管理人NEROが映画について語ります。

Caramel Cinema


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チーム★アメリカ/ワールドポリス (2004/米) 98分




 昔の人気TVシリーズ「サンダーバード」さながら人形劇を駆使し、
「サウスパーク」のコンビ、トレイ・パーカーとマット・ストーンが、
操り人形と精巧なセットで皮肉たっぷりブラック・コメディ映画を製作。
地球の平和を守るためには手段を選ばない世界の警察“チーム・アメリカ”。
テロを阻止する為なら世界遺産や情報の根拠もお構いなしに攻撃!
結構リアルな人形の表情、本格的なアクションと過激なパロディ満載で描く。
9.11同時多発テロ以降の緊迫した世界情勢を背景に、
実在の政治家やハリウッドスターをもコケにしまくった問題作。

 予想以上に酷くて嬉しかったな。…変な感想だが。
人形のくせにホント、顔の表情がよく出ててたまに本物と錯覚してしまった。
何よりも、人形劇らしくない実写映画のような撮り方をしているから凄い。
車から降りる所とかゲロのシーンとか。殺し方もグロイ。酷い。悪趣味。
そしてエッチシーンが出てくるのだが、これも妙に…流石R指定。
北朝鮮が上映中止を訴えた例のキム・ジョンイルもチープな喋りで笑える。
しかし一番酷い扱いを受けてるのは俳優協会メンバーとして登場した
ハリウッド俳優たちではなかろうか…あんな扱いよく出来たな〜恐いわ。
幸いかな、自分の好きな俳優は別にいなかったけど、
もしも好きな俳優がああいう扱い受けてたら怒りを覚えちゃうかもね。
皆さん口を揃えていうように、「まっとでぃもん」には笑うしかない!

 
作り物と知りつつも、エッフェル塔やルーブル美術館、ピラミッドが
無残に壊されたりしてると「あぁっ!」っと心の中でうなってしまう。
話の筋なんてないも同然だと思ってたけど、チームメンバーそれぞれ
性格設定やキャラも確率されてて面白い。下ネタ連発には引くけど。
♪パール・ハーバーは糞だ〜ベン・アフレックに演技指導が必要なように
僕には君が必要だ〜♪とか♪それがモンタージュ〜とか面白い曲も多い。
正義なんてこんなもんさ、って投げやりが良いんだろうけど、
最終的にはチーム・アメリカがヒーローになってたなぁ…。

スター・ウォーズ、マトリックスのパロディとかも所々あって、面白かったな。
風刺が効いてて社会批判になっている、って印象でしたが、
これは全てを「アースホール!!」してるだけの映画ですので、
社会情勢とか真剣に考えて見ちゃいけませんね。答えなどありません。
人形だからやらせられる事ってのもあるんだなぁ。黒猫可愛かった。
メイキングとか気になったから観たら人形結構でかいのね。


 
父親たちの星条旗 (2006/米) 132分






 「ミリオンダラー・ベイビー」等で知られるクリント・イーストウッド監督が、
太平洋戦争で壮絶を極めた硫黄島での戦いを、アメリカ側、日本側
それぞれの視点から描く2部作の第1弾。
硫黄島の擂鉢山に星条旗を掲げる6名の兵士を写した
有名な戦争写真の裏側に秘められた真実の物語を描く人間ドラマ。
写真に登場する6名のうちの一人ジョン・ブラッドリーを父に持つ
ジェイムズ・ブラッドリーの著わしたノンフィクション『硫黄島の星条旗』を基に、
凄惨な硫黄島での戦いと、戦場を生き延び帰還した3名の若者が、
自らの思いとは無関係に“勝利の象徴”として英雄に祭り上げられ、
戸惑いや苦悩を深めていくその後の人生を静かに見つめていく。
なお、2部作の第2弾は日本側から描く「硫黄島からの手紙」。

 太平洋戦争末期、硫黄島に上陸したアメリカ軍は
日本軍の予想以上の抵抗に苦しめられ、戦闘は長引き、
いたずらに死傷者を増やす事態に陥っていた。
そんな中、擂鉢山の頂上に星条旗が高らかに翻る。
この瞬間を捉えた1枚の写真が銃後のアメリカ国民を熱狂させた。
星条旗を掲げる6名の兵士、マイク、フランクリン、ハンク、レイニー、
アイラ、ドクは一躍アメリカの英雄となるのだった。
しかし、その後祖国に帰還したのはドク、アイラ、レイニーの3人だけだった。
国民的英雄として熱狂的に迎えられた彼らは、戦費を調達するための
戦時国債キャンペーンに駆り出され、アメリカ各地を回るのだったが…。

 最初は見る気なかったんだけれど、2部の方が気になって、
2部を見るつもりなら1部もしっかり見ておくべきだな、と劇場へ。
ちなみに私、イーストウッド監督の映画はどうも苦手な部類です。
重くて暗くて、テンポ悪くて…特別、凄いなと思ったことはないかな。
映画を観終わって、深い感動も悲しみも感じなかったけれど、
物凄い虚しさは感じた。戦争映画だけど、クールな印象を受けた。
戦闘シーンはブツ切りで流れ、主なのは戦後の彼らの生き様。
なので、多少なりとも生真面目過ぎる映画な印象はぬぐえないんだけど、
戦闘シーンはかなり容赦なく、グロ描写してて驚いた。
やはり私は日本人。島に上陸したアメリカ兵たちを倒していく
姿なき日本兵を無意識に応援してしまっている自分がいた。
そして時折、アメリカ兵としてその場にいる自分を想像して、恐ろしかった。

 冒頭の「
戦争を知っているという者は戦場を知らない。
という言葉に何故か非常にズシンときました。
英雄とは必要に応じて作られる、といった皮肉な事実。
そして硫黄島での誰がいつ死んでもおかしくない状況。
アメリカ衛生兵はあんな状況でも担架で次々仲間を運び出してる…。
最後に親子のしんみり場面は正直、感情移入できなかったけど、
私がこの映画に感じたことはおおまかに分けてしまえば、こんな感じである。
そして、婚約者の女のしゃしゃりっぷりにイラっときた。
日本では国民の命も財産も全部国が搾取して戦争を続けていたが、
アメリカでは戦争資金に困るくらいで、本土はいたって平和だな…と
今更ながら、当時アメリカに戦争を仕掛けた無謀さを痛感するね。

戦闘シーンがブツ切りで、人物の名前と顔がハッキリ分からない人もいて、
もう1回くらい見直さないとちゃんと全部把握できないな。
それに、日本軍を壊滅させた直接のシーンはなかったし。
イギーに何が起こったか?も非常に気になる。

やはりこの監督の映画は何処かまわりくどく、分かりにくい所もあって
好き嫌いが別れる。やはり見て、多少展開に戸惑いはあった。
エンドロールに映る当時の写真のシーンで、この映画はある意味、
壮大な制作費を投じて作られた再現Vのドキュメンタリーみたいなものかも。
…やはり私は、戦争映画の感想書くのはどうも苦手だ。

 2部の方は同じ監督が作ったとは思えないようないつもの邦画
お涙頂戴系に見えてしまう宣伝だけど、それでも見たい。絶対見たい。
やはり見終わると気が滅入るけれど、今ある日本が
彼らの犠牲で成り立ってると思うと、深く哀悼の念を感じ、
二度と繰り返さない、私たち人間は学ばなければ、と強く強く、空を見て思うのだ。


血と骨 (2004/日) 144分







 「月はどっちに出ている」の著者・梁石日が自らの父親をモデルに著わした
同名ベストセラー小説を映画化。監督は「クイール」の崔洋一。
主演は、自身の監督作以外では久々の映画主演となるビートたけし。
共演に「39 刑法第三十九条」の鈴木京香。
新井浩之、田畑智子、オダギリジョー、松重豊、濱田マリ、
北村一輝、塩見省三、
村隼、寺島進、伊藤淳史…

 1923年、大阪。済州島からの出稼ぎ労働者が住まう
朝鮮人集落にやって来た少年・金俊平。
彼も他の朝鮮移民と同じく日本で一旗揚げることを夢みて渡ってきたが、
やがてその強靱な肉体と並外れた凶暴さでのし上がっていき、
周囲に恐れられるようになる。その間、幼い娘を抱えながらけなげに生きていた
李英姫と結婚し、2人の間に子どもも産まれ、開業した蒲鉾工場も繁盛する俊平。
しかしながら俊平の粗暴な振る舞いは修まることはなく、
家族でさえエスカレートする彼の暴挙にただ怯えるばかりだった…

 戦前、戦中、戦後の日本を舞台に壮絶な人生を生きた在日朝鮮人。
冒頭で船から見える大阪に希望を抱き渡っていった少年が
いきなり30代になり、妻を強姦している流れ。
彼が何故あそこまで自分勝手で暴力的な大人に成長したんだろう。
彼を見ていると、国、人種関係なくああいう人間はどこにでも居るなと思った。
気にいらない事ややり場のない怒りがあると、家族に暴力で八つ当たり。
そのうち離れを借りて愛人とよろしくやって、好き放題。
正に鬼のような男で、たけしの顔があまりに似合ってた。
彼なりの優しさも少しはあるのだが、本当に暴君でしかなかった。

 金俊平の息子の正雄(新井浩之)がナレーションを加えて話が進んでいく。
父親がウジ湧いた生肉食べてるのは偽物でも気持ち悪いぃ〜
娘の花子(田畑智子)の行く末が悲しい…
あの時ばかりは俊平が暴れてくれて少しスカッとした。
俊平がかまぼこ工場を始めて…あんなに貯め込むとは。
ひょっこりやってきて去っていく腹違いの兄貴、朴武。
オダギリジョーとたけしの乱闘シーンは結構驚いた。
松重豊演じる忠義を尽くす男、高信義の秘めた思い…
彼の顔はクリストファー・ウォーケンに似てない?

 凄惨で救いの無い物語だけど、現実味があって辛い。
あそこまで酷い野郎は、どう生き直したって普通の幸せなんて来ないんだな。
…別に彼自身、後悔も反省もしてないから、そこも凄いが。
セックスシーンはボカシ満載だけど多かった。
肉体的な暴力も酷いけど、家の物を荒らしまくる描写も見てられなかった。
借金取立てを受けた村隼と塩見省三は顔が似てて紛らわしい。
結局、息子が目撃した例の事件は公に出ないで終わったのか…

 戦後に責めを負う帰還兵や北朝鮮の帰国運動。
帰国してもスパイと疑われ収容所へ入れられたり、
過酷な環境の中餓死者が後を絶たない。
今でも混沌としているあの国を思うと居た堪れない。
でもこの映画自体には説明されない事実も多く
原作を読んだ人にとってはこの映画、不満も残るらしい。
在日問題に深くメスを入れている作品ではないけど
鑑賞するには充分な予備知識があった方が感慨も出ると思う。
朝鮮は基本的に男尊女卑社会が根強いからああいう家庭になるとも思うし。
難しい問題と人間模様を含め、真面目な文芸作品だった。
後半は勢いが無くなるけど、父の末路はなかなか。

 『刑務所の中』や『クイール』撮った人とは思えない。
現場では相当厳しいと言われている崔監督。
あそこまで緊迫した、重みのある映画になったのも映画に関わった
役者やスタッフ、そして監督の努力の賜物ですね。
何にせよ、凄い邦画を見たな、って印象。

 
チャーリーとチョコレート工場 (2005/米・英) 115分











 ロアルド・ダールの世界的ロングセラー児童書『チョコレート工場の秘密』を、
71年のジーン・ワイルダー主演「夢のチョコレート工場」に続いて2度目の映画化。
監督・主演は、これが4度目のコンビ作となるティム・バートン&ジョニー・デップ。

 失業中の父、母、そして2組の寝たきり祖父母に囲まれ
貧しいながらも幸せに暮らしている少年チャーリー。
彼の家の近くには謎のチョコレート工場があった。
工場経営者のウィリー・ウォンカ氏は15年前、
従業員の中に企業スパイが潜り込み、
斬新なお菓子のアイディアを盗んでいったことから人間不信になり、
従業員を全員解雇、ウォンカ氏の姿を見る者はいなくなった。
しかしチョコレートの生産は続き、今でも世界中で子供たちに大人気。
どんな工場なのか誰も知らず、一切の謎に包まれていた。
そんなある日ウィリー・ウォンカ氏は、
全商品のうち5枚だけに入っている“ゴールデン・チケット”を引き当てた者にだけ、
特別に工場の見学を許可する、と驚くべき声明を発表した。
そして一年に一枚しかチョコを買えないチャーリーも、
奇跡的に幸運のチケットを手にし、晴れて工場へと招かれるのだが…。

 ジョニー・デップ史上、最高の大ヒット作と話題の映画。
『シザー・ハンズ』以来のバートン&ジョニデの作品としても注目。
いやぁ、メルヘンですね。それでいて、少しブラックジョーク付き。
ジョニデがとにかく白くて白くて…確かにマイケルっぽいかも?
チャーリー役のフレディ・ハイモアは『ネバーランド』でもピーター役でしたね。
これが縁でジョニデが推薦したのだろうか。
『トゥー・ブラザー』で虎好き少年ラウールも演じてます。
父親役がノア・テイラーだったとは!彼も結構好きだな。
母親役はヘレナ・ボナム=カーター。バートンの奥さんでもあり
次に控える作品『コープス・ブライド』でジョニデと一緒に声優やってます。
そしてウォンカ氏の父親役にクリストファー・リー様も登場。
工場の小人、ウンパ・ルンパ族を演じたのはディープ・ロイ。
合成で大勢になっているけど、ちゃんと一人一人演じ分けているそうな。

 原作は知らないし、映画も観てないので先入観なしで楽しめた。
単純に楽しいか、っていうとちょっと物足りない気がしないでもない。
しかし真面目に鑑賞しても細かい突っ込み所が多くてアレだね。
要するに映画にもあった「お菓子に意味なんてない」ってやつかな?
流れ的に意外性はなかったけど、視覚と音楽で楽しませてくれた。
よくもまぁあんな可愛くないガキたちが集まったもんです。
あぁ、子供は育て方ひとつで大変なことに…なんて杞憂してしまうわ。
食欲の塊、我侭お嬢、エリート気取り、テレビゲーム病…
劇中、『2001年宇宙の旅』と『サイコ』のパロディがあったね。

 ゴールドチケットが出るか?出るか?って判ってるのにドキドキ。
でも、拾った金をネコババして当てたんじゃ後味悪くないか?
原作ではチャーリーの葛藤や苦悩もあったらしいが。
じいちゃんのヘソクリで当たった、って形の方が気持ちいいね。
そこらへん、正統派お子様映画じゃない、って感じでアリなのかも。
工場見学で子供たちが次々勝手な行動で自滅していくのだが
ウンパ・ルンパが踊って…と流れを把握すると少し単調ではあった。
親たちがあんまり心配してないので、ちょっと奇妙だった。
チャーリーは良い子に見学してたから合格?でも
彼だからこそ選ばれた、っていうエピソードがないのが物足りないが
それがあると逆に安い物語になりそうでもある。運だけで充分かな?
結局ウォンカ氏はチャーリーと一緒に父に会いに行って…
一人じゃ会いに行けないウォンカ。心が子供なんだなぁと微笑ましかった。


 工場のシーンよりも、チャーリーと家族の暖かい団欒の方が印象強いかも。
あんな風に両親の両親4人が仲良くしてるのなんて
昨今の日本でも珍しい図だよ。でも楽しそうなんだよね。
それに、キャベツスープって単純においしいよ。今度作ろうかな。
とりあえず、絵柄だけ同じでいいからウォンカの板チョコ発売希望☆
ゴールドチケット目当てに必死になった人たちは結局幾ら費やしたんだろ。
チョコレートが売れて歯磨き粉工場が儲かって…ってくだりは
現代社会の皮肉な例としても考えさせられる。
工場見学は、甘い物だらけでいくらなんでも旨そうには思えなんだ…
カラフルで楽しいんだけど、食べる色じゃない、っていうか。
ギャグに徹するならもっとぶっ飛んで欲しかったけど、
感動も含んでいるので、これはこれで面白い映画になったなぁ。
家族でワイワイ見たりするのにも良いかな。
何か子供はトラウマになるとか怖いシーンあるって聞いてたんだけど
そんなシーンあったか?アレか?子供だから信じちゃうのかな?
ジョニデの少し抜けてる変人演技はハマッてたと思う。


チャップリンの独裁者 (1940/米) 126分






 チャールズ・チャップリン製作・監督・脚本・主演作。
相手役の女優ポーレット・ゴタードは当時チャップリンの奥さん。(その後、離婚)
第一次世界大戦の末期、混乱する戦場で飛行機墜落により記憶喪失になった
ユダヤ人のチャーリー一等兵。病院を退院する頃には政変が起き、
街はすっかり独裁者ヒンケル総統率いる軍の支配下となり
親衛隊たちの横行に人々は震え上がっていた。
事情を知らない彼は黙々と床屋を再開するものの…

 チャップリンの映画は有名なものなら中学生時代に見てはいる。
改めて見直すことで、当時は判っていなかった事もいっぱいあった。
色んな映画を観てからチャップリンの映画を見直すことで
こんなに昔に、今でも通じる笑いを作って残したなんてと実感した。
彼は無声映画の印象が強いのだけど、この映画で初めて喋ってるらしい。

 トメニア=ドイツ、ヒンケル総統=ヒトラー総統と、誰が見ても判る象徴。
ムッソリーニに当たる人物も登場し、ヒンケルとの張り合いも面白い。
チャップリンは今回、床屋のチャーリーと独裁者ヒンケルの二役をこなす。
観ての通り、思い切り戦争風刺の映画なんだけど
この時代にあって、堂々とこの映画を作り、公開したチャップリンは凄い。
ヒトラーの喋りの特徴を掴み、皮肉とユーモアでコメディにしてしまう。
しかし、ただコメディにしただけでは歴史を知る人々にとっては心から笑えない。
だが彼がこの映画に込めたメッセージが次々と滲み出てくるようだ。
この映画をどういう風に捉えるべきか、観るたびに自分的解釈が変わった。

 ハンナと恋仲になり、街の人たちに祝福されながらデートに行ったり…
チャップリンの仕草は今で言うとキモかわいいの部類なのかな(笑)
兵隊たちに押し入られるシーンで籠の中の鳥が映っていたのが印象的。
何故逃亡中の人間が、ゴルフクラブとかあんな大荷物持ってるんだ!

 こんな時代を背景にしても、抱腹絶倒なシーンばかり。
彼が音楽に乗ってお客の髭を剃っていく場面や銀貨のシーンがお気に入り。
ヒンケルのキレっぷりも大笑い。怒号、ボタンのシーン。
しかしまぁ、よく物語が出来ている。
ラストの有名な演説シーンは鳥肌もの。何回観ても聞き入ってしまう。
あの熱弁が、彼が世界に伝えたかったメッセージなのだろう。
演技とは異なる力強さを感じた。
なかなか深い味のある作品だと思う。平和への強い祈りを感じさせる。
戦争ものとか、重いし…なんて敬遠していても、向き合うべき時はある。
それをとても観易く、笑いをタップリ込めて贈ったのかもしれない。
まだ未見の方には是非観て欲しい。
大笑いして、最後に感動して…まさに傑作。最高な映画だよ。
こんな月並みな言葉でしか推薦できない自分の語学力の無さを恥じる。


チョコレート (2001/米) 113分


 ハル・ベリーが黒人初のアカデミー主演女優賞獲得で話題になった映画
かなりR指定な内容らしいんで覚悟して観たけど
ハル・ベリーもう脱ぎまくりで腰振りまくり…
こりゃ賞も取るわな〜と妙にその女優根性に感心…

 主人公は父譲りの人種差別意識の強い死刑囚棟の看守。
そんな父に疑問を抱く同職の息子は近所の黒人の子供たちとも気さくに遊ぶ。
ある黒人死刑囚に刑を執行する日、遂に親子の確執が大きくなり…

 人種差別問題が主なテーマだとは思うんだけど
ストーリーに救いがなさすぎる。
立て続けに不幸なことばかり起こるので、ちょっと風向きが変わっても
どうせ、ぬか喜びに過ぎないんだろな、とか。卑屈な気分。
ひとときの幸せと最悪の不幸が交差する。
観ていてとても心痛ましい。

 息子が○○するシーンなんていきなり過ぎてショック受けた。
あの肥満息子も何かあまりに可哀想なような…
あのおじいさんなんて凄い軽蔑のしようでてっきり
彼女を撃ち殺すんじゃないかとか思っちゃった。
不満を残しまくるエンディングにしばらく固まってしまった…

題名が似てるけどショコラとは質も味も全く違っていますね。



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