管理人NEROが映画について語ります。

Caramel Cinema


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ノー・グッド・シングス (2002/米・独) 97分


 原作はダシール・ハメットの短編小説『ターク通りの家』。
サミュエル・L・ジャクソン、ミラ・ジョヴォヴィッチ共演映画。
共演者は他、ステラン・スカルスガルド、ダグ・ハッチソン。
監督は「ファイブ・イージー・ピーセス」のボブ・ラフェルソン。

 チェロと孤独を愛する刑事ジャックは、糖尿病を患っている。
インシュリンを打ち、数日後開かれる音楽会の為に練習をしていると、
隣人の女性が来て、娘が男と家出したと泣きつかれ、渋々捜索することに。
そして、ターク通りへとやって来たジャックは偶然車を止めた先の家の玄関で、
転んで荷物を落としてしまった老女を助け家に荷を運んでやることに。
そのまま老女の家に招かれたジャックは、突然何者かに殴られ意識を失う…

 ミラ・ジョヴォヴィッチ棚にあったので、借りてみる。
「バイオハザード」と「バイオハザードU」の合間に撮った作品。
ミラの役柄は犯罪者一味のボスの傍らに付き従う美女エリンなのだが、
このエリンというのが、ちょっとお間抜けで子供じみた感性を持っている。
主人公であるジャックが偶然が重なり不幸にも犯罪に巻き込まれるのだが、
ドキドキさせておいて、そのドキドキがそのうち嫌な形で冷めてくる。
この犯罪集団、見ているこっちがイライラする程、計画が適当で、手口が荒くて、
トラブル続きで、ボスもボスで移り気過ぎて、ダメダメ集団なのである。
エリンもエリンで、狙いがあって男たちを上手く操るつもりが、捌ききれない。
それが天然キャラっぽくてまたアレなんだけどね。
小さい頃からボスに引き取られ、色んな仕事をやらされてきたんだろうけど。

フープ役のダグ・ハッチソンはどっかで観た顔だなと思ったら、
「グリーン・マイル」のこれでもかと言う程憎たらしい看守役の人ね。
誘惑するエリンがフープと並ぶと背があり過ぎて笑える。
ミラとサミュエルの絡みが思った以上に違和感あり観てて恥ずかしくなってきた。
エレンが来ないとパスワードを教えないとゴネる銀行員だったが、
あんなバレバレのパスワードを設定するなんて、お間抜け過ぎる。
ボスもボスで、失敗続きで命令無視するし、自分に銃を向けるフープを
それでも使い続けてる神経が理解できん。余程他に信用出来る奴がいないのか。
クオレル夫婦は、妻が撃たれた時に何故ボスを撃たないで勝手に死ぬのだ。
すべての人物が根性なしで情けなくて参ったね。このグズグズ感は苦手だ。
ショットガンの弾って車のナンバープレート2,3枚で防げるのかしらね。
最後、去っていくエレンを見つめながら、ジャックが思い直したのか、
彼女を逮捕するように言う。う〜ん何だこの妙な残尿感。
最初、ジャックはエレンを本当に解放するつもりだったのかな。
それとも自分に付いてこないなら別なのか。
それとも署での彼女の話ぶりから、エレンは微塵も悪気を感じておらず、
野放しにすれば出逢う男性を不幸にし、混乱を招くだけだと思ったのか。

微妙な出来の映画でした。ミラのセクシー衣装を堪能する位の価値しかない。
そのミラも、やっぱり胸の小ささが気になるなぁ。20点。


ノー・マンズ・ランド (2001/仏・伊・英・ベルギー・スロヴェニア) 98分


 ボスニアとセルビアの紛争真っ直中、両国の中間地帯“ノー・マンズ・ランド”に
取り残された、敵対する二人の兵士を中心にそれを取り巻く両陣営、国連軍、
マスコミを登場させ、戦争を痛烈に皮肉り、その不条理や愚かさを描いた作品。
紛争当時、自らカメラを手に最前線に立ち、数多くの映像を撮り続けた
ダニス・タノヴィッチ監督の長編デビュー作。
周到に練られた脚本は各国で絶賛され、2001年のカンヌ映画祭で脚本賞受賞ほか、2002年のゴールデングローブ賞とアカデミー賞の外国語映画賞もW受賞。

 1993年6月。ボスニア紛争の最前線。霧で道に迷ったボスニア軍の兵士たち。
いつの間にか敵陣に入り込み、気づいたときにはセルビア軍の攻撃が始まり、
唯一の生存者チキは、なんとか塹壕にたどり着き身を隠す。
偵察に来たセルビア新兵ニノと老兵士は敵兵を罠にかけようと
ボスニア兵の死体の下に地雷を仕掛けて引き上げようとする。
その瞬間、隠れていたチキが二人を撃ち、老兵士は死に、ニノは怪我を負う。
チキとニノの睨み合いが続く中、死んだと思われていたボスニア兵が目を覚ます。
しかし、少しでも体を動かせばさっき仕掛けた地雷が…

 戦争コメディってことで凄い評判が良いのでずっと気になってたんだけど、
いざ見てみたら…自分が思っていたようなブラックコメディじゃありませんでした。
普通に、普通にいたって真面目に「こりゃヤバイ」と連呼して鑑賞後、
無性に虚しくなって、あとで詳しい解釈を探しました。そりゃそうです。
このボスニア紛争のあらましと、中間地点での二人のやりとり。
ココに注目しなきゃいけなかったんです。馬鹿です自分。
そしてこれから見る人は予習してから鑑賞することをオススメします。
勿論、それでも結果的に楽しめるかどうかは謎ですが…でも奥行きは大事。

皮肉な風刺が効いているのが、
中間地点で立ち往生する二人が
戦争始めたのはどっちが先か銃をつきつけて口論し、
立場が弱い時は自分たちが始めたと渋々認める。
緊迫状態でありつつも、知り合いを知っていると場が和んだり。
国連軍がやって来て共に立ち去ろうとするニノを撃ってまで止めるチキ。

独立しようとしたボスニア人と、独立に反対したセルビア人。
wikiのこのページだけでも大分参考になります。
私が何とも皮肉だなぁと感じたのは、一番可哀想な地雷の上のツェラ。
確かに悲劇です。何とか地雷を取り除いてあげたいと思います。
でも周りでは普通に何十人もの両軍の兵士が骸となっている。
マスコミがかけつけて世界が注目しているから大騒ぎ。
例えは悪いかもしれませんが、まるで保健所で年間凄い数の犬が殺されてるのに
崖で立ち往生する一匹の野良犬の安否を気遣うマスコミと近隣住民の皆様。
救助隊が来て無事に保護されて、何処かの家に貰われたそうですが、
崖に登っていなかったら、普通に野良としてウロウロしてたら
保健所で殺されるだけだったかもしれない。命の重さは数じゃないけど、
何だか凄く、運命と、世論の皮肉を感じません?それとリンクしましたね。
チキの短気さにハラハラしながらも、どうなるのか気になってたんですが、
あんな厄介な地雷が存在するもんですね…あんな死に方嫌だろうな。
地雷を死体にセットする残酷さにも驚きましたが。
ノーマンズランドに取り残されていつかは死ぬしかない。寂しい終わり。

計算され尽くされ丁寧に作ってあるのは分かるんですが、とっつきにくい。
世界情勢に知識か興味があって、映画を頭の中でこねくりまわす
時間と頭の余裕がある時にはいいかもしれません。
まだまだ他にも製作者の意図があるのかもしれないし。
でも正直、また見たいと思う映画ではなかったので自分としては65点。


ノット・ア・ガール (2002/米) 93分






 アメリカの人気アイドル歌手ブリトニー・スピアーズの初主演映画。
共演にゾーイ・サルダナ(キット)、タリン・マニング(ミミ)、
アンソン・マウント(ベン)、ジャスティン・ロング(ヘンリー)、ダン・エイクロイド(父)。
監督は「ガンクレイジー」のタムラ・デイヴィス。若者向け青春ロードームービー。

 ニューオーリンズに住むルーシーは父親と二人暮らし。
父の期待に答え、勉学に励み、高校の卒業式で総代を務め、医学の進路へ。
小さい頃に親友だった女友達のキットとミミとは今は疎遠になっていたが、
昔、公園に埋めたカプセルを掘り出す誓いをしたのを思い出し、落ち合う。
カプセルにはルーシーの離れ離れになった母親に逢いたい思い、
キットの結婚願望、ミミの世界を旅したい夢が詰まっていた。
ミミは2人にお互いの夢の為、一緒にロスまで旅をしようと持ちかける。

 随分前に友達の家で見せてもらった懐かしい思い出のある映画。
ブリちゃん主演のアイドル映画ですからね。そんなに出来はよくないんですが、
何故だか、最終的には許せてしまうんです。何か爽やかな気持ちになるんです。
映画が始まった当初は、「え〜?ブリトニーが優等生?卒業生総代?
医者の道だ〜?処女だ?どんだけ逆転の発想ですか?!」と思うの(笑)
最初のシーンから始まって、ちょこちょこ唄うサービスシーン満載。
ジャスティン・ロングとのショボいベッドインのシーンでどうしようかと思っちゃった。
ベン役の人が全然格好よくない!とどこかの感想サイトで批判されてたけど、
私は普通にワイルド系で気の良い兄ちゃんで好感持てたなぁ。
キットの子、「へイヴン」の子だとは…こっちの方が年取ってるように見えるな。
ラジー賞、作品、主演女優、監督、脚本、音楽、ワースト・スクリーン・カップル、
最も空疎なティーン向け映画賞にノミネート!すさまじいな。血祭りだな。
その中でも見事、主演女優賞と音楽賞を受賞してしまいました。

 この映画見る前までは、ブリトニー自体そんなに興味なかったんですが、
これを期にアルバムとか買い始めちゃった自分がいるのも事実。
劇中唄う I Love Rock 'n' Roll は歌唱力はないけどノリが良かったし、
ドラマチック(?)に作られた I'm Not A Girl, Not Yet A Woman も
聴き易いし、丁寧で気持ちが籠もってたような気がする。
この曲のPVもやけに金かかってて、壮大な景色だよね。
エンディングのOverprotectedも大好きになった。ノリがよい!
ストーリーには突っ込み所満載なんですけどね。
ミミ、あんた歌手になる夢が目的で旅してるのに、たかがバーのカラオケ大会で
あがって友達にメインボーカル代わってもらってんじゃないわよ。
しかもその後も、夢をもう諦めたのか、コーラスに甘んじてしまう。
現実問題、ああいう流れになったらルーシーに嫉妬して大変だと思う。
バーでのおひねりであんなにお金儲かるか?ちょっとやり過ぎじゃ…
ルーシーママ、いくらなんでも親が子供にあんなこと言わないだろ。
そしてキット。結婚を約束した彼が女友達をレイプしてたという衝撃の事実。
甘い!1発パンチじゃ足りん。原型留めないくらいにボッコボコにすべき。
にしてもどうしてあんな分かり易く青いビン持ってるかね。
ルーシーついに初体験!ってキス以上のラブシーンカット?〜アイドルだから?
頑なだったルーシーパパ、タクシーでの一言だけで説得される。

砂漠の丘に登るシーンとか、風景が綺麗に取れてるのがイイ。
車内で旅気分ルンルンなのもロードムービーの醍醐味ですよね。
あと「スタンド・バイ・ミー」とかでもあるけど、クシャクシャのお金を出し合って
まとめて、あれを買ってこれを買って…みたいな流れも個人的に凄く好き。
なんか現実じゃありえ無そうだけど。誰がいくら出してるからとかドケチそう。
DVDの特典映像でブリインタビューとか未公開シーン集、PVなど収録。
何だろうね…始まりの方のブリトニーはどことなく華が足りなかったんだが
どんどん良くなってく。歌う彼女は輝いてるね。やっぱ本業歌手だからね。
ブリトニーファンなら楽しく観れること間違いなしだと思う。
所詮はブリの為のアイドル映画だと割り切れば、それなりに良い出来かと。


ノロイ (2005/日) 115分


 ジャパニーズ・ホラーの名を世界に広めた立て役者の一人、
一瀬隆重プロデューサーが手掛けた異色フィクションドキュメンタリーホラー。
ある日突然行方不明となってしまった怪奇実話作家が残した
“呪い”をテーマにしたビデオ映像を主な素材に事件の謎に迫っていく。
監督は数々の怪奇ビデオ作品を手掛けている白石晃士。

 2004年4月、怪奇実話作家の小林雅文の自宅が全焼、
焼け跡から小林の妻の焼死体が発見される。
一方、小林自身の行方は今に至るまで不明のまま。
小林はこの直前に最新ドキュメンタリー「ノロイ」を完成させたばかりだった。
その中には小林が取材した奇怪な事件や心霊現象などが収められていた。
また、バラエティ番組で心霊スポットの取材中にハプニングに遭遇した
女優の松本まりかの周辺でも不思議な現象が多発、
小林は一連の現象との関連を調べる。
やがて「かぐたば」という言葉が謎を解く鍵だと確信する小林だったが…。

 劇場公開当時、友達に映画館に誘われて必死に断ってた映画。
でも、人間怖いもの見たさってどうしても出てきてしまうもの。
でも、一人では絶対見たくない!だから、友達と一緒に鑑賞。
最初のうちはどことなくヘンテコな空気満載で、狙ってるのか?って感じ。
何を意図してのこんな演出の仕方なのか掴めなくて多少眠くなる。
でも、どんどん引き込まれていって、何だかんだ、…怖かった。
キャストも知らない人ばっかりだったし、エンドロールも…だし。
でもこの映画、創り方がアレなんで非常にまどろっこしく、
この作品にスッと入っていけるまでのスイッチの切り替えが要るような。
なので、一部酷評されてる意見も無理もないとは思うわけ。

 女優の松本まりなって人、FFXのリュックの声優か…どーりで聞いた声。
宣伝の時に出てきたアンガールズってホント、ちょっとだけね。
最強の霊能力者・堀さんが松尾スズキっぽかった。
キチガイさん大集合映画って聞いてたけど、こういうことか。
あとあと、映画を想像し直すと何処が怖いかスパスパ出てこないんだけど、
地方の風習の不気味さを取り入れて現実的になってる。
まさに日本版“ブレア・ウィッチ・プロジェクト”なわけだけど、
あれよりも筋は判るし、日本なだけあって、ジメっとした恐さがある。
最悪か最高かは決めかねるけど、なかなかホラーしてた。
この映画を観終わった瞬間、
知人がいきなり寝ぼけてうなり声あげたり、
窓にハトが激突でもしたらマジで心臓止まりそうになるだろうな

本当にあった恐いビデオシリーズが好きな人は延長線で楽しいのかな?



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