ??
弁慶の武器調達を強奪しに来た平家側があまりにも弱すぎて引いたわ。
ヘンリー云々は笑えたけど、いかんせん薔薇戦争の予備知識がなくて困った。
ガンマンが倒れて、彼が混血で両親がそれが原因で殺された描写アリ。
だけど、ガンマンは人間臭さがないから感情移入できないんだよねぇ。
そして、上半身脱いだ時の油断した体形も残念。ちゃんと鍛えろよ伊藤。
アキラが茶髪だったのは、桃井姐さんとタラちゃんの息子だからなのね(笑)
息子が殺された時点で弁天が復活出来なかったのは銃がなかったから…
でも銃くらい村にありそうだし、護身用で持っててもいいのにね。
最終決戦で松重さんとのロマンスがベタだけどキュンとした。
皆をここまで引っ張った財宝というのが、普通に金貨の宝箱なのも唖然。
普通、村人が知っててあえて隠すものだから普通の財宝じゃないと思うのに。
あの少年が後にジャンゴになる
…ってジャンゴを知らない私でした(笑)

 スキヤキっていうより闇鍋?ごった煮料理?
スケールはでかいけどB級臭漂う豪華な学芸会って感じですかね。
好きな俳優が出てるなら一見の価値アリ。全編英語の邦画も面白いねー
佐藤浩市がへタレ役を好演してるのが笑えたな。
ガンマン役、もっと癖の強い俳優さん使えばよかったのに。
もっと思い切りストーリー自体を破綻させてブッタマゲな展開を用意すれば
映画史に残る立派なカルト作品になったかもしれない。
バリバリのアクション目当てで見ると退屈するかも。でも私は好きです。


スクール・オブ・ロック (2003/米) 110分


 主演は「愛しのローズマリー」にも出てたジャック・ブラック
この人は太っててちょいむさい顔で、必ずしも魅力的じゃないけど憎めない〜

 傲慢で無神経でいばりんぼが災いしたのか、仲間からバンドを追い出され
友人の家に居候するデューイ。家賃半額払えないなら出て行くことになり
やけくそになった彼は教師の振りをし
優秀を絵に描いたようなもの目指してる名門私立学校に乗り込む。
 あるクラスの担任になったものの、デューイに授業する気なんて更々ない。
しばらくは毎時間自習で切り抜けていたが
音楽の授業で演奏する生徒たちを観て自分とクラスでバンド結成を決意。
適当に言いくるめてロック史授業、宿題としてロックCDを聞くなど
彼独特のロック指導が始まる!

 最初は傲慢なロッカー気取りの男だったんだけど
話が進むにつれて好感度アップアップ
始めのうちはクラス全員が参加なんて出来るのか?って思ったけど
演奏チーム、舞台裏方、見張り、照明係、コーラス…
クラスの皆が一丸となって大会に参加し優勝することを目指す。

 そこそこ笑いありで、設定も展開も考えればありきたりかもしれないけど
名作じゃないけど駄作でもない、いい映画な感じ
「元気になる映画」ってのが一番しっくりくるかも。
ただ私自身、ロックに詳しくなかったので残念。
 ロック大好きでそれなりに物を知ってる人が観たら楽しさが増すだろうな。
本物のロックとかこだわりまくりな人には物足りないかもしれないけど
そういうの興味ない人が観れば価値観も変わるかもね
はじけまくる女校長がおもろかった。


スター・ウォーズ エピソード1 / ファントム・メナス (1999/米) 133分






 遠い昔、遥か彼方の銀河系で…
SF大作スター・ウォーズの3部作の約30年前の過去のストーリー。
ルークの父、アナキン・スカイウォーカーの少年時代を描く。
製作総指揮、監督をジョージ・ルーカスが務め
ユアン・マクレガーを若きオビワン・ケノービ役に
ナタリー・ポートマンをルークの母パドメ役に。

 ジェダイ・マスターのクワイ・ガンジンとその弟子オビワンは
銀河通商連合の調査で影で暗躍する邪悪な存在を知る。
アミダラ女王が統治する惑星ナブーの民衆は人質に取られ、やむなく脱出した
クワイ・ガンジンとアミダラ女王一行は砂の惑星タトゥーインへ逃げる。
そこで奴隷として働く少年アナキン・スカイウォーカーと知り合うのだった…

 旧3部作を観た人だったら期待に胸を膨らませ劇場へ行ったに違いない。
スター・ウォーズを劇場で鑑賞したことの無かった私は
冒頭の音楽を聴いて、本当に嬉しかった。

 CG技術が発達し過ぎたせいか、どうしても過去の話に見えなかったのは残念
旧3部作よりも非現実的な変な衣装が多くなりファンタジー色が強くなった。
特にどうかと思ったのがグンガ族。
グンガ族とドロイド達の戦いはほぼすべてがCG映像でつまらない。
姫の影武者システムはなかなか面白い趣向だった。
R2-D2とC3-POも出てきて、これは素直に嬉しい複線。

 ポッドレーサーはあんまり興奮しなかったなぁ…
アナキン役の子供は演技はあれだが可愛いらしかったし
何より服装が…ルークと同じくタトゥーインの衣装なんだろうけど
あの着物チックで砂の惑星に映える服が素敵だ。
アナキンの父親の設定はどうかとも思う。
親子が別れ際に振り返って抱き合うシーンで涙が出た。

 ミディ・クロリアンという細胞云々は必要なのかな?
ジェダイになれる条件ってもっと殺伐としてていい気がするんだけど。
前作とは全く違う立派な立場のヨーダも…少し若いの?
ジェダイのお偉いさん達のなかにサミュエル・L・ジャクソンが。
アミダラ女王の衣装は日本を意識した部分もあって面白い。

 今回、最も注目すべきはシスというダークサイドのジェダイ。
彼らは必ず師匠と弟子の2人で行動するとか…
影で暗躍するダース・シディアス卿とダース・モール卿。
ダース・モールのセイバーが素晴らしい!!
動きも素早くメチャ格好いい。ジェダイを2人相手に負けてない。
あの戦いが一番好きな場面だ。音楽もゾクゾクして最高だ。
ここだけ何回も見返してる。


スター・ウォーズ エピソード2 / クローンの攻撃 (2002/米) 142分


 遠い昔、遥か彼方の銀河系で…
SF大作スター・ウォーズの3部作の約10年前の過去のストーリー。
ルークの父、アナキン・スカイウォーカーの青年時代を描く。
前作に引き続き製作総指揮、監督をジョージ・ルーカスが務める。
 今回、アナキン役に抜擢されたのは期待の若手へイデン・クリステン
新たなシス、ドゥークー伯爵にクリストファー・リー。

 オビワンの師事を受け、ジェダイとしての修行の毎日のアナキン。
そんな中、新たな任務でしばらく会っていなかったパドメと再会。
オビワンは共和国元老院を影で操る者を捜すべく調査に乗り出し
アナキンはパドメの護衛に。次第に恋に落ちてゆく二人…
ある夜、アナキンはタトゥーインに残してきた母の夢を見る

 アナキンとオビワンが早くも犬猿の仲になっている。
アナキンはオビワンへの愚痴と自分の才能への自惚れ発言ばかり。
いつの間にそんな嫌な奴に育ったんだー!!目つきも変だ。
パドメも正直、アナキンの何処に惹かれりゃいいのか困ってそうだ。
「早くやらせてくれ」って感じで迫ってないか?
アナキン。思春期丸出しの青年だ。

 今回は旧三部作に出ていたボバ・フェットの悲しき過去が明らかに。
単にアウトローな殺し屋だとばかり思ってたよ。
帝国の兵士たちもほとんどクローン兵だったわけですね。
そしてR2-D2が空飛んだー!
あの機械工場でのすったもんだは嫌なハラハラがあった。
ドゥークー伯爵のセイバーもちょっとお洒落でしたね。
彼とヨーダのありえねーセイバー戦も見所。

 コロッセウムみたいな場所で大勢のジェダイが出てきたけど
アッサリどんどん殺されていくので、ちょっと幻滅。
ウィンドウの実力もまだまだ見れてないので次に期待。
へイデンのアナキンが受け入れなれなかった人にはトホホな映画。
でも、ひねくれるわけだから、次のエピソード3で
「やっぱり彼で正解だった」と思わせる何かを期待しよう。


スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 (2005/米)










 遠い昔、遥か彼方の銀河系で…
SF大作スター・ウォーズの3部作の約20年前の過去のストーリー。
アニメ版で描かれたクローン大戦の終結と
共和国がシスの暗黒卿の企みで独裁宇宙国家となり、
評議会を始めとするジェダイ達の壊滅、
アナキン・スカイウォーカーがダークサイドに堕ちてゆくる姿を描く。
前作に引き続き製作総指揮、監督をジョージ・ルーカスが務める。
エピソード4に繋がる物語で、ファンはほとんど話の流れ判ってるだろうし
CMでも肝心な所映してると思うのでネタバレ気にしないで書きます。

 6月25日の先々行上映に行ってきました☆
冒頭のテーマソング流れた所から感極まり…遂に見れる!!と
最初から戦の真っ只中でスター・ウォーズならではの
画面グルグル四方八方からビーム光線の嵐、緊迫の空中戦。
前作とは違い、オビワンとアナキンの信頼関係もあった。
そしてR2-D2が意外と戦える結構強くて怖いことが判明…
C3-POはシリアス過ぎる今作ではそんなに喋れないっすね。
エレベーターのシーンは判っていながら、ハラハラ

 最初の方からどうも発言が胡散臭いパルパティーン。
アナキンも、もっと早く疑えよ!って思った。
サミュエル・L・ジャクソン演じるマスター・ウィンドウの活躍…
確かに自分がアナキンの立場でも、あんなそっけない上司信用できんか。
最初からアナキンを信頼することができなくて疑いの目を注ぎ
アナキン自身もその才能ゆえに傲慢で自信過剰で若すぎた。
ジェダイのパダワン(子供)のシーンは映らなかったけど
出来たら映して欲しかった。
あのあと、普通にパドメの所に戻ってくるとはね。
パドメだったら、彼を説得できるはず!なんて思ったけど…
エピソード1の時のあの気丈さは何処へやら。
度々、パドメの顔が別人のように見えた。

 全体的に観ると切羽詰まった戦いだらけだけど
見せ場が沢山あって退屈する暇など与えない。
セイバー戦も多く、あそこまで戦闘シーンを見せられるようになったんだと
旧作の戦いから比べると格段と進歩。凄い。
ジェダイ達がアッサリと始末されていく様、悲しかったな
4本のセイバーを操るグリーヴァス将軍も中々良いキャラ。
アニメ版の方も早くチェックしないとな〜

 火山の惑星で溶岩に囲まれ戦う二人。
オビ=ワンは相当強い運を持っているんだな。
片手でピースする構え、おかしいけど妙に格好いい。
ユアン・マクレガーはハマリ役だったな。好演してたと思う。
私は終始オビ派で観ていた。そりゃ、アナキンも気の毒だけど
やはり彼の精神はおかしいと思うぞ。キレやすいし
要はジェダイよりもパドメを取ったと考えるけど
彼女がそんなこと望まないと判らないのかな…結局力が全てになったし。
ダース・ベイダーの仮面姿になる過程の出来事は残酷描写。
生生しい…あれでよく…表情が壮絶だった。

 エピソード1から出ていたジャージャー・ビンクスの扱いがお粗末に。
確かにそんなに人気出なかっただろうし。捨てられたキャラだね。
結構簡単に手を引くヨーダ。シディアスのはじけっぷりが面白くて面白くて
ウーキー族とチューバッカはそんなに出番なかったけど
お別れシーンは何だか切ない。あの後、ハン・ソロと出逢ったわけか…
アナキン迎えに来た時に、頭触ってちょっとジンときたかも。
結局、寝返ったことで妻を死なせてしまった悲劇だね。
ルークとレイアが産まれるシーン、二人のテーマ曲が流れて
二人の成長した顔が自然と頭に浮かんだ。

 これを観たあと、旧3部作を見れば感動もひとしお。
過去の因縁対決、新旧でリンクするシーン、登場人物達の訳アリな過去。
一番やられちゃったのが、若りし日のオーウェン叔父さん。
ルークと同じポーズで…あのテーマ曲が流れるわけだ。
あの後、夫婦の子育てとベン・ケノービの隠遁生活を覗いてみたい。
確かにこれは新3部作中、一番出来が良いし一番気に入ったかな。
私は旧3部作の方が思い入れあるけどね。こちらには勝てない。
とにかく、この三部作を完成させてくれたルーカス監督、お疲れ様です。

 復刻版スター・ウォーズパンフレットBOXを買っちゃいました。
いやぁ〜懐かしい古い写真が!!これからじっくり読みたいと思います。
旧三部作トリロジーのパンフもあるし…安い安い!!
サントラもジョン・ウィリアムズの音楽、特典DVDを含め、充実感タップリ。
また近いうちに旧三部作を見直そうっと


スター・ウォーズ エピソード4 / 新たなる希望 (1977/米) 121分







 遠い昔、遥か彼方の銀河系で…
宇宙を支配する巨大な帝国軍と反乱軍との戦いを描いた
映画史上に残るSF大作スター・ウォーズシリーズの記念すべき第1作目。
監督は「アメリカン・グラフィティ」のジョージ・ルーカス
音楽はジョン・ウィリアムズ。
ハリソン・フォードのハン・ソロが当たり役となった出世作。
主人公ルークにマーク・ハミル、レイア姫にキャリー・フィッシャー
オビワン・ケノービ役に名優アレック・ギネス

 帝国軍の追っ手から逃げる反乱軍の船で捕えられたレイア姫。
反乱軍が必死で入手した帝国軍の要塞兵器デス・スターの設計図を託された
ドロイド(ロボット)R2-D2とC3-POは銀河辺境の砂漠の星タトゥーインに降りた。
その地で平和に暮らすルーク・スカイウォーカーの持ち物となった2体。
姫が助けを求めているのが伯父のオビワン・ケノービだったと知ったルークは
ケノービと2体のドロイトと共にその戦いに巻き込まれていく…

 これも小さい頃からビデオで見ていた映画です。
ずっと吹き替えだったけど、チャンバラあり宇宙での銃撃戦あり超能力ありで
子供にとってはたまらなく魅力的な映画でした。勿論、今でも私は大好きです。
「フォースと共にあらんことを…」憧れました。
今でもテレビのリモコンをフォース使って取ろうと思ってしまったり。
酒場で出会うアウトローなハン・ソロ船長と相棒のチューバッカも
ここに出てくるキャラクターは皆ユニークで個性的で楽しい。

 シリーズ作品だし、長編大作なので手を出しにくいかもしれないけど
これを未見の人は是非とも見て欲しい。
毛色が合わない人もいるけど、はまったら抜けられない魅力がある。
こんな昔にこれだけの映像技術を駆使して宇宙で繰り広げられる壮大な物語を
創り出したと考えると、ルーカス様様です。

 シリーズ中ではあまり戦いはなかった今作だけど
宇宙空間ワープやゴミ処理場、デス・スターでの逃走劇は見所満点かと。
ピュンピュン飛び交うレーザー光線銃やジェダイのライトサーベル
ピシャっと閉まるドア、探索したくなるファルコン号の内部
飛び交う戦闘機とパイロットのやり取り、緊張感、すべてお気に入り。


スター・ウォーズ エピソード5 / 帝国の逆襲 (1980/米) 124分






 遠い昔、遥か彼方の銀河系で…
宇宙を支配する巨大な帝国軍と反乱軍との戦いを描いた
映画史上に残るSF大作スター・ウォーズシリーズの続編。
製作総指揮はジョージ・ルーカスだが
今作の監督はアーヴィン・カーシュナーが担当した。

 前回の作戦で帝国軍に勝利した反乱軍だったが
潜伏していた氷の惑星ホスで奇襲に遭い、撤退を余儀なくされる。
ジェダイの騎士としての修行の為、ルークは皆と離れ伝説のジェダイマスター
ヨーダが住むという惑星ダゴバへ向かう。
帝国軍の追っ手を振り切るためにハン・ソロたちは知り合いの住む
雲の惑星べスピンへ逃げるが…

 私は旧作スター・ウォーズ三作の中でこれが一番好きです。
前回の終わり方とは打って変わって暗い印象だけど
これを観てしまえば続きが気になってしょうがなくなる。
仲が悪くもお互いを意識し合うレイアとハンの関係が好きだ。
あの時交わされたセリフはかなりの名ゼリフ。
相変わらずお笑い担当の2体のドロイドとチューバッカも
いざって時には頼りになる。

 初登場するジェダイ・マスター、ヨーダの印象もビックリ
ルークとベイダーの初対面と初勝負も凄い緊迫があった。
「どうなってしまうんだ?」って今でも知っててワクワクする自分がいる。
ランド・ウォーカーの倒し方も「すげぇ!」って思ったし
なかなか不調なファルコン号も不気味な洞窟も…
ルークが荒削りながらも修行で力を身につけていく過程も。

 雪男(?)に襲われるシーンは最初の段階では予定しておらず
何でも撮影前にマーク・ハミルが交通事故で顔に傷が出来てしまい
それの理由付けだそうで。でもハン・ソロとルークの関係が築けて良い。
後からの複線にもなった。まだまだ未熟なルーク。
これで一応、ジェダイの武器は一般人でも使えるんだな〜と思った。


スター・ウォーズ エピソード6 / ジェダイの帰還 (1983/米) 133分






 遠い昔、遥か彼方の銀河系で…
宇宙を支配する巨大な帝国軍と反乱軍との戦いを描いた
映画史上に残るSF大作スター・ウォーズシリーズの最終章。
製作総指揮はジョージ・ルーカスだが
今作の監督はリチャード・マーカンドが担当した。

 ハン・ソロ救出の為、再び砂の惑星タトゥーインに降り立ったR2-D2とC3-PO。
無法者ジャバ・ザ・ハットの宮殿でハン・ソロ奪還のため戦うルーク達。
その後、修行を終えようと惑星ダゴバを訪れるがヨーダは他界。
最終決戦としてランドも加わった反乱軍は緑の惑星エンドアにあるという
デス・スターの防御シールドを打破する作戦に出た。

 最終章で更に興奮が加速すると思いきや
結構、肩透かしを食らった人もいたらしい。そう、イウォークの出現によって。
可愛いぬいぐるみの熊みたいな種族です。
私は子供心に普通に楽しんで見ていましたが、あまりにも
おいしいトコをさらっていかれてたことは否めませんね。

 でもでも、ルークとベイダー、皇帝との決着は最大の見せ場でしょう。
その後のルークとベイダーの親子としての最後の会話も。
怒りや憎しみに支配されて戦ってはいけないジェダイ…
何だか無の境地に達することを目標とする僧侶みたいですね。

 これで終わりかと思うと物寂しいものです。
かといって、他にどんなシーンを追加すればより良いものになったかとか
具体的には云えないけれど…チャンバラは凄かったんだけどね。
小説でその後の物語があるので機会があれば読みたいかれど…
できれば最後まで映画化して欲しいですね。質が落ちるかもしれないけど。
でも俳優も歳を取り過ぎたし、イメージに合う人見つけるもの大変だよね。

 日本で上映された当時は「ジェダイの復讐」という邦題でしたが
ジェダイは復讐しない。ってことでこちらの題に直されたとか。
指輪物語の影響もあるんだろうな。


スターシップ・トゥルーパーズ (1997/米) 128分




 ロバート・A・ハインラインが1959年に書き上げた
SF小説の名作『宇宙の戦士』を最新SFXを駆使して映像化。
「ロボコップ」「トータル・リコール」「インビジブル」等で知られる異色監督、
ポール・ヴァーホーヴェンが作品の雰囲気や印象をかなり改変している。
主演キャスパー・ヴァン・ディーン(ほとんどC級作にしか出演していない)
他ディナ・メイヤー、デニス・リチャーズ、ジェイク・ビューシィなど。

 ブエノスアイレスで高校生活を送っていたジョニー・リコは
卒業を迎え、両親の反対を押し切って軍隊に入る事を決意する。
軍に入れば市民権が得られるし、恋人のカルメンもパイロット志望で
宇宙海軍アカデミーに入学するので、それも動機のひとつ。
地球は昆虫型異星生物(バグズ)の襲撃を受けており、
機動歩兵隊に配属されたジョニーは厳しい訓練の末、前線に立たされ
仲間たちと共に巨大昆虫軍団に白兵戦を挑むのだった。

 随分前にテレビで観た時は「何じゃこの無駄にグロい悪趣味映画は」で
Gyaoで改めて見直してみたら「何かこの滑稽さが視覚的に面白いかも」
虫を相手にした未来戦争映画なんだけど、戦争を皮肉に煽っていて
このテンションの高さがバカバカしく思う反面、集団効果って怖いなと思った。
あんな巨大な相手にチマチマしたマシンガンで立ち向かうなんて変だし
兵士の損害の方が大きい。毒ガスや空爆の方が効果ありそうだ。
「さあ皆さん虫たちを殺そう!戦争に行こう!軍隊は君を待つ!」な
政治ニュースが流れるたんびにブラックジョークにやられた。
カルメン目当てで軍隊行ったジョニーも大バカ者だけど、カルメンも酷い。
あと、パイロット研修の方、船の一部が壊され「彼女のお陰よ」ってシーン、
カルメンが宇宙航路変更したせいで被害が出たような気するんだけど。
結局最後は二人が生き残ってしまったけど
…続編どうなるのかな?
残虐な描写が多くて最初見た時は閉口したんだけど、
何故かたまにこういうハッキリしたやつを見たくなる時があるんだよね。
虫相手だから見ている方も「やっちゃえやっちゃえ」って思うんだけど、
これが別人種、別国の人間相手だったらと思うとこのノリが怖い。
スケールがやけにでかいのもちょっとビックリした。
2では制作費が大分削られてファンからはウケ悪いみたいです。


スタンドアップ (2005/米) 124分


 主演は「モンスター」でアカデミー主演女優賞に輝いたシャーリーズ・セロン。
共演にフランシス・マクドーマンド、ショーン・ビーン、ミシェル・モナハン、
リチャード・ジェンキンス、シシー・スペイセク、ウディ・ハレルソン。
監督は「クジラの島の少女」のニキ・カーロ。

 暴力夫と別れ、2人の子を連れ故郷の北ミネソタの町に戻ったジョージー。
シングルマザーでなおかつ2人の子どもの父親が違うということで
周囲は彼女に冷たい視線を投げかける。そんなジョージーが
自分一人の手で子どもたちを養うために選んだ仕事は鉱山労働者。
過酷な労働より彼女を困惑させたのは、同僚のほとんどを占める
男性たちからの露骨で悪質な嫌がらせの数々だった…。

 原題は
「NORTH COUNTRY」だそうです。
映画を見終わったあと、こっちの邦題の方がしっくりきて素敵でしたね。
勝気なセロンは何だか二コール・キッドマンとかぶって見えました。
とにっかくタチの悪いいやがらせが続いて、主人公と一緒に
イライラが募って、ラストにはスカッとするドラマになっています。
キャッチコピーに惹かれて見ました。
“私なんか、と何度も思った。お前なんか、と何度も言われた。
それでも、立ち上がってみようと思った。”
これは主人公を指してもいいし、鉱山労働者の女性の同僚にも当てはまるね。
セロンファン必見なのは勿論、ショーン・ビーン好きにもお勧め。
ああいう紳士っていうか、妻を愛する夫の姿がとても良かった。
ジョージーが我慢のきかない性格だったというのも頷けますが、
やはり洗礼としてでも、酷すぎるセクシャルハラスメントでした。
裁判で弁護士に追い詰められて、敵だった元同級生があの事件を
鮮明に思い出して良心に響いたのか、すまなそうな表情になったのが良い。
思春期まっただなかの息子が何故、時計別に興味なさそうだったのに
ショーンの所へ行って時計を貰ったのかはよくわかりませんでしたが。
セロンが息子に妊娠した時のことを話した言葉が感動した。
親父さんが心を開き、レイプ事件に怒りをあらわにするシーンも胸熱くなった。

北の田舎らしさが出てて、景色も見所でしたね。
炭鉱がある田舎町は、それが産業なので街の人付き合いにも影響する。
全体的に凄く丁寧に作られていて、良作です。
テーマも中身も暗さが漂う反面、闇の中に光を見出すような
人間の内からくる力強さも伝わるので、元気を貰えるかもしれません。
この監督は「クジラ島の少女」でもそうなので、、男女差別テーマなのが重なった。


スタンド・バイ・ミー (1986/米) 89分


 スティーブン・キング原作の映画。
ホラー作家として知られてるけど、こんな青春ものも書けるのだと感心
 今は亡きリバー・フェニックスも子役で出ているし
最近流行った米ドラマ「24」主演のキーファー・サザーランドも出ている。
 小学校の頃から録画したビデオを何十回と観ました。何百と観ても飽きない。
子供の頃からこういう映画を観るのって大切だと思う。
今でも私のルーツになっている気がする。
友達がどんなに大切か、教えてくれる。そんな気になる。

 片田舎に住む少年ゴーティ、クリス、テディ、バーン。
四人はふとしたことから巷を騒がしている行方不明の少年の
死体がある場所を知り、発見者になりテレビに出てヒーローになろうと
家族に内緒で村を出て線路を辿って旅に出る。

 才能溢れ若くして事故でこの世を去った兄に未だに執着し
自分を観てくれないと悩むゴーティ、家庭に問題があるために苦しむクリス、
精神を病んだ父親に耳を焼かれそうになっても愛し続けるテディ…
それぞれに心に秘めた思いと深い傷がある。

 旅の中で数々ハプニングを経て、彼らは何かを失い、得て成長してゆく。
ささいなことで怒ったり、くだらないことでメチャメチャ笑ったり…
その頃だからいる友達や、出来ること、話せること、あると思う。
夜の告白と啖呵を切る場面では不覚にもいつも泣いてしまう。
 主要人物が男ばかりというのも凄い。
女性で重要な役割だったのはゴーティの母親役くらいだ。
この映画に出逢えたことに感謝したい。心の底からそう思う。
素晴らしい映画だと思います。



ストロベリー・オンザ・ショートケーキ <TV>(2001/日) 全10話 482分


 滝沢秀明ことタッキーと深田恭子ことフカキョンのラブストーリー。
まなとは父親の再婚相手の娘、唯に密かに想いを寄せ始める。
窪塚洋介演じる哲也は2年留年した同クラスの先輩。
内山理名演じる遥は滝沢の隣に住む幼なじみ。
主にこの四人がメインで話が進められていく。
窪塚は女教師である石田ゆり子と一緒にいたい為に仮病を使って留年。
そしてこのやりとりも蛇の生殺し状態で悲惨なわけで。

 「未成年」や「家なき子」、「高校教師」等で知られる野島伸司脚本。
毎回、セリフで不思議な愛の定義を語っているね。
主題歌にABBAの「SOS」「チキチータ」が使われています。
フカキョンは窪塚に病的に夢中でタッキーはフカキョンが本命なくせに
臆病で何となく内山とつき合い始める。
 なんともこのドラマ、エロ単語がバンバン台詞に出てくるのでちょっとビックリ。
でも、そういうとこや、ちょっと軽い感じがドロドロしてなくていい。
 これは全体を通して見たんだけど、いくじなしすぎるタッキー!
ぶりっこ過ぎるフカキョン!キザすぎる窪塚!内山!唐突過ぎる
といった感じ。カップルが微妙に変化していく様はアメリカのドラマっぽいかも。
洋楽が主に流れるので、ちょっと風変わり。ABBA結構好きだ。
 でも滝沢の毎度出てくる「だから、君のことを忘れないよ…」
ってフレーズは気持ちがはいっとらん!
窪塚は余裕のあるキャラの方が見ていて楽しいし安定感あるね。

 不安だから、好きな人の側にいつも居たいって気持ちと、
でも、嫌われたくないから束縛はしたくないって気持ち。
唯の恋愛観がシンプルで滅茶苦茶だけど正直で惹かれる。
ぎこちないけど一生懸命演説する哲也には感服したよ… 。・゜・(ノД`)・゜・。
 野島って人のドラマはとことん残酷なのが多いんだよね。
軽いアイドル恋愛ドラマだと思っていたけど、中々奥が深い作品だと思う。
哲也の演説はいつまでも忘れないでいたい。

僕たちは愛するために生まれました
僕たちは苦しむために生まれたわけじゃありません
無責任な大人が作った二十世紀は、矛盾や欺瞞に満ちていたが
僕たちは苦しむために生まれたわけじゃありません
ときどき心ない人に出会うと、後ろから殴りたい衝動にかられますが
僕たちは傷つけるために生まれたわけじゃありません
ときどき心ない人に出会うと、不安定になり、息苦しくなりますが
僕たちは傷つけられるために生まれたわけじゃありません

それは、苦しみや悲しみから逃げるためかもしれません
他人から見れば逃避かもしれません
家の中に引きこもり
あるいは違う場所に逃げたくなるんです
もう一人の自分という友達と話し合うために
だからいかなる人も孤独になることはありません
すべての人に必ず、もう一人の自分という友達がいます
その友達を僕たちは、悪いやつだと思う時があります
臆病で残酷だったりするやつだと
でも、真実は違う
臆病で残酷だったりするのは、友達ではなく本当の自分です
なぜなら友達は、本当の自分を救うために存在するからです

だからこそ、この素晴らしい友達と僕たちは別れなければいけません
そうしないと僕たちは、いつまでももう一人の自分に甘えてばかりいるからです
さて、それはいつなんでしょう?
愛する人と巡り合った時です
寂しさも悲しみも苦しみも
もう一人の友達に代わって、愛する人が共有してくれるからです

さぁ、愛する人を探しに行こう
僕たちは愛する人の前で一日のことを話し
笑い、泣いて、抱き締め合い、キスして、セックスする
そして勇気をもらい、同時に与える
僕たちはただ愛するために生まれました
ただ、僕たちは…


 ショートケーキの上にあるいちご、
食べるのは最初?最後?というのは一種の心理テストなのかなぁ〜
私は最初に食べるタイプでした。



スネーク・アイズ (1998/米) 99分



 ブライアン・デ・パルマ原案・製作・監督作品。
主演にニコラス・ケイジ、共演にゲイリー・シニーズ、カーラ・グキーノ。
ハリケーンが上陸中のアトランティック・シティのドーム会場で
観衆が大熱狂するボクシング王座決定戦が行われた。
金に弱い汚職刑事のリックは同郷出身のチャンプに金を賭けて大ハシャギ。
そこに、国防長官とその警護を務めるリックの親友ダン中佐も観戦しに訪れる。
試合が佳境に入った時、銃声が鳴り響き、長官が暗殺されてしまう。
大パニックになる会場。狙撃犯の他にも何かこの事件に陰謀があることを
突き止めたリックは長官が死ぬ直前まで話し込んでいた謎の女を捜すのだった。

 登場人物の視点で動くカメラワークが好きな人におすすめ。
陰謀を操る犯人が誰かは早い段階で分かるけど、最期まで飽きさせない。
カジノやホテル内を流して映していくシーンはドキドキした。
ニコラス・ケイジの出てる映画ってなかなか良作が多いですよね。
ゲイリー・シニーズは「フォ
レスト・ガンプ」でダン中尉という役名だったんですが
引っ掛けているんでしょうかね?スーツのビシッとした姿が格好良かった。
カーラ・グキーノは「スパイキッズ・シリーズ」のお母さん。ナイスバディ。
ダン中佐がホテルを歩くシーンではハラハラしました。
今までは賄賂で目を瞑ってきたリックが親友も大金も断って正義を選ぶのが
何とも印象強かったです。私だったら負けちまうなぁ…最低?
ダン中佐が最期までリックを殺そうとしなかったのも切ないなぁ。
予言通り、英雄になってもすぐボロが出て結局失ってしまうリック。
だけど、彼は彼なりにへこたれず、飄々とした人生を送るのであった…。
スネーク・アイズ=親のひとり勝ち。スタッフロールの最期まで見ると登場。
真っ赤な宝石。共犯者の死体が埋まっている。陰謀の張本人の社長は
逮捕されることもなく街にのさばり続けるのであった。社会の皮肉。

深夜作業の休憩にGyaoで見始めたら、一気に目が醒めた。
なかなか酷評も目立つ作品だったけど、私は好きです
。こういうの。
そういえばニコラス・ケイジが刑事役やってるの観たの初めてかも。


スネーク・フライト (2006/米) 107分




 サミュエル・L・ジャクソン主演の本格B級パニック・ムービー。
監督は「デッドコースター」「セルラー」のデヴィッド・R・エリス。
ハワイ発ロサンジェルス行きの飛行機内に大量の毒ヘビが持ち込まれた!
ある事件の重要参考人を護送していた為、裁判の証人抹殺を図り
マフィアがとんでもなく凝った仕掛けを用意していたというわけだ!!
逃げ場のない狭い機内、空の上という不利な状況におかれながらも
証人を守る立場である警官ネヴィルは、
大パニックを起こし次々と犠牲になっていく乗客たちを誘導し、
機内のヘビ一掃と飛行機の着陸を目指して奮闘する!

 劇場で宣伝観た時はそのノリにちょっと興味を持った映画。
凄くおかしな設定を思いっきり真面目にやる事を意識したB級テイスト。
監督はデッド・コースターの人だったのか。納得。
友達とたこ焼きパーティーした後、なぁなぁ感覚で鑑賞したんだけど
それが逆に良かったのか、映画の展開に突っ込みまくりながら
楽しい時間を過ごせた気がする…思い返せば凄く変な感じだけど。
エログロ気にならない間柄の人と一緒にお喋りしながら見るといい。
ちなみに最初の方のシーンは飛ばしちゃっても問題ないと思う。
サミュエル登場シーン、もしくは飛行機乗る場面あたりからで(笑)

 
よりにもよってそんな場所は咬まないでーって所を咬んでくる。
SEX始めたカップルはホラー映画のお約束のように最初の餌食になり、
ナヨナヨした男性客室業務員はヘビをレンジでチン!
咬まれた子供の腕から毒を出さなきゃ!と凄い技!
あの鋭いピアスに大ウケしちゃって…凄くよく切れるんですもの。
その後、副パイロットがやられたら「誰か!彼にオリーブ油とよく切れるピアスを!」
なんて展開を脳内遊びで始めちゃう。
勢いよくヘビ祭りが始まってアナコンダが登場!チワワが生贄に!
チワワを放ったオッサンもまる飲みに!(ヘビ大分身動き取れなくなるぞ。)
そこから先が何か失速。サミュエルがヘビをご丁寧に全滅させると思ったけど
飛行機の運転がメインになってしまう。ヘビもっと来なさいよ。
あの保証人も全然活躍しないんでやんの。もっとピンチになれや!
まぁ久しぶりに「レッツらゴー!」なんて死語も聞けたしいっか♪


 ヘビ好きにはたまらない程、色んなヘビさん大活躍。
咬まれた客の毒素の回る様は気色悪かったし、
この監督、こういう映画に何が求められるのかよく判っていらっしゃる。
でも、最後の尻つぼみな感じは何とかならんかったのかね。
まぁ絶対コレ、いつか木曜洋画劇場あたりで放送するね。
その時はまた見てみたくなっちゃうかもしれない。バカバカしさが良い。


スパイキッズ (2001/米) 88分






 「デスペラード」の監督・主演コンビである、
ロバート・ロドリゲスとアントニオ・バンデラスが「フォー・ルームス」以来
3度目の顔合わせで描くアクション・アドベンチャー。
とはいっても、今作の主役は姉弟の子どもたち二人。
ピンチに陥った両親を助け出すために子供が大活躍するファミリー・ムービー。
一風変わった敵の城内やおもちゃのような便利機器が登場するのも見所。

 世界最強の敵同士であったスパイが禁断の恋に落ちた。
そんな二人から誕生した子供たち、姉のカルメンと弟のジュニ。
パパとママがかつてスパイだったことなど知らず、
ダサい両親に不満タラタラな二人であったが、そんなある日
超秘密機器“第三の脳”を狙う組織にパパとママが誘拐されてしまう…
二人は両親が残したスパイグッズを駆使して、
両親と地球を救うべく史上最大の作戦に立ち上がった!

パパ グレゴリオ : アントニオ・バンデラス
ママ イングリット : カーラ・グギーノ
カルメン : アレクサ・ヴェガ
ジュニ : ダリル・サバラ
フループ : アラン・カミング
ミニオン : トニー・シャルーブ
ミスター・リスプ : ロバート・パトリック
ロドリゲス映画にはお馴染みのチーチ・マリンとダニー・トレホ、
他にちょい役でジョージ・クルーニーも出演。

 まず冒頭からワクワクする映像満載で、退屈しない映画。
二人がスパイで恋に落ちてから結婚に至るまでの流れが簡潔で面白かった。
やっぱりお姉ちゃんってしっかり者でおませなイメージだよね。
二人とも、さほど可愛い顔じゃないけど(私的観点から、ね)凸凹コンビ
『フォー・ルームス』のあの家族がこの家族の原点かな?
すっかりお父さんになりました、ってバンデラスもなかなか。
やっぱり格好良いですから!コメディ演じてもハマってた。

 色彩様々、ド派手な世界観もおもちゃ箱ひっくり返したみたいで素敵。
世界征服の片手間で始めた子供番組に夢中になってるフループ好きだ!
アラン・カミングのあの歌、結構耳に残って癖になりそ〜☆☆☆
全体的にBGMも出来が良いです。ワクワクしてたまんないんだな、もう
この映画のメインテーマが別の番組とかでも使われるてるしね。
“スパイキッズ”って主役の二人のことかと思ったけど
ここでは、あの子供達のこと言うんだよね?
しかしこの流れ、最近『Mr.インクレディブル』が似たような設定使ってたね。
「小遣いアップだ」のシーンで声出して笑ってしまった。

 秘密基地や空飛ぶリュック、チンする食事に世界中のお札…
子供心をくすぐる魅力的なアイテムがいっぱいで、楽しい。
子供向け映画だと思って最初は興味なかったんだけど
テレビ放送を見て、3巻セットを購入してしまったわ。
ロドリゲス監督の遊び心とラテンの要素が入ってて結構オススメ。
夢いっぱいの子供心を持った大人が作った、大人も楽しめる子供映画。
もっともっと高い評価を受けてもいいんじゃないかな?
物語は単純だから楽な気分で見れるしね。短い中にたっぷり詰まってる。
全3作の中で、…やっぱり一番これが好きかなぁ。2も負けず劣らずです。


スパイキッズ2 失われた夢の島 (2002/米) 100分





 幼い姉弟がジェームズ・ボンドばりのスパイ道具を駆使して活躍し
大ヒットしたキッズ・アドベンチャーの待望の続編。
今回はコルテス姉弟に加えて新たな2人のスパイキッズが登場。
ロバート・ロドリゲス監督やアントニオ・バンデラスも含め
前回と同じスタッフ&キャストが再集結した。
今作はロメロ博士役にスティーヴ・ブシュミが登場!!
なお、新スパイキッズの一人エミリー・オスメントは
あの天才子役ハーレイ・ジョエル・オスメントの妹のエミリー・オスメント。
言っておきますが、そっくりですから!!
まだこの子、この作品以降主な出演作はないみたい。

 世界の危機を救ったカルメンとジュニは、
正式にOSS(戦略事務局)の一部門として設立されたスパイキッズに就職。
競い合うライバルのギグルス兄妹がいたりで、活躍中。
パーティーの最中、大統領の所持する“トランスムッカー”を奪われ
その責任で一時的に資格を取り上げられたジュニは
姉のカルメンと共に敵の潜む謎の島の存在を見つける。
そこには天才科学者がDNA操作して生み出した巨大生物たちが…!!

 前作から少し経って、成長しプロ意識も出てきた二人。
ちょっと親離れも進んで心配する両親がちょっと可哀想。
今回で母方の両親のグランパ&グランマが登場。
ちょび髭に固執するグレゴリオ可愛い(笑)
前作に登場したフループもちょこっと出てくるよ。
ライバルの兄妹がこれまた嫌なキャラで、よく出来ていたわ。
ジュニは大統領の娘といい感じだしカルメンはギグルス兄にお熱。
謎の島に住む科学者ロメロの言葉にも深みあり。
今回の悪の組織の正体を知ってからも、これまた見物。
砂浜での父対父のすったもんだが笑えた。
結局、トランスミッターってどんな道具だったのかようわからんけど。

 超ハードな遊園地の乗り物や偵察してくれる虫ロボ、虫の形の潜水艦など
今作でも夢のような不思議なアイテムが盛りだくさん。
前作にもあった、プロペラ銃ってどういう効果あんの??
スパイグッズが一切使えない島とか、まるでゲームの世界みたいだった。
巨大ごちゃまぜ生物は気色悪かったけど、慣れると可愛く見え…なくもない。
ドラえもんの映画でもこんな感じの話があったっけ。
何時間も落下し続けるなんて、気が狂いそうだわ。
終わり方もホンワカしてて好き。ブシュミよかったね…って。

 特典映像で、ロドリゲスの映画学校やらサービス満載。
エンドロールでカルメンが歌って踊ってたりするのでそこも見所。
テンポが良くて、笑いのツボも心得てる。
ロドリゲス監督って、こういう映画も楽しく作ってるんだなぁ〜
とりあえず、1と2は繰り返し何回か観てます。
楽しいんだもん!この映画の感想として一番妥当な表現。


スパイキッズ3−D:ゲームオーバー (2003/米) 84分






 子供の姉弟諜報員が数々のスパイ・アイテムを駆使し、
世界のために活躍する大ヒット・シリーズ第3弾のアクション・アドベンチャー。
引き続き監督を務めたロバート・ロドリゲスが本作に最新鋭カメラを採用、
鮮やかで斬新な3−D映像に仕立て上げた。
また、シルヴェスター・スタローンが1人5役の悪役に初挑戦している。

 スパイキッズの2人、カルメンとジュニのコルテス姉弟。
だが現在、ジュニは秘密諜報員組織OSSに対する不信感から
組織を脱退し、独立して探偵を始めていた。
そんな中、巷ではバーチャル・ゲーム“ゲームオーバー”が発売され話題に。
だが、悪の天才プログラマー、トイメイカーがそのゲームで
世界の子供たちを洗脳し、世界支配を企んでいることを察知したOSSは、
その陰謀を阻止するため、カルメンを“ゲームオーバー”の世界に送り込む。
しかし、彼女はクリアを目前にゲーム内で消息不明に。
引退したジュニは姉を救い出す為、ゲームの世界に乗り込む…

 購入したDVDにも3−Dメガネが付いてて、鑑賞したんだけど
とりあえず、目が疲れる。飛び出す映像は面白いんだけどね。
冒頭でフループが解説してくれるのも何気においしい。
物語が1と2と比べると劣ってしまったのは非常に残念。
あっと驚く便利なツールとかが出てこなかったのも物足りない。
特に今回、ジュニだけが嫌に活躍し過ぎて私としては不満。
カルメンは勿論、まだまだご両親には出しゃばって頂きたかった!!
もう二人とも一人前にスパイとして動けるからなんだろうけど…寂しいわ。

 正直、ゲームの世界は退屈してしまった。
何ていうか、他人がプレイしてるのを側で観てるだけ、って感じで。
でも溶岩のスノボは楽しかったけど…何だろうな、何かつまんなかった。
しかし!途中でイライジャ・ウッドが出てきて…になって、
ゲームの世界から抜け出してからが楽しかったね。
まさにこのシリーズのファンに捧げるサービスシーンって感じ。
1、2の登場人物勢ぞろいで、和気藹々。
お父さんが駆けつけるシーンは格好よかったぞっ
あのラスト近くの急展開だけ、凄く気に入った。

 前作でダナゴンの恐妻の話がチラリと出たが、出ましたサルマ・ハエック☆
娘のガーティと同じヘアスタイルだし…笑
グランパがゲームの世界で活躍してたんだけど…う〜む。
トイメイカーとのラストの会話は変わった決着で好きだな。
スタローンは今作でもアカデミー・ワースト助演男優賞を受賞。
ただでさえ演技下手なのに5役やっても笑いものなのかもね。
1のフループや2のロメロに比べるとキャラ不足。

 3-D映像の映画を作るのは凄く手間がかかって難しいらしいけど
何十年かに一度、映画界ではそれ系の映画が公開されてきた。
そうとらえると、なかなか拝見できないジャンルであり、とっても旬だ。
ゲームの世界が、日本のゲームに近かったらもっと楽しめたのかも。
1や2とは全然違ってガッカリだけど、しょうがないかぁ…
ディスク2には3-Dじゃないバージョンも収録。
二人が成長して子供が出来て…スパイ・キッズ復活!なんてならないかな。
バンデラスがグランパになっちゃうけど(笑)


スパイ・ゾルゲ (2003/日) 182分






 「写楽」「梟の城」の篠田正浩監督作品。
イアン・グレン、本木雅弘、椎名結平、上川隆也、葉月里緒菜、
夏川結衣、小雪、永澤俊矢、榎木孝明、麿赤児、
吹越満、竹中直人、石原良純、岩下志麻…

 第二次世界大戦時、8年に渡り日本で情報収集を行っていた
実在したソ連のスパイ、ヒャルト・ゾルゲの実像に迫る作品。

 まず最初に尾崎秀実とゾルゲが捕まり過去をさかのぼって話が始まった。
昭和の街並みとかが凄いいい。こんなスケールのでかい邦画は初めてかも。
予算もかなりかかったと思うし…CGが少し安っぽいけど。
一番ドキドキしたのは226事件かな。
軍の一部の人たちが天皇と国民を食い物にしている汚職政治家達を粛正する、
犬養毅をはじめとする政治家連中を殺した事件。
天皇はそれに立腹し、そのクーデターを起こした連中を死刑にした。
彼らは彼らで己の正義を信じて天皇の為にやったのに、
凄い無念さが伝わってきた。
とにかくこの映画は歴史上の有名な人物が沢山出てくるので、
勉強不足の人にはつらいかも。

天皇はあえて顔見せないで撮影するのかなと思ったけど後半顔が見えた。
でも東条英機が竹中直人って…全然威厳が感じられないよぉ〜
近衛さんは雰囲気ばっちり。西園寺公望もイメージ通りかな。
なんか、この映画に出てくる男達はみんな硬派で
格好いい男前が多いと思うのは私だけかなぁ?
惚れ惚れしちゃったよ。なんていうか、
一般的なかっこよさとは違う、りりしさがある。


 私的な見所としてはやっぱ明治村でロケしたとこかな。
まず帝国ホテルのシーン、結婚式に使った教会、病院。
よく行く場所だったからロケに使われてると嬉しい。
なんか感激だなぁ〜ちゃんと時代って感じになってる。
こういう映画は日本でしか作れないよね。
仮にパールハーバー作った人なんてひどいよ。
日本というイメージが中国と混同されてるし。
だから日本人にしか撮れない映画だよな。
日本文化とかイメージを誤ってとらえてる外国人にも観てもらいたいね。
ベルリンやモスクワ、上海も出てくるから、
映像美としては申し分のない映画だと思う。

 冒頭に魯迅の文章から始まるのはまだいいんだけど
ジョンレノンのイマジンで締めたのはちょっと違うような気がしたんだけど…
そして年老いた華子の台詞も余計だったように思えてならない。
最後に、これって恋愛映画だったっけ?ってなっちゃうだろうが。
それに華子が最後を締める重要な役割だったんなら、
もっとゾルゲとの恋愛描写が必要だったようにも思える。
とにかく、長かった。いろいろエピソードを盛り込み過ぎて
山場や見せ場が大してなかったのが痛いところ。
物語のテンポもあまり感じなかったし…
単調に歴史を追っていくような図式で、個々の登場が少なかった。
宣伝では「歴史を動かした怪物」みたいなキャッチフレーズだったと思うけど、
あまり凄いことは成し得なかったような気が…失礼かな。
いや、勇気は認めるよ。真似できないよ。

 国に逆らうとか、死を覚悟してとか。でも尾崎さんはなんか可哀想だったな…
そしてあんなに貢献したのにソ連は…ゾルゲの妻にもひどい仕打ちを。
共産主義は好きじゃないんでゾルゲに感情移入はできなかったかもしれない。
ゾルゲ自身もスターリンの独裁や粛正で心は揺らいでたみたいだけど。

 ゾルゲといえば手塚治虫の「アドルフに告ぐ」でも登場してます。
この物語も映画かドラマになったら面白いと思うのですが…
”もしも”はないけど歴史ものって考えさせられますね。



スパイダーマン (2002/米) 121分










 長年、世界中で愛されてきたアメリカン・コミック・ヒーロー、
スパイダーマンを最新のVFXを駆使して描いたSFアクション。
監督は、自身、子どもの頃からファンだったというサム・ライミ。
「サイダーハウス・ルール」などでナイーヴな演技に定評のあった
トビー・マグワイアが初のアクション大作で大役に挑む。

 幼くして両親を亡くし、伯父夫婦のもとで大切に育てられたピーター。
高校3年生となった彼は、6歳の頃からずっと思いつづけている隣家の
メリー・ジェーンに未だに打ち明けることができないちょっと冴えない高校生。
ある日ピーターは親友のハリーに父親ノーマン・オズボーンを紹介される。
ノーマンは巨大軍需企業オズコープ社の経営者にして天才科学者。
ノーマンはピーターの科学の才能を高く評価、彼に目を掛けるようになる。
そんなピーターは、大学の研究所を見学した際、
遺伝子組み換えでスーパースパイダーとなったクモに刺されてしまう。
その瞬間、ピーターの身体に異変が起こり始める…

 確かに随分昔からスパイダーマンって有名だったね。
私は実際に映画化されたスパイダーマンを観るのはこれが初。
1はテレビ放映時に見て、レンタルで見直して2を劇場で鑑賞。
何ていうか、とってもシンプルで観易いし、アクションシーンも爽快。
作品に込められた力強いメッセージも伝わってくる。
日本で大ヒットするのも、うなずける。でも大作っぽくはないね。
娯楽作品としてはほぼ完璧な映画じゃないだろうか。
気にいらない人は気に入らないかもしれないが。
特にダウンタウンの松ちゃんは何故そう毛嫌いしてるんだろ。
アメコミ原作で、作品の意図を考えれば何を期待して観るべきか判るでしょ。
ヒーローものアクション映画として難しいこと抜きに楽しめる。

 トビー・マグワイアはこの作品で知った。
確かに主役っぽい、好感持てる顔つきですな。
ブサイクと言われまくってるメリー・ジェーンことキルスティン・ダンスト。
時は残酷…あの『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のクローディアが…
しかも行動自体も軽率で、何故この映画の男性陣にこんなにモテるのだろう。
彼女の魅力がわからない…尻軽いんじゃない?
きっとあの世界には交際対象の女性がMJしかいないのかもしれない。
親友ハリー役はジェームス・フランコ。
父親のノーマン役のウィレム・デフォーはたまに観る顔だった。
仮面よりも彼の顔の方が凄みがあって魅力的ですね。
劇中どこかに監督の弟のテッド・ライミも出演してるみたい。

 不思議な力を身につけた主人公が少しづつ力を慣らしていきながら、
障害や大変な事件の中で精神的にも成長していく過程が良い。
ヒーローは辛いよ…ってのも現実的だ。
同じアメコミのバットマンと違って貧乏な学生ですもん…
コスチュームを自前で作ってるのが凄い。しかし、よくあんなデザイン考えたな。
恥ずかしくてたまんないやー!!グリーン・ゴブリンの方が変態だけどさ。
高層ビル群を飛び回るスパイダーマンは気持ちよさそう。
あの映像の見せ方が、かなり好きだなぁ〜
手首から糸が出るあのポーズ、ちょっと真似してみたり。
大いなる力を持つ者には、大いなる責任が伴う。

 原作では特殊な糸を発明した主人公がそれを腕から出す機械作って
その糸を正義の為に使用しようとヒーローになった設定らしい。
今作は貧乏な苦学生が偶然“X-MEN”的な突然変異で超人に。
あの指のアップ気持ち悪かった〜全身どう変わったのだろう…
その後、USJでこのアトラクションやって、原作とのタッチの違いにも笑える。
1回観ると満足して、まぁ当分は…と思うけど。
三部作が、どういう形で完結するのか楽しみです。
3も劇場へ足を運ぶことになりそう。



スパイダーマン2 (2004/米) 127分








 2年前世界で大ヒットを記録し、その後アメコミヒーロー・ブームを決定づけた
「スパイダーマン」の続編。トビー・マグワイア、キルステン・ダンストら
前作のキャストが引き続き出演するほか、
新たな敵キャラ、ドック・オク役でアルフレッド・モリナが登場。
監督も前作と同じくサム・ライミが担当。

 あのグリーン・ゴブリンとの死闘から2年、
ピーターは新聞社へ写真を売り込みながら大学生活を送る一方、
スパイダーマンとしてニューヨークの街を守っていた。
しかし、愛するメリー・ジェーンは念願の舞台女優になったことで
少しずつ距離ができ、親友のハリーは亡き父の会社の跡を継ぎつつ
父の仇を取るためスパイダーマンへの復讐に燃えていた。
複雑な人間関係に悩みが増すばかりのピーター。
そんな時、ハリーの会社のもとで研究を続けていたDr.オクタビアスが
実験中の事故で怪人ドック・オクとなってしまい、
4本の金属製人工アームを自在に操り暴れ回りながら
スパイダーマンの前に立ちはだかるのだった…

 これの前宣伝が凄い印象的だったね。
「愛してる?」って喫茶店でピーターとMJが話してるとこに…!!ってやつ。
前作よりも凄みを増したハラハラドキドキなアクション。大迫力。
突っ込み所も満載だけれど、それがアメコミシリーズの楽しさ☆
今回はスパイダーマンがヒーローやめようかと悩むことに。
慈善事業で正義の味方やってるけど、周囲は知らないわけだから
遅刻が多くて信用も失う…毎日忙しい。
その上、前作でもあったけど、誤解されて嫌われもするわけだ。
ヒーローの苦悩が前作以上に描かれてて一緒に悩んでしまう。

 悩みも影響してか、力が思うようにコントロールできなくなって
医者に相談しに行くピーターだけれども…
ふと思った。その出してる糸って無限に出るわけじゃないんだし
身体の栄養とか使って作ってるんだよね??どうなんだろ。
いざ飛ぶぞ!って場面で自分も一緒にドキドキしちゃった。
 今作では敵となるドクターオクトパスが良い味出してた。
しかし、あの制御装置とやらはいかにも外れ易く付けてあります、だったな。
今回の内なるメッセージも来るもんがあったね。
特別な力を持つ者は、それを世の中に役立てる義務がある。
  たとえ、それが自分の夢を諦めることになっても…

人間ドラマ的に前作より深みが出てきた。

 MJが前作以上にブサイクに磨きがかかってたような…おばさんじゃん
もうちょっと彼女をかわいく映してあげて下さいよ。魅力的に!
今回でハリーの今後も気になるところ。原作通りに…か?
電車の人々の人情にちょっとホロリ。
所々、クスッと笑える場面もあるので、バランスの取れた良い作品です。
終盤の決着では感動しちゃった自分がいた。

 
新婦を奪いに来るわけでもなく、花嫁が勝手に逃げ出すなんて…笑
取り残されたであろう人々を想像すると可哀想。落ち度は無いのに
ピーターを見送るMJの表情が意味深なのは…?
3がますます盛り上がりを見せそうな雰囲気。
このまま、この勢いを殺さずにシリーズ完結して欲しいね。


スパイダーマン3 (2007/米) 139分








 人気アメコミ・ヒーローを実写映画化した空前の大ヒットシリーズ第3弾。
親友ハリーとの対決、仕事上のライバルとの確執と叔父を殺した相手の復讐
MJとの波乱に満ちた恋の行方、さらには謎の黒い物体によって
ブラック・スパイダーマンとなった青年ピーターが、
自らの心の闇と向き合い深く葛藤するさまが激しいバトル・シーンとともに展開。
トビー・マグワイア、キルステン・ダンスト、ジェームズ・フランコ
レギュラー陣に加え、グウェン役に「ヴィレッジ」のブライス・ダラス・ハワード、
新たな悪役として「イン・グッド・カンパニー」のトファー・グレイスと
「サイドウェイ」のトーマス・ヘイデン・チャーチが登場。

 スパイダーマンはいまやニューヨークの市民のヒーローとなり、
恋人MJへのプロポーズも決意し、順風満帆のピーター・パーカー。
ところがMJのほうは出演した舞台が酷評され気分はどん底。
そんなある日、謎の黒い液状生命体がスパイダーマンに取り憑いた。
黒く染まったスパイダーマンの戦闘能力は飛躍し、気分を高揚させる。
しかし同時に、ピーターの心にもある変化が生じていた。
そんなスパイダーマンの前に現れる3人の敵…

 興行成績は上々だけど ネットの評判はイマイチだったこの作品。
どんなもんかと観に行ってみれば…期待を大きく上回る出来!
アクションシーンは超最高! 大画面でド迫力、素晴らしい出来で感動しました。
親友ハリーとの決着とMJとの恋の行方、そして新たな敵と叔父さんを殺した相手
…と 課題が山積みで、詰め込み過ぎ、というのが
主な批判理由に挙がっていましたが、詰め込みまくってて得した気分でした。
この凄みはテレビではどうしても劣ります。劇場で鑑賞すべき。
久しぶりに心から「面白かった〜楽しかった!」と 思える作品を観た気がする。
まぁ思い返せば後から後から、色々分析したくもなってくるんだけどね。
でも映画を観終わって思うのは…ハリーに惚れ直した!ってこと。
ゴブリンジュニアがビジュアルもアクションも カッチョエエ!!!!!!!

 
サンドマンの事情があまりにも唐突に思えてしまったのが残念。
娘の為だといって強盗を繰り返す、奴は明らかに未だ悪人です。
最後、自首しろって流れなら良かったんですが…トンズラw
その後、スパイダーマンの手助けに現れそうだけど
きちんと服役して罪を償ってからの方がなおいい。娘にも顔向けできるし。
あの記者の反省のなさも凄いね。写真を偽造した自分が悪いのに
仕事も彼女も取られたといってピーターを教会で神に暗殺依頼。
あのヴェノムの造型はなかなか怖かったな。歯が。
闇ピーター、ちょっと雰囲気が変わって前髪下ろしてて新鮮だった。
確かに攻撃性が増して悪っぽいけど、やってることはそれ程酷くはない。
ウォーキングシーンは周りの女性の反応も合わせて、
何だか皮肉なお笑い所でした。何であんなダサいダンスが出来るの〜?
ジャズバーの仕打ちはむしろ、MJにはいい薬なんじゃないかと思ったね。
突き飛ばしてしまったのはちょっと酷いと思ったけど。
MJは1から男関係が荒れ過ぎだ。ハリーと談笑してるシーンでは
正直、ピーターよりも相性が良いカップルに思えたね。
執事バーナードよ…何故父の死因をそこまで引っ張ったんだ…
あの片面爛れちゃった顔がまた悲壮感を誘うね。
人気が出たら4や5も考えるそうだけど、ハリーがいないと寂しいな。
あとトビーの彦磨呂化も懸念される所だけど彼じゃないとダメだと思うし。


 度重なる強敵出現で、 糸と身体能力が優れてるだけのスパイダーマンが
どうやって立ち向かっていくのか非常にハラハラしました。
MJはMJで、相変わらずブサ…げほげほ、
中身が美しければいいんですけどね、それもNOと。(笑)
今回どうしても全体的にシリアスになってしまう内容だが
たまに笑い所がきちんとあって、見ていて楽しい。
こういう味付け加減の上手さが洋画のいい所ですね。
娯楽性が高く、誰でも手堅く楽しめる作品なんでまた観に行きたいな。


素肌の涙 (1998/英) 100分





 個性派俳優ティム・ロスの初監督作品。英国で大きな反響を呼んだ
アレキサンダー・ステュアートの“THE WAR ZONE”を原作に、
近親相姦というタブーに真っ正面から挑んだ意欲作。
透明感のある、叙事詩的な映像で、心の荒涼感を醸し出した演出が秀逸。
両親とともに、ロンドンから田舎町に越してきた15歳のトムと18歳の姉ジェシー。
しばらく経つと、両親との間に3人目の子供、娘のマリアが誕生。
そんなある日、外出先から帰宅したトムは、父と姉の恐るべき秘密を見てしまう。

 ティム・ロスは監督なので、映画には出演していないのだけれど、
高評価なこの作品、レンタル店で見かけたからには目を通さずにはいられまい。
ジェシー役は今作初主演で抜擢された新人女優のララ・ベルモント。
トム役はフレディ・カンリフ。こちらも出演作はまったくない。
父親役にレイ・ウィンストン。母親役はティルダ・スウィントン。皆、イギリス俳優。
ララ・ベルモントが壮絶だった…がくがく震えるシーンが凄く印象的。
トム役はいかにも思春期、無口で無愛想でニキビ面の暗いキャラなんだけど、
彼の抱える大きな悩みを象徴してこそ、なんかリアルだった。
ティルダ・スウィントンは細身なイメージから一変、妊婦を演じていて、
そのお肉は実際に映画の為につけたのかな?と吃驚した。

 内容からして暗いテーマなのは判っていたけど、何とも風景が印象に残った。
イギリスの田舎、淋しい海岸沿いにポツリと建つ一軒家。
車を使わなければ行き来は困難で、道路も外灯はまったくない。
それにしても、淋しい海だ…冷たくて、心の底まで孤独感に凍るような。
展開は静かに丁寧に進むが、ラスト近くになると急展開。
あの父親は最悪だね。最後までしらばっくれる。刺してしまう気も起きるわ。
廃墟での例のシーン、弟はビデオ撮影していたのだろうか?捨ててたけど…
あの廃墟の雰囲気が、どこか音楽のPV撮影のセットのような錯覚を覚えた。
とてもリアルで、胸をえぐられるようなジェシーの心境を思うと居た堪れない。
彼女は家族を壊してしまうよりはと、今まで懸命に耐えていたのだろう。
トムも姉の気持ちを察してか、なかなか踏み込めなかったとは思う。
そういう姉弟愛にも、ジーンときました。
トムの言動だけで、悟って夫を遠ざけた妻も少しは救い。
子供の言うことを信じないで、盲目に夫を信じてしまう妻も多いと思うもの。
廃墟が遠ざかっていくなか、彼らはこれからどうなってしまうんだ…と


 絶望感が残ってしまった。後味はよくない。でも、凄い作品だと思った。
ティム好きの贔屓目もあるかもしれないけど、凄く印象に残ったね。
エンドクレジットの最後、“父に捧ぐ”って観て、一瞬困惑しちゃったじゃないか。
別に、実体験ではないのでしょう。物語の舞台となった淋しい場所とかは
本人の過ごした環境が影響しているそうだけれど。…シリアスです。
でも、何ていうか、人には薦められない系統の作品ですよね。
DVDに特典映像や音声解説が一切付いてなかったのが哀しい。
主演のララ・ベルモントは他の映画に出演しないんですかね。勿体ない。


スパルタカス (1960/米) 198分


 スタンリー・キューブリック監督
カーク・ダグラス製作総指揮、主演の名作映画!!
昔これを偶然ビデオに録画して、もう何回観たことか…

 時はローマ帝国の栄えた時代。
ローマの侵略によって国が滅び捕虜となった者たちは奴隷として働かされる。
その一部の者達は、訓練を受け剣闘士にされ、見世物として殺しあう。
そんな剣闘士たちの一人、スパルタカスは反乱を起こす。
次々と同じ境遇の剣闘士や奴隷を仲間に付け、軍隊を作り
大ローマ帝国を相手に自由を勝ち取るため、戦いを始める!!

 「グラディエーター」のオリジナル版とでもいいましょうか。
正直、これに勝ることは出来ません!
スパルタカスに惹かれる女性とのあまり言葉を交わさない仲が印象的でした。
剣闘士とは、何て残酷なシステムなんだろう
殺し合い、どちらかが死ななければ終わらない。
ドームのまわりを取り囲む群衆は誰かの血が流れるのを待っている。
狂気の渦のように熱狂し叫び続ける群衆と
それを美女はべらかし酒を飲みながら楽しそうに観る上流階級。
 相手を追い詰めた時にその見物人の貴族たちが
親指を下にしたら「殺せ」、殺させるのは勘弁させてやることも出来るらしい。

 ローマ人たちがサウナでマッサージ受けてたりする。
そこで奴隷の反乱でどうこう〜と、世間話される。
話にはあまり絡んでこないけどシーザーも出てくる。
 ローマ人のあのでかい白布ファッションは真似してみたい。
栄華を極めたローマ帝国だったが、彼らはほとんど働かない。
侵略で手に入れた奴隷を主に働かせてばかりいて、
民衆のご機嫌取りで剣闘士の殺戮ショーなど、刺激ばかり求めていたせいで
ローマはのちに滅びることになる…

 スパルタカスたちは船で海を越えて自由を手に入れようとする。
しかしローマ側も、反乱を成功させては各地の奴隷が後に続くと恐れ
何としても逃がさず皆殺しにし、見せしめにする必要があった。

 だだっぴろい丘での戦闘シーンは戦略を駆使し繰り広げられ
手に汗握って画面を見つめていたなぁ…
統率の取れたローマ軍と烏合の衆の反乱軍の対比が面白い。
これで、ああなっていたら、歴史は変わっていたのかな、なんて
映画なのに実際の出来事を過去の記録として見終わったかのようだ。


SPIRIT (2006/香港・米) 103分





 100年前の中国に実在した伝説の武闘家、霍元甲(フォ・ユァンジア)
を主人公にしたマーシャル・アーツ・エンタテインメント。
1910年に上海で開催された史上初の異種格闘技戦を壮大なスケールで描く。
主演は「HERO」のジェット・リー、共演に「いま、会いにゆきます」の中村獅童。
監督は「フレディVSジェイソン」のロニー・ユー。

  世界中から戦いの猛者が集い開催された世界初の異種格闘技大会。
時代は日本帝国主義の影響下にあった中国。
中国人の尊厳を地に落とそうと画策する不利な1対4の対戦試合。
勝ち進むは中国の武術家フォ・ユァンジア。
彼は少年時代、強さに憧れていたが、父は稽古をつけることを拒み続けた。
だが、彼は独自に鍛錬を積み、やがて天津一の格闘家へと成長する。
高まる名声とともに傲慢さも増したフォはある日、大ケガをした弟子の仇をとろうと、
半ば強引に試合に臨み、怒りのあまり相手を殺めてしまう。
その報復としてフォの家族は無惨に殺され、彼は絶望の果てに天津を離れ、
放浪の旅へ…そして、数々の苦難の末にフォは本当の強さというものを知る。
そして天津に帰り、精武体育会を設立。体・知・徳を説く教えを広め、
中国人の威厳を回復させるべく、この異種格闘技大会に臨んだのであった。
対するは日本の武術家・田中安野を中村獅童が演じている。

 一度見た時は見事に中間の主人公の成長過程を寝過ごし、
試合の前半・後半を見事に鑑賞、アクションだけ堪能してしまったわけですが。
改めて始めから見直しましたとも。カンフーを魅せるだけでなく、
人間ドラマも深みがあり、霍元甲の悟った言葉には素直に感動した。
ジェット・リーはこの作品を最期に、マーシャルアーツ映画は出ないとか。
メイキングもバッチリ拝見した。他の外国の格闘家たちは実際にプロらしい。
本気で勝負したら…誰が強いんでしょうかねぇ。獅童除き。
中村獅童はその点、その筋のプロじゃなかったせいか、語られてない…
実際にアクション観てると、「あれ?これ別人だ。スタントか…」ってシーンも。
日本人でもプロを用意するとなると誰なんだろうねぇ…うーん。
ビジュアル的には丁度はまってた気はする。柔道は苦手そうに見えたけど。
そして、日本アンチな傾向の作品にも関わらず、獅童の役回りは潔い。

 いまだに「武術は相手を倒すものでなく、自分を倒すもの」ってよく言うけど
イマイチよくは判らない…漫画を描く時、他のことに逃げようとする
負の心と葛藤するけど、それを精神で打ち負かして前進するのと似てるのかな。
激しい色んな場所でのアクションもハラハラし、血沸き肉踊ったけども、
田舎で癒されていくシーンとか、静な場面もあって良かった。
ジェット・リーはチベット仏教徒だってね。何だか意外。
これに続いてブルース・リーの「ドラゴン怒りの鉄拳」を見れば繋がるそうだ。
この霍元甲って人はあっちでは凄い有名人で色々映画化もされたようです。
「英雄 HERO」も良かったけど、こっちもテーマがしっかり伝わってきて好きです。
ストーリー的には非常にシンプルなので、それを踏まえて見た方が良いかも。

スフィア (1998/米) 134分


 米国人気ドラマ『ER』や『ジュラシックパーク』などで知られる
マイケル・クライトンの原作を、ダスティン・ホフマン&シャロン・ストーン
&サミュエル・L・ジャクソンという豪華キャストで描くSF作品。
太平洋の海底で300年前に地球外から飛来したらしい謎の物体が発見される。
その正体を解明すべく、心理学者、数学者、物理学者など
宇宙人との接触を考えて選りすぐられたエキスパート達が調査へと潜行。
彼らが出遭ったのは、金色に輝く巨大な球体、“スフィア”であった。
チームの一人が独断でスフィアに接触したことをきっかけに、
船内で不可思議な現象が起こり、乗組員たちを巻き込んでいく…

 ダスティン・ホフマンって全然SFのイメージがないですよねぇ。
なので、珍しいし豪華キャストってことで、レンタルして拝見。
他サイトでは結構酷評ばかり…無理ないかもしれない。
でも、夜中に見たせいか結構ドキドキさせてもらいました。
深海の密閉空間、恐ろしいもんですね。酸素が切れたら…船が壊れたら…
謎の球体とのコンタクトも、何かお約束ですがハラハラした。
心理学者のわりにはあまり言葉を選べないんだなノーマン。
サミュエル演じるハリーが最初から最後までずっと不気味で警戒してしまった。
だってハリーだけスフィアの影響の受け方が強かったっぽいじゃん?
脱出してもまだ意志が働いてるのかと思ったよ。球体何処へ?
私がもしスフィアの能力手に入れても、やはり災難にしか遭わない気がする。
とことんポジティブで地球に優しい奴になら能力活用できそうだけどさぁ。
やはり人間、恐怖の方が色濃く想像できてしまうものさ。

クラゲとか巨大イカとかでちょっとグロもある。
こういう類の映画見ると『2001年宇宙の旅』のハルや
テレビゲーム『LIVE A LIVE』の未来編を未だに思い出す。
あの『海底2万マイル』の本の内容知ってたらもっと伏線判ったのかな?


スリーピー・ホロウ (1999/米) 105分


 ニューヨーク郊外の村で遺体の首が全て切られているという
猟奇殺人事件が多発。派遣された捜査官のイガボットは
そこで南北戦争の亡霊、首無し騎士の凶行を目の当たりにする…
自分の失われた首を求めて首を切るのか?事件の裏の秘密を暴いていく

 ティム・バートン監督の作る闇の世界、漆黒の世界観が美しいと思った。
じめじめした村の雰囲気もダークで面白い。
朝が無い、いや朝が来ても決して明るくなさそうな世界
血が出る樹やパンプキンのかかし…独特で素敵
その世界にこれまたジョニデがいい具合にはまってた。
共演のクリスティーナ・リッチ(アダムスファミリーで有名になったよね)
が出てることでも知られるけど、あれから彼女、他の映画に出たのかな??

 首無し騎士とか魔女とか寓話みたいだよね。血がかなり生々しい。
でもあの騎士、格好いいな、うん。
拷問器具の鉄の処女(アイアン・メイデン)のシーンで血の気が引いた…
いい具合に役立たずで頼りない主人公がまた良いんだな。
いつのまにやらどっぷり恋に落ちてる二人もそれはそれでいい。



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